インフルエンザや流行性の感染症が発生した際、訪問看護を継続できるのか不安を感じる方は少なくありません。
感染を理由に一律で中止になることはありませんが、症状の重さや感染拡大のリスクを考慮した特別なルールが適用されます。
利用者様やご家族が安心して療養を続けられるよう、訪問看護の中止基準や振替対応、事業所が行う徹底した衛生管理について詳しく解説します。
訪問看護を中止するか判断する基準
インフルエンザやウイルス性の感染症が疑われる場合でも、訪問看護を即座に中止する必要はありませんが、看護師を介した二次感染を防ぐため、状況に応じた柔軟な判断を現場で行います。
全身状態が悪化して安静を優先しなければならない場合
インフルエンザの発症初期に高熱が続き、意識が朦朧としている場合や激しい脱水症状が見られるときは、通常の看護ケアよりも安静を優先します。
無理に体を動かす処置を行うと、病状を悪化させる恐れがあるためです。看護師が電話で状態を確認したり、主治医と連携して往診を依頼したりする対応に切り替えることがあります。
体力の消耗が激しい時期には、清拭やリハビリテーションなどの物理的なケアを一時的に控え、バイタルサインのチェックに絞ります。服薬管理を中心に行い、短時間で訪問を終える判断を下すことも、回復を早めるためには大切です。
利用者様の呼吸数や脈拍に異常がないかを見守りつつ、その日の状態に合わせてメニューを柔軟に変更します。何よりも大切なのは、体力の消耗を最小限に留めることです。
高熱時は汗を大量にかくため、皮膚の清潔保持よりも、まずは適切な水分補給と体温調節が優先されます。衣類の交換も、利用者様の疲労度合いを見極めながら、最小限の動きで行えるよう工夫します。
また、意識レベルの低下や呼吸の苦しさが著しい場合は、看護ケアを中断して救急搬送の検討に入ることもあります。その場その瞬間のリスクを天秤にかけ、最も命に直結する選択肢を模索し続けます。
家族内に感染者がいて感染リスクが高い状況
利用者様ご自身は元気であっても、同居しているご家族がインフルエンザ等を発症している場合は注意が必要です。
狭い室内で濃厚接触が避けられない状況では、看護師がウイルスを持ち出してしまうリスクが高まります。感染対策を強化した上で訪問を継続するか、あるいは数日間の訪問延期をご相談することがあります。
ご家族が隔離されている部屋と、利用者様が過ごす部屋が完全に分かれているかどうかも判断の材料で、共用部分の消毒状況や、家全体の換気環境を確認し、ケアを継続できる条件を一緒に検討します。
もしご家族が感染していても、利用者様のケアが生命維持に不可欠である場合は、防護服を着用して訪問します。ただし、その際は滞在時間を極限まで短縮し、ウイルスの暴露時間を減らす工夫を凝らします。
感染経路を遮断するため、訪問中はご家族に別室での待機をお願いしたり、インターホン越しでの状況確認をお願いしたりすることもあります。
訪問可否の一般的な判断の目安
| 状況 | 対応の方向性 | 留意点 |
|---|---|---|
| 利用者本人が発熱 | 継続(短縮訪問) | 主治医への報告を優先 |
| 家族が感染 | 継続または延期 | 別室での対応を依頼 |
| 看護師不足 | スケジュールの調整 | 緊急性の高い順に訪問 |
事業所内で欠勤が相次ぎ人員確保が難しくなったとき
地域の感染症流行が深刻化し、訪問看護ステーションの看護師が次々と発症してしまう事態も想定しなければなりません。
スタッフの人数が大幅に減った場合、命に関わる緊急性の高い利用者様の訪問を優先します。状態が安定している方の訪問スケジュールを調整していただく場合があります。
このような非常事態に備え、誰が欠けても他のスタッフが即座にフォローできる体制を構築し、サービスの断絶を防ぎます。もし担当者がお伺いできない場合でも、電話での遠隔看護や、他事業所からの応援スタッフによる訪問を検討します。
流行期に訪問看護を継続するための対策
インフルエンザが流行している時期でも、訪問看護を安心して受けていただくために、徹底した防御策を講じています。感染症を理由にサービスを止めてしまうと、持病の悪化やご家族の介護負担増につながります。
飛沫感染や接触感染への備え
