膝の裏が痛い時は血栓の可能性も?むくみや腫れを伴う危険なサインと受診科

膝の裏に痛みがあるとき、原因のひとつに深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)が隠れている場合があります。脚の深い静脈に血栓ができる病気で、放置すると肺に飛んで命に関わることもあり、早期の対応が大切です。
膝裏の痛みに加え、片足だけのむくみや腫れ、皮膚の赤み、熱感があれば血栓を疑う根拠になります。両足が均等にむくんでいる場合は別の原因が考えられるでしょう。
この記事では、膝裏の痛みが血栓かどうか判断するための症状の特徴、似た症状の病気との見分け方、検査・治療、何科を受診すべきかを解説します。
膝裏の痛みと血栓|深部静脈血栓症の特徴と見逃せない兆候
膝の裏の痛みが続くとき、筋肉の疲労や関節の問題ではなく、静脈の中に血栓ができている可能性があります。深部静脈血栓症(DVT)は、膝窩静脈(しっかじょうみゃく)と呼ばれる膝裏の血管に発生することがあり、痛みだけでなく全身の健康に影響を及ぼす疾患です。
深部静脈血栓症(DVT)とは何か
深部静脈血栓症は、脚の深い位置にある静脈の中で血液が固まり、血栓ができる病気です。
静脈の血流が滞ったり、血管壁が傷ついたり、血液自体が固まりやすくなったりすると発症しやすくなります。この3つの要因は「ウィルヒョウの三徴」として古くから知られています。
年間の発症率はおよそ1000人に1人とされ、45歳を超えると年齢とともに急増する傾向にあります。脚のどの深部静脈にもできる可能性がありますが、膝の裏側を走る膝窩静脈に生じた場合、膝裏に局所的な痛みとして現れやすいのが特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 病名 | 深部静脈血栓症(DVT) |
| 発生部位 | 脚の深部静脈(膝窩静脈・大腿静脈・腸骨静脈など) |
| 主な症状 | 痛み、腫れ、むくみ、皮膚の赤み・熱感 |
| 重大な合併症 | 肺塞栓症(血栓が肺へ移動) |
| 診断方法 | 超音波検査、Dダイマー検査など |
膝裏に血栓ができるとどんな痛みが出る?
膝窩静脈に血栓が生じると、膝の裏側に鈍い痛みや圧迫感が出ることが多いです。安静にしていても痛みが消えにくく、歩行時やふくらはぎを伸ばしたときに悪化するケースも珍しくありません。
筋肉痛や関節の痛みと異なり、血栓による痛みは数日かけて徐々に強まる傾向があります。痛む側の脚全体が重だるく感じるのも、血流が遮られていることを示唆する重要な手がかりです。
片足だけの腫れ・熱感は血栓に特有の兆候
血栓が静脈を塞ぐと、そこから心臓へ戻る血液の流れが妨げられます。その結果、血栓よりも末梢側に血液やリンパ液がたまり、片足だけが目に見えて腫れ上がります。左右を比べたとき、片方の脚だけが明らかに太くなっている場合は、血栓の存在を強く疑ってください。
腫れに加えて、患部の皮膚に触れると熱く感じたり、赤みを帯びたりする場合があります。こうした炎症反応は血栓が血管壁を刺激しているサインであり、単なる筋肉疲労では通常みられない変化です。
むくみや腫れが教える膝裏血栓の危険信号
片足だけのむくみが朝から晩まで続くなら、血栓を原因候補から外すべきではありません。血栓によるむくみは、横になっても脚を上げても簡単には引かず、通常のむくみとは明確に異なります。
朝から解消されないむくみが続く場合
健康な状態であれば、夜間の睡眠中に脚を水平にすることでむくみは軽減します。ところが血栓による腫脹は、静脈の内部が物理的に塞がれているために、姿勢を変えても改善しにくいのです。朝の時点で片足だけむくみが残っていれば注意が必要でしょう。
むくみが数日間にわたって持続している場合や、日ごとに悪化している場合には、できるだけ早く医療機関を受診してください。
ふくらはぎから膝裏にかけてパンパンに張るのはなぜ?
