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ラノコナゾール(アスタット)

ラノコナゾール(アスタット)

ラノコナゾール(アスタット)とは、医療機関で処方される抗真菌薬の一つで、主に水虫(足白癬)やいんきんたむし(股部白癬)、皮膚カンジダ症といった、皮膚の真菌(カビ)感染症の治療に用いられます。

有効成分であるラノコナゾールが、真菌の増殖に必要な成分の合成を阻害することで、優れた抗真菌作用を発揮します。

目次

ラノコナゾール(アスタット)の有効成分と効果、作用機序

ラノコナゾール(アスタット)が、なぜ皮膚の真菌症に効果を発揮するのか、有効成分の働きと効果について解説します。

有効成分ラノコナゾールについて

ラノコナゾールは、イミダゾール系と呼ばれるグループに属する抗真菌成分で、その中でも特に白癬菌に対して強い抗菌力を持つように開発された成分です。

真菌の細胞は、人間の細胞とは異なる構造を持っており、細胞を維持するための膜(細胞膜)の成分が異なります。

ラノコナゾールは、人間と真菌の細胞構造の違いに着目し、真菌の細胞膜にだけ特異的に作用するように設計されているため、人間の細胞への影響を抑えながら、真菌に対して効果的に作用することが可能です。

真菌(カビ)の増殖を抑える作用機序

真菌が増殖するためには、自身の細胞を覆う細胞膜が正常に機能することが必要です。細胞膜を構成する主要な成分の一つに、エルゴステロールという物質があります。

ラノコナゾールは、真菌の細胞内にある特定の酵素(ラノステロール-14α-脱メチル化酵素)の働きを阻害し、真菌は正常な細胞膜を作ることができなくなり、構造が不安定になります。最終的には増殖することができなくなり、死滅に至ります。

期待できる具体的な効果と対象となる真菌の種類

ラノコナゾールは、幅広い種類の真菌に対して抗菌活性を示しますが、特に皮膚真菌症の主な原因菌に対して優れた効果が期待できます。

対象となる主な真菌具体的な疾患例
白癬菌(皮膚糸状菌)足白癬(水虫)、体部白癬(ぜにたむし)、股部白癬(いんきんたむし)、手白癬
カンジダ属の真菌皮膚カンジダ症(指間びらん症、乳児寄生菌性紅斑、間擦疹など)
マラセチア属の真菌癜風(でんぷう)

これらの疾患によって起こる、かゆみ、皮むけ、赤み、じゅくじゅくとしたびらんなどの症状を改善します。特に、水虫の原因となる白癬菌に対しては、低い濃度でも強い殺菌作用を示すことが特徴です。

剤形(クリーム、軟膏、液、スプレー)と特徴

ラノコナゾール(アスタット)には、患者さんの症状や使用する部位、使い心地の好みに合わせて選べるように、複数の剤形が用意されています。それぞれの特徴を理解し、ご自身の状態に合ったものを使うことが大事です。

剤形主な特徴と適した部位
クリームのびが良く、べたつきが少ない。多くの部位に使いやすい標準的な剤形。じゅくじゅくした患部にも、乾燥した患部にも使用可能。
軟膏油脂性基剤で刺激が少なく、皮膚を保護する作用が高い。乾燥してひび割れているような患部に適している。
外用液さらっとした使用感で、べたつきが全くない。毛の生えている部位(頭部など)にも使いやすい。ただし、傷やびらんがあると、アルコールによる刺激を感じることがある。
スプレー手を汚さずに広範囲に塗布できる。背中など、手の届きにくい部位への使用に便利。液剤と同様に、傷への刺激に注意が必要。

どの剤形が最も適しているかは、医師が皮膚の状態を診察した上で判断します。ご自身の希望があれば、診察時に医師に伝えてみるのもよいでしょう。

使用方法と注意点

ラノコナゾール(アスタット)は、効果を最大限に引き出し、かつ安全に治療を進めるために、正しい使用方法を守ることが極めて重要です。塗り薬は単純に見えますが、塗る範囲や回数、タイミングによって効果が大きく変わることがあります。