普段の訪問でも手洗いや手指消毒は欠かしませんが、流行期にはさらに防護装備をアップグレードします。
サージカルマスクの着用はもちろん、必要に応じてガウンやゴーグル、フェイスシールドを着用して入室します。看護師自身が感染源にならないよう、そして利用者様からウイルスを譲り受けないようにすることが重要です。
ケアで使用する器具についても、可能な限り使い捨ての製品を選び、再利用するものについては高濃度のアルコールや塩素系消毒剤で入念に滅菌処理を行い、衛生状態を高く保ちます。
手袋の交換頻度も、一つの動作を終えるごとに見直し、汚染を広げない手法を再徹底します。ユニフォームの上に着用するエプロンも、訪問ごとに新しいものに交換し、ウイルスを家に持ち込みません。
居室の換気を徹底
インフルエンザウイルスは密閉された空間で生存しやすいため、訪問中は積極的に換気を行います。
窓を少し開けるだけで空気の流れが変わり、感染リスクを大幅に下げることが期待できます。寒い季節であっても、利用者様の体に直接風が当たらないよう配慮します。
対角線上の窓を開けるなど、効率よく空気が入れ替わる工夫を凝らし、短時間であっても空気のリフレッシュは非常に有効な手段です。
窓開けが難しい場合には、空気清浄機のフィルター確認や、サーキュレーターを併用した空気の撹拌をご提案します。ウイルスを滞留させない環境づくりを、ご家族と一緒に考えていきます。
キッチンや浴室の換気扇を活用することで、効率的な排気が可能になるケースも多いです。訪問中のわずかな時間だけでも、強力な換気を行うことで、室内の空気質を劇的に改善できます。
また、ドアを少し開けて廊下へ空気を逃がすなど、家全体の空気の流れをデザインすることも看護師の役割です。
訪問順序を調整してリスク管理
その日に訪問する利用者様の中にインフルエンザ発症者がいる場合、その方の訪問時間を一日の最後に設定します。
他の方への持ち込みリスクを物理的に遮断する目的があります。訪問終了後は、看護師がステーションに戻る前に速やかに防護具を破棄し、全身の消毒を済ませるルールを徹底しています。
移動の車内も定期的に除菌し、次の日の訪問に備えます。複数の家庭を訪問する立場として、ウイルスを運ばないための動線管理を厳格に行います。
もし緊急で感染者の方へ伺う必要が生じた場合は、直後の他者訪問をキャンセルし、徹底的な自己洗浄の時間を設けます。このため、他の利用者様へは時間の変更をお願いすることがありますが、これは安全を最優先した結果です。
流行期に実施する主な衛生管理
| 対策項目 | 実施内容 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| PPEの着用 | マスク・手袋・ガウン | 飛沫と接触の遮断 |
| 徹底した換気 | 1時間に2回以上の換気 | エアロゾル濃度の低下 |
| 訪問ルート管理 | 感染者を最後に訪問 | 他利用者への伝播防止 |
感染した際の連絡と振替ルール
もし利用者様やご家族がインフルエンザかもしれないと感じたら、まずは落ち着いて事業所へご連絡をください。急な体調変化に伴う訪問の中止や振替についても、手順に沿って柔軟に対応します。
発熱や咳などの症状が出たら連絡を
朝起きて熱がある、あるいは強い倦怠感がある場合は、訪問予定の直前であっても遠慮せずに電話で伝えてください。
事前情報があれば、看護師はフル装備の防護服を準備して伺うことができます。何も知らずに入室してしまうと、その後の他の利用者様への訪問がすべて中止になってしまう恐れがあります。
事前の情報共有は、地域の看護サービスを止めないための極めて重要な協力です。熱の高さだけでなく、呼吸のしやすさや食欲の有無についても教えていただけると助かります。
症状が出始めた時間や、同居家族の状態についても確認させていただき、情報は主治医へ報告し、迅速な治療につなげるための貴重なデータになります。
電話での報告時には、お手元に体温計と診察券、現在飲んでいるお薬手帳を準備しておいていただけますとスムーズです。看護師は電話越しにバイタルサインを予測し、緊急度を瞬時に判断します。
また、ご家族のどなたが最初に症状を出したのか、という感染源の特定も今後の対策には欠かせません。
症状が落ち着いた後の振替訪問はスケジュールの空き状況で調整します
