女性の膝の裏が痛い原因とは?筋肉の張りや関節液が溜まる疾患との関係性

膝の裏が痛いと感じるとき、その原因は骨や軟骨のすり減りだけではありません。太もも裏やふくらはぎの筋肉の張り、膝の中にたまる関節液など、膝の裏ならではの変化が関わっていることも少なくないのです。
とくに女性は、閉経の前後に起こるホルモンの変化もあって、膝の裏に張りや違和感を覚えやすい時期があります。加齢による変化と重なりやすく、気づきにくいのも特徴だといえます。
女性に多い膝の裏が痛い原因を、筋肉の張り、関節液、ベーカー嚢腫、女性ホルモンの面から順に整理しました。自分でできる対処と、受診を考える目安まであわせて紹介していきます。
女性の膝の裏が痛いおもな原因を3つに整理
膝の裏の痛みは、筋肉の張り、関節液のたまり、ベーカー嚢腫という3つに大きく分けられます。まずは自分の痛みがどれに近いのかを見当づけると、対処の方向が定まりやすくなります。
| おもな原因 | 膝の裏に起こること | 気づきやすいサイン |
|---|---|---|
| 筋肉の張り | 太もも裏やふくらはぎが突っ張る | 伸ばすと痛い・朝や運動後にこわばる |
| 関節液のたまり | 膝の中の水が増えて裏側が張る | 膝全体が重い・曲げにくい |
| ベーカー嚢腫 | 膝裏に袋状のふくらみができる | 裏側に丸いしこり・押すと違和感 |
この3つは別々に見えて、実際にはつながって起こることがよくあります。関節液が増えれば膝裏の袋がふくらみ、痛みで動かさなくなると筋肉も硬くなるためです。
太もも裏やふくらはぎの筋肉の張り
もっとも多いのが、膝の裏を通る筋肉やすじの張りです。太もも裏のハムストリングスや、ふくらはぎの腓腹筋が硬くなると、膝の裏側に突っ張るような痛みが出ます。
これらの筋肉は膝の裏で交わるように走っているため、こわばると裏側に痛みが集まりやすいといえます。長く座った後や、久しぶりに歩いた翌日に強くなるのも特徴でしょう。
筋肉が原因の張りは、ゆっくり伸ばすと和らぐことが多いものです。逆に、伸ばすと痛みが増すときや腫れをともなうときは、ほかの原因も考えていきます。
膝の関節液がたまって起こる張り
膝の中で関節液が増えると、その圧が膝の裏側に伝わって張りや重さを感じます。いわゆる「膝に水がたまる」状態で、炎症があるときに起こりやすくなります。
この場合は膝の裏だけでなく、膝全体が腫れぼったく、曲げ伸ばしがしにくくなりがちです。階段や正座で違和感が強まるなら、水のたまりが関わっているかもしれません。
水が原因の張りは、安静にして炎症が落ち着くと自然に引いていくことが多いものです。ただ、たびたび繰り返すようなら、水がたまる元の原因を調べておくと安心でしょう。
ベーカー嚢腫による膝裏のふくらみ
膝の裏に袋状のふくらみができるベーカー嚢腫も、見逃せない原因のひとつです。関節液が膝の裏へ流れ込んでたまり、風船のようにふくらんだ状態を指します。
小さいうちは気づかないことも多いのですが、大きくなると裏側の圧迫感や突っ張りとして自覚されます。中高年の女性に比較的多くみられると報告されています。
ふくらみが小さいうちは痛みも軽く、経過をみて構わないケースが多いといえます。一方で、急に大きくなったり痛みが強まったりする場合は、確かめておくと安心です。
痛む場所や感じ方で原因を見分けるヒント
同じ膝裏の痛みでも、感じ方によっておおよその見当をつけられます。伸ばすと突っ張るなら筋肉、膝全体が重く腫れるなら関節液が関わりやすいといえます。
丸いしこりに触れる、押すと動く感じがあるときは、ベーカー嚢腫が考えられます。もっとも、これらは重なることも多く、感じ方だけで決めつけるのは禁物でしょう。
気になる痛みが続くようなら、感じ方をメモしておくと診察のときに役立ちます。いつ、どんな動きで痛むかを伝えられると、原因を絞り込む手がかりになります。
