当院のAGA治療 薄毛遺伝子検査 052-228-1280

遺伝子検査で見つける、最短の発毛ルート – あなたに効く27種のAGA治療法

「早く効果を実感したい」
「無駄な治療にお金を使いたくない」

薄毛治療を始める誰もが、そう願うはずです。 でも現実は・・・

「フィナステリドを半年飲んでも、ほとんど変化がない」
「ミノキシジルが多少は効いたけど、思うような効果が出ない」
「友人は3ヶ月で改善を実感したと言っていたのに、私はまだ変化が見られない」

なぜ、同じ薬なのに、人によって効果に違いが出るのでしょうか?

カギを握るのは、3つの重要な遺伝子。治療前に遺伝子検査を行うことで、27種類の治療パターンから、あなたの体質に合った治療法を最初から選ぶことができます。

従来の薄毛治療は、効果が出るまで「様子を見ましょう」の繰り返し。でも、遺伝子検査があれば、そんな無駄な時間とコストを減らすことができ、最短で発毛を目指せます。

ここでは、当院が採用している、AGA治療開始前の遺伝子検査について詳しくご紹介していきます。

この記事の執筆者

小林 智子(日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

小林 智子(こばやし ともこ)

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士
こばとも皮膚科院長

2010年に日本医科大学卒業後、名古屋大学医学部皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了後、アメリカノースウェスタン大学にて、ポストマスターフェローとして臨床研究に従事。帰国後、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターにて、糖化と肌について研究を行う。専門は一般皮膚科、アレルギー、抗加齢、美容皮膚科。雑誌を中心にメディアにも多数出演。著書に『皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方』(彩図社)など。

運営ソーシャルメディア(SNSでは「こばとも」と名乗ることもあります)

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著書一覧
経歴・プロフィールページ

こばとも皮膚科関連医療機関

医療法人社団豊正会大垣中央病院

目次

なぜ遺伝子検査が最短の発毛を可能にするのか

AGAの治療では、同じ治療をしても効く人と効かない人がいます。実は、その効果の違いは体質による個人差が大きな要因です。

薄毛の原因となる遺伝子パターンは27種類もあり、ある人に効果的な治療法が、別の人にはまったく合わない可能性があります。

そこで、治療前に遺伝子検査を行い、あなたの体質を知ることが重要です。遺伝子検査では、AGAのなりやすさ、髪の生えやすさ、頭皮の状態という3つの重要な指標がわかります。

これにより、あなたの体質に合った薬を、適した量で、個々に合ったタイミングで始めることができるのです。

遺伝子検査でわかるのは、単にAGAのリスクだけではありません。治療薬への反応性や、発毛までの期間も予測できます。つまり、無駄な治療期間を減らし、最短での発毛を目指せるようになるのです。

効果が出るまで”運任せ”だった従来の治療

「薄毛治療を始めようと思います」
「では、まずこちらのお薬から試してみましょう」

これが、従来の薄毛治療の一般的な流れでした。しかし、この方法には大きな問題があります。なぜなら、その薬があなたの体質に合っているかどうかは、実際に使ってみないとわからないからです。

たとえば、男性型脱毛症(AGA)の治療でよく使われるフィナステリドは、十分な効果が出るまでに3~6ヶ月かかると言われています。しかし実際には、半年使っても効果を感じられない人もいれば、2ヶ月で明らかな改善を実感する人もいます。

