高齢者のための変形性膝関節症リハビリ!無理なく筋力を維持し歩行機能をサポートする方法

変形性膝関節症のリハビリで太ももの運動をする高齢者と膝関節の解剖イラスト

高齢になると、膝の軟骨だけでなく膝を支える筋肉も少しずつ細くなり、痛みと動きにくさが重なっていきます。変形性膝関節症のリハビリは、この加齢による筋力の低下を無理なく食い止める土台になります。

大切なのは、強い運動で無理に追い込む姿勢ではありません。高齢者でも続けられる軽い動きを、痛みと相談しながら日々重ねるほうが、歩行機能を守る一番の近道になります。

太ももを中心とした運動の進め方から、歩く力を保つ工夫、安全に続けるための注意点、そして効果を支える毎日の生活習慣まで、無理なく取り組める方法を順にまとめました。

目次

高齢者の変形性膝関節症でリハビリが筋力維持に役立つ理由

高齢者の変形性膝関節症では、リハビリが筋力を保つ最も現実的な手立てになります。加齢で細くなる筋肉を動かして支え直すと、痛みと衰えの連鎖をゆるめられるからです。膝そのものだけでなく、それを支える筋肉に目を向けるほうが回復への近道といえます。

加齢とともに膝を支える筋肉が減っていく

年を重ねると、誰でも筋肉の量は少しずつ減っていきます。とくに太ももの前側にある大きな筋肉は落ちやすく、膝をまっすぐ支える力が弱まっていきます。若い頃と同じ暮らしをしていても、支える力は静かに目減りしているのです。

こうした加齢にともなう筋肉の減少は、医学ではサルコペニアと呼ばれています。動く機会が減るほど進みやすく、食事の量が細くなるのも重なって、膝を支える土台をじわじわと崩していきます。

筋肉が細くなると、歩くときの衝撃を受け止めきれず、軟骨への負担がそのぶん増えていきます。年齢だけが痛みの原因ではなく、この筋力の低下こそが膝の不調を後押ししているといえるでしょう。

筋力の低下と膝の痛みが悪循環になる

膝が痛むと、人は自然と動くのを控えるようになります。ところが動かさないでいると筋肉はさらに細り、膝を支える力がいっそう落ちてしまいます。楽をしたつもりが、かえって膝を弱らせてしまうのです。

支える力が落ちれば、ちょっとした動作でも膝に負担がかかり、痛みがぶり返しやすくなります。痛いから動かない、動かないから弱る、という流れにはまり込んでいきます。気づかないうちに動ける範囲まで狭まってしまうのが、この悪循環の怖さだといえるでしょう。

この悪循環は、年齢が上がるほど抜け出しにくくなるものです。どこかで流れを断ち切らないままでいると、歩く力そのものまで失われていきかねません。だからこそ早めの一歩が意味を持ちます。

リハビリで動く力を取り戻せる

悪循環を断つ鍵は、無理のない範囲で膝を動かし続ける姿勢にあります。適度な運動が痛みをやわらげ、動きやすさを高めると、多くの研究が共通して示しています。止まった歯車を、そっと回し直すようなものだといえるかもしれません。

運動で太ももの筋肉が育つと、膝を支える力が戻り、関節への負担が分散されていきます。その結果として痛みが軽くなり、また動けるという前向きな流れが生まれてくるでしょう。小さな一歩が、次の一歩を呼び込んでくれるはずです。

高齢であっても、筋肉は正しく使えばきちんと応えてくれます。年齢を理由にあきらめず、今日からできる小さな運動を積み重ねる姿勢に大きな意味があるといえます。始めるのに遅すぎはしません。

筋力の低下が招きやすいこと

  • 立ち上がりや歩き始めのつらさ
  • 階段の上り下りへの不安
  • 膝折れやふらつき
  • 外出の機会が減ること
  • 転倒による骨折の心配

これらはどれも、筋力を保てば遠ざけやすくなるものばかりです。膝を守る運動は、痛みを抑えるだけでなく、こうした暮らしの不安を減らす支えにもなっていきます。膝の健康は、そのまま毎日の安心につながっていくといえるでしょう。

