症状と進行ステージ– category –
変形性膝関節症の症状は、立ち上がりや歩き始めだけが痛む初期から、歩いている間も痛みが続く中期(進行期)、じっとしていても痛む末期へと、段階を追って変わっていきます。
膝に水がたまる、腫れて熱をもつ、音が鳴る、曲げにくい、膝裏が痛むといった症状は、段階をまたいで現れることがあります。痛む場面や症状は段階の目安で、それだけで進み具合が決まるわけではありません。
下の7つの項目のうち、いまの膝に当てはまるものから読むと、それぞれの症状を詳しく解説したページへ進めます。
変形性膝関節症の初期症状に出やすい立ち上がりや歩き始めの痛み

変形性膝関節症の始まりでは、日常の動作が切り替わる場面にだけ一時的な膝の違和感や痛みが出やすくなります。
- 朝起きた直後や長く座ったあとに膝がこわばってスムーズに動かしづらい
- 立ち上がりや歩き始めの数歩だけ痛み、少し歩くうちに自然と和らぐ
- 平地は問題なく歩けても階段の下りで膝に負担や引っかかりを覚える
休むと落ち着くため見過ごしがちですが、軟骨のすり減りや軽い炎症が始まっているサインかもしれません。初期症状に多い痛みの特徴を押さえ、まずは体重管理や階段で手すりを使うなど膝への負担を見直すことが大切です。
中期(進行期)は歩行中も、末期は安静時にも痛みが続く症状

休んでも膝の痛みがなかなか引かなくなってきた場合は、軟骨の摩耗や関節の変形がさらに進んでいる可能性があります。
- 階段の上り下りだけでなく平地の歩行中も痛みが続いて長距離を歩きにくい
- じっと座っている安静時や夜間の就寝中にもうずくような痛みが続く
- 軟骨の摩耗が進んで骨同士がこすれ合い、見た目のO脚変形も目立ち始める
歩行中に痛みが続く中期から、安静時にも痛みや強い変形が現れる末期へと進むにつれ、買い物を途中で切り上げるなど日常生活で我慢が重なりやすくなります。まずは整形外科を受診し、レントゲンで骨のすき間の狭さを見る検査で進行度を確かめましょう。
変形性膝関節症で膝に水がたまる関節水腫の理由

初期から進行期にかけても起こりやすい膝にたまる水は、外から入った水分ではなく、関節内の滑膜に起きた炎症へ反応して過剰に分泌された関節液です。
- すり減った軟骨の欠片が関節包の内側にある滑膜を刺激して炎症を起こす
- 膝のお皿のまわりが腫れぼったくなり、指で押すと浮くような感覚が出る
- 関節の中が張って重だるくなり、膝を深く曲げようとすると強く突っ張る
張りが強いときは病院で注射器で水を抜くことがあります。「膝の水を抜くと癖になる」と心配する方もいますが、再びたまるのは関節内の炎症が続いているためであり、関節水腫を繰り返す理由を知っておくと処置への不安も和らぎます。
膝の腫れと熱感が強い症状はほかの病気も疑う

進行の段階にかかわらず起こりうる症状として、膝全体が腫れて手で触れると熱っぽく温かい場合は、関節の内部で強い炎症が起きているサインと考えられます。
- 水がたまるだけの状態と違い、強い炎症を伴う腫れでは皮膚の表面にも熱をもつ
- 骨の出っ張りによる硬い変形と炎症による柔らかい腫れでは触り心地が異なる
- 短時間で急激に腫れ上がるときや全身の発熱を伴うときはほかの病気を疑うサインになる
変形性膝関節症の炎症が悪化したときだけでなく、結晶が関節にたまる偽痛風や細菌感染でも急な膝の腫れと熱感が現れます。安静にしても熱っぽさや強い痛みが引かないときは、早めに医療機関で原因を確かめることが大切です。
変形性膝関節症で膝の音が鳴るときは痛みの有無が受診の目安

初期の違和感から進行期にかけて出やすい膝が鳴る現象は、曲げ伸ばしのときの音の性質と痛みの有無によって気にするべきかどうかが大きく分かれます。
- 痛みや腫れを伴わない単発のポキポキ音は関節液の気泡が弾ける生理現象に多い
- ミシミシやジャリジャリとこすれる音は軟骨の表面が荒れてこすれ合うときに生じる
- 音と一緒に強い痛みや引っかかりが出る場合は半月板の傷みや遊離体も疑われる
関節の軟骨や骨がこすれ合って鳴る軋轢音などの膝の音は、変形性膝関節症に伴う代表的な変化の一つです。音が鳴る回数が増えたり動作のたびに痛みが重なったりするときは、関節の状態を一度確認しておくと安心につながります。
変形性膝関節症で正座しづらくなる可動域制限

中期以降に目立ちやすい膝が深く曲がらない状態や真っ直ぐ伸びない状態は、軟骨のすり減りや周囲の組織の硬さ、関節の水などが重なって生じます。
- 軟骨の摩耗や骨の変形が進むと、膝を深く曲げる動きが苦しくなる
- 膝が完全に伸び切らない伸展制限が続くと歩行のバランスが崩れて腰にも響く
- 痛みをかばって動かさない期間が長引くと関節包や筋肉が固まって拘縮が進む
正座や靴下の着脱がしづらくなったときは無理に曲げず、椅子や洋式トイレを使う生活上の工夫が欠かせません。可動域制限の程度や痛む角度に合わせてヒールスライドなどの運動を取り入れ、無理のない範囲で関節の動きを保ちましょう。
膝裏が痛む症状は関節の炎症や筋肉・神経も原因になる

初期から末期までどの段階でも起こりうる膝裏の痛みや張りには、関節の袋や筋肉、腰からの神経など幅広い原因に目を向ける必要があります。
- 関節の後ろ側にある関節包の炎症や、痛みをかばう歩き方で筋肉の緊張が重なる
- 関節液が袋状にたまるベーカー嚢腫ができると曲げたときに腫れや圧迫感が出る
- 太もも裏の筋肉の硬さや、腰から伸びる坐骨神経の不調が関係する場合もある
膝裏の痛みは、伸ばしたときに突っ張るのか、裏側に膨らみがあるのかで考える原因が変わります。自己判断で強く揉んだり無理に伸ばしたりせず、いつ・どの動作で・どこが痛むかをメモしておくと受診時に状態を伝えやすくなります。
変形性膝関節症の症状でお悩みの方へ
こうした症状が続く方は、大垣中央病院の整形外科でご相談いただけます。現在の症状がどの段階にあたるのか、ほかの原因が重なっていないかを整形外科の診察で確かめることが肝心です。
当院は大垣駅より西へ徒歩5分、名神高速道路大垣インターより国道258号線を北へ車で15分の場所にあり、予約は電話もしくは窓口で承っています。
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