このように効果に大きな個人差があるにもかかわらず、これまでの治療では「まずは試してみましょう」という手探りのアプローチしかありませんでした。

つまり、あなたに合った治療法を見つけるまでに、無駄な時間とコストがかかってしまう可能性が高かったのです。

さらに、治療薬の量についても同様です。過剰な量では副作用のリスクが高まりますし、少なすぎれば効果が出にくくなります。

これまでは「標準的な量」から始めるしかありませんでしたが、それが本当にあなたに適した量なのかどうかは、やはり使ってみないとわかりませんでした。

このように、従来の薄毛治療は、いわば”運任せ”の要素が強く、効果が出るまでの道のりは不透明でした。

遺伝子検査で、最初から個々に合った治療選択が叶う

「AGAの薬は効果に個人差がある」

よく聞く言葉ですが、この”個人差”は、遺伝子レベルで説明できます。

例えば、PAX1/FOXA2遺伝子でAA型の場合、男性ホルモンの影響を強く受けやすい体質です。この場合、フィナステリド0.5mgでは効果が弱く、1mgの投与量が必要かもしれません。反対にGG型の場合、0.5mgでも十分な効果が期待できます。

また、EDARのTT型は、髪が細くなりやすい体質を示します。そのため、投薬だけでなく、髪を太くする成分を含む育毛剤との併用が重要になってきます。

頭皮環境を左右するSPINK5がAA型の場合は、頭皮の敏感さに配慮が必要です。この場合、いきなり強い薬剤から始めるのではなく、頭皮環境を整えながら、段階的に治療を進めていく必要があります。

つまり、遺伝子検査は、

AGA治療開始前に遺伝子検査をすると分かること
  • 「あなたの薄毛はなぜ起こっていて、どんな特徴があるのか」
  • 「どの薬をどのくらいの量で使うべきか」
  • 「どんな順序で治療を進めるべきか」

このような具体的な治療の道筋を示してくれるため、効果の出にくい治療法を避け、あなたの体質に合った治療を、最初から選択することができます。

逆に、遺伝子検査を行わずに治療を開始するような場合は(他クリニックではこのような進め方がほとんどですが)、自分には効かない治療を「とりあえずやってみましょう」と進めてしまい、時間のムダだった、という結果になる可能性があるということです。

最短で治療効果を出すために、薄毛に関わる3つの重要遺伝子を調べる

薄毛の治療効果を決める重要な遺伝子として、当院では3つの遺伝子に注目します。

  • 男性ホルモンの影響力を決める「PAX1/FOXA2
  • 髪の成長力を左右する「EDAR
  • 頭皮環境に関わる「SPINK5

この3つの遺伝子の型を調べることで、あなたの薄毛の特徴と、効果的な治療法が見えてきます。

例えるなら、PAX1/FOXA2は薄毛の「なりやすさ」、EDARは髪の「生えやすさ」、SPINK5は治療の「しやすさ」を決める因子と言えます。

そして、この3つの遺伝子の組み合わせは27通りのパターンに分類され、それぞれに適した治療法が異なってきます。

それでは、それぞれの遺伝子が薄毛治療においてどのような役割を果たすのか、詳しく見ていきましょう。

【第1の鍵】PAX1/FOXA2~男性ホルモンの影響力

男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモンの一種DHT(ジヒドロテストステロン)が毛根に作用することで起こります。このDHTへの感受性を決めているのが、PAX1/FOXA2遺伝子です。

遺伝子型から分かるAGAリスク

AGAリスク検査
GG型男性ホルモンの影響を受けにくいタイプ。AGAの進行リスクは比較的低めです。
GA型中程度の感受性があり、徐々にAGAが進行していく可能性があります。
AA型男性ホルモンの影響を受けやすく、AGAが進行するリスクが高いタイプです。

ホルモンの感受性で変わる、適した治療薬の選び方

PAX1/FOXA2の遺伝子型によって、5αリダクターゼ阻害薬(フィナステリドやデュタステリド)の必要性や投与量が変わってきます。

検査1:アンドロゲンレセプター感受性

たとえば、GG型の場合は男性ホルモンの影響が小さいため、フィナステリド0.5mgという少量から開始できます。一方、AA型の場合は男性ホルモンの影響が強いため、より確実な効果が期待できるデュタステリド0.5mgを選択。GA型はその中間で、フィナステリド1mgが標準的な選択肢となります。

