ポテンツァ ダイヤモンドチップの効果｜ハイフとの違いや頻度・値段とダウンタイム

ポテンツァの針を使わないカートリッジ「ダイヤモンドチップ」は、ニードル（針）治療と比べて痛みやダウンタイムがほとんどなく、小じわやたるみ・ほうれい線にお悩みの方、タイトニング、お肌の引き締めを希望される方の適応です。

この記事では、ポテンツァのダイヤモンドチップの効果について解説します。

ハイフとの違いや通う頻度、値段、ダウンタイムについても触れていますので、ダイヤモンドチップに興味がある方はぜひ参考にしてください。

ポテンツァのダイヤモンドチップの仕組み

ポテンツァはもともとマイクロニードルとラジオ波を使用した美容機器ですが、先端のカートリッジを付け替えられる仕組みになっています。

ポテンツァで使用できるカートリッジの中のひとつが「ダイヤモンドチップ」です。

ダイヤモンドチップはニードル（針）を使用しない

ポテンツァのカートリッジには基本的に針が搭載されていますが、ダイヤモンドチップには針がありません。

特許技術を使って効果的に照射できる¹⁾

ポテンツァのダイヤモンドチップは、1ショットで2種類のラジオ波を同時に照射できる機能が搭載されているのも大きな特徴です。

性質の異なる2つのラジオ波の照射により、肌の深い部分まで均一に熱を伝え、従来の同様機器よりも効果・即効性・持続性が期待できます³⁾。

モノポーラとバイポーラを連続照射できるのはポテンツァだけの特許技術であり、その効果についても実験により証明されています^1,3)。

ポテンツァのダイヤモンドチップの効果

ポテンツァのダイヤモンドチップは、たるみ、シワ、毛穴のほか、タイトニングやほうれい線、マリオネットラインにも効果的です。

ダイヤモンドチップの効果

たるみ、シワ、ほうれい線の改善

ラジオ波での熱を肌に当てると、お肌のコラーゲンがギュッと収縮してお肌が引き締まり、たるみ、しわ、ほうれい線などの改善に繋がっていきます。

コラーゲンを含むお肌のたんぱく質は熱を加えるとすぐに収縮する作用があるため、お肌の引き締めは即効性を感じやすい効果と言えます。

毛穴の開きの改善

熱を当てお肌が引き締められるため、毛穴の開きも改善されやすくなります。

また、皮脂の分泌が過剰になり毛穴が開きやすくなっている方は、熱により皮脂腺が刺激され、皮脂の分泌が抑制されることでも毛穴が開きにくくなる効果が期待できます。

小顔効果

ポテンツァのダイヤモンドチップでは、全顔やフェイスラインへ照射するとタイトニング・リフトアップ・小顔効果が期待できます。

もちろん、骨格そのものを変える機器ではないため劇的な小顔効果とまではいきませんが、たるみが改善されるためすっきりとした印象を実感できます。

ニキビやシミ、肝斑治療には針ありチップを使用

ポテンツァはニキビやニキビ跡、シミや肝斑の治療にも用いられる機器ではありますが、これらのお悩みを持つ方はダイヤモンドチップ以外のカートリッジでの治療が進められます。

ポテンツァには、それぞれのお悩みに適したカートリッジがあり、ダイヤモンドチップはお肌を傷つけずに引き締めるのに特化したカートリッジです。

ニキビや肝斑といった他の治療にはそれぞれの専用カートリッジがあるため、希望する治療に合ったものを選びます。

ダイヤモンドチップとドラッグデリバリーとの違い

ポテンツァの他にはない機能のひとつに、同時にお肌にマックームやエクソソームなどの薬剤を届けられる「ドラッグデリバリー」があります。

ダイヤモンドチップには針がなく、ドラッグデリバリー機能は使用できません。

ダイヤモンドチップではドラッグデリバリーができない

ダイヤモンドチップとドラッグデリバリーは異なるカートリッジを使用する、異なった治療方法です。

両者の最大の違いは、ダイヤモンドチップは針を使わず、ドラッグデリバリーは針を使う点です。

ドラッグデリバリーは、通常の針と熱を使った治療に加え、針を刺した部分から薬剤を効果的に行き届かせられる治療です。ニキビ跡や毛穴、アンチエイジングなどへの効果が期待できます。