高齢者が無理なく続けられる変形性膝関節症のリハビリ運動

変形性膝関節症のリハビリ運動は、太もも、お尻、ふくらはぎを軽く動かすのが柱になります。痛みの少ない座った姿勢から始めれば、高齢者でも無理なく毎日続けられます。特別な器具がなくても、家の中でできる動きばかりだといえるでしょう。

運動主に効く部位回数の目安
座って脚上げ太ももの前側左右10回ずつ
お尻上げお尻・太ももの裏5〜10回
かかと上げふくらはぎ・足首10〜20回

いずれも道具はいらず、テレビを見ながらでも取り組める軽い運動です。一度に全部そろえる必要はなく、できるものから始めて少しずつ増やしていけば十分でしょう。続けやすさこそが、何よりの効き目になります。

太ももの前側を鍛える脚上げ運動

膝を守るうえで最も頼りになるのが、太ももの前側の筋肉です。ここを鍛える脚上げ運動は、椅子に座ったままできるので、膝への負担が少なく高齢者にも向いています。

やり方は、片脚をゆっくり伸ばして数秒止め、そっと下ろすだけです。反動を使わず、太ももに力が入っている感覚を確かめながら、左右10回ずつを目安に行います。朝晩の2回に分けると、負担なく習慣にできるでしょう。

膝そのものを深く曲げないため、痛みが出にくいのが利点です。物足りないと感じるくらいの軽さから始めると、関節を傷めずに筋肉を育てていけるでしょう。慣れてきたら、止める時間を少し延ばすと手ごたえが増します。

お尻と太ももの裏側を支える運動

膝を支えるのは前側の筋肉だけではありません。お尻や太ももの裏側の筋肉も、立つ、歩くといった動作を安定させる大切な支えになっています。ここが働くと、体の土台がしっかりしてきます。

あおむけになって膝を立て、お尻をゆっくり持ち上げるお尻上げが手軽です。腰を反らしすぎないように気をつけながら、5回から10回ほどをゆったりとくり返します。布団やベッドの上でできるので、寝る前の習慣にも向いています。

これらの筋肉が働くと、歩くときの体の揺れが減り、膝にかかる力が分散されます。前側の運動と組み合わせると、膝を支える力がいっそう整っていきます。上半身も安定し、姿勢よく歩けるようになるでしょう。

ふくらはぎと足首を動かす運動

足首やふくらはぎの動きも、歩く力を保つうえで見逃せない要素です。かかとの上げ下げは、立ったまま手すりにつかまってできる手軽な運動になります。台所に立ったついでなど、すきま時間に取り入れやすい動きです。

かかとをゆっくり上げてつま先立ちになり、そっと下ろす動きを10回から20回くり返します。ふらつきが心配なときは、壁や台に手を添えると安心して行えるでしょう。無理に高く上げず、かかとが少し浮く程度でも十分に効きます。

ふくらはぎが働くと血のめぐりもよくなり、膝まわりの冷えやこわばりの予防にもつながります。運動の締めくくりに取り入れると、無理なく習慣にしやすくなります。

痛みが強い日はどう加減する?

痛みが強い日は、無理に同じ回数をこなす必要はありません。回数を半分に減らす、動かす範囲を小さくするなど、その日の膝の様子に合わせて加減します。

動かすとかえって楽になる日もあれば、しっかり休んだほうがよい日もあります。膝の反応を見ながら、続けられる範囲を選んでいくのが長続きのコツだといえるでしょう。休むのも、立派なリハビリの一部だと考えてよいはずです。

大切なのは、一日できなくても気に病まない心構えです。翌日にまた軽く再開すれば、それまでの積み重ねが無駄にはなりません。長い目で見れば、続けた日々のほうがずっと大きな力になります。

変形性膝関節症の高齢者が歩行機能を保つための工夫

高齢者が歩行機能を保つには、歩く習慣と、体を上手に使う工夫が両輪になります。運動で得た筋力を、実際に歩いて生活の力へと変えていきます。歩けることは、暮らしの自由を守るうえで欠かせない力だといえるでしょう。

歩く習慣が膝の力を支える

適度に歩けば、膝の周りの筋肉を保つ自然なリハビリになります。無理のない距離を選べば、関節をなめらかに動かしながら、筋力の維持にもつながっていきます。

はじめは家の周りを数分歩くだけでも十分です。慣れてきたら少しずつ距離を延ばし、痛みの出ない範囲で歩く時間を積み重ねていくとよいでしょう。歩数計を使うと、日々の変化が数字で分かって励みになります。