インフルエンザによる高熱が引き、主治医から外出や活動の許可が出た後は、お休みした分の訪問を振り替えることができます。
ただし、他の方の予約との兼ね合いがあるため、必ずしもご希望通りの日時にお応えできるとは限りません。なるべく早い段階で、いつから再開したいかをステーションの担当者と相談しておきましょう。
振替が難しい場合は、次回の定期訪問の時間を延長して対応するなどの代替案を提示することもあります。利用者様の体調回復に合わせて、無理のないペースでケアを再開できるよう調整します。
再開直後は、病み上がりで体力が低下していることが多いため、リハビリの内容を軽減したり、清拭の時間を短くしたりする配慮をします。元の生活リズムに戻るまでの伴走者として、じっくりと調整を行います。
振替の優先順位についても、やはり医療的な必要度が高い処置がある方を優先せざるを得ない場合があります。
電話による安否確認への切り替え
直接の対面ケアがリスクだと判断される期間は、電話を用いた看護指導に切り替える場合があります。
お薬が正しく飲めているか、水分は摂れているか、呼吸状態は苦しくないかなど、声を通じて状態を確認します。利用者様の状態を空白にしないための大切な安全網です。
電話相談では、ご家族が行うべきホームケアの手順をお教えし、「水分は何分おきに、どれくらいの量を飲ませるべきか」といった数値的なアドバイスも行います。
声のトーンや受け答えの速度から、利用者様の意識の鮮明度や呼吸の苦しさを推測することもできます。また、精神的な不安を抱えるご家族の話し相手となり、ストレスを軽減することも重要な目的の一つです。
連絡と対応の流れ
- 異常を感じたらすぐにステーションへ電話連絡を入れる
- 現在の体温や症状、発症時期を正確に伝える
- 当日の訪問を継続か延期か看護師と相談して決める
- 主治医の指示を確認し、必要な薬剤の手配などを進める
中止や延期を未然に防ぐための日常生活
インフルエンザ等の感染症によって訪問看護が途切れてしまう事態を避けるには、日頃からの予防意識が欠かせません。利用者様だけでなく、関わる家族や私たち看護師が一体となって環境を作ることが、継続的なケアの基盤となります。
加湿器を利用して室内の湿度を保つ
インフルエンザウイルスは乾燥した環境で活発になります。空気が乾いていると喉の粘膜の防御機能が低下し、ウイルスが体内に侵入しやすくなります。
冬場は加湿器を上手に使い、適切な湿度を維持することを心がけましょう。濡れタオルを室内に干すだけでも一定の効果がありますので、手軽な方法から始めてください。
加湿器の水が汚れていると別の健康被害を招くため、毎日の水交換と定期的な清掃を行うことが大切です。適切な湿度は、利用者様の喉の痛みや不快感の緩和にも役立ちます。
また、部屋が広すぎる場合は、利用者様の枕元に卓上型の加湿器を置くなど、パーソナルスペースの加湿を強化するのも手です。湿度計をベッドから見える位置に設置し、視覚的に乾燥をチェックする習慣をつけましょう。
過度な加湿は結露やカビの原因になるため、こまめに窓を拭いたり、空気の淀みを解消したりすることもセットで行うことが大切です。
口腔ケアで免疫力を維持
お口の中を清潔に保つことは感染症予防に直結します。口腔内の細菌が出す酵素は、インフルエンザウイルスが細胞に侵入するのを助けてしまう性質があるためです。
毎食後の歯磨きやうがいを習慣にし、お口の中を綺麗にしておくことで、ウイルスに負けない体づくりをサポートします。自分での歯磨きが難しい場合は、看護師が口腔ケアの補助を行います。
義歯(入れ歯)を使用している方は、洗浄剤を使用して除菌を徹底してください。汚れが付着した義歯は細菌の温床となり、誤嚥性肺炎のリスクも高めてしまうからです。
また、舌の汚れ(舌苔)を専用のブラシで取り除くことも、全身の免疫力低下を防ぐポイントになります。お口は健康の入り口でもあり、ウイルスの入り口でもあることを意識して、毎日のケアに取り組みましょう。
十分な栄養摂取と質の良い睡眠
最高の予防薬は、自分自身の免疫力です。バランスの取れた食事を三食しっかり摂り、体を冷やさないようにして早めに就寝しましょう。
