皆さんこんにちは皮膚科医の小林智子です。このチャンネルではスキンケアから美容医療、そして皮膚疾患まで肌にまつわる全てのことを発信しています。
今回取り上げたいのは朝のスキンケアについてです。皆さん、朝のスキンケアはどういったことに注意されていますか?朝と言うと、前日の疲れなどが溜まってどうしてもどよんとした印象の肌になってしまうという方も少なくないのではないかなと思います。
今回はそんなよどみ肌に対して、速攻性のあるスキンケアのポイントを3つご紹介したいなと思います。では早速行ってみましょう。
この記事は、こばとも皮膚科院長、皮膚科医の小林智子が運営するYoutubeチャンネル「こばとも先生のスキンアカデミー」内の動画内容を書き起こしたものです。Youtubeでは薬の塗り方・副作用、スキンケア方法、美容施術の種類や効果についてなど、お肌のお悩みを持つ方の少しでも助けになれればと思い動画を公開しています。ぜひチャンネル登録をお願いします!
この記事の執筆者
小林 智子(こばやし ともこ)
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士
こばとも皮膚科院長
2010年に日本医科大学卒業後、名古屋大学医学部皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了後、アメリカノースウェスタン大学にて、ポストマスターフェローとして臨床研究に従事。帰国後、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターにて、糖化と肌について研究を行う。専門は一般皮膚科、アレルギー、抗加齢、美容皮膚科。雑誌を中心にメディアにも多数出演。著書に『皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方』(彩図社)など。
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【朝のスキンケアのポイント①】
ということで、今日ご紹介したいのは速攻性のある朝のよどみ肌の改善方法なんですけれども、朝のスキンケアのポイントについても少し復習したいなと思います。
朝のスキンケアで重要になってくるのは、まずは洗顔です。洗顔は1日2回、行うようにしてください。
よく「朝はぬるま湯洗顔をしています」という方もいらっしゃいます。中には朝はぬるま湯洗顔でも問題ない方もいらっしゃるんですけれども、日本人の場合、半数程度の方は「混合肌」と呼ばれる状態です。
混合肌というのは、頬は乾燥しやすいんですけれども、いわゆる「Tゾーン」と呼ばれるようなおでこや鼻、そして顎といった部位はテカりやすい、要は皮脂が多いという方が多いです。
そういった方は、やはり朝も洗顔料を用いて洗顔をすることをお勧めします。
【朝のスキンケアのポイント②】
次に押さえておきたいのがビタミンCについてです。
ビタミンCは「抗酸化成分の王様」と呼ばれているような成分なんですけれども、紫外線ダメージによってもたらされる活性酸素を除去してくれる効果があります。
そのため、紫外線ダメージを軽減する作用が期待できるんですけれども、紫外線を浴びる前の朝のスキンケアにこのビタミンCをうまく取り入れていただくと、日中の紫外線ダメージをうまく軽減することができるかなと思います。
なので是非、夜だけでなく朝もビタミンCを塗るようにしてください。
おすすめのビタミンCなどに関しては以前の動画で詳しく解説しているものがありますので是非そちらもご覧になっていただけたらと思います。
【朝のスキンケアのポイント③】
最後に、朝のスキンケアで1番重要になってくるのが日焼け止めです。日焼け止め、皆さんきちんと塗れていますでしょうか?