また、この遺伝子型は治療のタイミングにも関係します。特にAA型の方は、早期に治療を開始することで、薄毛の進行を効果的に抑えることができます。

PAX1/FOXA2遺伝子の型を知ることで、あなたのAGAリスクに合わせた治療薬の選択が可能になります。

【第2の鍵】EDAR~髪の成長サイクル

髪の太さや成長のしやすさには、生まれつきの個人差があります。この「髪が生えやすい体質か、生えにくい体質か」を決めているのが、EDAR遺伝子です。

遺伝子型で分かる髪の太さと成長力

毛髪簿弱リスク検査
CC型アジア人に多い遺伝子型で、太く丈夫な髪質が特徴です。毛髪の断面積が大きく、成長力も高い傾向にあります。
CT型中間的な特徴を持ち、比較的太めの髪質です。
TT型欧米人に多い遺伝子型で、比較的細めの髪質となります。毛髪の断面積が小さく、AGAの影響を受けやすい可能性があります。

髪質から考える、効果的な治療の進め方

EDAR遺伝子型によって、育毛剤の選び方や、内服薬との組み合わせ方が変わってきます。

検査2:髪の太さ・強さ

TT型の場合、髪が細く生えにくい傾向があるため、ミノキシジルの内服(ミノタブ)を積極的に検討します。また、17型コラーゲン産生を促進する成分を含む育毛剤との併用で、髪の太さと成長力の両面からアプローチします。

一方、CC型は比較的髪が太く生えやすい体質のため、AGAの進行を抑える治療を中心に行います。ミノキシジルローションの外用から開始し、経過を見ながら治療を調整していきます。

CT型の場合は、状況に応じて内服と外用を組み合わせる柔軟な対応が可能です。

EDAR遺伝子の型を知ることで、あなたの髪質に合った、より効果的な治療法を選択できるようになります。

【第3の鍵】SPINK5~頭皮の状態

薄毛治療の成功には、健康な頭皮環境が欠かせません。この「頭皮の健康度」「外部刺激への敏感さ」を決定づけているのが、SPINK5遺伝子です。

遺伝子型が示す頭皮環境

頭皮トラブルリスク検査
GG型頭皮バリア機能が正常で、外部刺激への抵抗力が高いタイプです。育毛剤や治療薬への反応も安定しています。
GA型やや頭皮バリア機能が弱く、時として頭皮トラブルを起こしやすい傾向があります。
AA型頭皮が敏感で、外部刺激を受けやすいタイプです。アトピー性皮膚炎などの症状が出やすく、頭皮環境が乱れやすい傾向にあります。

頭皮の状態で変わる、治療の進め方

SPINK5遺伝子の型によって、治療薬の開始方法や育毛剤の選び方が大きく変わります。

検査3:頭皮の強さ

GG型は頭皮環境が安定しているため、標準的な濃度の治療薬から開始できます。育毛剤も刺激の強い有効成分を含むものを選択可能です。

一方、AA型の場合は慎重なアプローチが必要です。まず頭皮環境を整えることを優先し、低刺激の育毛剤から開始します。治療薬も少量から開始し、頭皮の状態を見ながら徐々に増量していきます。

GA型は、頭皮の状態を見ながら柔軟に対応します。季節や生活環境による変化にも注意を払い、必要に応じて頭皮ケア用の育毛剤に切り替えていきます。

SPINK5遺伝子の型を知ることで、頭皮トラブルのリスクを最小限に抑えながら、効果的な治療を進めることができます。

遺伝子検査が導き出す27種類の体質パターン

これまで見てきた3つの遺伝子。PAX1/FOXA2(AGAリスク)、EDAR(髪質)、SPINK5(頭皮環境)の組み合わせにより、薄毛体質は27種類ものパターンに分類されます。

