こんにちは、作業療法士の西出蓮華です。今日は作業療法士の視点から注意機能低下についてご紹介します。
「同じことを何度も聞く」
「料理のミスが増えた」
「なくしものが多くなった」
このような変化がある家族や知り合いはいませんか?
このような変化を見ると、『物忘れ』をイメージする方が少なくないと思います。しかし、認知機能低下は記憶だけの問題ではないこともあります。
私たちは日々、様々なことに注意を向け、集中して生活しています。それを専門用語では「注意機能」といいます。注意機能が低下すると、
- 話を最後まで聞けない
- 別のことに気をとられる
- 集中が続かない
といった状態が起こりやすくなります。結果として「聞いたはずなのに覚えていない」という物忘れのような様子につながることがあります。
では実際に注意機能が低下すると生活上でどう困るのでしょうか?料理を例に考えてみると、
- 火を止め忘れる
- 手順が抜ける
- 同時進行で混乱する
といった感じになります。また会話でも、
- 話についていけない
- 聞き返しが増える
などの変化が現れることがあります。
今回の内容で伝えたいことは、「ちゃんと聞いていない」、「注意不足」と思われる現象は“性格ではなく、機能の変化かもしれない”ということです。
そのため、当事者本人も「うまくできない・・・」と感じていることも少なくありません。だからこそ、認知機能の変化を単なる『物忘れ』だけでとらえず、注意機能という視点からとらえることも大切です。
作業療法では生活の患者様、家族の生活のしやすさを考えます。
- 一緒に行う作業を減らす
- 環境を整理する
- 手順を分かりやすくする
など、生活しやすい工夫を一緒に考えていきます。認知機能の変化があっても、自分らしく生活できたらきっと幸せでしょうね。