筋肉の張りが女性の膝の裏の痛みを招く理由
膝の裏の痛みで最初に見直したいのが、太もも裏とふくらはぎの筋肉の張りです。この2つが硬くなると膝がまっすぐ伸びにくくなり、裏側に負担が集まります。まずはこの筋肉のこわばりをほぐすところから始めると、変化を感じやすいでしょう。
ハムストリングスの硬さと膝裏の突っ張り
太もも裏のハムストリングスは、膝を曲げる働きを担う大きな筋肉です。ここが硬くなると、膝を伸ばしきったときに裏側が引っ張られ、突っ張るような痛みが出ます。
この筋肉の硬さは、姿勢のかたよりや体の使い方にも影響すると指摘されています。前かがみの姿勢が続く人や、運動の習慣がない人ほど硬くなりやすいでしょう。
ストレッチで柔らかさを取り戻すと、膝裏の張りが軽くなることは複数の研究でも示されています。急に強く伸ばすのではなく、痛気持ちいい範囲で続けるのがこつです。
ふくらはぎの腓腹筋の緊張
ふくらはぎの腓腹筋は、膝の裏側から始まってかかとへつながっています。そのため、この筋肉が緊張すると膝の裏に引っ張られる感覚が生まれやすくなります。
ヒールの高い靴をよく履く人は、ふくらはぎが縮んだ状態で固まりがちです。女性に膝裏の張りが起こりやすい背景には、こうした日常の習慣も関わっているといえます。
ふくらはぎの緊張は、足首の動きの硬さともつながっています。足首がしっかり動くようになると、膝裏にかかる負担も分散されていくでしょう。
長時間の同じ姿勢と冷えやむくみ
デスクワークや立ち仕事で同じ姿勢が続くと、膝の裏の血流が滞りやすくなります。血のめぐりが悪くなると筋肉に疲れがたまり、張りや重だるさにつながります。
冷えやむくみが起こりやすい女性では、この滞りがさらに強まるときもあるでしょう。夕方になると膝の裏が重く感じる人は、めぐりの悪さが背景にあるのかもしれません。
こまめに立ち上がって歩く、足首を回すといった小さな動きでも血流は戻ります。同じ姿勢が続く日ほど、意識して体を動かす時間をはさみたいところです。
膝裏の張りに関わりやすい筋肉
- 太もも裏のハムストリングス
- ふくらはぎの腓腹筋
- 膝裏を斜めに走る膝窩筋
- すねの奥のヒラメ筋
これらの筋肉は互いに助け合って膝を支えています。どれか一つが硬くなると連鎖して張りが広がるため、まとめてほぐしていく心づもりが役立ちます。
運動不足による筋力の低下
膝を支える筋肉が弱ると、少しの動きでも膝の裏に負担が集中します。とくに太ももの前側の筋力が落ちると、膝が不安定になり張りが出やすくなるでしょう。
筋力の低下は年齢とともに進みますが、動かすことでゆるやかにできます。張りを恐れて動かさずにいると、かえって筋肉が弱る悪い流れに入りかねません。
散歩や軽い体操など、無理のない運動を習慣にするだけでも筋肉は保てます。膝の裏の張りを遠ざけるうえでも、日々のこまめな動きが力になってくれるでしょう。
膝に関節液がたまる原因と膝裏の張りの関係
膝の裏の張りが強く、腫れをともなうときは、関節液のたまりが関わっている場合があります。膝の中で増えた水が行き場を求め、裏側に圧をかけるからです。腫れや重さが続くようなら、水のたまりを疑ってみる価値があります。
関節液のはたらきと増えるしくみ
関節液は、膝の動きをなめらかにし、軟骨に栄養を届ける大切な液体です。ふだんはごく少量ですが、膝の中で炎症が起きると量が増えていきます。
増えるのは、体が関節を守ろうとする反応の一つでもあります。ただし、たまりすぎると膝が張って動かしにくくなり、痛みの原因になってしまうのです。
関節液が濁っていたり、急に増えたりする場合は、強い炎症が隠れているケースもあります。腫れがなかなか引かないときは、様子を見るより相談したほうが安心でしょう。
膝の裏に水がたまるのはなぜ?