痛みで長く歩けないときは、水の中を歩く方法も体にやさしい選び方です。水の浮力が膝の負担を減らすため、陸上より楽に動けると研究でも示されています。近くに施設があれば、プール歩行を試してみる価値はあるでしょう。

姿勢と歩幅を整えて歩く

歩き方を少し整えるだけでも、膝への負担は変わってきます。背すじを伸ばし、目線を前に向けて歩くと、体重が自然に分散されやすくなります。胸を軽く開くだけでも、歩く姿はぐっと安定して見えるでしょう。

歩幅を欲張って大きくすると、着地の衝撃が膝に強く伝わってしまいます。やや小さめの歩幅で、足の裏全体で着地する意識を持つと、衝撃がやわらぎます。

急ぎ足やつま先だけでの着地は、膝に余計な力をかけがちです。ゆったりとした一定のリズムで歩くと、膝にやさしい歩き方になります。信号や横断歩道でも、あわてず自分の歩調を保つと安心です。

杖や手すりで負担を分ける

道具の力を借りるのは、決して弱さではありません。杖や手すりを上手に使えば、膝にかかる体重を分けて、痛みをやわらげながら歩けるようになります。

杖は、痛むほうの膝と反対の手に持つと体を支えやすくなります。長さは、握ったときにひじが軽く曲がるくらいが一つの目安になるでしょう。体に合わない杖はかえって疲れるので、一度合わせてもらうと安心です。

階段や段差では、手すりに手を添えて一段ずつ進むと安心です。転倒を防ぎながら、膝への負担も同時に減らせる、理にかなった工夫だといえます。上りは痛くないほうの足から、下りは痛むほうの足から出すと楽に運べます。

歩行を支える道具の使い分け

場面使う道具期待できること
長い距離を歩く膝の負担を分ける
階段や段差手すり転倒を防ぐ
屋外の歩行クッション性のある靴着地の衝撃をやわらげる

その日の予定や場所に合わせて道具を選ぶと、外出のハードルが下がります。頼れるものを上手に使えば、行動の幅を保ち、歩く力を守る助けになっていきます。道具に頼るのは、活動を広げるための賢い選択だといえるでしょう。

高齢者が変形性膝関節症のリハビリを安全に行うための注意点

高齢者がリハビリを安全に続けるには、痛みの目安を持ち、転ばない備えを整えるのが欠かせません。無理を避ける工夫が、変形性膝関節症の運動を長続きさせます。安全に配慮するほど運動への不安は薄れ、習慣として根づいていくでしょう。

どこまで痛みを許容してよい?

運動中に少し張る程度の感覚なら、続けて構わない範囲です。動かしているうちに軽くなっていく痛みは、無理のないサインと考えてよいでしょう。

気をつけたいのは、翌日まで痛みが残ってしまう場合です。これは負荷が強すぎた合図なので、次からは回数や強さを控えめに調整していきます。痛みは、体が送ってくれる大切な便りだと受け止めたいものです。

膝が腫れたり熱を持ったりするときは、炎症が起きているのかもしれません。そうした日は運動を休み、様子を見て整形外科に相談すると安心につながります。

運動後の膝の様子考え方とるとよい対応
少し張るがすぐ引く続けてよい範囲同じ強さで続ける
翌日まで痛みが残るやや強すぎる回数や強さを減らす
腫れや熱を持つ炎症のサイン休んで相談する

痛みの受け止め方には個人差があり、この目安もあくまで一つの指針です。判断に迷うときは、我慢して続けるより、一度専門家に確かめてもらうほうが落ち着きます。

運動の前に膝を温めておく

運動を始める前に膝を温めておくと、動きがなめらかになります。冷えて硬いまま動かすよりも、痛みが出にくく、安全に取り組めるようになります。軽く体を動かして温める方法も、同じように役立つでしょう。