膝窩静脈や大腿静脈に血栓があると、ふくらはぎから膝裏にかけて全体的に張った感覚が出ます。まるでふくらはぎが内側から押し広げられるような圧迫感が特徴で、指で押すとへこみ(圧痕)が残るケースもあります。
これは血液がうまく心臓へ戻れず、静脈内の圧力が高まっている状態を反映しています。こうした所見は「圧痕性浮腫(あっこんせいふしゅ)」と呼ばれ、深部静脈血栓症を見分ける手がかりとなります。
皮膚の変色と熱感が示すもの
血栓の周囲では炎症が起こるため、患部の皮膚がうっすら赤くなったり、青紫がかった色に変わったりする場合があります。触れた際に通常よりも温かく感じるのは、局所的な炎症反応によるものです。
皮膚の色調変化は、血栓が比較的大きかったり、静脈を広い範囲でふさいでいたりする際にみられやすい傾向です。このような変化に気づいたら、自己判断で放置せず医療機関への受診を検討しましょう。
血栓を放置すると肺塞栓症につながる危険
深部静脈血栓症で最も警戒すべき合併症は肺塞栓症です。脚にできた血栓の一部がはがれ、血流に乗って肺の血管を詰まらせてしまう状態を指します。突然の息苦しさや胸の痛み、動悸が起こり、重症の場合は命に関わります。
統計的には、深部静脈血栓症を放置した場合の肺塞栓症の発生率は決して低くありません。膝裏の痛みやむくみが血栓によるものであれば、早期に治療を開始することが肺塞栓症の予防に直結します。
- 急に息が苦しくなる、呼吸が速くなる
- 胸の痛みが深呼吸や咳で強くなる
- 動悸が激しく冷や汗が出る
- 血痰(けったん)が出る
上記のような症状が出たときは、ためらわずに救急車を呼んでください。肺塞栓症は分単位で状態が変わることがあり、早急な対応が命を左右します。
膝裏の血栓リスクを高める要因と背景
血栓は誰にでも起こりうる疾患ですが、特定の条件がそろうと発症リスクが大きく跳ね上がります。自分自身のリスクを知ることが、予防の第一歩です。
長時間同じ姿勢を続けることの影響
デスクワークや長距離のフライト、車での移動など、脚を動かさない時間が長くなると、ふくらはぎの筋肉ポンプが働かず、静脈の血流が停滞します。この血液のうっ滞こそが血栓形成のきっかけになりやすいのです。
いわゆる「エコノミークラス症候群」はこの典型例で、数時間にわたって座り続けた後に血栓が生じます。定期的に立ち上がって歩く、座ったままでもかかとの上げ下げをするといった対策が有効でしょう。
手術後やケガの後に血栓ができやすい理由
膝や股関節の手術の後は、血管が傷つくことに加えて術後の安静により血流が滞りやすくなります。特に人工膝関節置換術や人工股関節置換術の後は、深部静脈血栓症の発生率が高いことが知られています。
また、骨折やひどい打撲といった外傷でもリスクは上昇します。ケガ自体による血管の損傷と、痛みでの活動量低下が重なるためです。術後やケガの後に膝裏に不自然な痛みや腫れを感じたら、担当医に速やかに相談してください。
肥満・加齢・ホルモンの変化との関係
体重が増えると腹部で静脈が圧迫され、下肢の血液還流が悪くなります。加齢によって血管壁の弾力が失われ、血液凝固に関わるタンパク質のバランスも変化するため、高齢者ほど血栓のリスクは高まります。
| リスク因子 | 血栓ができやすくなる仕組み |
|---|---|
| 長時間の不動 | ふくらはぎの筋ポンプ停止による血流停滞 |
| 手術・外傷 | 血管壁の損傷と術後安静 |
