フラクショナルレーザーのダウンタイムは辛いって本当？スキンケアや経過・早く治すポイントを解説！

ニキビ跡やシミ治療に用いられるフラクショナルレーザーは「ダウンタイムが辛い」といった声がよく聞かれますが、実際のところはどうなのでしょうか？

本記事では、フラクショナルレーザーのダウンタイムの目安や、ダウンタイム中の一般的な経過の様子、ダウンタイム中の過ごし方やスキンケアなどを詳しく解説しています。

フラクショナルレーザーのダウンタイムに心配や不安をお持ちの方はぜひ参考にしてください。

フラクショナルレーザーのダウンタイムは何日くらい？

この2タイプのフラクショナルレーザーの違いを把握してから読み進めていただけると、よりイメージしやすくなります。

	ノンアブレイティブ	アブレイティブ
特徴	マイルドな刺激（65℃以上の熱）でお肌の細胞を活性化させるレーザー。お肌を傷つけにくい。	真皮層に高温（100℃以上）の熱で微細な穴を開ける。肌の自己治癒力を引き出し再生を促すレーザー。
機器の種類	MOXI（モキシ―）、ピコフラクショナル	CO2レーザー、エルビウムYAGレーザー
得意な治療	シミ、毛穴の開き、小じわ、ニキビ跡	クレーター状のニキビ跡、傷跡、しわ
ダウンタイム	短め	長め

ノンアブレイティブはダウンタイムがほとんどない

ノンアブレイティブタイプのフラクショナルレーザーは、65℃以上と低い温度をお肌に照射します。マイルドな刺激にとどめられるため、痛みや副作用が少ない特徴を持ちます。

ダウンタイムはほとんどなく、照射後は数時間から1日赤みがでる程度です。

アブレイティブタイプは数日から1、2週間程度が目安

アブレイティブタイプのフラクショナルレーザーは、100℃以上の熱を皮膚の深く（真皮層）まで照射します。

皮膚深部のお悩みにアプローチしやすくなりますが、そのぶん痛みや副作用が出やすく、ダウンタイムも数日から1、2週間と長めです。

治療内容やお肌の状態によっては、もう少しダウンタイムが長引くケースもあります。

「フラクショナルレーザーのダウンタイムは辛い」は事実？一般的な経過

フラクショナルレーザーのダウンタイムは、確かに人によっては辛いと感じるかもしれません。

フラクショナルレーザーの中でも、アブレイティブタイプであるCO2レーザーやエルビウムYAGレーザーを用いる場合は、痛みや副作用が強く出やすいため、ダウンタイムが辛いと感じる方が多いです。

※アブレイティブタイプでも肌質や出力によって痛みの感じ方は異なります。

一方、ノンアブレイティブタイプであるMOXI（モキシ―）やピコフラクショナルはお肌を傷つけにくいため、ダウンタイムが辛いと感じる方はほとんどいないでしょう。

今回は、アブレイティブタイプのフラクショナルレーザーで治療した場合の、一般的な経過を具体的に見ていきます。

ダウンタイム中は仕事に行ける？

アブレイティブタイプのフラクショナルレーザーは比較的ダウンタイムが長めにはなるものの、外出や仕事をする分には差し障りありません。

ダウンタイム中の過ごし方については以下で詳しく解説しますが、医師の指示通りのスキンケアやメイク方法さえ守れば、普段と変わらず生活できます。

早く治すには？ダウンタイム中の過ごし方

ダウンタイム中の過ごし方によっては、ダウンタイムが早まったり長引いたりすることも考えられます。

赤みや腫れは冷却パックで冷やすとよい

赤み、腫れ、火照りがある場合は、冷却パックで照射部を冷やすと引きが早くなりやすいです。冷却パックは、キッチンペーパーやガーゼなどで包みんで使用すると肌への刺激を軽減できます。

また、長時間当て続けるのではなく、数秒当てて離してを繰り返すとよいでしょう。

過度に冷却パックを当てると、かえってお肌の刺激になってしまう恐れがあるため、ほどよく冷却してください。

かさぶたが剥がれるまではメイクをなるべく避ける

フラクショナルレーザー照射当日は基本的にメイクができません。施術翌日からはメイクが可能ですが、炎症がある部位やかさぶたがある部位は避けてください。

かさぶたが剥がれるまでは、肌に刺激の少ないミネラル化粧品を使う方法もあります。

かゆい場合でもかかかない・かさぶたは無理に剥がさない

かさぶたができる部位はかゆくなりやすいですが、かゆい場合でもなるべくかかないよう心がけてください。

かいてしまうと肌を傷つけてしまい、跡が残ったり色素沈着をおこしてしまったりする恐れがあります。

また、かさぶたを無理に剥がすこともお肌のダメージに繋がる恐れがあるため厳禁です。

お風呂はシャワーのみ、サウナや激しい運動は避ける

フラクショナルレーザー当日のお風呂はシャワーのみ可能です。ただし、熱い温度でのシャワーは避けてください。

また、照射後1週間程度（かさぶたが剥がれるまでが目安）は長時間の入浴やサウナは控えます。

湯舟も最低2～3日、できれば1週間は我慢したいところです。激しい運動や飲酒も赤みが引くまでは避けましょう。

※照射の程度やお肌の状態、クリニックによって案内に多少の違いがあります。

ダウンタイム中の正しいスキンケア方法

フラクショナルレーザーのダウンタイム中のスキンケアで特に気をつけたいのが保湿・紫外線対策・刺激を避けることです。

保湿を心がけ乾燥を避ける

フラクショナルレーザーは肌を人工的に傷つけ、自然治癒力を引き出す施術です。

肌が乾燥してしまうと回復が遅れてしまうため、こまめに保湿するようにしてください。

紫外線対策を徹底する

レーザーを照射した部位は、炎症によりバリア機能が弱くなっており、紫外線があたってしまうと炎症後色素沈着をおこしてしまう可能性があります。

新たなシミを作る原因となるため、紫外線対策は徹底して行いましょう。

かさぶたが剥がれた跡の部位も、皮膚が薄くなり紫外線の影響を受けやすくなっているため、紫外線対策を怠らずに。

洗顔は刺激を避けて清潔に

洗顔は摩擦がおこらないように気を付けます。洗顔フォームで弾力のある泡をたっぷり作り、お肌を包み込むように優しく洗います。

ゴシゴシ擦ったり、熱いお湯で洗ったりすることは避けましょう。

お肌のバリア機能が低下により、普段よりも細菌の影響を受けやすくなっている恐れがあるため、普段以上にお肌を清潔に保つようにしてください。

スキンケアのパックは使ってもいい？

ダウンタイム中は、スキンケアパックはお控えください。

スキンケアパックには保湿やビタミンCなどさまざまなタイプのものがありますが、こういったパックには、肌に刺激をあたえる成分が配合されているものも少なくありません。

どうしても使用したい場合は、医師に相談の上、使用するようにしましょう。

まとめ

フラクショナルレーザーのダウンタイムは、アブレイティブタイプ（CO2レーザー、エルビウムYAGレーザーなど）であれば数日から1、2週間程度が目安です。

ノンアブレイティブ（MOXI（モキシ―）、ピコフラクショナルなど）はダウンタイムがほとんどありません。

「フラクショナルレーザーのダウンタイムは辛い」と言われるほとんどのケースは、アブレイティブタイプのフラクショナルレーザーであると考えられます。

ダウンタイムをできるだけ短くし、仕上がりをきれいにするためには、できるだけ肌を安静に保ち、刺激や紫外線を避けて生活することが大切です。

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