アキレス腱断裂(Achilles Tendon Rupture)とは、下肢の運動機能に不可欠なアキレス腱が部分的または完全に断裂する怪我です。
スポーツ活動中の急激な力や不意の動作で発生する例が多く、激しい痛みとともに歩行困難を引き起こします。
ただし、日常的な運動不足からくる突然の負荷によっても発生する可能性があり、年齢を問わず注意が必要です。
アキレス腱断裂の病型
アキレス腱断裂は下肢で最もよくみられる腱断裂で、部分断裂と完全断裂の2つの病型に分類されます。
病型 | 説明 |
---|---|
部分断裂 | アキレス腱の一部が損傷を受けているが、腱が完全には切断されていない状態。 |
完全断裂 | アキレス腱が完全に断裂している状態。腱の両端が分離しており、足の動きが著しく制限される。 |
部分断裂
部分断裂は腱の一部が損傷を受けるものの、完全には断裂していないため踵を使って歩行可能な場合が多いです。ただ、損傷部位によっては、歩行時に痛みを伴うケースもあります。
腱の内部での微小損傷からほぼ完全な断裂に至るまで、様々な程度が存在します。
完全断裂
完全断裂は腱の全幅が断裂し、しばしば手術的な介入が必要となる病型です。踵を地面につけて立つ、足首を使って足を下方に押し下げる動作(足の底屈)が困難になります。
完全断裂は部分断裂よりも重篤な状態であり、発生時に「バチン」といった明確な断裂音が聞こえるのが特徴です。
アキレス腱断裂の症状
アキレス腱断裂は、30~50代の成人に最もよくみられます。
急性断裂では、損傷部位で聞こえる「ポキッ」といった音や可聴域の「ポン」といった音に伴う痛みが突然出現するケースがよくあります。
下腿を蹴られたような感覚を訴える人もいて、症状として大きな痛みと障害を引き起こします。
症状 | 説明 |
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突然の激しい痛み | 断裂の瞬間にアキレス腱の位置で感じる激しい痛み。後ろから足を蹴られたような感覚を伴うときがある。 |
足裏の感覚の喪失 | アキレス腱の機能が損なわれて、足の裏で地面を押す力が弱まり歩行が困難になる。 |
腫れと圧痛 | 断裂部位の腫れ、触ると痛みを感じる圧痛が生じる。 |
足首の動きの制限 | アキレス腱が足首の動きを支えているため、断裂により足首の屈曲や伸展が困難になる。 |
痛みと腫れ
アキレス腱断裂の最も一般的な症状は痛みです。怪我をした足の後部、とくに踵近くのアキレス腱の領域に現れます。
痛みは怪我の直後に強く感じられ、急激で鋭いものです。断裂した部位周辺は触ると痛みを感じる人もいて、時間とともに内出血や炎症反応である腫れが発生するケースがあります。
歩行困難
アキレス腱は足首の動きを制御する上で重要な役割を果たしているため、断裂により足を正常に地面から押し上げる動作が難しくなって歩行に影響を及ぼします。
足を引きずるように歩く、足に全体重をかけられないなど、通常の歩行が難しい状態です。
「パチン」という音の報告
多くの患者さんは、アキレス腱が断裂する瞬間に「パチン」といった音がしたと訴えます。この特徴的な音は、アキレス腱断裂の典型的な徴候の一つです。
腱が突然切断されたために起こる現象で、怪我をした本人だけでなく周囲の人にも音が聞こえるときがあります。
地面に力を入れるのが困難
アキレス腱断裂は、足首の背屈と底屈を制御する能力に直接影響を与えます。
足の背面を地面に対して押し下げる動作がとくに困難になり、ジャンプや走る動作がほぼ不可能になる人も多いです。
アキレス腱断裂の原因
アキレス腱断裂は、過度の力が突然腱に加わった時や、腱が過度に伸ばされた時に発生する例が多いです。散発的な運動をしている人によくみられ、週末のみスポーツをしているような成人に起こりやすいです。
また、患者さんの約10%が受傷前に前駆症状を経験していると報告されていて、スポーツ活動中に起こりやすいですが、日常生活の中でも発生する可能性があります。
アキレス腱断裂の主な原因
原因 | 説明 |
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急激な方向転換や動作 | スポーツ活動中に見られる急激な方向転換や加速はアキレス腱に大きなストレスを与えます。サッカー、ラケットゲーム、バスケットボールの際に最も頻繁に起こります。 |
過度の力が加わる動作 | 跳躍やスプリントなどの動作はアキレス腱に過度の力を加え、断裂のリスクを高めます。 |
突然の活動開始 | 活動前の十分な準備やウォームアップを怠ると、アキレス腱に急激な負担がかかり断裂する可能性があります。そのため、運動前のコンディショニングが予防に重要です。 |