27種類のパターンからあなたの薄毛体質を診断

例えば、AGAリスクが高く、髪が細めで、頭皮が敏感というパターン。あるいは、AGAリスクは低いものの、髪が細く、頭皮トラブルを起こしやすいパターン。

このように、それぞれの遺伝子型の組み合わせによって、薄毛の特徴や進行の仕方、そして適した治療法が変わってきます。

一人ひとり違う薄毛の原因と特徴。だからこそ、この27種類の体質パターンに基づき、あなたに合った治療プランを組み立てていく必要があるのです。

では、実際の治療設計がどのように変わっていくのか、詳しく見ていきましょう。

3つの遺伝子の組み合わせにより、あなたの”薄毛の姿”が分かる

薄毛の体質は、3つの遺伝子それぞれが示すリスクの「掛け合わせ」で決まります。

スクロールできます
遺伝子パターンPAX1/FOXA2EDARSPINK5特徴治療の方向性
要注意タイプAA型
(リスク大)
TT型
(細め)
AA型
(敏感)
AGAが進行しやすい
髪が細く生えにくい
頭皮トラブルが起きやすい
デュタステリド投与
頭皮環境を整えながら慎重に治療
発毛・育毛の両面からアプローチ
標準タイプGA型
(リスク中)
CT型
(中間)
GA型
(やや敏感)
緩やかにAGAが進行
平均的な髪質
時々頭皮トラブルあり
フィナステリド投与
状況に応じて内服・外用を調整
定期的な頭皮ケア
治療しやすいタイプGG型
(リスク小)
CC型
(太め)
GG型
(安定)
AGAの進行が遅い
髪が太く生えやすい
頭皮環境が安定
軽めの投薬から開始
外用中心の治療
予防的なアプローチ

たとえば、PAX1/FOXA2遺伝子がAA型(AGAリスク大)、EDAR遺伝子がTT型(髪が細め)、SPINK5遺伝子がAA型(頭皮が敏感)という組み合わせの場合。これは27パターンの中で「最も治療に工夫が必要なタイプ」と言えます。

AGAが進行しやすい上に、髪が細く生えにくく、さらに頭皮トラブルも起こしやすいためです。

逆に、PAX1/FOXA2遺伝子がGG型(AGAリスク小)、EDAR遺伝子がCC型(髪が太め)、SPINK5遺伝子がGG型(頭皮が安定)という組み合わせなら、比較的治療がスムーズに進みやすいタイプです。

また、PAX1/FOXA2遺伝子がGA型(AGAリスク中)、EDAR遺伝子がCT型(中間的な髪質)、SPINK5遺伝子がGA型(やや敏感な頭皮)という中間的な組み合わせもあります。

この場合、それぞれのリスクは高くありませんが、総合的に見ると慎重な治療管理が必要になります。

このように、3つの遺伝子の組み合わせは、単にリスクを足し合わせたものではありません。それぞれの特徴が互いに影響し合い、あなただけの「薄毛の姿」を形作っているのです。

あなたの体質パターンに合わせて治療戦略が決まる

遺伝子検査の結果に基づき、主に以下の3つの要素で治療方針を決定していきます。

内服薬の選択と投与量

AGA遺伝子(PAX1/FOXA2)の型に応じて、適している治療薬を選びます。

  • リスクが高い(AA型):デュタステリド0.5mg
  • リスクが中程度(GA型):フィナステリド1mg
  • リスクが低い(GG型):フィナステリド0.5mg
発毛促進薬の使い方

髪質遺伝子(EDAR)の型によって、ミノキシジルの使用方法を変えていきます。

  • 髪が細めで生えにくい(TT型):内服と外用の併用
  • 中間的な髪質(CT型):外用5%を中心に
  • 髪が太めで生えやすい(CC型):外用から開始
育毛剤の選択

頭皮遺伝子(SPINK5)の型に合わせて、育毛剤の種類を選定します。

  • 頭皮が敏感(AA型):低刺激タイプから開始し、段階的に有効成分を増やす
  • やや敏感(GA型):バランス型の育毛剤を使用
  • 頭皮が安定(GG型):有効成分の濃度が高めの育毛剤も使用可能

