女性の膝の内側が痛い原因疾患!変形性膝関節症や鵞足炎(がそくえん)の特徴と受診目安

膝の内側を手で押さえて痛みを気にする女性と、変形性膝関節症と鵞足炎の位置を示した膝の内側の医療イラスト

「膝の内側が痛い」という女性の悩みで、原因として多いのは変形性膝関節症と鵞足炎です。どちらも内側に痛みが出るため、区別がつきにくい場合もあります。

女性に多い背景には、骨盤の広さや膝の角度といった骨格の特徴に加え、閉経前後の女性ホルモンの変化が関わると考えられています。

痛む場所や強まる動作には、二つの病気それぞれの手がかりがあります。押して痛む位置や、階段や動き始めでの変化をたどると、見当をつけやすくなります。

この記事では、女性の膝の内側の痛みが起こる原因と、変形性膝関節症・鵞足炎の特徴、受診の目安までを順にまとめました。

目次

女性に「膝の内側が痛い」人が多い原因

女性に膝の内側の痛みが多いのは、骨格の特徴と女性ホルモンの変化という、女性ならではの二つの要素が重なるためだと考えられています。

内側には複数の組織が集まり、負担のかかり方も男女で異なります。まずは痛みの出どころと、女性で起こりやすい理由を見ていきましょう。

膝の内側に集まる組織と痛みの出どころ

膝の内側には、関節そのものや、太ももの内側から伸びる腱、骨と骨のあいだのクッションなど、痛みのもとになりうる組織がいくつも集まっています。

関節の内側は体重がかかりやすく、すり減りや炎症が起こりやすい場所です。腱が骨につく付近も、こすれや引っぱりで炎症を起こしやすくなります。

膝の内側は、歩く・立つ・向きを変えるたびに力を受け止めています。とりわけ片脚で体重を支える瞬間は、内側へ強い力が集まります。こうした小さな負担の積み重ねが、痛みの下地になっていくといえます。

そのため内側が痛いと一口に言っても、どの組織が痛みを出しているかで、対処や受診先の考え方が変わってきます。

女性の骨格と膝の角度が生む負担

女性は男性より骨盤が横に広く、太ももの骨から膝へ向かう角度が大きくなりやすいといわれています。この角度は膝への力のかかり方を左右します。

角度が大きいと、膝がわずかに内側へ入りやすく、内側の関節や腱に負担が集まりがちです。鵞足炎が女性に多い理由の一つとされています。

妊娠や出産の前後は、体重や姿勢が大きく変わり、膝への負担も増えやすい時期です。ホルモンの働きで関節がゆるみやすくもなります。産後に膝の違和感が続くようなら、無理をため込まないのが大切でしょう。

ハイヒールや長時間の立ち仕事、脚を組む癖なども、内側への負担を後押ししがちです。日々の姿勢や動作も痛みに関わってくるでしょう。

女性ホルモンの減少が膝に与える影響

女性ホルモンのエストロゲンには、関節の軟骨や骨の状態を保つ働きがあると考えられています。閉経の前後でこのホルモンが減ると、膝の不調が増えやすくなります。

実際、変形性膝関節症は五十代以降の女性で急に増えると報告されています。ホルモンの変化が関節に影響する可能性が指摘されているためです。

手の指の関節でも、閉経のころから変形や痛みが出やすくなることが知られています。膝だけでなく、体のあちこちの関節で同じ時期に不調が重なる方もいます。ホルモンの変化が全身の関節に及ぶあらわれといえます。

ただしホルモンだけで痛みが決まるわけではありません。体重や筋力、日々の使い方といった要素が重なって、痛みの出方が変わってくるといえます。

女性の膝の内側に痛みを起こす代表的な原因を、痛みの特徴とともに整理します。

主な原因痛みの特徴起きやすい人
変形性膝関節症内側の関節が動き始めに痛む中高年以降の女性
鵞足炎関節の少し下が押すと痛む運動をよくする人・肥満のある女性
内側半月板の傷みひねる動きで内側が痛むスポーツや加齢で傷めた人
関節リウマチ複数の関節が腫れてこわばる幅広い年代の女性