加齢による腱の弱化 | 年齢と共に腱の弾力性や耐久性が低下し、日常生活の中での突然の動作でも断裂する場合があります。 |
基礎疾患の存在 | 糖尿病、副甲状腺機能亢進症、遺伝的要因、腎不全、関節リウマチなどの基礎疾患も危険因子です。 |
薬剤の影響 | 副腎皮質ステロイドの長期使用、フルオロキノロン系抗生物質、ビスフォスフォネート系内服薬も原因と考えられています。 |
アキレス腱断裂の病態生理
アキレス腱断裂の病態生理には、機械的要因、構造的要因、生体力学的要因の組み合わせが関与しています。
力学的要因
アキレス腱は、その形状もあり身体の中で最も強い腱です。
起始部から下降する際に、右側では反時計回りに、左側では時計回りに90°回転しながらねじれます。
構造的要因
アキレス腱は、主に筋膜につながる組織化された高密度で平行な1型コラーゲン線維から構成されています。
糖尿病や慢性腎臓病などの特定の疾患は腱の構造的完全性を損ない、断裂のリスクを高める可能性があります。
生体力学因子
腱が慢性的なストレスにさらされたり微小外傷が繰り返されたりすると、生体力学的要因と血液供給の低下とが相まって腱線維が変性し、断裂の可能性が生じます。
アキレス腱は通常、踵骨挿入部から2~6cm上方で断裂しますが、この部位は腱繊維がねじれて血液供給が減少する場所です。
研究によると、踵骨結節から5cm上では腱挿入部から1cm上と比較して、毛細血管の酸素化と微小灌流が低下していることが判明しています。
アキレス腱断裂の検査やチェックの方法
アキレス腱断裂の検査は、身体所見や画像診断によって行うのが一般的です。
検査方法 | 説明 |
---|---|
身体所見 | 腱の完全性を評価するための手技に基づく検査 |
画像診断 | X線やMRIを使用してより詳細な診断をするための検査 |
身体所見
身体所見は、アキレス腱断裂の初期評価において最も基本的かつ重要な手段です。
専門医は患者さんの足の後部を観察し、触診によって腱の損傷の程度を確認します。
アキレス腱断裂の人はつま先立ちができなかったり足関節の底屈が著しく弱かったりします。また、腱の不連続面や後足関節周囲に打撲の徴候を認めるケースがあります。
Thompson(トンプソン)テスト
患者さんを腹臥位(うつ伏せで顔を横に向けた姿勢)にし、患側の膝を約90度に屈曲させます。
ふくらはぎを圧迫して足関節の底屈の有無と程度を観察しますが、受傷していない対側の足との比較が必要です。
検査が陽性(異常)であれば、アキレス腱断裂が強く疑われます。
米国整形外科学会ガイドライン
米国整形外科学会(American Academy of Orthopaedic Surgeons)の臨床診療ガイドラインによると、急性アキレス腱断裂の診断は以下の身体診察検査のうち2つ以上によって診断されます。
- Thompsonテスト陽性
- 足底屈筋力の低下
- 触知可能な欠損の存在
- 穏やかな操作による受動的足関節背屈の増大
画像診断
画像診断は、身体所見による初期評価後、断裂の確定診断や損傷の具体的な位置と程度を詳細に調べるために行われる検査です。
- X線(レントゲン):骨折の有無などを確認するために撮影します。
- MRI:アキレス腱断裂を評価します。腱の損傷だけでなく周囲の軟部組織の状態も評価できるため、治療計画を立てるうえでも大切な検査方法です。
- 超音波検査:アキレス腱の状態をリアルタイムで視覚化し、損傷の程度を確認するために使用されます。
アキレス腱断裂の治療法、治療薬、及びリハビリテーション
アキレス腱断裂の治療を大きく分けると非手術的治療と手術的治療があります。どちらの方法を選択してもリハビリテーションが必須であり、症状によっては治療薬を併用していただきます。
治療方法 | 説明 |
---|---|
非手術的治療 | キャストやブレースによる固定 |
手術的治療 | 断裂した腱の縫合 |
リハビリテーション | 初期段階の腱保護と腫れ管理、範囲拡大と足首運動、強化運動とバランス訓練、特定の運動への移行 |
治療薬 | 非ステロイド性抗炎症薬 |
アキレス腱断裂の非手術的治療と手術的治療の選択
アキレス腱断裂の治療法には非手術的治療と手術的治療の二つの主要なアプローチがあり、どちらが良いかは議論があります。
非手術的治療は断裂が完全でない例や手術リスクを避けたい患者さんに適用されることが多く、キャストやブレースによる固定が行われます。
一方、手術的治療は完全断裂の場合やアクティブな患者さんに推奨され、断裂した腱を縫合します。
非手術的治療におけるリハビリテーション
非手術的治療を選択した際のキャストやブレースによる固定後に行われるリハビリテーションプログラムは、機能回復と再発防止が目的です。
初期段階では、腱の保護と腫れの管理が中心で、徐々に範囲を拡大して足首の運動を取り入れていきます。
