膝内障について

ブログをご覧頂きありがとうございます。理学療法士の後藤です。今回は私が担当させて頂きます。

私は当院入職当初から某大学サッカー部のメディカルトレーナーとしてチームに関わらせて頂いております。理学療法士として病院とスポーツ現場の架け橋となるよう日々奮闘しているところです。今回もそのチームの選手を紹介したいと思います。

診断名は「膝内障」です。

膝内障とは何らかの原因で膝に損傷や障害が起こっているものの、明らかな原因が特定できず確定診断が下されてない膝障害の総称です。

以前から膝に違和感があったようですが自制内でサッカーができていたため医療機関を受診する事無くサッカーを行っていました。試合中に選手同士で接触し膝を強打し痛みが出現しました。

打撲の痛みはしばらくしてなくなりましたが、以前の様な思い切りのあるサッカーが出来なくなった。との本人の訴えと私が現場で見ていても動きが悪くなっていると判断し当院を受診して頂きました。

訴えは踏み込み動作の痛みです。構える姿勢をとったりダッシュの時に踏み込んで膝に力が入ると痛みが出現します。

目次

機能評価

膝関節 → 可動域:右膝に伸展-5の柔軟性の低下、筋力:右膝の大腿四頭筋に筋力低下

股関節 → 可動域;右股関節屈曲110、伸展:0、SLR:70°の柔軟性の低下

筋力:右股関節屈曲、外転、伸展方向に膝関節よりも著明な筋力低下、柔軟性の低下がある。

問題点としては患部である膝の機能的な問題(柔軟性の低下、筋力低下)もありますが、今回の場合は股関節(殿筋)にも問題があり、膝周囲の柔軟性の獲得、筋力強化に加え股関節の機能改善(殿筋筋力訓練)を行いました。

現在は痛みも無く100%の力でサッカーが出来ています。

これまでの文献によると

  • 股関節外転筋力(殿筋)強化により下肢支持期での下肢全体の安定性の獲得が影響している。(内藤)
  • 変形性関節症は股関節外転筋(殿筋)筋力が約24%も低く、外転(殿筋)筋力低下は痛みや変形性関節症を悪化させる。(Deasy 2016)
  • 股関節外転(殿筋)筋力トレーニングは疼痛軽減に中等度の効果を示し、機能向上に大きい効果を示す。(Thomas 2022)

などがあり、股関節周囲の機能改善が膝関節にも影響している報告がされています。

症状が膝にあるので膝に注目してしまいますが、今回の様に実は股関節の機能が悪くて膝の症状を悪化させている事例はスポーツ選手に限らず一般の高齢者にもよくある事です。

当院スタッフはそんなスポーツ選手や一般の患者様、高齢者の動作に着目し、日々業務にあたっています。

動作の事でお悩みの方はぜひ当院スタッフまでお声かけ下さい。

スポーツ愛好家からトップアスリートまで世の中のスポーツ選手が常に100%のパフォーマンスを発揮してスポーツが出来ることが私の願いです。その思いをモットーに今後も活動していきたいと考えております。

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大垣中央病院・こばとも皮膚科

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