この中でも特に多いのが変形性膝関節症と鵞足炎で、次から順にそれぞれの特徴を見ていきます。

変形性膝関節症が女性の膝の内側に痛みを起こす特徴

女性の膝の内側の痛みで最も多い原因の一つが、変形性膝関節症です。内側の軟骨が先にすり減りやすく、内側に痛みが集中しやすいという特徴があります。

内側から進みやすい変形性膝関節症

膝の内側は、立つ・歩くときに体重が多くかかる場所です。そのため軟骨のすり減りは外側より内側から進みやすく、内側の痛みとして表れやすくなります。

すり減りが進むと、骨のあいだの隙間が狭まり、脚がO脚ぎみに変わっていく場合もあります。見た目の変化から気づく方も少なくありません。

日本人にはもともと膝が内側へ向きやすい脚の形の方が多いといわれています。そのため内側型の変形性膝関節症が起こりやすく、女性ではその傾向がいっそう目立ちます。O脚が進むと、さらに内側へ負担が偏る流れになりがちです。

内側だけに負担が偏ると、その部分の軟骨がさらに削れる流れが生まれます。早めに負担を減らす工夫が、進み方をゆるやかにする助けになるでしょう。

動き始めやこわばりに出る痛み

変形性膝関節症の痛みは、動き始めの一歩や、座った姿勢から立ち上がるときに出やすいのが特徴です。少し動くと和らいでいくといわれています。

朝起きたときに膝がこわばり、動かすうちにほぐれてくる感じも、この病気でよくみられます。こわばりが短い時間で和らぐ点が一つの目安になります。

正座やしゃがみ込みがつらくなり、床から立ち上がるのに手をつく方も増えてきます。和式の暮らしから洋式へ切り替えると、膝が楽になりやすいようです。生活の形を少し変えるだけでも、痛みの出方は変わってくるでしょう。

進むと階段の下りや長い歩行がつらくなり、膝に水がたまって腫れるときもあります。痛みの強さは日によって波があるようです。

閉経後の女性で増える理由

変形性膝関節症は、閉経を迎える五十代前後の女性で急に増えていきます。女性ホルモンの減少が関節に影響すると考えられているためです。

加えて、この年代は筋力が落ち、体重が増えやすい時期でもあります。膝を支える力が弱まると、負担が関節に回りやすくなってしまいます。

更年期には、膝の痛みと同時に肩や腰の不調が重なるのもめずらしくありません。体の変化が続く時期だからこそ、膝の異変を一人で抱え込まないのが大切です。気になる不調はまとめて相談してみるとよいかもしれません。

ホルモン補充が膝に良い影響を与えるかは、研究でも結果が分かれています。痛みがあるときは自己判断に頼らず、整形外科で相談すると安心です。

鵞足炎が原因で起こる膝の内側の痛みの特徴

鵞足炎は、膝の関節より少し下の内側にある腱が炎症を起こす状態で、変形性膝関節症と並んで女性に多い痛みの原因です。

押すと痛む場所がはっきりしていて、運動や階段でつらくなるのが目印です。関節そのものの病気とは痛む位置がずれます。

鵞足炎で痛む膝の内側の場所

鵞足とは、太ももの内側から伸びる三本の腱が、膝の内側で骨に集まってつく部分の呼び名です。形がガチョウの足に似ているため名づけられました。

この付着部は、関節の線から指二〜三本ぶんほど下にあります。鵞足炎ではこの一点を押すと、ズキッと痛みが響きやすいといえます。

左右の膝を比べてみると、痛む側だけ同じ場所に圧痛があると気づきやすくなります。痛点がはっきりしている点が、鵞足炎の一つの目印です。関節そのものの痛みとは、範囲の広さがはっきり違うといえます。

変形性膝関節症の痛みが関節の線に沿って出るのに対し、鵞足炎はその少し下が痛みます。場所の違いが見分けの手がかりになるでしょう。

運動や階段の上り下りで強まる痛み

鵞足炎の痛みは、歩く量が増えたときや、階段の上り下り、坂道でつらくなりやすいのが特徴です。腱に繰り返し負担がかかると炎症が強まります。

寝ているあいだにうずいたり、朝方に痛みで目が覚めたりする方もいます。膝を曲げて寝る姿勢で腱が引っぱられるためと考えられています。

車の乗り降りや、自転車をこぐ動きで痛みを感じる方もいます。膝を曲げ伸ばししながら体重を支える場面で、腱への負担が強まるためと考えられています。慣れない動きが続いたあとに出やすい点も覚えておきたいところです。

