人工膝関節置換術後のリハビリテーション

理学療法士 梶山倫華

こんにちは。理学療法士の梶山倫華です。

当院では今年度より、整形外科の外来の担当医が2名加わりました。
臼井大記先生(以前:岐阜大学付属病院整形外科)と臼井俊方先生(阪和人工関節センター 膝・股専門医)です。

それにより当院で整形手術を受ける方が増え、特に変形性膝関節症により人工膝関節全置換術(Total Knee Arthroplasty,TKA)を受ける方が多くみられます。

今回は変形性膝関節症、TKA手術後のリハビリテーションについて紹介したいと思います。

目次

変形性膝関節症

変形性膝関節症とは、加齢や肥満によって関節軟骨や半月板に変性が起こります。
症状としては、膝の内側の痛みの出現、膝の動きが悪くなり曲がりにくくなる、O脚(内反膝)などがみられるようになります。

いずれの症状でもまずは手術をしない治療(内服薬、関節内注射、運動療法)を行います。
しかしこれらの治療で改善しない場合や、強い痛みを伴う場合、手術(TKA)が選択されます。

Aさんは両変形性膝関節症と診断され、数年前から当院の外来リハビリに通われていました。
リハビリを続けていましたが、痛みが強く、Drより手術を進められ今年の6月にTKAを行いました。

左の図は正常な右膝関節のレントゲン画像です。
真ん中の図はAさんの左膝関節のレントゲンであり、内側の関節の間が小さくなっています。
右の図は手術後のレントゲンであり膝の変形が正常になりました。

図1 膝のレントゲン
(引用:病気がみえる 運動器・整形外科 Vol.11)
図1 膝のレントゲン
(引用:病気がみえる 運動器・整形外科 Vol.11)

手術後のリハビリテーション

手術後のリハビリは、手術翌日から膝関節周囲の可動域訓練、筋力訓練、歩行訓練を行っています。

より早期にスムーズな膝の曲げ伸ばし、筋力の向上を目指し、効率的にリハビリを進めるために自主トレーニング(図2・3)指導を行い、リハビリ以外の時間にも運動を行っていただきます。

手術後のリハビリテーション図2 ボールを挟んで膝を伸ばす運動
図2 ボールを挟んで膝を伸ばす運動
手術後のリハビリテーション図2 ボールを挟んで膝を伸ばす運動
図2 ボールを挟んで膝を伸ばす運動

Aさんは1ヶ月程入院しリハビリを続け、退院後は仕事への復帰もしています。

当院のリハビリでは痛みを取るだけではなく、それぞれの患者様が目指していることを考え、そこに向けてのサポートもしています。

手術には不安も多くあると思います。
実際に私も高校生の頃に、膝の手術をして不安が大きかったのですが、その後のリハビリを理学療法士の方が親身になって行ってくださったことで、安心してリハビリをすることができ、この仕事についた理由の一つでもあります。

また、普段から膝周囲のトレーニングをすることは将来、これらのような病気を防ぐことができます。

今から、将来の予防として皆さんでトレーニングを行っていきましょう!

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