基本的な塗り方と塗布範囲

ラノコナゾールを使用する際最も大切なポイントは、症状が出ている部分だけではなく、周囲にも広めに塗布することです。

指で薬を塗る場合は、患部を中心に、そこから数cm(指の第一関節分くらい)外側まで、円を描くように優しく塗り広げてください。皮膚の表面に均一な層を作るイメージで塗布します。

特に足白癬(水虫)の場合は、症状が出ている指の間だけでなく、足の裏全体、さらには足の側面やかかとまで、広範囲に塗ることが再発予防の観点から推奨されます。

1日の使用回数とタイミング

ラノコナゾール(アスタット)は、通常、1日1回、患部に塗布し、最も効果的なタイミングは、入浴後です。入浴によって皮膚が清潔になり、かつ角質が水分を含んで柔らかくなっているため、薬の成分が浸透しやすくなります。

入浴後は、タオルで水分を優しく押さえるように拭き取り、皮膚が完全に乾ききる前に薬を塗布しましょう。

使用を忘れた場合の対処法

1日1回の使用なので、塗り忘れは比較的少ないかもしれませんが、もし忘れてしまった場合は、気づいた時点ですぐに1回分を塗布してください。

ただし、次に塗る時間が近い場合(例えば、夜に塗り忘れて翌朝に気づいたなど)は、忘れた分は飛ばして、次の通常の使用時間(夜)に1回分を塗布します。

ラノコナゾール(アスタット)の適応対象となる患者さん

ラノコナゾール(アスタット)は、特定の種類の真菌によって引き起こされる皮膚感染症に対して効果を発揮する薬です。ここでは、どのような診断を受けた方がこの薬による治療の対象となるのか、疾患名を挙げて解説します。

白癬(水虫・たむし・いんきん)と診断された方

ラノコナゾールが最も得意とするのが、白癬菌というカビが原因で起こる一連の疾患で、感染する部位によって呼び名が変わります。

  • 足白癬: いわゆる水虫です。足の指の間にできやすく、皮がむけたり、じゅくじゅくしたりする趾間型、足の裏に小さな水ぶくれができる小水疱型、足の裏やかかとが硬く厚くなる角質増殖型などのタイプがあります。
  • 股部白癬: いんきんたむしと呼ばれ、股間やその周辺に、輪のような形で赤く盛り上がり、強いかゆみを伴う発疹ができます。
  • 体部白癬: ぜにたむしと呼ばれ、顔や首、腕、お腹など、体の様々な部分に円形の発疹ができます。
  • 手白癬: 手に起こる水虫で、多くは片方の手だけに症状が出ます。利き手と反対の手に多い傾向があります。

皮膚カンジダ症(指間びらん症、間擦疹など)でお悩みの方

カンジダは、もともと人の皮膚や口の中、消化管などに存在する常在菌の一種です。通常は無害ですが、皮膚の抵抗力が落ちた時や、高温多湿で蒸れやすい環境が続いた時などに異常増殖し、症状を起こすことがあります。

  • カンジダ性指間びらん症: 手の指の間にできやすく、特に水仕事が多い方にみられます。皮膚が白くふやけて、赤くただれるのが特徴です。
  • カンジダ性間擦疹(かんさつしん): 脇の下、乳房の下、股など、皮膚がこすれやすく蒸れやすい部分に、境界がはっきりした赤い発疹ができます。
  • 乳児寄生菌性紅斑: いわゆるおむつかぶれの一部は、カンジダが原因で起こります。

癜風(でんぷう)と診断された方

癜風は、マラセチアという種類の常在菌が原因で起こる皮膚疾患で、汗をかきやすい夏場に、胸や背中、首、腕などに、茶色や白っぽい、細かい斑点が多数現れます。かゆみはほとんどないか、あっても軽い場合が多いです。

ラノコナゾール(アスタット)の治療期間

皮膚真菌症の治療において、多くの患者さんが陥りやすいのが、症状が良くなったことによる自己判断での治療中断です。ラノコナゾール(アスタット)による治療では、決められた期間、根気強く薬を塗り続けることが完治への鍵となります。

