ジュベルックの効果 – 手打ちのメリットやリジュランとの違い、ダウンタイムなどを解説！

ジュベルックは、ニキビ跡やほうれい線、毛穴や小じわなどの改善が期待できる美容注射です。

手打ちによる施術ができるため、細かな部位の治療や、薬剤の量をお悩みに応じて調整できるなどのメリットを持ちます。

本記事では、ジュベルックの効果や打ち方、ダウンタイムや施術間隔の目安などについて詳しく解説します。

また、同じような効果を持つリジュランとの違いや、他施術との併用についても解説しているため、ジュベルックに興味がある方はぜひ参考にしてください。

ジュベルックの効果

ジュベルックは、でんぷんを原料とするポリ乳酸（PDLLA）を主成分とする注入剤で、お肌に注射するとコラーゲンの生成を促す働きを持っています。

お肌のハリや弾力アップ

ジュベルックは、注入した部位のコラーゲンの生成を促進させる働きがあるため、お肌のハリや弾力アップに効果が期待できます。

例えば、ほうれい線が気になる部位に注入すればお肌が押し上げられ、ほうれい線が目立ちにくくなります。

目の下のたるみによるクマにお悩みの場合、目の下にジュベルックを注入すれば、くぼみが浅くなることでクマの改善効果が期待できます。

ニキビ跡の改善

ジュベルックによるお肌のコラーゲン生成の促進は、クレーター状のニキビ跡にもアプローチが可能です。

また、手打ちによる局所注射を利用すれば、クレーターの深さや部位に合った分量や打ち方ができるため、患者さまのニキビタイプに合った治療を行えます。

毛穴の引き締め・小じわ改善

鼻や頬の毛穴の開きが気になる方は、ジュベルックを気になる範囲に注入すると、お肌の弾力アップ効果で目立ちにくくする効果が期待できます。

また、同様の仕組みで、お肌の小じわに対してもジュベルックは有効です。

ジュベルックの効果はいつから実感できる？

ジュベルックは注入直後にもある程度のハリや弾力アップ効果を得られますが、本領発揮してくれるのは、コラーゲンが生成が促進されはじめてからです。

ジュベルックの打ち方

ジュベルックの打ち方には、手打ち、ポテンツァ、水光注入の3種類があります。

手打ち

手打ちは、注射器を使ってお悩みの部位に直接注入していく方法です。細かな部位を狙った注入ができるほか、部位の状態に応じて深さや注入量を微調整できるメリットがあります。

ニキビ跡や目の下のクマ、ほうれい線やシワ、傷跡など気になる部位のピンポイントな治療が得意です。

また、手打ちは針穴からの薬剤の漏れが比較的少ないほか、真皮層まで薬液を届けやすいとされています。

ポテンツァ

ポテンツァとは、無数の細かな針を肌に刺し、熱を加えて肌の自然治癒力を引き出す美容機器です。

このポテンツァの針の部分から、ジュベルックを肌に注入することができます。

ポテンツァ治療とジュベルックの相乗効果が期待できますが、ピンポイントでの注入や部位に応じた薬剤量のコントロールは難しいです。

どちらかといえば、広範囲への治療を得意としています。

水光注射

水光注射での注入もポテンツァと同じく無数の針が搭載された機器であり、機器の針からジュベルックを注入できます。

ポテンツァは高周波による熱エネルギーによりお肌の自然治癒力を引き出す機能が搭載されているのに対して、水光注射は薬剤の注入のみに特化している点が大きな違いです。

お肌全体のハリや弾力をアップさせるといった広範囲の施術を得意とし、継続していくにつれてだんだんと効果を実感しやすい方法でもあります。

当院では、医師の手打ちにより注射していきます。
詳しくはこちら ジュベルック（Juvelook）注射（Dr.手打ち）｜こばとも皮膚科｜栄駅（名古屋市栄区）徒歩2分

他施術との併用について

ジュベルックは他の施術との併用が可能です。具体的には、サブシジョンやTCAクロス、ボトックス、ヒアルロン酸などと併用できます。

ジュベルックと併用できる他施術

施術	特徴	対応できるお悩み
サブシジョン	サブシジョンで切断した線維の間にジュベルックを注入。凹み改善の相乗効果が期待できる。	深いクレーター状のニキビ跡
TCAクロス	高濃度のトリクロロ酢酸をニキビ跡にピンポイントで塗布し、コラーゲン生成を促す。ジュベルックと組み合わせることで相乗効果が期待できる。	アイスピック状の深いニキビ跡
ボトックス	ジュベルックによるコラーゲン生成促進と、ボトックスによる筋肉の弛緩の相乗効果が期待できる。	ほうれい線 眉間のシワ 肌のたるみ エラの張りなど
ヒアルロン酸	ジュベルックと組み合わせて即効性のあるボリュームアップが期待できる。	ほうれい線 目の下のくま マリオネットラインなど

ジュベルックの値段

ジュベルックの値段は、打ち方や部位、注入量、治療範囲によって大きく異なります。また、自由診療であるため、同じ治療内容であってもクリニックによって値段や値段の設定方法が異なる点も注意が必要です。

