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紫外線による肌荒れ・ごわつきの原因と対策|日焼け止めの選び方と保湿ケア

紫外線による肌荒れ・ごわつきの原因と対策|日焼け止めの選び方と保湿ケア

紫外線を浴びた肌は、目に見えないレベルで炎症やバリア機能の低下を起こしています。放置するとカサつき・ごわつき・赤みが慢性化するおそれがあるため、日焼け止めと保湿ケアの両面から対策することが大切です。

日焼け止めは数値だけでなく肌質や生活シーンに合わせて選び、紫外線を浴びた直後から72時間以内に保湿を集中して行うことで、バリア機能の回復を早められるでしょう。

この記事では、紫外線が肌荒れやごわつきを起こす原因を解説し、日焼け止めの選び方から保湿ケア、日常生活での工夫までお伝えします。

この記事の執筆者

小林 智子(日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

小林 智子(こばやし ともこ)

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士
こばとも皮膚科院長

2010年に日本医科大学卒業後、名古屋大学医学部皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了後、アメリカノースウェスタン大学にて、ポストマスターフェローとして臨床研究に従事。帰国後、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターにて、糖化と肌について研究を行う。専門は一般皮膚科、アレルギー、抗加齢、美容皮膚科。雑誌を中心にメディアにも多数出演。著書に『皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方』(彩図社)など。

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医療法人社団豊正会大垣中央病院

目次

紫外線が肌荒れやごわつきを引き起こすのはなぜか

肌の老化原因のおよそ8割は紫外線といわれており、肌荒れやごわつきも紫外線ダメージの延長線上にある症状です。紫外線を浴びると活性酸素が発生し、肌の内部でさまざまな連鎖的な変化が起こります。

活性酸素が肌の細胞をじわじわ傷つける

紫外線が肌に到達すると、細胞内で活性酸素(フリーラジカル)が過剰に生まれます。活性酸素は本来、体を病原体から守る働きを持っていますが、量が増えすぎると自分自身の細胞まで酸化させてしまいます。

酸化した細胞は正常に機能しにくくなり、角質層の水分保持力やバリア機能を低下させます。とくに長時間の屋外活動や日焼け止めの塗り直し忘れなど、紫外線を無防備に浴び続ける環境では、活性酸素の蓄積量が増えやすいため注意が必要です。

活性酸素によるダメージは即座に目に見える変化としては現れにくいものの、蓄積することで肌のくすみやごわつきとして徐々に表面化してきます。

コラーゲンやエラスチンの分解が肌のハリを奪う

活性酸素はコラーゲンやエラスチンといった真皮の線維成分にもダメージを与えます。紫外線によって活性化されるMMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)という酵素群がコラーゲン繊維を切断し、肌の弾力やハリを徐々に失わせてしまうのです。

コラーゲンは肌全体の約70%を占めるたんぱく質であり、分解が進むと肌表面のなめらかさが失われ、ゴワゴワとした手触りに変わります。日常的に紫外線を浴びている肌では、コラーゲンの合成量が減少しつつ分解量が増えるため、肌の構造がどんどん脆くなっていきます。

ターンオーバーの乱れが古い角質を溜め込む

健康な肌は約28日周期でターンオーバー(新陳代謝)を繰り返し、古い角質を自然にはがしながら新しい細胞を表面に送り出しています。しかし紫外線のダメージを受けると、肌は防御反応として角質層を厚くしようとします。

角質層が厚くなった肌は硬くごわつき、化粧水や美容液の浸透も悪くなりがちです。ターンオーバーが乱れた状態が続くと、くすみやザラつきが慢性化し、スキンケアの効果も感じにくくなります。

紫外線ダメージ肌への影響主な症状
活性酸素の増加細胞の酸化・機能低下くすみ、乾燥
コラーゲン分解真皮の構造弱化ハリ低下、ごわつき
ターンオーバー異常角質肥厚ザラつき、肌荒れ

