大垣中央病院 安田彬人
自宅ではどんなリハビリをしたらいいのだろう?そんな疑問を持ったことはありませんか?
初めまして、理学療法士の安田です。
僕自身外来リハビリを行っていると患者様から「自宅で出来る事を教えて!」と言われることが多くあります。なので、今回は自宅で出来る股関節の柔軟性テストとストレッチを紹介したいと思います。
ではどのような方が股関節のストレッチを行った方がよいのか見ていきましょう。
初めに自分の股関節が硬いかどうか判断をするのは難しいですよね。なので1つの指標となる股関節の検査について紹介をしていきたいと思います。
トーマステスト
姿勢:仰向けで行います(図1)
方法:片方の膝を抱えます。(写真では右足)抱えた膝をできるだけ胸に近づけていきます。(図2)
判断基準と結果
もう一方の伸ばしている脚(写真では左足)が曲がってきて、足が浮き上がってくるようなら、伸ばしている脚(左足)の腸腰筋が硬く股関節が硬いと判断ができます。(図3)
腸腰筋(図4)は背骨と骨盤に付着し、股関節の前を通り大腿の内側にくっつく筋肉です。
腸腰筋が硬くなると骨盤が前傾し、腰骨がお腹側に引っ張られるためいわゆる「反り腰」となります。反り腰の原因にならないよう腸腰筋ストレッチを紹介したいと思います。
腸腰筋ストレッチ
方法:初めは両膝立ちをします。(図5)その後、片方の足を前に出し、伸ばしている脚の股関節を前に押します。(図6)
注意点:伸ばしている最中腰が反りすぎないように又、体が前に倒れないように注意しましょう。(図7)
自宅でのストレッチは毎日続けることが大切です。無理のない範囲で継続していきましょう!