入浴のあとや、蒸しタオルで膝を温めた後は、運動に向いた時間です。血のめぐりがよくなって筋肉もほぐれ、体が動かしやすい状態になっているからです。

反対に、腫れて熱があるときは温めないほうがよい場合もあります。そんなときは冷やして休め、落ち着いてから軽く動かすようにすると無理がありません。

転ばないための足元の備え

高齢の方にとって、転倒は骨折につながりやすい心配ごとです。運動する場所の足元を整えておくと、安全への第一歩になります。ほんの少しの備えが、大きなけがを遠ざけてくれます。

床のマットや電気コードなど、つまずきのもとは前もって片づけておきます。滑りにくい靴下や室内履きを選ぶだけでも、ふらつきの不安はぐっと減るでしょう。

立って行う運動では、そばに手すりや安定した椅子を用意しておくと安心です。支えがあるという心強さが、思い切って体を動かす後押しになってくれます。

変形性膝関節症の高齢者でリハビリ効果を高める生活習慣

変形性膝関節症の高齢者では、運動の効果を支える生活習慣が結果を左右します。体重、食事、休息の3つを整えると、リハビリの成果が膝に生きてきます。運動と生活は、車の両輪のように互いを支え合っているといえます。

生活の工夫膝や筋肉への働き続け方の目安
体重を整える軟骨への圧力を下げる5%減を一つの目安に
たんぱく質をとる筋肉の材料を補う毎食に主菜を添える
睡眠をとる疲れた組織を回復させる夜はまとまった休息を

どれも特別な準備はいらず、毎日の暮らしの中で少しずつ整えていけます。運動と生活の両方から支えると、膝は着実に楽になっていくでしょう。

体重を整えて膝の負担を減らす

体重を整えるのは、膝の痛みを軽くする確かな手立てのひとつです。歩くとき膝には体重の何倍もの力がかかるため、少しの増減も大きく響いてきます。

太り気味の人が体重を減らすと、痛みや動きにくさが和らぐと報告されています。今の体重のおよそ5%を減らすことが、一つの目安とされています。無理な食事制限ではなく、少しずつ整えるほうが長続きの鍵でしょう。

急な減量は続きにくく、体にも負担がかかりがちです。食事を少し見直し、こまめに動く習慣を重ねるほうが、膝にも体にもやさしい進め方だといえます。

たんぱく質をとって筋肉を守る

運動で筋肉を育てるには、材料となるたんぱく質が欠かせません。高齢になると食が細くなりがちで、不足すると運動をしても筋肉がつきにくくなります。

肉や魚、卵、大豆製品、乳製品を、毎食の主菜に少しずつ取り入れます。一日の中で分けてとると、体が効率よく筋肉づくりに使えると考えられています。朝食にたんぱく質が不足しがちなので、卵や乳製品が役立ちます。

高齢者は、若い頃よりむしろ多めのたんぱく質が勧められています。運動とあわせて意識することで、筋力の維持をしっかりと後押しできるでしょう。

睡眠と休息で膝を回復させる

動かした筋肉や関節は、休んでいる間に回復していきます。十分な睡眠をとることが、リハビリの成果を膝に定着させる大切な支えになります。

痛みが強い日は、無理をせず膝を休ませるのも立派な対処です。休息と運動のバランスをとることで、炎症を長引かせずにすみます。動く日と休む日にめりはりをつけると、膝も応えてくれるでしょう。

夜にまとまった休息をとると、日中の運動にも張り合いが出てきます。がんばる日と休む日を上手に分けることが、長く続けるための秘訣だといえるでしょう。

高齢者が変形性膝関節症のリハビリを長く続けるコツ

高齢者がリハビリを長く続けるには、仕組みと支えを味方につける工夫が役立ちます。小さな目標と、周りの力を借りる工夫が、変形性膝関節症との付き合いを支えます。続けることそのものが、やがて何よりの成果を生んでいくでしょう。

小さな目標と記録で続ける

続けるコツは、高い目標を立てすぎないことにあります。今日は脚上げを左右10回、といった小さな目標のほうが、無理なく達成しやすくなります。できたという実感が、明日への意欲を静かに育ててくれるはずです。