UVAとUVBで異なる紫外線ダメージの特徴

紫外線にはUVAとUVBの2種類があり、波長の違いによって肌への届き方やダメージの出方が大きく異なります。どちらか片方だけを防いでも十分な対策にはなりません。

UVAは肌の奥深くまで届いて老化を加速させる

UVA(長波長紫外線)は波長が320~400nmと長く、真皮層まで到達します。窓ガラスも透過するため、室内や車内にいても浴びてしまう紫外線です。

UVAの特徴は、浴びた直後の赤みや痛みが出にくい反面、肌内部でじわじわとダメージが蓄積する点にあります。コラーゲンやエラスチンの変性を促すほか、メラノサイトを刺激してシミの原因にもなるため、日常的に防ぐ意識が欠かせません。

UVBは表皮を攻撃し、赤みやヒリつきを生む

UVB(中波長紫外線)は波長が280~320nmで、主に表皮にダメージを与えます。海水浴やアウトドアのあとに感じるヒリヒリした日焼けは、UVBによる急性炎症が原因です。

UVBは表皮細胞のDNAを直接傷つけ、赤み・水ぶくれ・皮むけといった明確な症状を引き起こします。UVAほど肌の深部には届きませんが、角質層のバリア機能を急激に低下させるため、肌荒れの直接的なきっかけになりやすい紫外線です。

日常紫外線と強い紫外線のどちらにも油断は禁物

「短時間の外出なら大丈夫」と考える方もいますが、UVAは雲や窓を通して年間を通じて降り注いでいます。日常的に受ける弱い紫外線も、繰り返し浴びることで肌へのダメージが蓄積し、ごわつきや乾燥として現れるのです。

とくに春先から夏にかけてはUVB量も増え、短い外出でも急激な日焼けを起こしやすい季節。通勤・通学の往復だけでも日焼け止めを塗る習慣をつけると、肌荒れの予防につながります。

紫外線の種類波長肌への到達深度
UVA320~400nm真皮層まで浸透
UVB280~320nm表皮~角質層

紫外線でバリア機能が壊れると肌荒れが長引く

日焼け後に肌がカサつく、化粧水がしみるといった症状が続くなら、バリア機能の低下を疑ってみてください。バリア機能が壊れると肌内部の水分が蒸散しやすくなり、外部からの刺激にも弱くなるため、肌荒れがなかなか改善しません。

角質層の脂質が減ると水分がどんどん逃げる

角質層のバリアは、セラミド・コレステロール・脂肪酸といった細胞間脂質によって支えられています。紫外線を浴びるとこれらの脂質が酸化・分解され、角質細胞同士の結合が弱まります。

脂質が減った角質層は隙間だらけの状態になり、肌の内側から水分がどんどん蒸散していきます。経表皮水分蒸散量(TEWL)の増加は、バリア機能低下を示す代表的な指標であり、紫外線を浴びた後にTEWLが上昇するというデータも多く報告されています。

乾燥と炎症の悪循環を断ち切るには早めの対処が鍵

バリア機能が落ちた肌は乾燥しやすく、乾燥した肌はさらにバリアが弱くなるという悪循環に陥りがちです。紫外線によって誘導されるIL-1α(インターロイキン-1α)やTNF-α(腫瘍壊死因子)などの炎症性サイトカインが、この悪循環を加速させます。

炎症が続くと肌の赤みやかゆみだけでなく、色素沈着やシワの原因にもなるため、紫外線を浴びた当日から保湿と抗炎症の両面でケアを始めることが大切です。

バリア機能の低下はかゆみや赤みの引き金になる

バリアが弱まった肌は、花粉・ほこり・汗など日常的な刺激にも敏感に反応します。かゆみを感じて肌をかきむしると角質層がさらに傷つき、ますますバリアが壊れるという状態に。

敏感肌の方や元々乾燥しやすい方は、紫外線によるバリア機能低下の影響をより強く受けやすいため、日頃から保湿を丁寧に行うことが重要です。保湿によってバリア機能を維持しておくことが、紫外線に対する肌の抵抗力を高める土台になります。

肌荒れを防ぐ日焼け止めの選び方

肌質や使うシーンに合った日焼け止めを選べば、紫外線によるダメージを効率よく減らせます。数値だけにとらわれず、使用感や配合成分にも注目して選ぶことがポイントです。

SPFとPAの数値は生活シーンで使い分ける

SPFはUVBを防ぐ指標、PAはUVAを防ぐ指標です。日常の通勤・買い物程度ならSPF20~30・PA++で十分ですが、炎天下でのレジャーではSPF50+・PA++++を選びましょう。