このように、3つの遺伝子検査の結果から、あなたの体質に合わせて「攻めどころ」と「守りどころ」を見極めていきます。

一人ひとりの体質に合わせたオーダーメイドの治療計画を立てることで、最短での発毛を目指していきます。

実際の遺伝子パターン別の治療設計

これまで書いてきたとおり、27種類の遺伝子パターンは、それぞれに「AGAのなりやすさ」「髪の生えやすさ」「頭皮の状態」が異なります。

そのため、使用する薬の種類や量、育毛剤の選び方まで、すべてがパターンごとに変わってきます。

同じAGAの薬でも、ある人には1mgが適している一方、別の人には0.5mgで十分な効果が得られます。また、ミノキシジルも、内服と外用のどちらを選ぶか、あるいは併用するかは、遺伝子パターンによって変わってきます。

ここでは、代表的な遺伝子パターンについて、具体的な治療内容とその根拠を詳しく見ていきましょう。あなたの遺伝子パターンに近いケースを参考に、どのような治療が合っているのかをイメージしてみてください。

AGAリスク別の投薬設計

遺伝子パターンに基づく治療で、最も重要なのが5αリダクターゼ阻害薬の選択です。男性ホルモンの影響力を示すPAX1/FOXA2遺伝子の型によって、薬の種類と投与量が大きく変わります。

AGAリスク大(PAX1/FOXA2:AA型)

より確実な効果を得るため、デュタステリド0.5mgの投与が基本となります。これは、男性ホルモンの影響を強く受けやすい体質のため、より強力な薬剤による介入が必要だからです。

髪質や頭皮の状態に問題がなければ、治療開始時から標準量での投与が可能です。

AGAリスク中(PAX1/FOXA2:GA型)

フィナステリド1mgでの治療が標準となります。必要に応じて、髪質や頭皮の状態を考慮しながら、投与量の調整を行います。

治療効果が不十分な場合は、デュタステリドへの切り替えも検討します。

AGAリスク小(PAX1/FOXA2:GG型)

フィナステリド0.5mgという少量から開始できます。男性ホルモンの影響を受けにくい体質のため、必要以上の投薬を避けることができます。育毛剤との併用で十分な効果が期待できます。

ただし、これらの投薬設計は、EDAR遺伝子やSPINK5遺伝子の型によっても調整が必要です。例えば、頭皮が敏感なAA型の場合は、より慎重な投与開始が求められます。また、髪質遺伝子がTT型(細め)の場合は、早めの治療開始を検討する必要があります。

このように、AGAリスクの度合いを基本としながら、他の遺伝子型も考慮した総合的な投薬設計を行っていきます。

毛髪・頭皮の状態に応じた外用薬の選択

外用薬の選択では、髪の生えやすさを左右するEDAR遺伝子と、頭皮環境を示すSPINK5遺伝子の組み合わせが重要になります。この2つの遺伝子型によって、ミノキシジルの使用方法や育毛剤の種類を決定していきます。

髪が細く、頭皮も敏感な場合(EDAR:TT型 × SPINK5:AA型)

最も慎重なアプローチが必要なケースです。

  • ミノキシジル:低濃度(1%)から開始し、頭皮の様子を見ながら徐々に濃度を上げていく
  • 育毛剤:刺激の少ないタイプを選択(頭皮環境を整える成分を重視)
  • 場合によってはミノキシジルの内服(ミノタブ)を検討
髪が細く、頭皮が安定している場合(EDAR:TT型 × SPINK5:GG型)

積極的な発毛促進が可能です。

  • ミノキシジル:5%製剤の使用を積極的に検討
  • 育毛剤:毛髪の成長を促す有効成分(マジョラム、M-034など)を多く含むタイプを選択
  • 必要に応じてミノキシジル内服との併用も可能
髪が太く、頭皮が敏感な場合(EDAR:CC型 × SPINK5:AA型)