膝の裏と関節の内部は、細い通り道でつながっています。関節液が増えると、この通り道を抜けて裏側の袋に流れ込み、そこで水がたまっていきます。
研究でも、膝の中に水がたまっている人ほど、膝裏の袋がふくらみやすいと示されています。つまり、膝裏の張りは関節の中の状態を映す鏡ともいえます。
裏側にたまった水は、膝を深く曲げたときに強い圧迫感として感じられます。しゃがむと膝裏が突っ張る場合、水のたまりが関わっているのかもしれません。深く曲げる動作を控えるだけでも、圧迫感はいくらか和らぎます。
変形性膝関節症との関わり
関節液がたまる背景として多いのが、変形性膝関節症による炎症です。軟骨がすり減ると膝の中で刺激が続き、水がたまりやすい状態になります。
この病気は女性に多く、年齢とともに増えていくと知られています。膝裏の張りをきっかけに調べたら、関節の変化が見つかることも珍しくありません。
膝の裏の症状は、関節そのものの状態を知らせるサインになりえます。裏側の張りが続くなら、膝全体を診てもらう機会と受け止めておきたいところです。
膝の裏以外にも出る水のたまりのサイン
関節液がたまると、膝の裏だけでなく膝のお皿の周りが腫れぼったくなります。指で押すとぶよぶよした感じがあり、熱っぽさをともなうときもあるでしょう。
正座がしにくい、膝が完全に伸びきらないといった動かしにくさも手がかりです。水がたまって関節の余裕が狭くなり、動きが制限されるためだと考えられます。
こうしたサインが重なるときは、膝の中で炎症が続いているのかもしれません。腫れが長引くなら、水を抜くべきかを含めて相談してみると安心です。
ベーカー嚢腫が膝の裏が痛い原因になるとき
膝の裏に丸いしこりを感じるなら、ベーカー嚢腫が原因のことがあります。関節液が膝裏の袋にたまってふくらんだもので、中高年の女性に多い変化です。痛みが軽いことも多く、健診や別の検査でたまたま見つかる場合もあるでしょう。
| 状態 | 膝裏で感じること |
|---|---|
| 小さいふくらみ | ほとんど気づかない |
| 大きくなった袋 | 裏側の圧迫感や突っ張り |
| 膝を深く曲げる | 詰まる感じや動かしにくさ |
| 袋が破れた | ふくらはぎの腫れや痛み |
多くはゆっくり進み、痛みも軽いことが少なくありません。ただし、急に腫れたり色が変わったりしたときは、早めに確かめたほうが安心です。
ベーカー嚢腫ができるしくみ
膝の裏には、もともと関節液を受けとめる小さな袋があります。関節の中で水が増えると、この袋に液が押し出されてたまり、ふくらみとして表れます。
そのため、ベーカー嚢腫は単独で起こるより、膝の中の変化にともなって現れるケースが多いといえます。関節の炎症や軟骨のすり減りが引き金になりやすいのです。
袋の大きさは、その日の膝の状態によって変わるときもあります。動いた後にふくらみが目立つなら、水のたまりやすさが関わっているのでしょう。
女性や中高年に見つかりやすい背景
ベーカー嚢腫は、加齢とともに見つかる割合が高くなります。膝の変形性関節症が背景にあることが多く、その病気自体が女性に多いためだと考えられます。
膝の痛みを訴える人を超音波で調べた研究では、およそ4分の1にベーカー嚢腫が見つかったと報告されています。決して珍しいものではないといえるでしょう。
女性は閉経の前後に膝の不調が増えやすく、その延長でこの袋にも気づきやすくなります。年齢の変化と重なる時期こそ、膝裏のふくらみに目を向けたいところです。気になるしこりは、一度その大きさや固さを確かめておくと安心です。
破れたときに現れる症状と見分け
袋が大きくなって破れると、中の液がふくらはぎへ広がるときがあります。すると、ふくらはぎが急に腫れて痛み、赤みや熱っぽさが出る場合もあります。
この状態は、血管の病気による腫れとよく似ていて見分けが難しいとされます。自己判断で放置せず、超音波などで確かめてもらうのが確実でしょう。
ベーカー嚢腫があるかどうかは、超音波やMRIで比較的はっきりと分かります。膝裏のしこりが気になるなら、画像で状態を知っておくと落ち着いて対処できます。
ベーカー嚢腫が見つかったときの過ごし方