SPF値が高い製品は肌への負担がやや大きい傾向があるため、常にSPF50+を使えばよいわけではありません。使うシーンに応じた数値を選ぶほうが、肌への負担を減らしつつ紫外線対策を続けやすくなります。

シーン推奨SPF/PA塗り直し目安
通勤・買い物SPF20~30 / PA++4~5時間ごと
屋外での軽い運動SPF30~50 / PA+++2~3時間ごと
海・山のレジャーSPF50+ / PA++++1~2時間ごと

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違いを押さえる

日焼け止めの紫外線カット成分は、大きく「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2つに分かれます。吸収剤は紫外線を化学的に吸収してエネルギーに変える仕組みで、軽い使用感が特長です。一方、散乱剤は酸化チタンや酸化亜鉛などの粉体で紫外線を物理的に跳ね返します。

肌が敏感な方や紫外線で荒れやすい方には、散乱剤のみを使ったノンケミカル処方の製品が刺激を感じにくい選択肢です。ただし散乱剤タイプは白浮きしやすい傾向があるため、最近は微粒子化によって白浮きを抑えた製品も増えています。

敏感肌やごわつきがちな肌に合う日焼け止めの条件

肌荒れ中やバリア機能が低下している肌に日焼け止めを塗ると、かえって刺激になるのではと心配する声は少なくありません。しかし紫外線を無防備に浴びるほうが肌へのダメージは大きいため、低刺激の製品を選んで塗ることが大切です。

セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合された日焼け止めは、紫外線を防ぎながら肌のうるおいもサポートできる点で効率的といえます。アルコールフリー・無香料・パラベンフリーの表示も、敏感肌の方が製品を選ぶ際の参考になるでしょう。

塗り方・塗り直しで効果が大きく変わる

どんなに高い数値の日焼け止めを使っても、塗り方が不十分では効果が半減してしまいます。顔全体にムラなく伸ばすには、クリームタイプなら真珠2粒分、液状タイプなら1円玉大の量を2回に分けて重ね塗りするのが目安です。

汗や皮脂で日焼け止めは徐々に流れ落ちるため、2~3時間おきの塗り直しが効果を保つ鍵になります。スプレータイプやパウダータイプの日焼け止めは、メイクの上から手軽に塗り直せるので1本携帯しておくと便利です。

紫外線を浴びた後の保湿ケアで肌を早く回復させる方法

「日焼けしたら冷やせば大丈夫」と思いがちですが、それだけでは紫外線によるバリア機能の低下をカバーできません。冷却で炎症を鎮めたあとに、保湿で肌内部の水分を補い閉じ込めるところまでがワンセットのケアです。

72時間以内のケアがその後の肌を左右する

紫外線を浴びてから72時間(約3日間)は、肌の中で炎症反応やメラニン生成が活発に進む期間です。この期間に丁寧な保湿と炎症を抑えるケアを行えば、肌荒れやシミのリスクを軽減しやすくなります。

帰宅後はまず、ぬるま湯でやさしく洗顔して肌表面の汗や汚れを落としましょう。ゴシゴシこするのは禁物です。洗顔後はすぐに化粧水で水分を補い、乳液やクリームで蓋をすると、肌からの水分蒸散を抑えられます。

セラミド配合の保湿剤でバリア機能を立て直す

セラミドは角質層の細胞間脂質の約50%を占める成分であり、バリア機能を支える柱のような存在です。紫外線でセラミドが減った肌に、外から塗布して補うことで、バリアの回復を後押しできます。

セラミド配合の保湿剤を選ぶ際は、「ヒト型セラミド」と記載されたものが肌との親和性が高く、角質層に馴染みやすいとされています。とくにセラミドNPやセラミドAPなどの表記を確認すると、選びやすくなるでしょう。

