Dr.小林智子この目の下のブツブツ、これはできものではありません。

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今日は、こちらのブツブツの正体について解説したいと思うんですけれども、このブツブツを「できものですか?」という風に質問される方、非常に多いです。
またm最近ではSNSなどでこのブツブツを毛孔性苔癬だという風に解説しているようなものも見受けられます。
実はこのブツブツはこういったできものだったり、毛孔性苔癬ではありません。今回はこのブツブツの正体と改善方法について詳しく解説していきたいと思います。
このブツブツが気になるという方は是非最後までご覧ください。それでは早速行ってみましょう。
目の下のブツブツについてよくある誤解。目周りにできやすいものとは?
ブツブツの正体を解説する前に、目の周りにできやすいできものについて少し触れたいと思います。
目の周りというのは、実はできものができやすい部位です。例えばこちら「稗粒腫」(はいりゅうしゅ)と呼ばれるできものがあります。

こちらは、特に目の周りにできやすい良性のできものです。
稗粒腫というのは、皮膚の下にある小さな袋に、角質が溜まることによってできるできものです。見た目としては上記のように小さな白いできもので、目の周りに孤立してポツポツとできることが多いです。

目の周りにできやすいできものとしては、他にこちらの「汗管腫」(かんかんしゅ)と呼ばれるできものもあります。

これも稗粒腫と同様に良性の皮膚腫瘍の1つで、汗管腫と呼ばれる汗を出すエクリン汗腺というところから発生するできものです。
汗管腫は思春期以降の女性に起こりやすく、家族歴以外にホルモンも影響しているのではないかという風に考えられています。見た目の特徴としては、上記のように皮膚と同じような色のできもので大きいものだったり、小さいものだったりが融合して面として現れることが多いです。

こういった皮膚のできものと、今日お話しするこちら↓の目の下のブツブツは、完全に別物になります。

目の周りにブツブツができた時には、それが何なのかきちんとまずは診断することが重要です。なぜなら、当たり前にはなるんですけれども、治療方法が異なるからです。
あと先ほども少し触れたんですけれども、この目の下のブツブツを「毛孔性苔癬」(もうこうせいたいせん)だという風に考えていらっしゃる方もいます。毛孔性苔癬というのはよく二の腕に認められるブツブツのことを言うんですけれども、このブツブツの正体というのは毛穴で起こる角化の異常です。


角化というのは何かというと、私たちの皮膚の最も表面にある表皮というところは、常にターンオーバーと呼ばれる新陳代謝によって生まれ変わっています。
このターンオーバーが、何らかの原因によって異常をきたすと「過角化」といって、うまく角質細胞が生まれ変わることができず、プクっとした盛り上がりを認めてしまうというのがこの角化の異常となります。
Dr.小林智子目の下に起こるブツブツというのは、角化の異常によって起こっているわけではありません。
目の下のブツブツの正体
では本題に入るわけなんですが、これは何かと言うと、実は正常な構造物です。何かと言うとこれは「皮脂腺」です。
皮脂腺というのは皮脂を分泌する器官のことで、通常皮膚の真皮というところに存在します。通常、頬などでこの皮脂腺がブツブツと見られることはないんですけれども、例外が目の下です。
目の下というのは解剖学的に皮膚が薄い部位となります。そのため、皮膚の浅いところにある皮脂腺が、皮膚の表面にブツブツっとして見られるというのがこの目の下のブツブツの正体です。