その後、強化運動、バランス訓練、最終的には活動レベルに合わせた特定の運動が含まれます。
手術的治療
アキレス腱修復術にはいくつかの術式がありますが、いずれも断裂した端部を再接着するものです。
観血的腱縫合
Kessler法、Bunnel法、Krakow法、Giftbox法などで腱を直接修復します。
Krakow法とGiftbox法(改良型Krakow法)はインターロッキング縫合で、最も強力な結果をもたらします。
ミニオープン修復術
近位に小切開を加えて腱の近位部を剥離し、通常はKrakow法でインターロッキング縫合を行います。
さらに、骨アンカーのために踵骨に2カ所の小切開を加えます。縫合パッサーで近位端と遠位端を踵骨の両側にある骨アンカーに連結します。
低侵襲修復術
この手技はPARSシステム(Arthrex社)によって開発されました。下腿後面を横方向に小切開しますが、最小限の穿刺切開で縫合糸を通過させるために専用の装置を使用します。
経皮的低侵襲アキレス腱手術に関する研究論文のほとんどは、その機器を販売する医療機器メーカーの有料コンサルタントを務める人物によって執筆されており、利益相反を念頭に置く必要があります。
手術的治療における機能的リハビリテーション
腱の治癒には、手術そのものよりも早期の機能的リハビリテーションが重要です。
早期体重支持と早期足関節運動エクササイズの併用は、従来の固定や早期足関節運動エクササイズ単独よりも術後回復に効果的であったという報告があります。
30°の固定足底屈での完全体重支持は術後すぐに開始し、自由足底屈と0°の制限背屈でのコントロール足関節可動域は術後2週目以降に開始します。
装具による完全体重負荷
術後の長期固定は望ましくありません。スプリントやギプスによる3週間以上の固定は、とくに避けるべきです。
装具による完全体重負荷は手術直後、または少なくとも術後3週間以内に開始して術後6~8週間は装具を着用します。
初期の可動域訓練には取り外し可能な装具を使用できますが、足関節の過背屈を避けるように注意する必要があります。
術後の足関節の位置
早期の体重支持の重要性についてはコンセンサスが得られていますが、術後の足関節の位置についてはまだ議論の余地があります。
一般的に足関節は、最初は足底屈位に維持して徐々に背屈させます。
しかし、リハビリテーション中に足関節を徐々に背屈させると再断裂が頻発するため、完全な体重支持を可能にするために手術直後の足関節位をニュートラルにすることを推奨する著者もいます。Ryらは、手術直後から足関節の中立位で体重を支える歩行を開始した全112例の患者において、再破裂の症例はなかったと報告しています。
ただし、術後の足関節位にかかわらず、腱の伸長を避けるのが重要です。理学的検査で足関節の過背屈を特徴とするアキレス腱の伸長は、足底屈筋の筋力低下や機能障害と関連しています。
治療薬
アキレス腱断裂の治療において、痛み管理や腫れの軽減のために非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が一般的に使用されます。
具体的な処方薬は、イブプロフェンやロキソニンなどです。
アキレス腱断裂の治療期間と予後
アキレス腱断裂の治療期間は6カ月~1年が一つの目安です。どの治療方法を選択したとしても、予後を良好にするためにリハビリテーションが重要となります。
治療方法 | 治療期間 | 予後 |
---|---|---|
手術的治療 | 6カ月~1年 | 多くの場合、活動レベルの回復が期待できる。再発リスクは低いが、リハビリが大切。 |
非手術的治療 | 6カ月~1年 | 活動レベル回復可能だが、再発リスク若干高め。リハビリが非常に重要。 |
アキレス腱断裂の一般的な治療期間
アキレス腱の治療期間は、年齢や健康状態、怪我の重さや治療方法(手術的治療または非手術的治療)によって異なります。
手術を選択したケースでは、手術後の回復には(完全な活動再開まで)6カ月から1年かかると言われています。
また、非手術的治療を選択した際にも同様の期間を見込む場合が多いですが、個人差があります。
アキレス腱断裂の予後
アキレス腱断裂後の予後は、治療方法やリハビリテーションの質、患者さんのコンディションに大きく依存します。
治療計画に従って適切なリハビリテーションを行うと、多くの人は以前の活動レベルに戻れます。
しかし、完全な回復には時間が必要です。また、急速な活動再開は再発のリスクを高める可能性があります。
アキレス腱断裂後の注意点
- 定期的な医師の診察を受けて回復過程を共有してください。
- リハビリテーションは、回復を促進するために大切です。医師や理学療法士の指示に従ってください。
- 急激な活動再開は避け、徐々に活動レベルを上げていくアプローチが推奨されます。