日焼け止めは十分な量塗れていないと、表記されているSPFの効果を発揮することができません。塗る時は、指2本分出して顔に塗るようにしてください。
日焼け止めは塗り直しも重要ではあるんですけども、やはり、朝いかに十分な量塗れるかが1番重要となってきます。
日焼け止めと一言で言っても様々なタイプがあると思うんですけれども、スプレータイプやパウダータイプの日焼け止めは、あくまで塗り直し用で朝には使用しないようにしてください。
やはりこれらのアイテムは十分な量を塗るのが難しく、使っても十分な効果を発揮することができません。必ず朝はクリームタイプやローションタイプなどの日焼け止めを使うようにしてください。
以上が基本的な朝のスキンケアのポイントとなります。
速効性があるスキンケアを高める方法
今回3つご紹介したいなと思います。
【ポイント①】カフェインを取り入れる
まず1つ目なんですけども、1つ目は「カフェインを取り入れる」ということです。
「カフェイン」というとコーヒーなどを連想される方多いと思うんですけれども、カフェインには血流を改善する効果があります。特にこのカフェインがおすすめなのは、青グマが気になる方です。
青グマというのはクマの一種なんですけれども、いわゆる血行不良などによって認めるクマの一種となります。青グマの原因には色々あるんですけれども、その1つが「血流の低下」です。
最近ではカフェインが配合されているアイクリームがいくつか販売されていますので、朝のクマが気になる方は、是非うまく取り入れていただくことをお勧めします。
私が使っているのは、the INKEY LISTのカフェインが配合されているアイクリームです。こちらはルックファンタスティックで購入することができます。
スポット使いするような形状になっていて、手に出してみると少し硬いクリームとなっています。
カフェインの血流改善する効果には速効性がありますので、朝起きてクマが気になるなというな時にはこちらをよく使っています。
他にも血流を改善するものとしては、ホットタオルなどもうまく使っていただくと改善効果が期待できるのではないかなと思います。
クマについても詳しく解説している動画がありますので是非そちらも参考にしていただけたらと思います。
【ポイント②】スラギングを取り入れる
続いて2つ目です。2つ目は「スラギングを取り入れる」ということです。
スラギングとは少し前に海外で流行った美容方法の一つなんですけれども、ワセリンなどをスキンケアの最後に塗っていただくことによって、その前のスキンケアの浸透を高めたり、保湿力を高めたりする効果が期待できる美容方法となります。
本来このスラギングというのは夜推奨される美容方法なんですけれども、実は朝も有効です。
化粧水や乳液など塗っていただいた後に、特に乾燥しやすい頬骨から目元にかけてワセリンを塗っていたいただくと、ピンとハリが出て元気な印象をもたらしてくれます。
ワセリンはいくつか種類があるんですけれども、私がよく使っているのは、定番の「ヴァセリン」と呼ばれる黄色ワセリンか、「サンホワイト」と呼ばれる、ヴァセリンよりもより精製度の高いワセリンです。
ただ、ワセリンは人をちょっと選ぶかなという風に思います。
やはり元々テカリやすい方だったり、あとはニキビができやすいというような方は、ワセリンを塗ることによってテカり やニキビが悪化してしまう可能性もあります。
なのでやる時は全体ではなく、あくまで乾燥しやすい頬骨から目元に止めるようにしてください。それでもベタつきが気になるというような場合は、ワセリンじゃなくても大丈夫です。
例えば、ラロッシュポゼの「シカプラスト リペアクリームB5」と呼ばれるクリームがあるんですけれども、こういった保護作用の高いクリームも1つお勧めです。これも塗る際は本当に少量で大丈夫です。
実際手に出してみたいと思うんですけれども、本当にこれぐらい豆粒大ぐらいで大丈夫です。でこの豆粒大を手の甲に出して、これを先ほど申し上げたように頬骨の1番高いところから目元にかけて薄く塗っていきます。
このスラギングというやり方は、先ほど申し上げたように夜ももちろん有効です。化粧水や乳液などの上にワセリンを部分的に重ねていただくと、保湿感もより高まるかなと思います。
【ポイント③】皮脂を吸着する効果の高い「洗顔料」を取り入れる
最後に3つ目なんですけども、3つ目は皮脂を吸着する効果の高い「洗顔料」を取り入れるということです。
具体的なアイテムとしてよく患者さんにお勧めしているのがこちら。ゼオスキンヘルスの 「エクスフォリエーティングポリッシュ」と 呼ばれる洗顔料です。こちらはこのように非常に微粒のスクラブ洗顔となっています。
スクラブ洗顔は私も以前の動画で色々話していて、毎日使うとやはり摩擦などで肌にダメージになってしまう可能性があるので毎日の使用は推奨はしないんですけれども、ただこちらのアイテムは非常に皮脂を吸着する効果が高く、週に1〜2度使っていただくだけでも皮脂汚れがつるっと取れてすっきりします。
こちらのアイテムは朝と夜どちらで使用しても問題はないんですけれども、個人的にお勧めしたいのは朝です。
朝、通常通り洗顔をしていただいた上で、こちらを特に皮脂が多いTゾーンなどに重ねて使っていただくと、つるっとして化粧のりが一気に改善します。
あくまで毎日ではなく週に1〜2度で十分ではあるんですけども、なんとなくこのTゾーン周りが汚れているなっていう風に感じた場合は、こちらをうまく取り入れていただくといいのではないかなと思います。
こちらのアイテムはクリニック専売のアイテムとなりますので、購入の際には診察が必要になってきますが、1つ家にあると非常に重宝するアイテムではないかなと思います。
まとめ
ということで今回は速攻性のある朝のスキンケアのポイントをご紹介させていただきました。皆さんのおすすめの朝のスキンケア方法はありますか?もしあればコメント欄で教えていただけますと幸いです。
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