| 肥満 | 腹部圧迫による静脈還流の低下 |
| 加齢 | 血管壁の変性と凝固バランスの変化 |
| ホルモン療法 | エストロゲンが凝固因子を増加させる |
| がん | 腫瘍が血液凝固を促進する物質を産生 |
経口避妊薬やホルモン補充療法を受けている方もリスクが上がるため、処方医に血栓リスクについて確認しておくと安心です。
ベーカー嚢腫など膝裏の痛みで血栓と紛らわしい病気
膝の裏が痛むからといって、すべてが血栓とは限りません。症状が非常に似ている別の疾患が原因であるケースも少なくなく、正確な鑑別には医師の診察と検査が欠かせません。
ベーカー嚢腫が深部静脈血栓症と間違われやすい理由
ベーカー嚢腫(膝窩嚢腫)は、膝関節の裏にできる液体のたまった袋のことで、変形性膝関節症や半月板損傷に伴って生じることが多い疾患です。嚢腫が破裂するとふくらはぎに液体が流れ込み、急激な腫れ・痛み・赤みが出現します。
この破裂時の症状は深部静脈血栓症と酷似しており、「偽性血栓性静脈炎」とも呼ばれます。
ある研究では、静脈超音波検査を受けた約3000人のうち約3%にベーカー嚢腫が発見され、そのうちの一部は深部静脈血栓症と合併していました。超音波検査で両方を同時に確認できるため、疑わしいときは画像検査が有効です。
変形性膝関節症の膝裏痛との違い
変形性膝関節症では、軟骨のすり減りによって膝全体に痛みが出ますが、膝裏に限局した鈍い痛みを感じる場合もあります。動き始めに痛み、少し歩くと楽になるパターンが典型的で、片足だけが急にむくむことは通常ありません。
血栓による痛みとの決定的な違いは、腫れの出方と経過です。変形性膝関節症では両膝に症状が出ることも多く、急に片足だけがパンパンに腫れるような変化は起こりにくいでしょう。
ただし、変形性膝関節症の患者さんは活動量が減りがちで血栓リスクが上がるため、いつもと違う腫れや痛みには注意が必要です。
| 鑑別点 | 深部静脈血栓症 | ベーカー嚢腫(破裂時) |
|---|---|---|
| 腫れの範囲 | 膝下から足首まで広範囲 | ふくらはぎを中心に限局 |
| 発症の経過 | 数日かけて徐々に悪化 | 突然の痛みと腫れ |
| 皮膚の色 | 赤み・青紫 | 内出血による紫斑 |
| 確定診断 | 超音波検査・Dダイマー | 超音波検査・MRI |
ふくらはぎの肉離れや筋損傷でも似た症状が出る
運動中や急な動作で腓腹筋(ひふくきん)を損傷した場合にも、ふくらはぎの腫れや痛みが生じます。肉離れは受傷の瞬間に「ブチッ」という感覚を伴うことが多く、血栓とは経過が異なりますが、腫れだけを見ると判断に迷うときもあるでしょう。
安全のためには、外傷のはっきりしない脚の腫れや痛みに対しては血栓の可能性を念頭に置き、自己判断せず医師の診察を受けることが賢明です。
膝裏の血栓が疑われるときに行う検査と診断の流れ
血栓の有無を正確に判断するためには、医師の問診と身体所見に加え、血液検査や画像検査を組み合わせた段階的な診断が行われます。
問診とWellsスコアで血栓の確率を見積もる
受診するとまず、症状の経過やリスク因子について詳しい問診が行われます。医師は「Wellsスコア」という評価基準を用い、がんの有無、最近の手術歴、脚の腫れの特徴などを点数化して、血栓の可能性が高いか低いかを見積もります。