複数のクリニックを比較するときは、値段の数字だけでなく、施術内容についても注目するようにしてください。

ジュベルックの値段の目安

打ち方	値段の目安
手打ち	1～2万5000円～/1ccあたり 5～8万円/全顔1回あたり
ポテンツァ	6万円5000円～10万円/1回あたり ※ポテンツァ代＋ジュベルック代としてかかる場合が多い
水光注射	3万5000円～7万円/1回あたり ※値段の高さは使用するジュベルック量に比例します。
オプション代	麻酔クリーム…3000円程度 針代…5000円程度 ※手打ちの際にかかる場合があります。

ジュベルック注射のダウンタイム

ジュベルックのダウンタイム症状は、施術部位や注入量、注入方法によって異なりますが、主なものは注入部位の痛みや腫れです。

ジュベルック注射のダウンタイム症状

注入方法	ダウンタイム症状
手打ち	痛み、腫れ、赤み、内出血、むくみ
ポテンツァ	痛み、腫れ、赤み、熱感、乾燥、かさぶた
水光注射	痛み、腫れ、赤み、内出血、熱感、ほてり

ダウンタイムの期間

ダウンタイム自体は比較的短く、赤みと腫れは2～3日ほど、痛みや内出血は1週間ほどで自然に治まっていきます。

メイク、洗顔、入浴は治療24時間以降から許可されているところが多いものの、個人差があるため、担当医師に確認するようにしましょう。

ジュベルックを打つ間隔の目安

ジュベルックを打つ間隔としては、まずは1ヶ月に1回の施術を3～5回を目安にすると良いでしょう。

ほうれい線やニキビ跡といった局所的なお悩みの場合は、1回の施術で効果を実感される場合も多いですが、お肌全体のハリや弾力を出すための施術であれば3回程度の継続で満足のいく効果を実感する方が多いです。

ジュベルック自体は1～1.5年程度の持続効果があるとされているため、3回目以降は1年に1回の間隔を目安に治療を続けると良い状態が保てます。

デメリットやリスク・副作用

ジュベルックは米国食品医薬品局（FDA）や韓国食品医薬品安全庁（KFDA）^※1に承認されている薬剤です。

※1米国食品医薬品局（FDA）や韓国食品医薬品安全庁（KFDA）：日本の厚生労働省にあたる機関

また、薬剤の主成分であるポリ乳酸は、医療手術の縫合糸や薬用のカプセルにも使用されている身近な成分です。

幅広く使用されており比較的副作用が少ない薬剤ではありますが、以下のような副作用やリスクが起きることもあります。

注射部の痛み、腫れ、内出血、かゆみ

施術後数時間〜数日間に、注射部位に痛みや腫れが起こる場合があります。

赤みやかゆみ、ほてり、内出血をともなう場合もありますが、いずれも数日から1週間程度で自然に治まっていきます。

アレルギー反応

稀ではありますが、薬剤に含まれるポリ乳酸やその他の成分にアレルギー反応を起こすケースがあります。

今までにアレルギー反応を起こした経験がある方は、事前に医師へ申告しておきましょう。

リジュランとの違いは？どっちを選ぶ？

リジュランとは、サーモンのDNAから抽出したポリヌクレオチドを利用した美容注射です。

ジュベルックと同様に、お肌のハリや弾力をアップさせるために用いられるため、どちらを選べばいいのか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ジュベルックはお肌のコラーゲン生成を促す効果が期待できるのに対し、リジュランはお肌の細胞を活性化させる効果を持つ薬剤です。

つまり、リジュランは、細胞が活性化する副次的な効果としてコラーゲンが生成され、お肌のハリや弾力アップが期待できる美容注射と言えます。

ジュベルックとリジュランの違い

	ジュベルック	リジュラン
主成分	ポリ乳酸（でんぷんに含まれる成分）	ポリヌクレオチド（サーモンのDNAに含まれる成分）
効果	肌の再生力を上げる	コラーゲン生成を促進
こんなお悩みに	ハリや弾力アップ、毛穴の開き、ニキビ跡、肌の凹凸	ハリや弾力アップ、肌質改善、肌のハリ不足、乾燥、くすみ、小じわ
特徴	お肌のコラーゲン生成を促す	お肌そのものの再生力をアップ

ジュベルックは「コラーゲン生成の促進させる」点にフォーカスした注射なのに対し、リジュランは「お肌そのものの再生力をアップさせる」点にフォーカスした注射です。

即効性を求めたい場合や局所的なお悩みを解決したい場合にはジュベルック、お肌の状態を自然に底上げしたい場合にはリジュランを選ばれるとよいでしょう。

まとめ

ジュベルックは、ポリ乳酸（PDLLA）を利用した注入剤で、コラーゲンの生成を促す働きにより、お肌のハリや弾力のアップ、ニキビ跡の改善、毛穴の引き締め、小じわ改善効果などが期待できます。

注入方法には、手打ち、ポテンツァ、水光注射の3種類があり、当院で行っているDr.による手打ちは細かな部位を狙っての注入が可能なほか、深さや注入量を微調整できるため、ニキビ跡や目の下のクマ、ほうれい線やシワ、傷跡の治療を得意としています。

一般的な施術間隔の目安としては1ヶ月に1回、合計3～5回の継続で肌の変化を実感できる方が多いです。

ジュベルックについてよくある質問