急に運動量を増やしたり、慣れないウォーキングを長く続けたりした後に起こる場合もあります。使いすぎが引き金になりやすい痛みといえます。

中高年の女性や体重増加で起きやすい背景

鵞足炎は、中高年の女性に多く起こることが知られています。骨盤の広さから膝が内側へ入りやすく、腱に負担が集まりやすいためと考えられています。

体重が増えると腱にかかる力も大きくなり、炎症が起こりやすくなります。糖尿病のある方で鵞足炎がみられやすいとする報告もあります。

立ち仕事や、階段の多い暮らしも腱への負担を積み重ねます。同じ年代でも、日々どれくらい膝を使うかで鵞足炎の起こりやすさは変わってきます。生活の中の膝の使い方をふり返ってみるのも役に立つでしょう。

変形性膝関節症をすでに抱える膝は、鵞足炎を併せて起こすことも少なくありません。二つの痛みが重なると、見分けがいっそう難しくなります。

鵞足炎で痛みが強まりやすい場面を整理すると、腱への負担が集中する状況が見えてきます。

痛みが強まる場面膝で起きていること
階段の上り下り腱に体重と曲げ伸ばしが重なる
急に増やした運動使いすぎで腱がこすれる
夜間や朝方膝を曲げた姿勢で腱が引っぱられる

こうした場面で内側の少し下が痛むなら、鵞足炎の可能性を頭に入れておくとよいでしょう。

変形性膝関節症と鵞足炎を見分ける原因別のサイン

変形性膝関節症と鵞足炎は、痛む場所と強まる動作、腫れ方に違いがあり、この三点である程度は見分けられます。

とはいえ両方が同時に起こることもあり、自己判断で決めつけるのは禁物です。手がかりを知ったうえで、最後は受診で確かめるのが安心といえます。

見分ける点変形性膝関節症鵞足炎
痛む場所関節の線に沿った内側関節より少し下の一点
痛みの出る動作動き始め・立ち上がり階段や運動・夜間
押したときの反応広い範囲が痛む一点が強く痛む
腫れ・水たまりたまることがある目立たないことが多い

これはあくまで見分けの目安です。続いて、それぞれのサインをもう少しくわしく見ていきます。

痛む場所と押したときの反応の違い

一番わかりやすい手がかりは、痛む場所です。指で押しながら痛点を探すと、変形性膝関節症は関節の線に沿って広めに、鵞足炎は関節の下の一点に痛みが集まります。

鵞足炎では、痛む一点を押したときにズキッと強く響くことが多いといえます。範囲がはっきりしている点が、関節の痛みとの違いになります。

両膝を並べて、同じ位置を左右で押し比べてみるのも手がかりになります。片側だけ強く痛むなら、その場所がどこかを覚えておくと診察で役立ちます。指一本でピンポイントに痛むかどうかも、見分けの参考になるでしょう。

自分で押すのが不安なときは、痛む場所に付箋を貼るなどして受診時に伝えると、診察がスムーズに運びます。

痛みが強まる動作の違い

痛みが強まる動作にも違いがあります。変形性膝関節症は動き始めの一歩でつらく、少し歩くと和らぐことが多いといわれています。

一方の鵞足炎は、階段の上り下りや長い歩行、坂道で痛みが増しやすいのが特徴です。夜間にうずくことがある点も、関節の痛みとは異なります。

変形性膝関節症は、長く立っていたり重い荷物を持ったりしたときにも痛みが増しやすいといえます。体重が膝に乗る場面でつらくなるのが特徴です。休むと和らぐ点も、鵞足炎との違いになります。

どんな場面で痛むかをふり返ると、二つのどちらに近いか見当がつきやすくなります。痛みの出る動きをメモに残しておくと役に立つでしょう。

腫れやこわばりの出方の違い

腫れやこわばりの出方も、見分けの参考になります。変形性膝関節症では膝に水がたまって腫れたり、朝のこわばりが長引いたりすることがあります。

鵞足炎は炎症が腱の周りにとどまるため、膝全体が大きく腫れることは多くありません。こわばりも短く、動き出すと楽になりやすいようです。

膝がこわばって重い感じが長く続くのか、動き出せば楽になるのかも参考になります。こわばりの続く時間の長さが、二つを見分けるヒントになります。腫れの大きさとあわせてみると、いっそう手がかりが増えるでしょう。

