こんにちは(^^♪ 理学療法士の長野です。
コロナウイルスの自粛生活が徐々に緩和されスポーツ活動も再開されるようになってきた今日このごろです。
最近CMを見ていて、サッカー界の名将グアルディオラ監督の言葉に心打たれました。あの世界最高のチームの一つであるバルセロナの元選手であり、元監督でもある素晴らしい人物です。その言葉とは・・・
『笑う時もあれば泣く時もある。だからスポーツは美しい』
この言葉を聞いたときにスポーツの良さを改めて実感しました。
これからは毎回、グッとくる名言を紹介していこうと思います。(^^)/
さて、今回の患者様を紹介します。
女子大学生 バレーボール選手(リベロ) Bさん
診断名:両偏平足障害
担当セラピスト:長野
Q. 偏平足障害とは
A. 足裏は内・外側の縦アーチと横アーチにより構成されます。このアーチ構造、特に内側縦アーチの低下した異常な状態を偏平足といいます。偏平足に伴い、足部周囲に痛みなどが生じている状態を偏平足障害といいます。
Q. どうやってケガをしましたか?
A.バレーボールの練習中に内くるぶしや足裏が痛くなってきました。(写真①)
リハビリ内容・セラピストの感想
Bさんの足部は明らかな偏平足でした。(写真③)土踏まず(内側縦アーチ)(写真②)を形成するための筋肉である長母指屈筋(親指の筋肉)や後脛骨筋(ふくらはぎの深層の筋肉)(図①)の筋力低下がみられました。
また足裏の硬さ(足底腱膜)(図②)も著明でした。
内側縦アーチや足底腱膜は地面と足部の衝撃を和らげるクッションとして働きます。
バレーボールはジャンプやステップが多い競技ですが、Bさんは偏平足や足底腱膜の硬さにより足を床についた時の衝撃を和らげることができずに筋肉に負担がかかり過ぎ痛みが生じていると考えられました。
リハビリとしては長母指屈筋や後脛骨筋の筋力訓練(写真④)、足裏のストレッチ(写真⑤)、バランス訓練(写真⑥)、親指を意識したステップ動作訓練などを中心に行いました。
リハビリとしては長母指屈筋や後脛骨筋の筋力訓練(写真④)、足裏のストレッチ(写真⑤)、バランス訓練(写真⑥)、親指を意識したステップ動作訓練などを中心に行いました。
その結果、約2か月半で痛みは消失しました。
今回のリハビリを通じて感じたのは、筋力訓練を継続して行う事の重要性です。症状が短期的に改善する方もいらっしゃいますが、筋力がしっかりついてから症状が改善してくる方もいらっしゃいます。
Bさんは偏平足という構造的問題の改善には至りませんでしたが、地道に筋力訓練を積み重ねた結果、痛みの消失につながったため、筋力訓練の継続の大切さについて再認識しました。
今後もトレーニングを継続する事の重要性を伝えていきたいですし、また継続するために治療者を信頼してもらえる存在になることが大事になると思っています。知識や技術をさらに身に付け、熱意をもって接していきたいと考えています。
Q. 当院のスポーツリハビリはいかがでしたか?
A. 痛いところを入念にリハビリしてくれた。きついリハビリだけじゃなくて、自分の種目のスポーツの動きを取り入れたリハビリをしてくれた。