初めての方へ 薄毛遺伝子検査 予約・アクセス

AGA治療の費用は月額いくら?料金相場と治療別の内訳

「AGA治療を始めたいけれど、毎月どのくらいの費用がかかるのだろうか」と不安に感じていませんか。

AGA治療は継続が必要なため、月々の費用は重要なポイントです。

この記事では、AGA治療の料金相場を治療法別に詳しく解説します。治療費の内訳や、費用を抑えるための具体的な方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

当サイトの執筆・運営者

小林 智子(日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

小林 智子(こばやし ともこ)

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士
こばとも皮膚科院長

2010年に日本医科大学卒業後、名古屋大学医学部皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了後、アメリカノースウェスタン大学にて、ポストマスターフェローとして臨床研究に従事。帰国後、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターにて、糖化と肌について研究を行う。専門は一般皮膚科、アレルギー、抗加齢、美容皮膚科。雑誌を中心にメディアにも多数出演。著書に『皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方』(彩図社)など。

運営ソーシャルメディア(SNSでは「こばとも」と名乗ることもあります)

XYouTubeInstagramLinkedin

著書一覧
経歴・プロフィールページ

こばとも皮膚科関連医療機関

医療法人社団豊正会大垣中央病院

目次

AGA治療にかかる費用の全体像

AGA(男性型脱毛症)の治療は長期間にわたることが多いため、月々の支払いだけでなく、総額がどのくらいになるのかを理解しておきましょう。

AGA治療は自由診療

AGA治療は病気や怪我の治療とは異なり、容姿を改善する目的と見なされるため、原則として公的医療保険が適用されません。全ての費用が自己負担となる自由診療です。

自由診療はクリニックが独自に料金を設定できるため、同じ治療内容でもクリニックによって費用が異なります。

そのため、治療を始める前には複数のクリニックの料金体系を比較することが重要です。

治療費用の内訳

AGA治療の費用は主に薬代が中心ですが、それ以外にもいくつかの費用が発生します。

主な費用の種類

費用の種類内容費用の目安
診察料医師による頭皮や髪の状態の診察無料~5,000円程度
薬代内服薬や外用薬の費用月額3,000円~30,000円程度
検査費用血液検査など、治療の安全性を確認するための検査5,000円~10,000円程度

治療期間と総額の関係

AGA治療は効果を実感するまでに一般的に3ヶ月から6ヶ月かかり、効果を維持するためには治療の継続が必要です。

例えば、月額15,000円の治療を1年間続けた場合、総額は180,000円になります。

治療期間が長くなればその分総額も増加します。カウンセリングの際に、どのくらいの期間治療を続ける見込みなのか、総額はいくらになるのかを医師に確認しておきましょう。

【治療法別】AGA治療の費用相場

AGA治療にはいくつかの方法があり、それぞれ費用が異なります。自分の症状や目指す状態に合わせてどの治療法が適しているかを考え、その費用相場を把握しましょう。

各治療法の月額費用

治療法内容月額費用の相場
投薬治療内服薬や外用薬で抜け毛抑制・発毛促進を行う3,000円~30,000円
注入治療有効成分を頭皮に直接注入する20,000円~100,000円
自毛植毛後頭部などの毛髪を薄毛部分に移植する― (施術費用として50万円~)

投薬治療の費用

AGA治療で最も一般的なのが投薬治療です。

抜け毛を抑える薬と、発毛を促す薬の2種類が基本となります。症状の進行度に応じて、単剤または複数を組み合わせて使用します。

月々の費用は使用する薬の種類や数によって変動します。

注入治療(メソセラピー)の費用

注入治療は、発毛を促進する有効成分を注射器や特殊な機器を使って頭皮に直接注入する方法です。投薬治療と並行して行うことで、より高い効果を期待できます。

1回あたりの費用が高額になる傾向がありますが、効果の実感が早いという利点があります。

多くの場合、複数回の施術を1セットとしてコース料金が設定されています。

植毛の費用

植毛は、AGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部の毛髪を、毛根ごと薄毛部分に移植する外科手術です。

費用は移植する株数(グラフト数)によって決まり、総額で数百万円になることもあります。他の治療法と異なり、月額ではなく1回の手術費用として支払うのが一般的です。

その他の治療法と費用

クリニックによっては、上記以外にもLEDライトを頭皮に照射する治療法などを提供している場合があります。単独で行うよりも他の治療と組み合わせて補助的に用いることが多いです。

費用はクリニックや治療内容によって大きく異なります。

投薬治療の詳しい費用内訳

投薬治療はAGA治療の基本です。「抜け毛予防」と「発毛促進」という2つの目的に分けて、具体的な薬の種類と費用の内訳を詳しく見ていきましょう。

抜け毛予防(守りの治療)の薬と費用

抜け毛の原因となる男性ホルモン(DHT)の生成を抑える薬です。AGAの進行を抑制する効果が期待できます。

抜け毛予防薬の料金

薬剤名(成分名)種類月額費用の相場
プロペシア(フィナステリド)先発医薬品6,000円~10,000円
フィナステリド錠ジェネリック医薬品3,000円~6,000円
ザガーロ(デュタステリド)先発医薬品8,000円~12,000円

