更年期の膝の痛みを和らげるストレッチ!女性ホルモンの変化による関節の不調とケア

更年期に膝の痛みを気にする女性と、エストロゲンの変化で不調が出やすくなった膝関節を示した医療イラスト

更年期を迎えたころから、膝の痛みや違和感を覚える女性は少なくありません。その背景には、女性ホルモンであるエストロゲンの減少が深く関わっています。

エストロゲンには関節を守るはたらきがあり、その量が揺らぐ時期には膝の不調が起こりやすくなります。ただ、原因が分かれば手を打てることはたくさんあるものです。

女性ホルモンと膝の関係、日々の痛みを和らげるストレッチや運動、暮らしの整え方、そして受診を考える目安まで、更年期の膝と付き合う要点を順にまとめました。

痛みの感じ方には個人差が大きく、強い痛みや腫れが続くときは自己判断せず整形外科で相談すると安心です。

目次

更年期に膝の痛みが増える理由と女性ホルモンの関わり

更年期に膝の痛みが増える大きな理由は、女性ホルモンのエストロゲンが減っていくことにあります。エストロゲンは関節を守る側にはたらくため、その量が揺らぐと膝に不調が出やすくなります。

エストロゲンが関節と軟骨を守るはたらき

エストロゲンは、女性の体を整えるだけでなく、関節の健康にも深く関わるホルモンです。軟骨や骨、関節を包む組織にはこのホルモンを受け取る部分があり、状態を保つ助けになっています。

十分にエストロゲンがあるうちは、軟骨の水分や弾力が保たれ、関節の炎症もおさえられやすいと考えられています。関節が滑らかに動く陰で、このホルモンが静かに支えてくれているわけです。

エストロゲンは軟骨だけでなく、膝を包む骨や筋肉、じん帯にも影響します。関節まわりの組織がまとまってはたらけるのも、このホルモンの下支えがあるからこそだといえます。

つまりエストロゲンは、膝にとって心強い味方のような存在だといえます。その働きが弱まる時期に膝の調子が変わるのは、自然な流れだと考えられるでしょう。

閉経の前後で膝の痛みが出やすくなるのはなぜ?

膝の痛みが閉経のころに増えるのは、エストロゲンが急に減って関節を守る力が弱まるためです。数年をかけてホルモンが揺らぐ間に、軟骨や関節の環境も少しずつ変わっていきます。

エストロゲンが減ると軟骨がすり減りやすくなり、関節の炎症も起こりやすくなるといわれています。同じ年代でも女性が男性より膝の不調を訴えやすいのは、このためだと考えられます。

実際に、四十代後半から五十代にかけて膝の痛みで受診する女性は増えていきます。ホルモンの変化という土台があると知っておくと、体に起きる変化を受け止めやすくなるでしょう。

更年期の膝の不調は一時的なこともある

更年期に始まった膝の痛みは、時間の経過とともに和らいでいくことも少なくありません。ホルモンの揺れが落ち着くにつれて、関節の不調が軽くなる方もいます。

一方で、すでに軟骨のすり減りが進んでいる場合は、更年期をきっかけに痛みがはっきりしてくるケースもあります。一時的な不調か治療が必要な状態かは、自分では見分けにくいものです。

だからこそ、痛みが長く続くときや強まるときは、様子をみすぎずに整形外科へ相談すると安心です。原因に応じた手当てを早めに始められると、その後の膝が楽になりやすいといえます。

エストロゲンが十分な時期と減っていく時期で、膝の状態がどう変わりやすいかを並べてみます。

項目エストロゲンが十分な時期エストロゲンが減る時期
軟骨の弾力保たれやすい失われやすい
関節の炎症起こりにくい起こりやすい
膝の痛み感じにくい出やすくなる

右の列に近づくほど、膝は不調が出やすい状態になります。ホルモンは戻せなくても、負担を減らす工夫で膝の調子を保つ余地は十分に残されています。

更年期の膝の痛みに現れやすいサイン

更年期の膝の痛みには、いくつか気づきやすいサインがあります。朝のこわばりや階段の下りでのつらさ、左右で違う腫れなどが、その代表だといえます。

場面現れやすい膝の変化受け止め方の目安
朝起きたときこわばって動かしにくい動くうちにほぐれれば経過をみる
階段の下りひざの前が痛む手すりを使い負担を減らす
座って立つとき動かしはじめに痛む痛みが続くなら相談する