ただし、これらの違いは重なり合うこともあり、線引きが難しい場面も少なくありません。迷うときは無理に見分けず、受診で確かめるのがよいでしょう。

女性の膝の内側の痛みで見逃せないほかの原因

女性の膝の内側の痛みは、変形性膝関節症と鵞足炎で多くが説明できますが、それだけとは限りません。

頻度は高くないものの、見逃したくない病気が隠れる場合もあります。当てはまるサインがあれば、早めの受診を考える材料になります。

内側半月板の傷みで起こる痛み

膝のあいだでクッションになる半月板の内側が傷むと、内側の痛みや引っかかる感じが出るときがあります。ひねる動きやしゃがみ込みで悪化しやすい傾向です。

若い頃のスポーツで傷めた場合もあれば、加齢で少しずつ傷むこともあります。膝が急に動かせなくなるロッキングが起きたら、早めの相談が向いています。

中高年になると、しゃがんだ拍子や布団の上げ下ろしなど、小さなきっかけで傷むこともあります。強くひねった覚えがなくても、内側の痛みが続くなら気にかけたい状態です。引っかかりや不安定さを感じたら、早めに確かめておくと安心です。

半月板の状態は見た目だけでは判断が難しく、必要に応じてMRIなどで調べます。気になる引っかかりが続くなら、放置せず受診するのが安心です。

関節リウマチなど全身の病気のサイン

両方の膝や手の指など、複数の関節が左右そろって腫れてこわばるときは、関節リウマチのような全身の病気が背景にあることもあります。

朝のこわばりが一時間以上と長く続く、微熱やだるさを伴うといった場合は、注意したいサインです。膝だけの問題と考えず、全身の様子も振り返ってみましょう。

関節リウマチは女性に多く、三十代から五十代で発症する方も少なくありません。膝の痛みだけにとらわれず、手や足の指の様子もあわせてみておくとよいでしょう。左右そろって症状が出るときは、とくに注意したいところです。

こうした病気は早く見つけて対応を始めるほど、その後の経過が保たれやすいとされます。思い当たる症状があれば、早めに医療機関へ相談すると安心といえます。

冷えや筋力の低下が痛みを強めるとき

はっきりした病気がなくても、膝まわりの冷えや筋力の低下が重なって、内側の痛みが出たり長引いたりすることがあります。血の巡りが落ちると回復も遅れがちです。

特に冬場や冷房の効いた場所では、膝が冷えてこわばりやすくなります。ひざ掛けや入浴で温めると、痛みが和らぐ方も少なくありません。

座りっぱなしや運動不足が続くと、太ももの筋肉は思いのほか早く落ちていきます。こまめに立ち上がって体を動かすだけでも、膝を支える力の低下はゆるやかになるでしょう。無理のない範囲で体を動かす習慣が、膝を守る力になります。

太ももの筋力が落ちると、膝を支えきれず内側に負担が偏ります。軽い運動で筋力を保つと、痛みの予防にもつながっていくでしょう。

内側の痛みで、次のようなサインがあるときは早めの受診が向いています。

  • 膝が急に動かせなくなる
  • 複数の関節が左右そろって腫れる
  • 朝のこわばりが一時間以上続く
  • 微熱やだるさをともなう
  • 安静にしても強い痛みが引かない

これらは変形性膝関節症や鵞足炎だけでは説明しにくい症状です。当てはまるものがあれば、様子見を続けずに相談するのが安心といえます。

女性が膝の内側の痛みで受診する目安と検査

女性の膝の内側の痛みは、二週間ほど続くようなら整形外科で相談するのが一つの目安です。

変形性膝関節症か鵞足炎か、あるいは別の原因かで対応が変わってきます。早めに確かめておくと、こじらせる前に手を打ちやすくなります。

様子を見てよい痛みと受診したい痛み

軽い痛みで、数日休むと和らいでくるようなら、まずは負担を減らして様子をみる方法があります。無理をせず、痛む動作を控えるのが基本になります。

一方で、痛みが二週間以上続く、膝が腫れて水がたまる、階段がつらくて生活に響くといった場合は、受診を考える段階です。

むくみや発熱をともなう痛み、けがのあとの強い痛みも、早めに診てもらいたいサインです。年齢や持病によっても、様子を見てよい範囲は変わってきます。日常生活に支障が出はじめたら、受診の目安と考えてよいでしょう。

急に膝が動かせなくなった、熱をもって赤く腫れたといったときは、その日のうちの受診が向いています。ためらわず医療機関へ向かいましょう。

整形外科で行う検査でわかること

整形外科では、痛む場所を押して調べる診察や、膝を動かしての確認から原因をしぼり込みます。鵞足炎は押した痛みの位置で見当がつきやすいといえます。

変形性膝関節症が疑われるときは、レントゲンで骨のあいだの隙間や骨の変化を確かめます。軟骨は写りませんが、隙間の狭さから進み具合を読み取れます。

問診では、いつから、どこが、どんなときに痛むかがよい手がかりになります。痛みの日記やメモを持参すると、短い診察でも状況が伝わりやすくなるでしょう。血液検査で全身の炎症を調べることもあります。