発毛促進(攻めの治療)の薬と費用

頭皮の血行を促進し、毛母細胞を活性化させることで発毛を促す薬です。内服薬と外用薬があります。

発毛促進薬の料金

薬剤名(成分名)種類月額費用の相場
ミノキシジル内服薬内服薬5,000円~10,000円
ミノキシジル外用薬外用薬7,000円~15,000円

内服薬と外用薬の組み合わせ

AGAがある程度進行している場合は、抜け毛予防の薬と発毛促進の薬を組み合わせるのが一般的です。

例えば、フィナステリド(内服薬)とミノキシジル(外用薬)を併用する場合、月々の費用は15,000円~25,000円程度が目安となります。

医師が症状を診察し、あなたに合った薬の組み合わせを提案します。

注入治療(メソセラピー)の詳しい費用内訳

注入治療はより積極的に発毛を目指すための選択肢です。

投薬治療だけでは効果が物足りない方や、短期間で効果を実感したい方に適しています。

メソセラピーの仕組みと目的

メソセラピーは、ミノキシジルや成長因子(グロースファクター)など、発毛に有効な成分をブレンドした薬剤を頭皮に直接注入する治療法です。

薬剤が毛根に直接届くため、高い発毛効果が期待できます。投薬治療と組み合わせることで、相乗効果も狙えます。

施術回数と費用の関係

注入治療は1回で完了するものではなく、複数回の施術を継続することで効果を発揮します。

治療初期は2週間~1ヶ月に1回のペースで施術を行い、その後は状態を見ながら数ヶ月に1回と頻度を減らしていくのが一般的です。

注入治療の回数別費用例

プラン1回あたりの費用総額の目安
1回ごと30,000円~100,000円
6回コース25,000円~80,000円150,000円~480,000円
12回コース20,000円~70,000円240,000円~840,000円

多くのクリニックでは、複数回の施術をまとめたコースプランを用意しており、1回あたりの費用が割安になる傾向があります。

クリニックによる料金の違い

注入治療の料金は、使用する薬剤の種類や注入する機器、クリニックの技術力などによって大きく異なります。

独自の成分を配合しているクリニックや、痛みを軽減する工夫を凝らした機器を導入しているクリニックでは、費用が高くなることがあります。

カウンセリング時にどのような薬剤を使い、どのような効果が期待できるのかをしっかり確認しましょう。

治療費以外に発生する可能性のある費用

AGA治療では、薬代や施術費のほかにも、付随していくつかの費用が発生する場合があります。

予算を立てる際には、これらの費用も見込んでおくと安心です。

治療関連費用の目安

項目内容費用の目安
初診料・カウンセリング料最初の診察や相談にかかる費用無料~5,000円
再診料2回目以降の診察にかかる費用無料~3,000円
血液検査費用治療薬の副作用リスクを確認するために行う5,000円~10,000円

初診料・再診料

治療を開始する前のカウンセリングや初診には、料金がかかる場合があります。最近では、カウンセリングを無料で行うクリニックも増えています。

また、治療開始後も定期的な診察が必要となり、その際に再診料が発生することがあります。

これらの費用が薬代に含まれているか、別途必要なのかを事前に確認しておくと良いでしょう。

血液検査費用

内服薬による治療を行う場合、肝機能などへの影響を確認するために、治療開始前や治療中に血液検査を行うことが推奨されます。

安全に治療を続けるために必要な検査ですが、別途費用がかかるのが一般的です。

サプリメントやシャンプーなどの関連商品

クリニックによっては、治療効果を高める目的で、オリジナルのサプリメントや薬用シャンプーの購入を勧められることがあります。

これらは治療に必須ではありませんが、利用する場合は追加で費用が発生します。

医師やカウンセラーの説明を聞き、自分にとって本当に必要かを判断しましょう。

  • 亜鉛などのミネラルサプリメント
  • ビタミン群
  • 薬用シャンプー・コンディショナー

AGA治療の費用を抑えるためのポイント

継続が必要なAGA治療だからこそ、費用はできるだけ抑えたいものです。ここでは、賢く治療を続けるための4つのポイントを紹介します。

早期治療の重要性

AGAは進行性の脱毛症です。症状が軽いうちに治療を開始すれば、使用する薬の種類が少なかったり、用量が低かったりするため、費用を抑えられる可能性があります。

薄毛が気になり始めたら自己判断で放置せず、なるべく早く専門のクリニックに相談することが結果的に費用負担の軽減につながります。

ジェネリック医薬品の活用

ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、先発医薬品の特許期間が終了した後に、同じ有効成分で製造・販売される薬です。開発コストが抑えられているため、先発医薬品よりも安価に提供されます。

効果や安全性は同等とされているため、費用を抑えたい場合はジェネリック医薬品を選択するのが賢明です。

先発薬とジェネリックの価格差(フィナステリドの場合)

