スピロノラクトンとは
スピロノラクトンはもともと利尿薬として用いられる薬剤ですが、抗アンドロゲン作用を有しており、ホルモンが大きく関与しているニキビや薄毛などの症状改善に有効です。
- スピロノラクトンには抗アンドロゲン作用。
- 従来の保険治療で改善が難しいニキビの患者さんに適応。
- 特に既往のない健康な45歳までの女性であれば血液検査は不要。
- その他ホルモンが関与している薄毛(FPHL・FAGA)にも有効。
スピロノラクトンはこんな方におすすめ
- 保険のニキビ治療薬でもなかなか改善しない
- 皮脂の分泌が多く繰り返しニキビができやすい
- 生理周期によってニキビができやすい時期がある
- だんだん薄毛が気になるようになってきた
スピロノラクトンの作用・効果
スピロノラクトンには、抗アンドロゲン作用という男性ホルモンを抑える作用があり、ホルモンが主な原因である女性の大人ニキビや、薄毛(FPHL・FAGA)などに効果が期待できる内服薬です。
女性の大人ニキビ
- ホルモンを調整することで従来の保険治療でなかなか改善を認めないような女性の大人ニキビにスピロノラクトンは効果的です。
- 特に顎やフェイス周りなどに繰り返しニキビができるケースが多いです。
- 抗アンドロゲン作用によって皮脂の分泌を抑える効果もあります。
薄毛(Female pattern hair loss)
- 加齢などによって分け目を中心に少しずつ薄くなるタイプの脱毛症に適応があります。
- スピロノラクトンを単独で使用するのではなく、ミノキシジル外用との併用が推奨されます。
治療の流れ
- スピロノラクトンの適応かどうかを専門医が判断。
- 通常50mg/日から開始し、症状によって内服量を調整。
- 効果は内服開始後2〜3月後くらいから感じられることが多い。
スピロノラクトンの副作用・リスク
副作用
- 頻尿
- 月経不順
- 消化不良
- 疲労感など
- 高カリウム血症やそれに伴う腎不全など(既往のない女性であれば極めてまれ)
リスク
- 妊娠中や授乳中の方は内服することができません。
- 一部の漢方薬やタクロリムス内服などの併用によって高カリウム血症のリスクが高くなる。
スピロノラクトンが内服できない方
- 妊娠中の方は、スピロノラクトンを内服することができない。
- 小児に対する安全性は確立されておらず、ニキビに対しては25歳以上の女性が主な適応。
- 腎障害などの既往がある方は必ず事前に申し出る。
スピロノラクトンでよくある質問
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