症状改善後も治療を続ける理由

ラノコナゾールは優れた抗真菌作用を持ち、使用を開始すると比較的早い段階でかゆみや赤みといった自覚症状が和らいでくることが多くあります。

しかし、症状がなくなったからといって、原因である真菌が完全にいなくなったわけではありません。目に見える症状は消えても、真菌は皮膚の角質層の奥深くに潜んで生き残っています。

ここで薬の使用をやめてしまうと、生き残った真菌が再び増殖し症状が再発してしまい、治療を繰り返すうちに菌が薬に慣れ、治りにくくなる可能性があります。

真菌を完全に死滅させるためには、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)に合わせて、菌が潜む古い角質がすべて新しい角質に入れ替わるまで、薬を塗り続ける必要があるのです。

疾患別の標準的な治療期間の目安

治療に必要な期間は、感染している部位や症状の重さ、皮膚のターンオーバーの速さによって異なります。以下に、一般的な治療期間の目安を示しますが、これはあくまでも標準的なケースです。

疾患名標準的な治療期間の目安
足白癬(水虫)最低1ヶ月~2ヶ月以上
股部白癬(いんきんたむし)最低1ヶ月以上
体部白癬(ぜにたむし)最低1ヶ月以上
皮膚カンジダ症2週間~1ヶ月程度
癜風(でんぷう)2週間~1ヶ月程度

特に足白癬の場合、症状が軽快しても最低1ヶ月は治療を継続することが基本です。角質が厚くなっている角質増殖型の場合は、さらに長い期間(3ヶ月~半年以上)が必要になることもあります。

治療期間が長引く要因

標準的な期間以上に治療が長引いてしまうケースには、いくつかの要因が考えられます。

  • 不適切な薬剤の使用: 塗布範囲が狭かったり、塗る回数が守られていなかったりすると、十分な効果が得られず治療が長引きます。
  • 角質増殖型の白癬: かかとなどがガサガサに硬くなるタイプの水虫は、角質層が非常に厚いため薬が浸透しにくく、治療に時間がかかります。
  • 生活環境: 家族に水虫の人がいる、長時間靴を履きっぱなしで足が蒸れやすいなど、再感染しやすい環境にいると、治癒が遅れることがあります。
  • 合併症: 糖尿病や免疫不全などの基礎疾患があると、感染症が治りにくくなる傾向があります。

要因に心当たりがある場合は、医師に相談し、生活習慣の改善なども含めた指導を受けることが重要です。

治療終了の判断基準

治療をいつ終了するかは、患者さん自身が判断するのではなく、必ず医師が決定します。

最も重要なのが、再度、患部の皮膚を採取して顕微鏡で検査し、真菌が完全にいなくなっているか(菌陰性化)を確認することです。自己判断で通院や薬の使用をやめてしまうと、再発のリスクが非常に高くなります。

副作用やデメリット

ラノコナゾール(アスタット)は、外用薬(塗り薬)であるため、全身に影響を及ぼすような重篤な副作用の頻度は極めて低いですが、塗布した部分に皮膚症状が現れることがあります。

主な皮膚症状の副作用(かぶれ、刺激感など)

ラノコナゾール(アスタット)を使用して最も報告が多い副作用は、塗布した部分に起こる皮膚症状で、薬の成分そのものや、基剤(クリームや軟膏のベースとなる物質)に対するアレルギー反応や刺激によって生じます。

主な副作用症状
接触皮膚炎(かぶれ)薬を塗った部分とその周辺が赤くなる、かゆみが増す、小さなぶつぶつや水ぶくれができる。
刺激感薬を塗った時に、ピリピリ、チクチクとした刺激を感じる。
発赤・紅斑塗った部分の皮膚が赤くなる。
そう痒(かゆみ)塗った部分のかゆみ。
乾燥・亀裂塗った部分の皮膚が乾燥して、ひび割れができることがある。