Wellsスコアが低い場合は血栓の可能性が低いと判断され、まずDダイマー検査(血液検査)で除外できるか確認します。スコアが高い場合は、直接超音波検査へ進むのが一般的な流れです。
Dダイマー検査で血栓の存在をふるいにかける
Dダイマーは、体内で血栓が分解されるときに血液中に放出される物質です。Dダイマーの値が正常であれば、血栓が存在する可能性は非常に低いと判断できます。感度(血栓がある場合に正しく陽性と出る割合)は検査法によって93~97%と高い数値を示します。
ただし、Dダイマーは手術後や炎症のあるとき、妊娠中、高齢者などでも上昇するため、数値が高くても必ず血栓があるとは限りません。あくまで「ふるい」の検査であり、陽性の場合は超音波検査でさらに詳しく調べます。
超音波検査で血栓を直接確認する
圧迫超音波検査(CUS)は、深部静脈血栓症の確定診断に使われる標準的な画像検査です。プローブ(探触子)で血管を圧迫したとき、正常な静脈はつぶれますが、血栓がある静脈はつぶれません。
| 検査 | 特徴 |
|---|---|
| Wellsスコア | 問診と身体所見による血栓の可能性評価 |
| Dダイマー | 血液検査で血栓の存在を除外するふるい検査 |
| 圧迫超音波(CUS) | 血管を直接観察して血栓の有無を確認する確定検査 |
この検査は痛みがほとんどなく、被曝の心配もないため、繰り返し行えるという利点があります。近位の血栓(膝窩静脈より上の太い静脈)に対する感度は94%以上、特異度は97%以上と高い精度を誇ります。
膝裏の血栓と診断されたときの治療と再発予防
深部静脈血栓症と診断された場合、治療の柱は抗凝固療法(血液を固まりにくくする薬の投与)です。適切な治療を受ければ、多くの場合は血栓の拡大や肺塞栓症のリスクを抑えられます。
抗凝固薬による標準的な治療
現在の治療では、リバーロキサバンやアピキサバンといった直接経口抗凝固薬(DOAC)が広く使われています。従来のワルファリンと比べ、定期的な血液検査による用量調整が不要で、食事制限も少ないため、患者さんの負担を軽くできます。
治療期間は一般的に3~6か月ですが、原因が特定できない突発的な血栓や再発リスクが高い方は、より長い期間の投与が検討されることもあります。薬の種類や期間は、担当医が個々のリスクとメリットを考慮して決定します。
弾性ストッキングと運動で血流を促す
適度な圧力で脚を圧迫する弾性ストッキング(圧迫ストッキング)は、腫れやむくみの軽減を助けます。担当医の指示のもとで着用すると、血液がたまりにくくなり、症状の緩和が期待できるでしょう。
また、治療中であっても適度なウォーキングは推奨されています。ふくらはぎの筋肉を動かすことが静脈の血流を促進し、回復をサポートします。
血栓後症候群を防ぐための日常の工夫
深部静脈血栓症の後に問題となるのが血栓後症候群です。血栓によって静脈弁が壊れたり、血管壁が傷んだりすると、慢性的なむくみ・痛み・皮膚の変色が残ることがあります。発症率は治療を受けた患者さんの20~50%にのぼるとされています。
- 処方された抗凝固薬を自己判断で中断しない
- 長時間座り続ける場面では1時間に1回は脚を動かす
- 適正体重を維持し、脚への負担を減らす
- 脱水を防ぐためこまめに水分を摂る
日々の小さな習慣の積み重ねが、血栓後症候群のリスク軽減につながります。自己管理の方法について疑問があれば、遠慮なく担当医や看護師に相談してください。
膝裏の血栓が心配なときは何科を受診すればよい?
