投球障害肩(肩峰下インピンジメント)

15歳 男子 野球選手(ショート) Y君
診断名:肩峰下インピンジメント

担当PT:長野

目次

肩峰下インピンジメントとは?

烏口肩峰アーチと肩峰下滑液包・腱板との間で生じる衝突(インピンジメント)現象です。

肩峰下インピンジメント

Q.いつどのように痛くなってきましたか?

A.キャッチボールをしている時に右肩の外側がだんだんと痛くなってきました。

リハビリ内容・セラピストの感想

Y君のリハビリ前の投球フォームは体のひねりや胸の張りが少なく、右の肘は下がり肩甲骨の引き寄せも不十分な投げ方でした。(写真①)

リハビリ前・リハビリ後

これらの原因として体幹や肩関節後下方の柔軟性低下、肩甲骨を内側へ引き寄せる僧帽筋中部・下部の筋力低下が考えられたので、肩関節後下方のストレッチ(写真②)や体幹のひねりと胸張りのストレッチ(写真③)、僧帽筋中部・下部の筋トレ(写真④)を行い、その後に体幹のひねりや胸の張り、肩甲骨の引き寄せを意識した投球動作を繰り返し練習しました。

肩関節後下方のストレッチ、体幹のひねり胸張りストレッチ
僧帽筋中部・下部のチューブトレーニング

リハビリ前と比べリハビリ後には肘は両肩を結んだラインより上がり、肩甲骨の引き寄せや胸の開きも大きくなり(写真⑤)、投球時の痛みは消失しました。
 
しかし柔軟性や筋力が十分とは言えず、再発の可能性があるため継続して自宅でもトレーニングを行ってもらう必要があります。またこれらのトレーニングはケガ予防だけではなくパフォーマンスUPにもつながります。Y君には今回のケガを通じて自分の体のケアをできる選手になってもらえたらと思います。

Q.当院のスポーツリハビリはいかがでしたか?

A.一人ひとりに合ったリハビリをしていて、どこが悪いか、どこが弱いかよくわかった。自宅で行うべきトレーニングをしっかり教えてくれたのでよかった。

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大垣中央病院・こばとも皮膚科

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