当たり前のことのようですが、これこそが感染症から身を守る最大の武器になります。訪問看護師は、食事のメニューのアドバイスも行いますので、困ったときはいつでも相談してください。
睡眠不足は自律神経の乱れを招き、ウイルスに対する抵抗力を著しく下げてしまいます。リラックスして眠れるよう、寝室の温度や枕の高さなど、環境面での調整も一緒に行っていきましょう。
タンパク質やビタミン類を意識して摂取することで、ウイルスと戦う白血球の働きを助けることができます。もし食欲が落ちているなら、高栄養のゼリー飲料やスープなどを活用し、エネルギー不足にならないよう工夫します。
体を温める根菜類をスープに入れるなど、内側から体温を上げる食事も効果的です。体温が一度上がれば免疫力は数倍になるとも言われており、日常のちょっとした工夫が大きな差を生みます。
日常生活で意識したい予防の三本柱
| 項目 | 具体的な行動 | 大切なポイント |
|---|---|---|
| 環境調整 | 加湿と換気 | 湿度は50%以上をキープ |
| 口腔衛生 | 毎食後の歯磨き | 寝る前のケアを念入りに |
| 生活リズム | 栄養と睡眠 | 無理をせず体を休める |
感染症発生時の事業継続計画の内容
地域で感染症が流行するというような不測の事態においても、誰がどのような優先順位で動くのかを明確にしておくことで、利用者様の命を守り、計画に基づいた安定的なサービス提供を目指します。
緊急度の高い方を守る体制
万が一、スタッフが激減してすべての訪問が困難になった場合、あらかじめ設定した優先度に従って訪問を行います。
人工呼吸器を使用している方や、終末期で頻繁な状態確認が必要な方などを最優先とし、リハビリ中心の方などには一時的な回数減少をお願いする可能性があります。
優先順位は、流行のフェーズに合わせて変更され、地域の医療機関がパンクしている状況では、入院できない自宅療養者を支えるための特別枠を設けることもあります。
近隣の訪問看護ステーションと連携
一つの事業所だけで対応がしきれなくなった場合に備え、地域の他のステーションと連携体制を敷いています。
お互いの利用者様の情報を最低限共有し、緊急時には代わりの看護師が訪問できるようなネットワークを作っています。特定の事業所が閉鎖に追い込まれるような事態でも、ケアが完全に途絶えることを防ぎます。
地域の看護力を結集して、流行の波を乗り越えるための協力体制で、普段から勉強会などを通じて顔の見える関係を築いており、スムーズな引き継ぎが可能です。
連携時には、ケアの質が落ちないよう、標準化されたケアマニュアルを使用しています。どのステーションの看護師が来ても、同じように薬を管理し、同じように状態を把握できる仕組みです。
この広域連携は、パンデミックだけでなく、大規模災害時にも有効な防衛策となります。
個人防護具の備蓄
パンデミックの教訓を活かし、マスクやガウンなどの防護具は、市場から消えても数ヶ月は耐えられる量のストックがあります。
物資がないために訪問を中止するという事態が起こらないように、常に余裕を持った備蓄管理を行い、流行の兆しが見えたら即座に放出できる体制を維持しています。
また、消毒液の種類についても、様々なウイルスに対応できるよう複数のラインナップを用意しています。
BCP(事業継続計画)の主要な構成要素
- 利用者様の緊急度や優先度のランク付け
- スタッフの罹患に伴う出勤停止基準の明確化
- ICTを活用した情報共有と遠隔指示系統の確立
- 地域連携ネットワークによる代替訪問の仕組み
訪問看護を中止した場合の家族への支援
どうしても訪問が中止、あるいは延期になってしまった際、一番不安なのはご自宅で支えるご家族です。行けないから終わりではなく、訪問できない時間もご家族が孤立しないよう、多角的なサポートを提供し続けます。
24時間対応の電話相談窓口
直接伺うことができなくても、電話でのサポートは24時間体制で維持します。
利用者様の熱が上がった、食欲が落ちた、薬の飲ませ方がわからないなど、どんな小さな悩みでも専門の看護師が回答します。声を聞くだけで安心できることもありますので、遠慮なく窓口を活用してください。
必要に応じて動画通話なども活用し、傷の状態や表情を確認しながら、適切な処置を指導する場合もあります。