目の下の皮膚というのは、構造的に非常に薄く、かつその下にある皮下脂肪なども非常に薄い場所となります。そのため皮膚の浅いところにある皮脂腺が、皮膚の表面に凹凸として見られることがあるのです。
そういった解剖学的な理由に加えて、元々皮脂の分泌量が多い方というのは皮脂腺が大きい傾向にあるので、そのためより一層このブツブツが認められやすい傾向にあります。
以上まとめると、解剖学的な理由から、目の下というのは皮脂腺がブツブツと表面に凹凸として見られることがあります。
目のブツブツ、どう違う?似た疾患との見分け方
先ほどお話しした稗粒腫だったり、あとは汗管腫などのできものと、この目の下のブツブツはどういう風に区別されるかというと、まず稗粒腫と目の下のブツブツの違いとしてはその分布にあります。
稗粒腫は孤立してプツプツと見られることが多いんですけれども、目の下に見られる皮脂腺は、細かく均一にうっすらと認められるのが特徴です。
また先ほどお話しした汗管腫に関しては、大小様々な大きさの皮膚と同じ色のようなできものが、融合して見られることによって区別できます。
ここまでのまとめなんですけれども、この目の下のブツブツというのは、できものではなく生理的な皮脂腺であることがお分かりいただけたかなと思います。

この目の下の皮脂腺が生理的なものである以上、完全になくすということは難しいんですけれども、でも少しでも見た目を良くしたいという方も多いのではないかなと思います。
目の下の皮脂腺の見た目の改善方法・ケア方法は?
次に、この目の下の皮脂腺の見た目の改善方法について解説したいと思うんですけれども、この改善方法として、まず1番重要なのが実はUVケアです。
UVケアが重要
紫外線は、皆さんご存知のように加齢の主な原因になってくるわけなんですけれども、紫外線によって肌はどのように変化するかというと、皮膚は薄くなってきてしまいます。
そのため、皮膚が薄いことによって見られやすいこの目の下の皮脂腺が、さらに薄くなってしまうとより一層悪化して見られることになります。

そのため、まずはしっかりと日焼け止めを塗ったり、帽子など被るなどをして遮光することが重要です。
皮膚を厚くするケアが有効~コラーゲンの産生を促す成分とは
その上で、逆に皮膚を厚くするようなケアというのが有効になってきます。ホームケアでは、コラーゲンの産生を促すような成分というのがおすすめです。まず1つレチノイドがあげられます。
レチノイド
レチノイドというのはビタミンAの総称のことなんですけれども、化粧品に配合されるものにはレチノールやレチナール、あとはレチニルエステルなどがあります。
また医薬品のレチノイドとしては、トレチノインと呼ばれるようなものもあります。
いずれも皮膚のターンオーバーを促すことによって、真皮にあるコラーゲンの生成を促してくれます。

ペプチド
また、同じくコラーゲンの産生を促してくれる成分として、ペプチドもおすすめです。

ペプチドはいくつかの種類があって、全てがこのコラーゲンの産生を促すものというわけではないんですけれども、よく化粧品に配合されているペプチドの中で「パルミトイルペンタペプチド」「パルミトイルテトラペプチド」と呼ばれるようなものだったり、あとは「アセチルヘキサペプチド」と呼ばれるようなものがコラーゲンの産生を促すようなペプチドとして有名です。
有効な美容医療
また、美容医療においては、例えばケミカルピーリングと呼ばれるようなものだったり、あとは最近肌育と呼ばれて人気を集めている、バイオスティムレーターと呼ばれるようなものもコラーゲンの産生を促すようなものがあり、そういったものを注入すると、ふっくらとすることによって目の下の皮脂腺が目立ちにくくなる効果が期待できます。
また先ほどお話ししたように皮脂の分泌が多い方は目の下の皮脂腺が、より目立ちやすい傾向にあります。そのため、例えばスキンボトックスなどのように皮脂の分泌を減らしてくれるような治療も有効です。
ボトックスは、浅く打つことによって皮脂だったり汗の分泌を抑制する効果があります。効果は4〜5ヶ月程度と一時的ではあるんですけれども、夏場だったり皮脂や汗が気になる方にはおすすめの治療方法の1つです。
エンディング
このように、目の下の皮脂腺を目立ちにくくする方法というのはいくつかあるんですけれども、今回1番重要なこととしては、この目の下のブツブツはできものではなく、生理的なものだということはまず皆さん押さえておいていただけたらと思います。
Dr.小林智子その上で、見た目が気になるというような方は、ホームケアだったり美容医療などを検討していただくことをお勧めします。
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