ベーカー嚢腫が見つかっても、多くはすぐに手術が必要になるわけではありません。もとになる膝の炎症を落ち着かせると、袋のふくらみも小さくなることがあります。
そのため、まずは膝への負担を減らし、関節の状態を整える取り組みが中心になります。太ももの運動や体重の管理が、結果として袋の縮小につながる場合もあるでしょう。
袋が大きく症状が強いときには、水を抜く処置などが検討される場合もあります。気になる点は自己判断で抱え込まず、整形外科で確かめておくと落ち着いて過ごせます。
女性ホルモンと膝の裏の痛みのつながり
膝の裏の痛みが女性に起こりやすい背景には、女性ホルモンの変化が関わっています。エストロゲンが減る時期に、関節や筋肉の不調が増えると考えられています。年代による移り変わりを知っておくと、痛みへの受け止め方も落ち着いてきます。
閉経前後にエストロゲンが減る影響
エストロゲンには、関節や軟骨、そのまわりの組織を守るはたらきがあります。閉経の前後にこのホルモンが減ると、関節が不調を起こしやすくなるといえます。
実際、この時期に関節や筋肉の痛みを訴える女性は多いと報告されています。ある調査では、更年期の女性の7割ほどが何らかの筋骨格の痛みを感じていたとされます。
膝の裏の張りや違和感も、こうした変化の一つとして現れる場合があります。年齢のせいと片づけず、ホルモンの移り変わりも背景にあると知っておくと安心でしょう。
関節や筋肉のこわばりと関節液
エストロゲンが減ると、関節を包む組織の水分や弾力が保ちにくくなります。その結果、朝のこわばりや動き始めの硬さを感じやすくなるといえます。
ホルモンの変化は、関節の炎症の起こりやすさにも影響すると考えられています。炎症が起これば関節液も増え、膝裏の張りにつながっていくのでしょう。
筋肉の柔らかさが失われやすくなるのも、この時期の特徴かもしれません。こわばりを感じたら、温めやストレッチでめぐりを助けてあげたいところです。
男女で異なる膝への負担
膝の変形性関節症は、全体として女性に多いことが知られています。股関節や膝を調べた研究でも、女性は男性より膝の不調を抱えやすいと示されています。
その理由には、骨盤の形や脚の並び、筋肉のつき方の違いが挙げられます。こうした体のつくりの差が、膝の裏にかかる負担にも表れてくるといえます。
男女の違いを知っておくと、自分の膝の弱点にも気づきやすくなります。負担のかかりやすい部分を意識して支えることが、痛みの予防につながるでしょう。
更年期以降に気をつけたい膝裏のサイン
更年期を過ぎると、それまで感じなかった膝裏の張りに気づく女性が増えます。ホルモンの変化と加齢が重なり、膝が不調を起こしやすい時期だといえます。
この時期は、朝のこわばりや動き始めの硬さもあわせて出やすくなります。体を温め、軽く動かしてから一日を始めると、こわばりがほぐれやすくなるでしょう。
更年期の不調は我慢するものと思われがちですが、対処できる部分も多いものです。膝裏の変化もその一つとして、早めに気を配っておくと安心につながります。
女性が膝の裏が痛い時に自分でできる原因への対処
膝の裏の痛みは、原因に合わせた手当てで和らげられることが多いものです。筋肉をゆるめる、支える力をつける、温めて休める、この3つが自分でできる柱になります。どれも特別な道具はいらず、今日から少しずつ試せるものばかりです。
太もも裏とふくらはぎのストレッチ
筋肉の張りが原因のときは、太もも裏とふくらはぎを伸ばすと楽になります。椅子に浅く座って脚を前に伸ばし、つま先を体側に向けると裏側が心地よく伸びます。
反動をつけず、息を吐きながら20秒ほどかけて伸ばすのが目安です。痛みの強い日は無理をせず、心地よい範囲にとどめておくと続けやすいでしょう。
膝裏をゆるめる動きのポイント
- 反動をつけずゆっくり伸ばす
- 息を止めず自然に呼吸する
- 痛気持ちいい手前で止める
- 入浴後の温まった時に行う
ストレッチは一度に頑張るより、毎日少しずつ重ねるほうが効いてきます。歯みがきの合間など、生活の区切りに組み込むと忘れずに続けられます。
膝を支える太ももの筋力づくり