深夜の急変時でも、慌てずに対処できるよう、優先順位の高い行動をフローチャート形式で指示することもあります。「まずは呼吸数を確認してください」「次に唇の色を見てください」といった一歩一歩のガイドが、パニックを防ぎます。
介護負担を軽減するための福祉用具やショートステイの活用を助言します
ご家族自身も疲弊している場合は、一時的に介護保険サービスの内容を変更するお手伝いをします。
ベッド上での生活を楽にするための福祉用具を追加したり、状況が許せば感染症対応が可能な施設への入所を調整したりします。ご家族が共倒れにならないための対策を速やかに講じます。
地域包括支援センターとも情報を共有し、家族全体を支えるための支援の輪を広げます。看護だけでなく、生活全般の不安を取り除くことが私たちの役割です。
ご家族が感染して看病ができなくなった場合には、行政の支援制度を活用して、配食サービスや買い出し代行を紹介することもあります。
看護技術や観察ポイントを伝授
看護師がいない間、ご家族が自信を持ってケアにあたれるよう、症状に応じた看病のコツを事前にお伝えします。
氷枕の当て方や脱水を見分けるチェック項目など、専門的な視点をご家族が使いやすい形でお渡しします。ご家族の心理的な負担を軽減し、家庭内でのケアの質を高めるための支援です。
パンフレットや動画マニュアルなども用意し、誰でも同じようにケアができるよう工夫しています。大切なのは完璧を目指すことではなく、異変にいち早く気づき、適切に報告できる状態を整えることです。
「尿の回数が一日に三回以下になったら危険サイン」といった、誰でも判断できる具体的な指標をお伝えします。
また、ご家族自身の感染を防ぐための家の中での動き方、ゴミの捨て方といった細かな衛生指導も行います。ご家族が「何をすればいいか分かっている」状態になることが、不安を解消することになります。
ご家族にお伝えする主な観察ポイント
| 観察項目 | チェックの内容 | 注意すべきサイン |
|---|---|---|
| 意識状態 | 呼びかけへの反応 | うとうとして目が合わない |
| 呼吸の様子 | 呼吸数や音 | 肩で息をしている・ゼーゼーする |
| 水分の摂取 | 飲んだ量と排尿 | 半日以上尿が出ていない |
よくある質問
- インフルエンザにかかった場合でも訪問看護はいつも通り受けることができますか?
-
原則として訪問看護を継続することは可能です。ただし、利用者様の全身状態が非常に悪く安静が必要な場合や、看護師の感染リスクが著しく高い状況では、訪問時間を短縮したり、訪問日時を調整したりすることがあります。
まずは、発症が判明した時点で速やかに訪問看護ステーションへご連絡いただき、その後の対応を相談しましょう。
- 家族がインフルエンザを発症したときに訪問看護師に来てもらうことは可能ですか?
-
ご家族がインフルエンザを発症していても、訪問看護を利用することは可能です。その際は、看護師が標準的な予防策に加えてガウンやゴーグルなどの防護具を着用して入室します。
また、感染拡大を防ぐため、訪問中は発症されているご家族の方は別室で待機していただくようお願いすることがあります。事前にお知らせいただくことで、万全の準備をして伺うことができます。
- インフルエンザによる急な訪問の中止でキャンセル料が発生することはありますか?
-
インフルエンザなどの感染症というやむを得ない事情による急なキャンセルについては、多くの訪問看護ステーションでキャンセル料を免除、あるいは柔軟に対応する規定を設けています。
ただし、事業所ごとの契約内容によって詳細が異なります。契約時にお渡ししている重要事項説明書を確認するか、直接ステーションの担当者へお問い合わせいただくのが確実です。
- 訪問看護ステーションのスタッフがインフルエンザで不足した場合はどうなりますか?
-
訪問看護ステーションのスタッフがインフルエンザで大幅に不足した事態に備え、各事業所は事業継続計画(BCP)を策定しています。
命に関わるケアや処置が必要な方を最優先に訪問し、状態が安定している方には訪問時間の変更や回数の調整をお願いする場合があります。
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