保湿成分働き
セラミド角質層の脂質を補いバリア機能を回復
ヒアルロン酸水分を抱え込み肌をうるおす
スクワラン皮脂膜を補い水分蒸散を防ぐ

化粧水・乳液・クリームの重ね塗りで水分を逃がさない

保湿ケアは「水分を入れる→油分で蓋をする」の順番が基本です。化粧水で肌に水分を与えたら、乳液やクリームの油分で蓋をして蒸散を防ぎます。

紫外線を強く浴びた日は、通常よりワンランク保湿を手厚くするのが効果的です。化粧水をハンドプレスで2~3回重ね、最後にクリームをしっかりなじませると、翌朝の肌のもちもち感が変わってきます。シートマスクを10分ほどのせるのもよい方法です。

紫外線ダメージを抑えるスキンケア成分の選び方

紫外線対策はスキンケア成分でも強化できます。日焼け止めと保湿に加え、抗酸化作用やバリア修復作用をもつ成分を取り入れると、肌荒れの予防と回復の両面で効果を高められます。

ビタミンCは紫外線による酸化ストレスを和らげる

ビタミンC(アスコルビン酸)は、紫外線によって発生した活性酸素を中和する抗酸化成分の代表格です。肌に塗布することでコラーゲン合成を促進し、メラニン生成を抑える働きも期待できます。

化粧品に使用されるビタミンC誘導体には、水溶性のアスコルビルグルコシドや脂溶性のパルミチン酸アスコルビルなど複数の種類があります。朝のスキンケアにビタミンC美容液を取り入れると、日中の紫外線ダメージへの備えにもなるでしょう。

ナイアシンアミドは肌のバリア修復を後押しする

ナイアシンアミド(ビタミンB3)は、セラミドの合成を促してバリア機能を整える成分です。肌のうるおいを保つだけでなく、シワ改善や美白の有効成分として医薬部外品にも配合されています。

紫外線を浴びた後の肌に使うと、炎症を抑えながらバリアの回復をサポートします。刺激が少なく敏感肌の方にも使いやすい成分であるため、肌荒れ中のスキンケアにも取り入れやすいのが利点です。

  • ビタミンC誘導体 ── 抗酸化、コラーゲン合成促進、メラニン抑制
  • ナイアシンアミド ── セラミド合成促進、バリア修復、抗炎症
  • ビタミンE ── 脂質の酸化を抑え、ビタミンCと相乗効果を発揮

ヒアルロン酸やグリセリンで肌の水分量をキープする

ヒアルロン酸は1gで約6リットルの水分を保持できるといわれる保水力の高い成分で、肌の表面にうるおいの膜をつくって乾燥を防ぎます。グリセリンは空気中の水分を引き寄せるヒューメクタント(保湿吸湿剤)であり、化粧水から乳液まで幅広い製品に配合されています。

紫外線で乾燥した肌には、これらの保水成分を含む製品をベースに使い、そのうえからセラミドやスクワランなどの脂質成分で蓋をする二段構えのケアが効果的です。

紫外線に負けない肌をつくるための生活習慣

スキンケアだけでなく、食事・睡眠・物理的な遮光を組み合わせると、紫外線ダメージへの肌の抵抗力を底上げできます。外からのケアと内からのケアを同時に行うことが、トラブルに強い肌づくりにつながります。

睡眠と栄養で肌の回復力を底上げする

肌の修復は主に睡眠中に進むため、質のよい睡眠を十分にとることが紫外線対策の土台になります。成長ホルモンの分泌が活発になる入眠後3時間を深く眠れるよう、就寝前のスマートフォン使用を控えるなどの工夫が有効です。

食事面では、ビタミンA・C・E、リコピン、アスタキサンチンなど抗酸化作用をもつ栄養素を積極的にとりましょう。緑黄色野菜、柑橘類、トマト、鮭、ナッツ類などを毎日の食事にバランスよく取り入れると、体の内側からの紫外線対策にもなります。

栄養素代表的な食材
ビタミンCキウイ、いちご、パプリカ
ビタミンEアーモンド、アボカド
リコピントマト、スイカ
アスタキサンチン鮭、エビ

帽子・日傘・サングラスで物理的に紫外線をカット

日焼け止めに加えて、帽子や日傘、サングラスで物理的に紫外線を遮ることは非常に効果的です。つばの広い帽子は顔だけでなく首や耳も覆えるため、塗り忘れの多い部位を守れます。