- 治療期間中に痛みや不快感が増したときは、すぐに医師に相談してください。
アキレス腱断裂の薬や治療の副作用及びデメリット
アキレス腱断裂の治療には、それぞれに副作用やデメリットが存在します。
治療により得られる効果やメリットと副作用やデメリットを比較しながら、ご自身のライフスタイルに合った治療法の選択が大切です。
治療方法 | 副作用やデメリット |
---|---|
非手術的治療 | 再発リスクの増加、治療が長期 |
手術的治療 | 感染リスク、麻酔による合併症、血栓リスク |
治療薬 | 胃腸障害、腎機能障害、心血管系への影響 |
非手術的治療のデメリット
- 再発リスク:手術的治療に比べて再発するリスクが高くなるケースがあります。
- 回復期間:回復に長い時間がかかる場合があり、この期間中の活動制限が必要になる人が多いです。
非手術的治療は手術に伴うリスクを避けられるメリットがある一方で、完全な機能回復には時間がかかり、場合によっては腱の強度や柔軟性が元の状態に戻らない可能性があります。
また、再断裂のリスクが高まるデメリットも存在します。
手術的治療のデメリットと副作用
最も深刻な合併症は感染です。感染症や創傷の問題は術後に起こるケースが多く、その発生率は12.5%です。
全身麻酔または局所麻酔は、稀に合併症を引き起こす可能性があります。
手術後は活動量が減少するため血栓ができやすくなります。
アキレス腱断裂の治癒が不十分でも歩行は可能ですが、永続的な機能障害は残ります。したがって、ふくらはぎの筋力低下が残らないようにするのが治療の最終目標です。
シングルヒールレイズができるかどうかは、ふくらはぎの筋力低下の有効な指標です。実際に、断裂が放置された患者さんのほとんどはシングルヒールレイズができません。
術後再破裂率は全体で4.5%であり、30歳以下で16.6%との報告があります。一方、保存的治療後の急性アキレス腱断裂患者210人における再断裂率は7.1%です。
この合併症はほとんどの症例で治療後12週以内に発生しており、非手術的治療後の最初の1ヶ月は特に注意すべきであると示唆しています。
手術には感染のリスク、麻酔による合併症、稀に血栓症を引き起こす可能性があります。
さらに、手術後は適切なリハビリテーションが必要となりますが、回復期間中に活動制限が生じるため日常生活や職場復帰に影響を及ぼすケースも多いです。
回復期間中の活動制限をストレスに感じる人も少なくありませんが、痛みの再発やさらなる損傷を避けるためにも医師の指示に従って足に過度な負担をかけない工夫をしましょう。
治療薬の副作用
- 胃腸障害:胃腸に潰瘍を引き起こしたり消化不良を引き起こしたりする可能性があります。
- 腎機能障害:長期間のNSAIDs使用は、腎機能の低下に繋がる可能性があります。
- 心血管系への影響:心血管系に悪影響を及ぼす可能性があり、とくに既往症がある人は注意が必要です。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の代表的な副作用は、胃腸障害や腎機能障害、心血管系への影響です。
服用中は体調の変化に注意して、万が一副作用と思われる症状が現れたときは早急に医師に連絡しましょう。
アキレス腱断裂の治療費と保険適用について
アキレス腱断裂の非手術的治療は、健康保険が適用されます。
また、手術的治療についても、アキレス腱の断裂が明確であれば保険適用の対象です。
保険適用外の治療として多血小板血漿(PRP)療法※1がありますが、全額が自己負担となります。
※1多血小板血漿(PRP)療法:患者さん自身の血液から抽出した多血小板血漿をアキレス腱に注射する再生医療。
1カ月あたりの治療費の目安
治療方法 | 保険適用 | 1カ月あたりの治療費の目安 |
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保存的治療 | あり | 数万円~十数万円(装具代含め) |
手術的治療 | あり | 10~30万円程度 |
治療薬 | あり | 数百円~数千円 |
再生医療(多血小板血漿) | なし | 全額自己負担(金額は医療機関により異なる) |
保険適用の治療では、保険の種類によって治療費の1割から3割を自己負担として支払います。
保存的治療を選択した際には1カ月あたり数万から数十万、手術的治療は入院日数や医療機関によって異なりますが10~30万円が目安です。
アキレス腱断裂の治療にかかる1カ月あたりの治療費は治療方法や治療期間によって差がありますので、詳しい治療内容や金額については、各医療機関にお問い合わせください。
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