これらはあくまで目安で、当てはまり方には個人差があります。気になるサインが続くようであれば、早めに整形外科で診てもらうと安心につながります。

朝のこわばりと動かしはじめの痛み

更年期の膝で多いのが、朝起きたときのこわばりです。しばらく動かすうちにやわらいでいくなら、関節がまだ大きく傷んでいないことも多いといえます。

動かしはじめに痛みが出るのは、休んでいる間に関節の動きが固くなるためだと考えられています。起き抜けにゆっくり膝を曲げ伸ばしすると、少し楽に動き出せるでしょう。

ただし、こわばりが三十分以上と長く続くときは、別の関節の病気が隠れている場合もあります。長引くこわばりは軽くみず、一度診てもらうと安心です。

階段の下りでひざの前がつらい

階段を下りるときにひざの前側が痛むのも、よくみられるサインです。下りの動作では膝に体重の何倍もの力がかかり、弱った関節ほど痛みが出やすくなります。

痛みをかばおうとして手すりを使ったり、横向きに下りたりする方も少なくありません。無理に普段どおり下りようとせず、負担を逃がす工夫をすると膝が楽になります。

下りで痛みが強い場合は、一段ずつ足をそろえながら下りると衝撃がやわらぎます。エレベーターやエスカレーターがあれば、無理せず頼るのも膝を守る立派な工夫でしょう。

階段がつらいと外出をためらいがちですが、動かないままでは膝を支える筋肉が落ちてしまいます。痛みと相談しながら、できる範囲で体を動かし続けることが役に立ちます。

左右の膝に出る腫れや違和感

更年期の膝の不調は、左右に同じように出ることもあれば、片方だけ強いこともあります。腫れて熱っぽい、水がたまってふくらむといった変化には注意が要ります。

軽い違和感のうちは見過ごされがちですが、腫れをくり返すうちに動きにくさが増すこともあります。腫れや熱をともなうときは、無理に動かさず安静を心がけると楽になるでしょう。

左右で腫れ方が大きく違うときや、関節が赤く腫れるときは、別の病気の可能性も出てきます。自己判断でしのがず、早めに相談したほうがよい場面だといえます。

ほかの更年期症状と重なるとき

膝の痛みは、ほてりや疲れやすさ、気分の落ち込みといった更年期の症状と重なって現れることがあります。いくつもの不調が一度に押し寄せると、つらさが増しやすいものです。