血管外科または循環器内科が、深部静脈血栓症の診断と治療を専門的に行う診療科です。迷った場合はまずこの2つの科を目安にしてください。
血管外科・循環器内科への受診が基本
血管外科は静脈・動脈の疾患を専門に扱う診療科であり、超音波検査の設備が整っている施設がほとんどです。循環器内科でも深部静脈血栓症の診断や抗凝固療法を行っています。お住まいの地域に血管外科がない場合は、循環器内科を受診するとよいでしょう。
初めて受診する場合は、いつから症状が始まったか、どのような痛みか、最近の手術歴や長時間の移動歴があるかなどをメモしておくとスムーズです。
整形外科で膝を診てもらっている方が血栓を疑ったとき
変形性膝関節症などで整形外科に通院中の方が血栓を疑った場合、まず担当の整形外科医に相談してください。
整形外科でも超音波検査やDダイマー検査をオーダーできる施設が多く、必要に応じて血管外科や循環器内科への紹介状を書いてもらえます。
術後の患者さんであれば、もともと血栓予防の管理が行われているため、いつもと違う症状を早めに伝えることが早期発見につながります。
| 状況 | 受診先の目安 |
|---|---|
| 片足の急な腫れ・痛み | 血管外科・循環器内科 |
| 整形外科に通院中 | まず担当医に相談→紹介 |
| 息苦しさ・胸痛を伴う | 救急外来(119番) |
| かかりつけ医がいる場合 | まずかかりつけ医に連絡 |
夜間や休日に息苦しさがあるときは迷わず救急へ
膝裏の痛みやむくみに加えて、急な息切れ・胸の痛み・動悸が出現した場合は、肺塞栓症を起こしている可能性があります。このような状況では時間帯を問わず、119番通報で救急搬送を依頼してください。
「大げさかもしれない」とためらう方もいますが、肺塞栓症は早期の治療開始が生死を分ける疾患です。息苦しさを伴う脚の腫れは「念のため」ではなく「緊急」として対応すべき症状だと覚えておきましょう。
よくある質問
- 膝裏の血栓(深部静脈血栓症)は自然に治ることがあるのですか?
-
小さな血栓であれば、体内の線溶系(血栓を溶かす仕組み)によって自然に縮小・消失する場合もあります。しかし、自然に治るかどうかを外から判断することはできず、放置している間に血栓が拡大したり、肺に飛んで肺塞栓症を引き起こしたりする危険があります。
膝裏に痛みや腫れがあり血栓の可能性を感じた場合は、自然治癒を期待せず、速やかに医療機関で検査を受けましょう。
- 膝裏の血栓を予防するために日常生活で気をつけることはありますか?
-
長時間同じ姿勢で座り続けるのを避け、1時間に1回は立ち上がって軽く歩くか、座ったままでもかかとの上げ下げや足首の回転運動を行うと効果的です。特にデスクワーク中心の方や長距離移動が多い方は意識的に取り入れてみてください。
また、十分な水分を摂ること、適正体重を保つこと、禁煙を心がけることもリスクの軽減に役立ちます。遺伝的に血栓ができやすい体質の方は、担当医と相談しながら予防策を講じることが望ましいでしょう。
- 膝裏の血栓と変形性膝関節症は同時に起こることがありますか?
-
変形性膝関節症と深部静脈血栓症が同時に存在するケースは珍しくありません。変形性膝関節症による痛みで活動量が低下すると、脚の血流が滞りやすくなり、血栓のリスクが上がるためです。人工膝関節置換術を受けた後は特に血栓が生じやすいとされています。
そのため、変形性膝関節症で通院中の方がいつもと違う片足の腫れや痛みを感じたときは、関節の症状とは別に血栓の可能性も担当医に伝えてください。
- 膝裏の血栓が見つかった場合、治療にはどれくらいの期間がかかりますか?
-
一般的には、抗凝固薬の内服期間として最低3か月が推奨されています。原因がはっきりしている場合(手術後や一時的な固定期間による血栓など)は3~6か月で終了するケースが多いです。
一方、特定の原因がなく自然に生じた血栓や、繰り返し血栓を起こしている場合は、より長い期間、場合によっては無期限に抗凝固薬の継続が必要になることもあります。治療期間の判断は個々の状況によって異なりますので、担当医とよく相談してください。
- 膝裏の血栓を診断するための超音波検査は痛みを伴いますか?
-
圧迫超音波検査は、皮膚にゼリーを塗ってプローブを当てる非侵襲的な検査です。血管を軽く押さえて血栓の有無を確認しますが、強い痛みを伴うことはほとんどありません。検査時間は通常15~30分程度で、放射線を使わないため体への負担も少ない検査方法です。
検査結果はその場で分かることが多く、万が一血栓が見つかった場合でもすぐに治療方針を相談できるのが利点です。
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