ポテンツァのダイヤモンドチップ施術の痛み

ポテンツァのダイヤモンドチップには針がないため、肌が刺されるような痛みは感じません。

熱による熱さや痛みもほとんどなく、施術中はほんのり温かさを感じる程度です。

口や目のまわりなど、神経が多く通っている部分は照射時にピリピリすることがありますが、フェイスライン付近はほとんど何も感じないという方も多くいらっしゃいます。

痛みの少ない治療ですので、通常、麻酔は使用しません。

値段の相場は全顔1回あたり3～5万円程度

ダイヤモンドチップを使ったポテンツァ施術は針を用いたものよりも値段が安くなる傾向で、全顔1回あたり3～5万円程度（300～700ショット）が相場です。

クリニックによって、ショット数ごと・部位ごと・1回ごとなど、値段設定の方法はさまざまです。

値段字だけを見るのではなく、対象部位やショット数に応じた範囲を確認するようにしましょう。

ポテンツァのダイヤモンドチップの値段例

ダウンタイムはどのくらい？

ポテンツァのダイヤモンドチップにはダウンタイムはほとんどありません。

ニードルカートリッジを使った施術と比べるとその差は明らかで、1～2日ほどたてば、通常時とほぼ変わらない状態まで回復します。

ポテンツァのダイヤモンドチップ施術は何回必要？受ける頻度・間隔

効果が出るまでの回数には個人差がありますが、回数は1～3回、1～3ヶ月に1回の頻度が目安です。

また、ポテンツァのダイヤモンドチップの効果は永久ではないため、効果を維持するためには定期的に通っていただく必要があります。

おおまかな回数や頻度・間隔の目安は下記となります。

回数・頻度・間隔の目安

お悩み	必要回数	頻度・間隔
ハリ・ひきしめ	1回以上	1～3ヶ月に1回
たるみ	1回以上	1～3ヶ月に1回
毛穴の開き	3回以上	4～6週間に1回
小じわ	1回以上	4～6週間に1回

効果の持続期間

通常のポテンツァの持続期間は1～3ヶ月程度とされていますが、複数回受けていただくと持続期間が長くなっていき、継続すると1年ほど効果が持続するという報告もあります^4,5)。

これは通常のポテンツァでの報告例ですので、ダイヤモンドチップを用いたポテンツァでは、もう少し長い持続期間が見込めるのではないかと考えられます。

※持続期間には個人差があります

ポテンツァのダイヤモンドチップとハイフの違い

ポテンツァのダイヤモンドチップとハイフ、どちらも針を使わず、肌のひきしめやリフトアップを目的とした治療であるためよく比較されます。

ここでは、ポテンツァのダイヤモンドチップとハイフの違いについて解説します。

効果の違い

ポテンツァのダイヤモンドチップとハイフは、どちらも顔のたるみ・ほうれい線・シワなどを解消するために選択される治療です。

得られる効果は似ていますが、ポテンツァは肌の表層部分をひきしめるもの、ハイフは顔の筋膜をひきしめるものであるため、効果が少し違ってきます。

肌そのもののハリが欲しいであればポテンツァ、筋肉付近から働きかけてリフトアップ効果を期待したいのであればハイフを選ばれると良いでしょう。

ターゲット部位の違い

ポテンツァは肌の真皮層の部分、ハイフは筋膜部分をターゲットにしており、ハイフの方がより深い部分をターゲットにしています。

また、ポテンツァは肌の正中付近ギリギリまで施術できますが、ハイフは施術できる部位が限られている点でも違いがあります。

痛みやダウンタイムの違い

	ポテンツァ（ダイヤモンドチップ）	ハイフ
効果	肌の表層部分をひきしめる	顔の筋膜をひきしめる
ターゲット	肌の真皮層の部分	筋膜
痛み	ほとんどなし	部位により差がある
ダウンタイム	1～2日	1～2週間

ポテンツァは針を用いずに治療を行うため、血が出ず痛みもほとんどありません。施術中は照射部位にほんのり温かみを感じる程度です。

痛みが少ない施術であるため、ダウンタイムも短く1～2日程度です。

ハイフも針は使いませんが、照射部位によって痛みに差があるのが特徴で、部位によっては痛みが強く出る場合もあります。ハイフのダウンタイムは1～2週間です。

副作用・デメリットやリスク

• 赤みや腫れ（1～2日で改善します）
• むくみ
• ひりつき
• 内出血
• 色素沈着

ポテンツァはハイフやダーマペンと比べ、やや料金が高くなってしまうこともデメリットとして挙げられます。

まとめ

ポテンツァのダイヤモンドチップは、針を使用せず肌を傷つけないため、痛みやダウンタイムが少ない治療法です。

2種類の異なるラジオ波を同時に照射できる特許技術により、効果性・即効性・持続性に優れています。

ダイヤモンドチップではたるみ・シワ・ほうれい線・毛穴の開きを改善する効果のほか、タイトニングや小顔効果も期待できます。

ポテンツァのダイヤモンドチップでよくある質問

参考文献

1) POTENZA-Jisyss-　https://jeisys-inc.com/products/potenza/

2) MERA 泉工医科工業株式会社 商品企画手術部 https://www.mera.co.jp/wp-content/uploads/2020/04/b99.pdf

3) Oh S, Rho NK, Byun KA, Yang JY, Sun HJ, Jang M, Kang D, Son KH, Byun K. Combined Treatment of Monopolar and Bipolar Radiofrequency Increases Skin Elasticity by Decreasing the Accumulation of Advanced Glycated End Products in Aged Animal Skin. Int J Mol Sci. 2022 Mar 10;23(6):2993. doi: 10.3390/ijms23062993. PMID: 35328415; PMCID: PMC8950306.

4) Tanaka Y. Long-term three-dimensional volumetric assessment of skin tightening using a sharply tapered non-insulated microneedle radiofrequency applicator with novel fractionated pulse mode in asians. Lasers Surg Med. 2015 Oct;47(8):626-33. doi: 10.1002/lsm.22401. Epub 2015 Aug 14. PMID: 26272454.

5) Tanaka Y. Long-term Nasal and Peri-oral Tightening by a Single Fractional Noninsulated Microneedle Radiofrequency Treatment. J Clin Aesthet Dermatol. 2017 Feb;10(2):45-51. Epub 2017 Feb 1. PMID: 28367261; PMCID: PMC5367872.