UVカット加工の衣類やアームカバーも、腕や首回りを紫外線から守るアイテムとして活用できます。とくに紫外線量が多い10時から14時の外出時には、日焼け止めと物理的遮光を組み合わせるとよいでしょう。

季節や天候に合わせた紫外線対策の工夫

紫外線量は季節・天候・時間帯によって大きく変動します。5月から9月が紫外線のピークですが、冬でもUVAは地表に届いており、雪面からの反射でダメージが増える場合もあります。

曇りの日でも快晴時の60~80%の紫外線が降り注ぐというデータがあり、天気が悪いからといって対策を省くのは危険です。天気予報で紫外線指数を確認し、指数が「やや強い」以上の日は日焼け止めに加えて物理的な遮光も併用するのがおすすめです。

  • 紫外線の強い時間帯(10時~14時)の外出をできるだけ避ける
  • 日陰を選んで歩く、建物の軒下を利用する
  • 車内でも窓からのUVAに注意し、UVカットフィルムの活用を検討する

よくある質問

紫外線による肌荒れは何日くらいで治りますか?

軽い日焼けによる肌荒れであれば、適切な保湿ケアを続けることで3日から1週間ほどで落ち着くことが多いです。ただし、赤みが強い場合や皮がむけるほどの日焼けをした場合は、肌のターンオーバーが正常に戻るまでに2~4週間かかることもあります。

回復を早めるには、日焼け後すぐの保湿と炎症を抑えるケアが大切です。ヒリつきが強い場合や水ぶくれができた場合には、自己判断で対処せず皮膚科を受診されることをおすすめします。

日焼け止めのSPF値は高ければ高いほどよいですか?

SPF値が高い製品ほどUVBを防ぐ時間は長くなりますが、肌への負担も大きくなる傾向があります。日常生活ではSPF20~30程度で十分な場面が多く、必要以上に高い数値を選ぶとかえって肌荒れやごわつきの原因になることもあるでしょう。

長時間の屋外活動やマリンスポーツの際にはSPF50+が適していますが、大切なのは数値よりもこまめに塗り直す習慣です。汗や皮脂で日焼け止めは流れ落ちるため、2~3時間ごとの塗り直しを心がけてください。

紫外線による肌のごわつきにはどのようなケアが効果的ですか?

紫外線で厚くなった角質層をやわらかくするには、まず保湿を徹底することが基本です。セラミドやヒアルロン酸が配合された化粧水や乳液で肌のうるおいを補い、バリア機能の回復を促しましょう。

ごわつきが気になるからといって、スクラブやピーリングを頻繁に行うのは逆効果になりかねません。バリア機能が低下した状態で強い刺激を与えると、さらに角質が厚くなる場合があるためです。肌の調子が落ち着いてから、週に1回程度の穏やかな角質ケアを取り入れると、肌のなめらかさを取り戻しやすくなります。

曇りの日も紫外線対策は必要ですか?

曇りの日でも、晴天時のおよそ60~80%の紫外線が地表に届いています。とくに波長の長いUVAは雲を透過しやすく、知らず知らずのうちに肌にダメージが蓄積する原因になります。

天気に関係なく、外出するときは日焼け止めを塗る習慣をつけるのがよいでしょう。室内にいる場合でも窓際にいる時間が長い方は、UVAが窓ガラスを透過するため軽めの紫外線対策を意識されることをおすすめします。

紫外線で肌荒れしやすい人にはどんな特徴がありますか?

もともと肌が乾燥しやすい方やバリア機能が弱い方は、紫外線の影響を受けやすい傾向があります。肌の水分量が少ないと紫外線による酸化ダメージを緩衝する力が弱く、炎症や肌荒れが起こりやすくなるためです。

色白で日焼け後に赤くなりやすいフィッツパトリック分類のI型・II型の方も、紫外線に対する防御力が低いとされています。日頃からの保湿と日焼け止めの使用を習慣にすることが、紫外線トラブルを防ぐための基本になります。

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大垣中央病院・こばとも皮膚科

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