体の変化が一度に起こると、膝の痛みだけを切り分けて捉えるのが難しくなります。気になる症状はまとめて書き留めておくと、受診のときに伝えやすくなるでしょう。

更年期の不調が強いときは、婦人科での相談が膝の状態にも良い方向へつながることがあります。体全体の変化として捉えると、対処の糸口が見えてきます。

膝の痛みを和らげるストレッチの基本

膝の痛みを和らげるうえで、ストレッチは手軽に始められる方法です。かたくなった筋肉をゆるめると膝の動きが楽になり、関節にかかる負担も軽くなっていきます。

ストレッチを始める前の準備

ストレッチは、痛みのない範囲でゆっくり行うのが基本です。反動をつけて無理に伸ばすとかえって筋を痛めることがあるため、息を止めずに気持ちよい強さでとどめます。

体が温まっているときのほうが、筋肉はやわらかく伸びてくれます。入浴のあとや軽く歩いたあとに取り入れると、より安全に伸ばせるでしょう。

床で行うのがつらい場合は、いすやベッドを使ってかまいません。膝を深く曲げずにできる姿勢を選ぶと、関節をいたわりながら続けやすくなります。

太ももをゆるめるストレッチ

膝を支える太ももの筋肉をゆるめると、関節の動きが軽くなります。太ももの前側と裏側の両方を伸ばしておくと、膝への引っぱりがやわらいでいきます。

前側を伸ばすときは、立って片方の足首をうしろで持ち、かかとをお尻へ近づけます。ふらつくときは壁に手をそえると、安定した姿勢で伸ばせるでしょう。

裏側を伸ばすには、いすに浅く座って片脚を前へ伸ばし、つま先を上へ向けます。背すじをのばしたまま上体を軽く前へたおすと、もも裏に心地よい張りを感じます。

取り入れやすいストレッチの例

  • 立って太ももの前を伸ばす
  • いすに座ってもも裏を伸ばす
  • ふくらはぎを壁で押し伸ばす
  • 股関節をゆっくり回す

どれも痛みが出ない範囲で、ゆっくり十数秒ずつ伸ばすくらいがちょうどよいでしょう。一度にたくさんこなすより、毎日少しずつ続けるほうが効果を感じやすくなります。

ふくらはぎと股関節をほぐす動き

膝の調子は、ふくらはぎや股関節のかたさにも左右されます。膝から離れた部分をほぐしておくと、歩くときの衝撃が分散して膝が守られやすくなります。

ふくらはぎは、壁に両手をついて片脚をうしろに引き、かかとを床につけたまま伸ばします。アキレス腱のあたりまで伸びる感覚があれば、ちょうどよい強さだといえます。

股関節は、いすに座って足首を反対の膝にのせ、上体を軽く前へたおすとほぐれます。かたくなりやすい部分なので、左右の差を感じながらゆっくり動かすとよいでしょう。

痛みや腫れが強いときもストレッチを続けてよい?

痛みや腫れが強い日は、ストレッチをいったん休むほうが賢明です。炎症が起きている関節を無理に動かすと、かえって痛みを長引かせてしまうおそれがあります。

腫れて熱をもっているときは、冷やして安静にするほうが楽になることが多いといえます。痛みが引いて落ち着いてから、軽い動きへ戻していくと無理がありません。

少し動かすと楽になる程度の痛みなら、様子をみながら続けてかまいません。休むか続けるかの見極めが難しいときは、整形外科で相談すると判断の助けになります。

更年期の膝を支える運動とストレッチの続け方

更年期の膝を守るには、ストレッチに軽い運動を組み合わせるのが効きます。膝を支える筋肉を保つことが、痛みの予防にもつながっていきます。

太ももを鍛える簡単な運動

膝を支える運動の柱になるのは、太ももの前側の筋肉を鍛えることです。この筋肉が衝撃を受け止めてくれる分だけ、関節に回る負担が軽くなっていきます。

あお向けで脚をまっすぐ伸ばし、ゆっくり持ち上げて下ろす動きなら、膝を深く曲げずに鍛えられます。痛みが出にくく、家の床でも取り組みやすい方法でしょう。

いすに座って片脚ずつ膝を伸ばす運動も手軽です。伸ばしきったところで数秒とめる意識をもつと、筋肉によく効いてくれます。

続けやすい筋トレの例

  • あお向けで脚を上げ下げする
  • いすに座って膝を伸ばす
  • 壁を背に浅く腰を落とす
  • かかとの上げ下げをする

痛みが強い日には無理をせず、回数を減らすか休むほうが安全です。少ない回数から始め、膝の様子をみながら日をかけて増やしていくと続けられます。

膝にやさしい有酸素運動の選び方

筋トレとあわせて、膝への負担が少ない有酸素運動を選ぶと効果が高まります。運動で膝の痛みや動きにくさが和らいだという報告は、数多く積み重なっています。

水中歩行や自転車こぎのように、体重が膝に乗りきらない運動がおすすめです。浮力やサドルが体を支えてくれるため、関節をいたわりながら心肺を動かせます。

運動の強さは、少し息がはずむくらいを目安にすると続けやすくなります。会話ができる程度のペースなら、膝にも心臓にも負担がかかりすぎることは少ないといえます。

ウォーキングを選ぶなら、平らな道でクッション性のある靴をはくと膝が楽になります。長い時間を一度に歩くより、短く分けて歩くほうが無理なく続くでしょう。

ストレッチと運動はどのくらい続ければよい?