頭皮環境の改善を優先します。

  • ミノキシジル:外用1%から開始(必要に応じて段階的に濃度を上げる)
  • 育毛剤:頭皮の炎症を抑える成分(リデンシル、ピディオキシジルなど)を重視
髪が太く、頭皮が安定している場合(EDAR:CC型 × SPINK5:GG型)

最も治療がしやすいケースです。

  • ミノキシジル:5%ローションを標準使用
  • 育毛剤:予防的なケアを中心に選択

このように、髪質と頭皮の状態に応じて、外用薬の種類や濃度、使用方法を細かく調整していきます。また、治療経過に応じて、より効果的な組み合わせに変更することも可能です。

27通りの処方パターンにより、個々に合った治療を

AGAの治療効果は、「薄毛のなりやすさ」「髪の生えやすさ」「頭皮の状態」という3つの要素のバランスで決まります。

当院ではこの3要素を遺伝子検査で明らかにし、あなたの体質に合わせて薬の種類や量、育毛剤の選択まで、きめ細かく治療計画を立てていきます。

最後に、具体的な処方例をご紹介します。あなたの遺伝子パターンに近いケースを参考に、どのような治療を行うのか見ていただけたらと思います。

処方パターンの決め方

スクロールできます
パターン遺伝子型リスク評価処方内容処方根拠
001PAX1/FOXA2:GG
EDAR:CC
SPINK5:GG
AGAリスク:小
髪質:太め
頭皮:安定
・フィナステリド0.5mg
・ミノキシジルローション5%
・Pesodサプリ 毛髪ケア
・軽度の治療で十分な効果が期待できる
・外用中心の治療が可能
・予防的なケアを重視
014PAX1/FOXA2:GA
EDAR:CT
SPINK5:GA
AGAリスク:中
髪質:普通
頭皮:やや敏感
・フィナステリド1mg
・ミノキシジル2.5mg
・Pesod育毛剤 omega
・標準的な治療内容
・内服と外用のバランスを重視
・頭皮環境にも配慮
027PAX1/FOXA2:AA
EDAR:TT
SPINK5:AA
AGAリスク:大
髪質:細め
頭皮:敏感
・デュタステリド0.5mg
・ミノキシジル2.5mg
・Pesod育毛剤 omega
・確実な効果を重視した治療
・積極的な発毛促進
・頭皮への刺激に配慮

上記の表は、27通りある処方パターンの代表例です。実際の処方では、3つの遺伝子型の組み合わせから、以下の要素を総合的に判断していきます。

AGA薬の選択と投与量
  • PAX1/FOXA2の型を基準に決定
  • 他の遺伝子型も考慮して調整
ミノキシジルの使用方法
  • EDARの型で基本方針を決定
  • 頭皮の状態に応じて内服/外用を選択
育毛剤の種類
  • SPINK5の型を基準に選択
  • 髪質に応じた有効成分を追加

3つの遺伝子検査の結果を総合的に判断し、適した処方内容を決定していきます。また、治療開始後の経過によって、より効果的な組み合わせへの調整も可能です。

処方を決める3つの指標

遺伝子検査の結果を実際の治療に活かすため、当院では以下の3つの指標に基づいて処方を決定しています。

治療の積極性

  • AGAリスクが高いほど、強めの治療薬を選択
  • 髪が細いほど、発毛促進の治療を重視

AGAリスクの度合いと髪の生えやすさによって、どこまで積極的な治療を行うかを判断します。

AGAリスクが高く、髪が細めの方には、デュタステリドやミノキシジルの内服など、より確実な効果が期待できる治療法を選択します。

一方、リスクが低く髪が太めの方には、副作用のリスクを考慮しながら、必要最小限の治療からスタートすることができます。

副作用リスクへの配慮

  • 頭皮が敏感なほど、低刺激の製剤を選択
  • 段階的な増量プランを検討

頭皮の状態は、治療の進め方を大きく左右します。特に頭皮が敏感な方の場合、いきなり強い治療を始めると、かえって治療の妨げになってしまう可能性があります。

そのため、頭皮の状態に応じて、薬の種類や量、増量のタイミングを慎重に設計していきます。これにより、副作用のリスクを最小限に抑えながら、確実な効果を目指すことができます。