できた日にカレンダーへ印をつけると、積み重ねが目に見えてきます。印が並んでいくうれしさが、次の一日への静かな励みになっていくでしょう。

痛みや回数を短くメモしておくと、自分の体の変化にも気づけます。受診のときにその記録を見せれば、医師との相談もぐっとスムーズに進みます。

家族や仲間と一緒に取り組む

一人では続かない運動も、誰かと一緒なら続けやすくなります。家族に声をかけてもらうだけでも、取り組もうという気持ちは変わってくるものです。

散歩の付き添いや、体操の仲間づくりも心強い支えになります。人とのつながりは外出のきっかけにもなり、毎日の暮らしに張りを添えてくれます。誰かと笑い合いながら体を動かす時間は、心の栄養にもなるでしょう。

うまくいかない日があっても、励まし合える相手がいれば立て直せます。無理なく続く環境を整えることが、遠回りのようでいて一番の近道だといえるでしょう。

整形外科や理学療法士に相談する

自己流で迷ったときは、専門家の力を借りると安心です。整形外科の医師や理学療法士は、膝の状態に合った運動の進め方を教えてくれます。

痛みが強い、腫れが引かないといった変化があれば、早めの受診が向いています。運動を続けてよいかどうかの判断も、診てもらえばはっきりします。

その人の膝に合った方法を一緒に決めていくことが、遠回りを避ける道になります。困ったときに相談できる相手がいると、前向きに続けていけるでしょう。

続けるための工夫

  • 運動する時間を決めておく
  • できた日にカレンダーへ印をつける
  • 家族に声をかけてもらう
  • 痛みや回数を短くメモする
  • 無理のない小さな目標にする

こうした工夫は、どれもすぐに始められるものばかりです。自分に合いそうなものから一つ二つ取り入れるだけでも、続ける力はぐっと高まっていきます。

よくある質問

高齢者の変形性膝関節症のリハビリはいつから始めるとよいですか?

決まった年齢はなく、膝の変化に気づいた時が始めどきです。早い段階ほど、負担の少ない運動から無理なく取り組めます。

痛みが軽いうちに始めると、筋力を保ちやすく、進行もゆるめやすくなります。年齢を理由にためらう必要はなく、今日から少しずつで十分でしょう。

変形性膝関節症のリハビリは毎日続けても大丈夫ですか?

軽い運動であれば、毎日続けても差し支えないことがほとんどです。むしろ短い時間でも毎日重ねるほうが、筋力は保ちやすくなります。

ただし痛みが強い日は、回数を減らすか休んで構いません。膝の様子に合わせて加減しながら、細く長く続けていくのがよいでしょう。

変形性膝関節症のリハビリで痛みが出たときはどうすればよいですか?

動かすうちに軽くなる痛みなら、続けて構わない範囲です。翌日まで残る痛みは負荷が強すぎた合図なので、強さや回数を控えめにします。

膝が腫れる、熱を持つといった場合は、炎症が起きているのかもしれません。そんなときは運動を休み、様子を見て整形外科に相談すると安心です。

高齢者が変形性膝関節症のリハビリで歩行機能を保つには何が大切ですか?

太ももを中心とした筋力を保ちながら、実際に歩く習慣を続けることが大切です。運動で得た力を、歩くことで生活の力に変えていきます。

姿勢や歩幅を整え、必要なら杖や手すりを使うと負担を分けられます。無理のない距離を痛みと相談しながら重ねることが、歩く力を守る支えになるでしょう。

変形性膝関節症のリハビリはどのくらいで効果を感じられますか?

感じ方には個人差がありますが、数週間から数か月かけて少しずつ変化が表れます。あせらず続けることが、確かな成果につながります。

立ち上がりが楽になった、歩ける距離が延びたという形で実感が訪れます。すぐに結果を求めず、積み重ねを信じて続けることが何よりの近道でしょう。

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この記事を書いた人

臼井 大記のアバター 臼井 大記 大垣中央病院 整形外科・麻酔科 担当医師

日本整形外科学会認定専門医

2009年に帝京大学医学部医学科卒業後、厚生中央病院に勤務。東京医大病院麻酔科に入局後、カンボジアSun International Clinicに従事し、ノースウェスタン大学にて学位取得(修士)。帰国後、岐阜大学附属病院、高山赤十字病院、岐阜総合医療センター、岐阜赤十字病院で整形外科医として勤務。2023年4月より大垣中央病院に入職、整形外科・麻酔科の担当医を務める。

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