ストレッチや運動は、数日で結果を求めず、月単位で気長に続けるのが大切です。膝を支える力は少しずつ育つため、途切れさせないことが何より効いてきます。

毎日きちんとやろうと気負うと、かえって長続きしにくくなります。歯みがきのついでや入浴のあとなど、暮らしの区切りに結びつけると忘れにくくなるでしょう。

痛みが軽くなってきても、そこでやめると元に戻りやすいものです。無理のない量を保ちながら習慣として続けると、膝の調子が安定しやすくなります。

膝を守る運動を、目的とやり方の目安にわけて整理します。

運動の種類おもな目的続け方の目安
太ももの筋トレ膝を支える力を保つ少ない回数から毎日
有酸素運動体重管理と血流の維持週に数回、無理のない範囲
ストレッチ筋肉をゆるめ動きを楽に入浴後などに毎日

三つを組み合わせると、膝を守る効果が高まりやすくなります。すべてを完璧にこなす必要はなく、続けられるものから取り入れていくとよいでしょう。

女性ホルモンの変化に合わせた膝の痛みのセルフケア

女性ホルモンが減る時期は、暮らしの整え方で膝の痛みをやわらげられます。体重、冷え、食事と睡眠の三つは、今日から見直せる身近なケアです。

見直すところ避けたい習慣膝を守る工夫
体重食べすぎや甘い飲み物腹八分とこまめな計測
冷え薄着で膝を出すひざ掛けと入浴で温める
食事栄養のかたよりたんぱく質と野菜を意識する

どれも一度に変える必要はありません。取り組みやすいものを一つ選び、無理のない形で習慣にしていくほうが長く続きます。

体重管理で膝の負担を軽くする

膝を長く保ちたいなら、体重を整えることが遠回りのようで近道になります。一歩ごとの負担が軽くなり、痛みがやわらぎやすくなるからです。

更年期は代謝が落ちて体重が増えやすい時期でもあります。揚げ物や甘い飲み物を少し控えるところから始めると、無理なく整えていけるでしょう。

食事の記録を軽くつけるだけでも、食べすぎに気づきやすくなります。間食のとり方や飲み物の選び方を見直すと、大きな我慢をせずに体重を整えやすくなるものです。

急にやせようとせず、月に少しずつ落とすやり方のほうが膝にも体にもやさしいといえます。体重計に毎朝乗る習慣が、小さな変化に早く気づく助けになります。

冷えを防いで膝の血流を保つ

膝まわりの冷えも、痛みを強める見逃せない要因です。冷えて血の巡りが落ちると、関節に栄養が届きにくくなり、こわばりや痛みが出やすくなります。

夏の冷房や薄着で膝を冷やしすぎないよう、ひざ掛けや長めのボトムスで守ると楽になります。入浴で芯まで温める時間も、血の巡りを保つ助けになってくれるでしょう。

温めると楽になる方が多い一方、腫れて熱をもつときは冷やしたほうが和らぐこともあります。自分の膝がどちらで楽になるかを目安に使い分けると無理がありません。

食事と睡眠で体の内側から整える

膝の健康は、食事と睡眠という土台にも支えられています。筋肉や骨の材料になるたんぱく質やカルシウムを、日々の食事でこまめにとると体が整いやすくなります。

野菜や魚を組み合わせた食事は、体重の管理にも役立ちます。特定の食品にかたよらず、いろいろな食材をそろえることが体の調子を支えるといえるでしょう。

睡眠が足りないと痛みを感じやすくなり、疲れも抜けにくくなります。更年期は眠りが浅くなりがちですが、寝る前の入浴や照明の工夫で休みやすさが変わってきます。

更年期の膝の痛みで受診を検討する目安

更年期の膝の痛みは、続くようなら早めに整形外科で相談すると安心です。セルフケアでよい場合と、受診したほうがよい場合の目安を知っておくと迷いません。

膝の様子目安となる動き方
数日で軽くなってきたストレッチと保温を続けて様子をみる
二週間たっても続く整形外科で相談する
腫れや強い痛み・水がたまる早めに受診する
急に動かせない・熱をもつその日のうちに受診する

目安はあくまで目安で、体調や持病によっても変わってきます。迷ったときは早めに相談するほうが、結果として遠回りを避けやすいといえます。

セルフケアで様子をみてよいとき

動かすうちに軽くなる程度の痛みなら、しばらくセルフケアで様子をみてかまいません。ストレッチや保温、体重管理を続けるうちに落ち着いていくことも多いといえます。

痛みの出た日をメモしておくと、悪化しているか和らいでいるかが見えてきます。数日から一、二週間を目安に、変化の向きを確かめていくとよいでしょう。

軽い痛みでも不安が強いときは、早めに相談してかまいません。原因がはっきりすると気持ちが落ち着き、ケアにも前向きに取り組めるようになります。

早めに整形外科へ相談したい膝の変化

膝が腫れて熱をもつ、水がたまってふくらむ、急に強く痛むといったときは、早めの受診が向いています。放っておくと動くのがつらくなり、暮らしの幅までせばまりかねません。

