トレチノインとは
トレチノインは「レチノイン酸」と呼ばれる活性型ビタミンAを主成分とする外用の医薬品です。
ニキビやしわ、シミの改善などさまざまな用途に使用されます。
トレチノインの作用機序
- ターンオーバーの促進
 - 細胞再生の促進
 - コラーゲンやヒアルロン酸合成の促進
 - 皮脂分泌の抑制
 
トレチノイン外用はこんな方におすすめ
- 複数の肌悩みを改善したい
 - ホームケアでエイジングケアがしたい
 - ニキビがなかなか治らない
 - シミやシワが気になる
 - ハリを改善したい
 
トレチノイン外用の作用・効果
トレチノインは、シミ・そばかす、肝斑、ニキビ、赤ら顔、毛穴の開き、小じわ、ハリ・ツヤなど、さまざまな肌悩みに効果が期待できる医薬品です。
シミ・そばかす
- ターンオーバーを加速させ、メラニン色素の排泄を促します。
 - 改善には時間がかかりますが、ハイドロキノンなどの美白剤と併用することでより効果が高まります。
 
肝斑
- ターンオーバーを加速させ、メラニン色素の排泄を促します。
 - 改善には時間がかかりますが、ハイドロキノンなどの美白剤と併用することでより効果が高まります。
 
ニキビ
- 角化を正常化させ、毛穴詰まりを改善します。
 - 皮脂の分泌を抑えることで毛穴を詰まらせにくくします。
 - ニキビ痕の赤みや色素沈着にも効果があります。
 
赤ら顔・酒さ
- トレチノインが酒さの改善効果をもたらす報告がいくつかあります。
 - 副作用が問題となることがあるため、トレチノインを使用するタイミングについては主治医と相談することをおすすめします。
 
毛穴の開き
- コラーゲン生成や角化の正常化によって毛穴目立ちを改善します。
 - トレチノインには皮脂の分泌を抑制する効果もあるため、過剰な皮脂による毛穴目立ちにも有効です。
 
小じわ
- コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進し、小じわを改善します。
 - 継続的な施術によって、小じわを目立たなくしていきます。
 
ハリ・ツヤ
- コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進し、肌にハリとツヤを与えます。
 - 継続的な使用によって、肌のハリとツヤを保てます。
 
当院のトレチノイン外用の特徴
当院では、さまざまな濃度のトレチノインを揃えております。
トレチノインの濃度について
トレチノインは濃度が高いほど効果の発現が早い傾向はありますが、その分副作用として赤みや皮むけなどの症状を認めやすくなります。
また、長期で使用する分には高濃度であっても低濃度であっても、効果に大きな差はありません。
そのため、トレチノインを初めて使用する敏感肌の方は、低濃度から開始することをおすすめします。
トレチノインと他の成分との相性について
トレチノインと併用が問題になるのはニキビ治療で使用される「過酸化ベンゾイル」です。
トレチノインと過酸化ベンゾイルを併用することで、それぞれの活性が低下してしまう可能性があることが指摘されています。
もしニキビ治療で過酸化ベンゾイルを使用される方は、トレチノインではなく同じくレチノイド様作用を有するアダパレン(ディフェリンゲル)であれば問題ございません。
また、以下の成分は併用は問題ありませんが、同時に使用することで刺激が増すことがあるので、タイミングを分けるなど注意していただくことをおすすめします。
- ビタミンC(特にアスコルビル酸)
 - ピーリング成分(グリコール酸、サリチル酸など)
 - アゼライン酸
 
使い方
- 肌を優しく洗顔し、清潔な状態に。
 - 化粧水などで保湿。
 - 乾いたことを確認し、トレチノインを塗布する範囲に何箇所かに分けて置き、塗り広げ、初めて使用する際は豆粒大くらいの少量から始める。
 - トレチノインの副作用が気になる場合は、塗布した後にさらに保湿剤を。
 
トレチノインの副作用・注意点
主な副作用
- 赤み
 - 皮剥け
 - ヒリヒリ感
 - 乾燥症状
 
これらの副作用は、通常10日〜1ヶ月程度で自然に治ります。
注意点
- トレチノインを使用する際は、日中必ず日焼け止めを使用し紫外線から保護してください。
 - 他のスキンケアアイテムによって刺激が増すことがあります。
 
トレチノインが使用できない方
- 妊娠中や妊娠の可能性がある方はトレチノインを使用できません。
 - 過去にトレチノインに対して過敏症を示した方は、事前に医師に相談する必要があります。
 
トレチノイン外用でよくある質問
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