種類薬剤名月額費用の相場
先発医薬品プロペシア6,000円~10,000円
ジェネリック医薬品フィナステリド錠3,000円~6,000円

オンライン診療の利用

最近では、スマートフォンやパソコンを利用して、自宅から医師の診察を受けられるオンライン診療を導入するクリニックが増えています。

クリニックへ足を運ぶための交通費や移動時間がかからないため、トータルでコストを削減できます。薬も自宅に配送してくれるため、忙しい方にも便利な選択肢です。

クリニックの料金プランを比較検討する

前述の通り、AGA治療は自由診療のため、クリニックによって料金体系が大きく異なります。複数のクリニックのカウンセリングを受け、治療内容と費用の総額を比較検討しましょう。

月々の支払いを安く見せるために、初診料や検査費用を別途高額に設定している場合もあるため、提示された金額に何が含まれているのかを細かく確認することが重要です。

よくある質問

最後に、AGA治療の費用に関してよくある疑問にお答えします。

保険は適用されますか?

いいえ、AGA治療は容姿の改善を目的とするため、公的医療保険の適用外となり、全額自己負担の自由診療です。ただし、薄毛の原因が円形脱毛症など他の疾患であると診断された場合は、保険が適用されることもあります。

医療費控除の対象になりますか?

原則として、AGA治療は医療費控除の対象にはなりません。医療費控除は、病気の治療を目的とした医療費が対象となるためです。ただし、医師が他の疾患の治療のためにAGA治療薬を処方した場合など、稀に対象となるケースも考えられます。詳しくは管轄の税務署にご確認ください。

治療を途中でやめるとどうなりますか?

AGA治療を自己判断で中断すると、薬で抑制されていた脱毛が再び進行し始め、髪の状態が治療前の状態に戻ってしまう可能性があります。治療で得られた効果を維持するためには、医師の指示に従い、治療を継続することが大切です。経済的な理由などで治療の継続が難しい場合は、自己判断でやめるのではなく、まず医師に相談し、薬の量や種類を調整するなどの対策を検討しましょう。

支払い方法にはどのようなものがありますか?

クリニックによって異なりますが、一般的には多様な支払い方法が用意されています。

主な支払い方法

支払い方法特徴
現金都度払いやコース料金の一括払いに対応
クレジットカード分割払いやリボ払いが可能な場合がある
医療ローン高額な治療費を分割で支払うためのローン

高額なコースを契約する場合は、月々の負担を軽減できる医療ローンを利用できるクリニックもあります。カウンセリング時に、利用可能な支払い方法を確認しておきましょう。

参考文献

NESTOR, Mark S., et al. Treatment options for androgenetic alopecia: Efficacy, side effects, compliance, financial considerations, and ethics. Journal of cosmetic dermatology, 2021, 20.12: 3759-3781.

JEAN-PIERRE, Philippe; WILLIAMS, Kimberly N. Direct-to-consumer androgenetic alopecia treatments: A cost comparison with traditional pharmacies. Journal of the American Academy of Dermatology, 2025, 92.1: 144-146.

BUXO, Zachary; FAKHOURY, Joseph W. Cross-sectional cost analysis of finasteride for androgenetic alopecia via direct-to-consumer pharmacies compared with online wholesale pharmacies. Journal of the American Academy of Dermatology, 2025, 92.3: 594-595.

ONG, Michael M.; LIPNER, Shari R. Evaluating safety and ethical implications of androgenetic alopecia treatments: A comparison of direct-to-consumer platforms and dermatologist visits. Journal of the American Academy of Dermatology, 2025, 92.4: 960-961.

DEVJANI, Shivali, et al. Androgenetic alopecia: therapy update. Drugs, 2023, 83.8: 701-715.

LOLLI, Francesca, et al. Androgenetic alopecia: a review. Endocrine, 2017, 57: 9-17.

KALIYADAN, Feroze; NAMBIAR, Ajit; VIJAYARAGHAVAN, Sundeep. Androgenetic alopecia: an update. Indian journal of dermatology, venereology and leprology, 2013, 79: 613.

KAISER, Michael, et al. Treatment of androgenetic alopecia: current guidance and unmet needs. Clinical, cosmetic and investigational dermatology, 2023, 1387-1406.

免責事項

当院の医療情報について

当記事は、医療に関する知見を提供することを目的としており、当院への診療の勧誘を意図したものではございません。治療についての最終的な決定は、患者様ご自身の責任で慎重になさるようお願いいたします。

掲載情報の信頼性

当記事の内容は、信頼性の高い医学文献やガイドラインを参考にしていますが、医療情報には変動や不確実性が伴うことをご理解ください。また、情報の正確性には万全を期しておりますが、掲載情報の誤りや第三者による改ざん、通信トラブルなどが生じた場合には、当院は一切責任を負いません。

情報の時限性

掲載されている情報は、記載された日付の時点でのものであり、常に最新の状態を保証するものではありません。情報が更新された場合でも、当院がそれを即座に反映させる保証はございません。

ご利用にあたっての注意

医療情報は日々進化しており、専門的な判断が求められることが多いため、当記事はあくまで一つの参考としてご活用いただき、具体的な治療方針については、お近くの医療機関に相談することをお勧めします。

大垣中央病院・こばとも皮膚科

  • URLをコピーしました!
目次