こわばりが長く続く、左右で腫れ方がはっきり違うといった場合は、別の関節の病気が隠れていることもあります。気になる症状は書き留めて持参すると、診察がスムーズに運びます。

変形性膝関節症は進み方に個人差が大きく、早く相談するほど打てる手の幅が広がります。様子をみすぎて動きにくくなる前に、整形外科の目で確かめてもらうと安心です。

膝の痛みで婦人科と整形外科を使い分ける

更年期の膝の痛みは、整形外科と婦人科のどちらに相談すべきか迷うところです。膝そのものの症状は整形外科、ほてりや月経の乱れなど全身の不調は婦人科が入り口になります。

エストロゲンの減少が背景にあるときは、婦人科でのホルモンの相談が膝の楽さにつながることもあります。両方の科がやりとりしながら診ると、体全体を見た手当てがしやすくなるでしょう。

婦人科では、更年期の症状全体を見ながらホルモンの状態を確かめてもらえます。膝の痛みが体の変化の一部として捉えられると、対処の道筋も立てやすくなります。

どちらを選べばよいか分からないときは、まず通いやすい科で相談してかまいません。必要に応じてもう一方の科を紹介してもらえるので、一人で抱え込まなくて大丈夫です。

よくある質問

更年期の膝の痛みは女性ホルモンが原因ですか?

更年期の膝の痛みには、女性ホルモンのエストロゲンが減ることが深く関わっています。エストロゲンは関節を守る側にはたらくため、減ると膝に不調が出やすくなるといえます。

ただ、原因はホルモンだけでなく、加齢や体重、筋力の低下なども重なります。ホルモンの変化を土台と捉えつつ、体重管理や運動で膝を守っていくことが役に立ちます。

更年期の膝の痛みにストレッチは効果がありますか?

ストレッチで筋肉がやわらぐと膝の動きが楽になり、痛みが和らぐ方は多くいます。運動やストレッチで膝の痛みが軽くなったという報告も、数多く積み重なっています。

痛みのない範囲でゆっくり続けるのが基本で、反動をつけて無理に伸ばすのは禁物です。腫れや強い痛みがあるときは休み、落ち着いてから再開すると無理がありません。

更年期の膝の痛みはいつまで続きますか?

更年期に始まった膝の痛みは、ホルモンの揺れが落ち着くにつれて和らぐ方もいます。一方で、軟骨のすり減りが進んでいると、痛みが長く残ることもあるのが実際です。

続く期間には個人差が大きく、数か月で軽くなる方もいれば、年単位で付き合う方もいます。長引くときは自己判断でしのがず、整形外科で原因を確かめると安心につながります。

更年期の膝の痛みは温めるのと冷やすのはどちらがよいですか?

こわばりや慢性的な痛みには、膝を温めて血の巡りを保つほうが楽になることが多いといえます。入浴やひざ掛けで冷やさない工夫が、痛みをやわらげる助けになります。

一方、腫れて熱をもっているときは、冷やして安静にするほうが向いています。自分の膝がどちらで楽になるかを目安に使い分けると、無理なく過ごせるでしょう。

更年期の膝の痛みはホルモン補充療法で改善しますか?

ホルモン補充療法で関節の痛みが和らいだという報告はありますが、効き方には個人差があります。膝の痛みだけを目的に行うものではなく、ほかの更年期症状とあわせて婦人科で相談する形になります。

受けるかどうかは、体の状態や持病を踏まえて医師と決めていく必要があります。膝のケアとしては、運動や体重管理といった土台づくりを並行して続けると安心です。

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この記事を書いた人

臼井 大記のアバター 臼井 大記 大垣中央病院 整形外科・麻酔科 担当医師

日本整形外科学会認定専門医

2009年に帝京大学医学部医学科卒業後、厚生中央病院に勤務。東京医大病院麻酔科に入局後、カンボジアSun International Clinicに従事し、ノースウェスタン大学にて学位取得(修士)。帰国後、岐阜大学附属病院、高山赤十字病院、岐阜総合医療センター、岐阜赤十字病院で整形外科医として勤務。2023年4月より大垣中央病院に入職、整形外科・麻酔科の担当医を務める。

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