イチローのスクワット

こんにちは。大垣中央病院の理学療法士の豊田です。今回は去年話題になったイチロースクワットについてお話させていただきます。

まずなぜ話題となったのか簡単に説明させていただきます。

現在元メジャーリーガーのイチロー氏は現役引退後全国いろんな高校へ行き実際に指導していることが話題となっています。

そこである高校に指導に行った際のやり取りが注目されました。

「高校生A:股関節を柔らかくするためスクワットがいいよと言われました。」

「イチロー氏:どんなスクワット?やってみて。」

スクワットで座り込んでいるシーン
写真① 高校生のスクワット

イチロー氏:硬くなりそうなスクワットだ。 

その後イチロー氏が実際に見せたスクワットに対してネットでは「どうみてもスクワットではない」、「高校生の方がスクワットだ」など批判的はコメントが多く出ました。

写真② イチロースクワット
写真② イチロースクワット

しかし、このイチロー氏が行ったスクワットは奥が深く野球にとってかなり大事になってきます。

まず高校生Aが行ったスクワットについて説明します。

これはボディービルダーなどが行う一般的なスクワットです。メリットとしては下肢全体的の筋トレになります。

しかしデメリットとして腰椎の後弯、骨盤の後傾、股関節の過外旋、足関節外転などで負荷が逃げ、腰を痛めたり、身体の硬い方は効率の悪い筋トレになってしまいます。

一方イチロー氏が行ったスクワットは骨盤前傾位で股関節屈曲することによりスポーツに重要な腸腰筋や大殿筋を鍛えることが出来ます。また膝と足を真っすぐにすることで股関節の回旋動作にもアプローチ出来ており股関節の柔軟性向上に繋がります。

実際野球のピッチングやバッティングにおいて体の開きを抑制するために股関節回旋(外旋・内旋)の柔軟性が必要なのです。これにより怪我予防となり球速アップや打球向上に繋がります。

写真③バッティング時   写真④投球時
写真左バッティング時   写真右投球時

また野球だけでなくヒップアップ目的にも有効な筋トレです。

ぜひみなさんも股関節を鍛えパフォーマンス向上、ヒップアップし、姿勢改善をしましょう。

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大垣中央病院・こばとも皮膚科

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