相乗効果の追求

  • 内服薬と外用薬の組み合わせ
  • サプリメントによる補完

内服薬、外用薬、サプリメントを組み合わせることでより高い効果が期待できますが、ただ組み合わせれば良いというわけではありません。遺伝子パターンに応じて、効果的な組み合わせと使用量を選択していきます。

このように、3つの指標をもとに総合的に判断することで、あなたの体質に合った処方を実現することができます。また、治療開始後も、これらの指標に基づいて効果を確認しながら、必要に応じて処方を調整していきます。

最短の効果を目指す、遺伝子検査で始める薄毛治療

薄毛治療で多くの方が抱える悩み。

「なるべく早く効果を実感したい」
「ムダな治療にお金を使いたくない」
「この治療法は自分に合っているのだろうか」
「もっと効果的な方法があるのではないか」

そんな不安を解消するのが、遺伝子検査に基づくAGA治療プログラムです。

一人ひとりに合った治療が可能に

従来の薄毛治療は、症状から治療法を選ぶしかありませんでした。しかし、遺伝子検査により、あなたの体質そのものを理解した上で治療を始められるようになりました。

つまり、あなたの体質を考慮した治療法を、最初から選択できるのです。効果の出やすい治療法を選び、副作用のリスクを抑えた投薬量を設定し、頭皮の状態に合わせたケアを行う。そうすることで、無駄のない治療が可能になります。

AGAリスクの程度に応じた投薬、髪質に合わせた発毛促進法、頭皮の状態を考慮したケア方法。これらすべてを、あなたの体質に合わせて組み立てていきます。

また、定期的な経過観察を通じて治療内容を調整することで、より確実な改善を目指すことができます。遺伝子検査は、あなたに適した治療法を見つけ出すための「道しるべ」となるのです。

遺伝子検査によるAGA治療の申し込み方法

  • 来院(対面診療)
  • オンライン診療

の2つの方法があります。

当院でのAGA治療申込みフォーム

名古屋市近隣にお住まいの方など、こばとも皮膚科に来院可能な方は以下より予約をお願いいたします。

こばとも皮膚科で検体を採取しAGA遺伝子検査を実施の上で、検査結果に応じて治療薬を処方いたします。

オンライン診療による遺伝子検査の申込みフォーム

こばとも皮膚科への来院が困難な方でオンライン診療をご希望の方は、以下より申込み(LINE登録)をお願いいたします。

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オンライン診療の流れ

遠方の方でも、当院での対面診療と同様の治療を始められるよう、以下のような流れでご対応しています。

  1. まずはLINEでご登録
  2. 問診・お申し込み
  3. 診察予約
  4. 診察(オンライン)
  5. ご自宅に遺伝子検査キットが届きます
  6. 患者さまから検体を返送していただきます
  7. 遺伝子を解析
  8. 処方薬、遺伝子検査レポート、医薬品説明書の送付(1か月分12,800円)

治療費は月額12,800円(税込)。遺伝子検査は無料で行い、追加料金やオプション料金は一切ありません。定期縛りはありませんので解約自由です。以下よりまずはLINEをご登録ください。

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免責事項

当院の医療情報について

当記事は、医療に関する知見を提供することを目的としており、当院への診療の勧誘を意図したものではございません。治療についての最終的な決定は、患者様ご自身の責任で慎重になさるようお願いいたします。

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ご利用にあたっての注意

医療情報は日々進化しており、専門的な判断が求められることが多いため、当記事はあくまで一つの参考としてご活用いただき、具体的な治療方針については、お近くの医療機関に相談することをお勧めします。

大垣中央病院・こばとも皮膚科

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