膝を安定させるには、太ももの前側の筋肉を育てることが役立ちます。椅子に座って片脚をまっすぐ伸ばし、数秒キープする運動なら膝に負担がかかりません。
物足りないくらいの軽さから始め、少しずつ回数を増やしていきましょう。筋肉が膝を支えてくれると、裏側にかかる負担も分散されていきます。
強い負荷や急な運動は、かえって膝を痛める引き金になりかねません。軽い運動を長く続けるほうが、膝にはやさしく効果も安定するといえます。
温めと休養で張りをやわらげる
冷えて硬くなった膝は、温めるとめぐりが戻って動かしやすくなります。入浴でゆっくり温まる、蒸しタオルを膝裏に当てるといった手当てが役立ちます。
ただし、腫れて熱を持っているときは温めず、まず休ませるのが基本です。炎症が強い時期は冷やすほうが楽なこともあり、様子で使い分けていきます。
膝を酷使した日は、しっかり休めるのも立派な手当てです。がんばりすぎた膝を労わる時間が、翌日の張りを軽くしてくれるでしょう。休むことは決して怠けではなく、膝を守る大切な過ごし方といえます。
受診を考えたい膝裏の症状の目安
自分での手当てを続けても改善しないときは、整形外科への相談が目安になります。とくに強い腫れや急なふくらみは、早めに確かめておくと安心です。
| 膝裏の様子 | 目安となる対応 |
|---|---|
| 数日でやわらいできた | ストレッチと休養を続けて様子を見る |
| 2週間たっても続く | 整形外科で相談する |
| 丸いしこりや強い腫れ | 早めに受診する |
| ふくらはぎまで急に腫れた | すぐに受診する |
症状の出方には個人差があり、この表もあくまで目安にすぎません。判断に迷うときほど、一度診てもらうと原因がはっきりして落ち着けます。
受診というと構えてしまいますが、原因がはっきりするだけでも気持ちは軽くなります。膝裏の痛みを長く抱え込まず、気になった時点で相談する心づもりでいたいところです。
よくある質問
- 女性の膝の裏が痛いのは何が原因のことが多いですか?
-
多いのは太もも裏やふくらはぎの筋肉の張りで、伸ばすと和らぐのが特徴です。次いで、膝にたまった関節液や、膝裏にふくらみができるベーカー嚢腫が挙げられます。
これらは重なって起こることも多く、女性ホルモンの変化が背景にある場合もあります。張りが続くときは、筋肉だけでなく膝全体の状態を確かめておくと安心でしょう。
- 膝の裏が痛いとき、ベーカー嚢腫かどうかはどう見分けますか?
-
膝の裏に丸いしこりのようなふくらみを触れる場合、ベーカー嚢腫が疑われます。膝を深く曲げると詰まる感じや突っ張りが出やすいのも手がかりになります。
ただ、見た目や触れた感じだけで確かめるのは難しいものです。超音波やMRIで比較的はっきり分かるため、気になるなら画像で調べてもらうのが確実といえます。
- 女性ホルモンの変化は膝の裏の痛みにどう関係しますか?
-
エストロゲンには関節や軟骨、まわりの組織を守るはたらきがあります。閉経の前後にこのホルモンが減ると、関節の不調やこわばりが起こりやすくなると考えられています。
更年期の時期に筋骨格の痛みを感じる女性は多いと報告されています。膝の裏の張りも、その一つとして現れることがあるといえるでしょう。
- 膝の裏が痛いときにストレッチをしても大丈夫ですか?
-
筋肉の張りが原因なら、ゆっくり伸ばすストレッチは役立ちます。反動をつけず、痛気持ちいい範囲で20秒ほどかけて伸ばすのが目安になります。
一方で、膝が腫れて熱を持っているときや、伸ばすと痛みが増すときは控えます。無理に伸ばさず、まず休ませてから様子をみていくと安心です。
- 膝の裏が痛いのはどのくらい続いたら受診すべきですか?
-
一つの目安は、痛みや張りが2週間以上続くかどうかです。休んでも軽くならない、だんだん強くなるという場合は、早めの相談が向いています。
膝裏の丸いしこりや、ふくらはぎまで急に腫れたときは日数を待つ必要はありません。別の病気が隠れていることもあるため、早めに確かめておくと安心でしょう。
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