Vビームとは
Vビームは595nm波長のパルス色素レーザーの一つです。
ヘモグロビン(血管)に対する反応性が高いレーザーで、血管によってもたらされる、さまざまな赤みの症状に効果が期待できます。
Vビームの特徴
- ヘモグロビンに対して非常に反応が高い。
- パルス幅を調整することで、ダウンタイムや痛みを少なく照射できる。
- 顔全体に照射することによって、赤みだけでなくハリ感などを改善できる。
Vビームはこんな方におすすめ
- 赤ら顔を改善したい
- IPLで満足いく効果が得られなかった
- ハリの改善効果も欲しい
Vビームの効果
Vビームは、赤あざや毛細血管拡張症など一部の疾患に対して保険適用です。
それ以外にも酒さなどの赤ら顔、ニキビ痕の赤み、老人性血管腫などさまざまな肌悩みに効果が期待できます。
酒さ・赤ら顔
- 酒さの中でも毛細血管拡張に伴う赤みに対して高い効果。
- 多くの場合、複数回の施術が必要。
赤あざ(血管腫)
- 毛細血管奇形(単純性血管腫、ポートワイン母斑)ではレーザー治療が第一選択。
- 3ヶ月に1度、保険適用で施術を受けられる。
- 年齢が低い方がレーザーに対する反応性が高い。
毛細血管拡張症
- 小鼻のわきや頬などにみられる網目状の赤い筋。
- 3ヶ月に1度、保険適用で施術を受けられる。
ニキビ痕の赤み(炎症後紅斑)
- ニキビの炎症が治った後に残る赤み。
- 時間経過とともに目立たなくなることが多いですが、Vビームによって治療期間を短くできる。
老人性血管腫
- 首などに見られる鮮紅色のほくろのような盛り上がり。
- 通常1回のVビーム治療で目立たなくできる。
ケロイド・肥厚性瘢痕
- 傷跡の盛り上がりや赤みのことで複数回の施術で少しずつ改善効果。
リジュビネーション(ハリなどの改善)
- Vビームでは真皮血管周辺組織の線維芽細胞が熱によって活性化され、シワやハリ、肌質の改善。
当院のVビーム治療の特徴
当院では、キャンデラ社開発の「VビームⅡ」を採用しています。
VビームⅡの特徴
日本で保険適用となっているパルス色素レーザーは、キャンデラ社の「Vビーム」のみです。
当院で採用しているVビームⅡは、従来のVビームと比較して細かくパルス幅を設定できるようになり、内出血などの副作用を最小限に抑えながら赤みを改善することが可能となりました。
また、12mmのスポット径での照射もでき、より深部にある太い毛細血管に対してアプローチし、確実な効果が期待できます。
保険適用について
VビームⅡはあざの毛細血管奇形(単純性血管腫)、乳児血管腫(いちご状血管腫)や毛細血管拡張症に対して、保険の適用になります。
保険治療の場合は照射間隔を3ヶ月以上あける必要があり、いずれも5回程度照射が必要となることが多いです。
それ以外の症状に対しては自費での治療となります。
治療の流れ
- 洗顔を行い、メイクを落とす。
- ご希望に応じて局所麻酔薬を塗布。
- レーザーを照射。
- 炎症を抑える外用薬。
Vビームの施術時間・必要な回数
Vビーム治療の施術時間は、照射の範囲にもよりますが顔全体で約5〜10分、部分照射の場合は数分程度です。
効果を実感できるまでに必要な回数は、肌悩みの種類や個人差によって異なります。
老人性血管腫を除いて複数回のセッションが必要になることが多いです。
治療法 | 治療回数の目安 |
---|---|
酒さ・赤ら顔 | 5〜10回以上 |
あざ(血管腫) | 5回程度 |
毛細血管拡張症 | 2〜3回程度 |
ニキビ痕の赤み | 3〜5回程度 |
老人性血管腫 | 1回 |
ケロイド・肥厚性瘢痕 | 5~10回以上 |
リジュビネーション | 5回以上 |
Vビームのメリット・デメリット
メリット
- 赤みに対して高い効果が期待できる
- あざなどは保険が適用される
- 治療時間が短い
- 比較的安全な治療
デメリット
- 効果を実感できるまでに時間がかかる場合がある
- 複数回の施術が必要
- 副作用ではれや内出血が出ることがある
- 施術後は、紫外線対策を徹底する必要
副作用・リスク
- 赤み
- 腫れ
- 内出血
- 水ぶくれ(まれ)
これらの副作用は、軽度であることが多く、赤みは施術後通常数日程度、内出血は1〜2週間程度で自然に治ります。
Vビームを受けられない方
- 妊娠中や授乳中の方は、治療を受けられません。
- 極度の日焼けをしている方は、当日治療を受けられません。
- 光線過敏症の方や、ケロイド体質の方などは、事前に医師に相談してください。
Vビームでよくある質問
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