半月板や腱をくわしく見たいときは、MRIを使うこともあるでしょう。どの検査をどこまで行うかは、症状と生活への影響をみて医師が判断します。

受診までに自分でできる膝のケア

受診までのあいだも、膝を守る工夫で痛みをやわらげられます。痛みが強い時期は、無理な運動を控えて膝を休ませるのが基本になります。

腫れて熱をもつときは冷やし、こわばって重いときは温めると楽になりやすい傾向です。自分の膝がどちらで楽かを目安に使い分けるとよいでしょう。

市販のサポーターで膝を軽く支えると、歩くときの安心感につながる方もいます。ただし締めつけすぎは血の巡りを妨げるため、長時間の使いすぎには気をつけたい点です。合わないと感じたら、無理に続けないのが大切でしょう。

太ももの前の筋肉を軽く鍛えると、膝を支える力が保たれます。痛みの出ない範囲で、いすに座っての脚上げなどから始めると続けやすいでしょう。

  • 痛む動作をひかえて膝を休ませる
  • 腫れて熱いときは冷やす
  • こわばって重いときは温める
  • いすに座って脚をゆっくり上げ下げする
  • クッション性のある靴をはく

膝の様子ごとに、目安となる動き方を整理します。

膝の様子目安となる動き方
数日でやわらいできた負担を控えて様子をみる
二週間たっても続く整形外科で相談する
腫れて水がたまる・強く痛む早めに受診する
急に動かせない・熱をもって赤いその日のうちに受診する

目安はあくまで参考で、持病や体調によっても変わります。迷うときは早めに相談するほうが、遠回りを避けやすいといえます。

よくある質問

女性で膝の内側が痛いのは女性ホルモンと関係がありますか?

女性ホルモンのエストロゲンには関節を保つ働きがあると考えられ、閉経の前後で減ると膝の不調が増えやすくなります。女性に膝の痛みが多い一因とされています。

ただしホルモンだけが原因ではありません。体重や筋力、膝の使い方も重なるため、痛みが続くときは整形外科で確かめると安心です。

変形性膝関節症と鵞足炎は膝の内側が痛い点が同じですが、見分けられますか?

痛む場所と動作で見当をつけられます。変形性膝関節症は関節の線に沿って動き始めに痛み、鵞足炎は関節の少し下の一点が階段や運動でつらくなります。

とはいえ両方が重なることもあり、自己判断は禁物です。押して痛む位置を確かめ、続くようなら受診で見分けてもらいましょう。

鵞足炎による膝の内側の痛みはどれくらいで治まりますか?

鵞足炎は使いすぎで起こることが多く、膝を休ませて負担を減らせば、数週間で和らいでいく方が少なくありません。

ただし運動を続けたり、体重や膝の使い方が変わらなかったりすると長引く場合もあります。よくならないときは受診して原因を確かめると安心です。

膝の内側が痛いとき、温めるのと冷やすのはどちらがよいですか?

腫れて熱をもっているときは冷やし、こわばって重いときは温めると楽になりやすい傾向です。自分の膝がどちらで和らぐかを目安に選ぶとよいでしょう。

迷うときや、強い腫れと痛みが続くときは、自己流のケアを続けずに整形外科へ相談すると安心です。

女性が膝の内側が痛いとき、何科を受診すればよいですか?

膝の痛みは整形外科が受診先の目安になります。押して痛む場所やレントゲン、必要に応じたMRIで、変形性膝関節症や鵞足炎などの原因を調べてもらえます。

複数の関節が腫れる、微熱やだるさを伴うといったときは、その旨も伝えると診察がスムーズに進みます。

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この記事を書いた人

臼井 大記のアバター 臼井 大記 大垣中央病院 整形外科・麻酔科 担当医師

日本整形外科学会認定専門医

2009年に帝京大学医学部医学科卒業後、厚生中央病院に勤務。東京医大病院麻酔科に入局後、カンボジアSun International Clinicに従事し、ノースウェスタン大学にて学位取得(修士)。帰国後、岐阜大学附属病院、高山赤十字病院、岐阜総合医療センター、岐阜赤十字病院で整形外科医として勤務。2023年4月より大垣中央病院に入職、整形外科・麻酔科の担当医を務める。

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