これらの症状は、もともとの皮膚真菌症の症状と似ているため、副作用なのか症状の悪化なのか、ご自身で判断するのは難しい場合があります。

副作用が起きた場合の対処法

もし、ラノコナゾールを使用して上記のような症状が現れたり、元の症状が悪化したように感じたりした場合は、薬の使用を一旦中止し、できるだけ早く処方を受けた医療機関を受診することが重要です。

自己判断で使用を続けると、症状がさらに悪化してしまう恐れがあります。

医師が診察し副作用であると判断した場合は、他の系統の抗真菌薬に変更する、あるいはかぶれの治療を優先するなど、適切な処置を行います。

全身性の副作用は起こるのか

ラノコナゾールは皮膚から吸収される量がごくわずかであるため、内服薬(飲み薬)でみられるような、肝機能障害や血液障害といった全身性の副作用が起こる可能性は、極めて低いです。

非常に稀ですが、薬の成分に対して強いアレルギー反応(アナフィラキシーなど)が起こる可能性はゼロではありません。

薬を使用してから、じんましんが全身に広がったり、息苦しさやめまいを感じたりした場合は、ただちに薬の使用を中止し、救急外来を受診するなど緊急の対応が必要です。

ラノコナゾール(アスタット)で効果がなかった場合

指示通りにラノコナゾール(アスタット)を使用していても、期待したような効果が得られない、あるいは症状が改善しないケースも残念ながらあります。

ここでは、効果が見られない場合に考えられる原因と、皮膚科で行われる次のステップについて解説します。

効果が見られない場合に考えられる原因

治療効果が上がらない背景には、いくつかの可能性が潜んでいます。

  • 使用方法の問題: 塗布する範囲が狭すぎる、量が少ない、毎日塗れていないなど、薬の使い方が不適切である場合。
  • 診断の問題: そもそも症状の原因が真菌ではない可能性。水虫によく似た他の皮膚疾患(汗疱、接触皮膚炎、掌蹠膿疱症など)である場合。
  • 薬剤耐性菌: まれに、ラノコナゾールが効きにくい、あるいは効かない性質を持った真菌(耐性菌)が原因である場合。
  • 角質の肥厚: かかとなどがガサガサに硬くなっている角質増殖型の水虫では、薬の成分が角質の奥深くまで浸透しにくく、外用薬だけでは効果が出にくいことがあります。
  • 再感染: 家族内に水虫の人がいたり、公衆浴場やスポーツジムなどを頻繁に利用したりすることで、治りかけてはまた感染するというサイクルを繰り返している場合。

診断の見直しの必要性(真菌症ではない可能性)

治療を開始する前の診断が、最も重要です。もし、顕微鏡検査を行わずに、見た目だけで診断して治療を開始した場合、効果が出なければ、診断そのものを見直す必要があります。

再度、皮膚の一部を採取して顕微鏡で真菌の有無を徹底的に確認し、ここで真菌が見つからなければ、他の皮膚疾患を疑い、他の治療法へと切り替えます。

ラノコナゾールで改善しないからといって、すぐに「治らない水虫だ」と結論づけるのは早計です。

他の抗真菌薬への変更

顕微鏡検査で真菌の存在が確認されているにもかかわらず、ラノコナゾールで効果が不十分な場合は、作用機序の異なる他の抗真菌外用薬への変更を検討します。

抗真菌薬には、ラノコナゾールが含まれるイミダゾール系の他にも、アリルアミン系、ベンジルアミン系、チオカルバミン酸系、モルホリン系など、様々な系統の薬があります。

内服薬治療への切り替え

外用薬を複数試しても効果が得られない難治性のケースや、爪の中にまで白癬菌が侵入している爪白癬、角質が著しく厚くなっている角質増殖型の足白癬などでは、外用薬だけでの治療には限界があります。

このような場合には、体の中から作用する抗真菌薬の内服(飲み薬)治療が検討されます。内服薬は、血流に乗って皮膚や爪の隅々まで有効成分を届けることができるため、外用薬では届きにくい場所にいる真菌に対しても高い効果が期待できます。

代表的な内服薬は、イトラコナゾール、テルビナフィン、ホスラブコナゾールなどです。ただし、内服薬は肝臓への負担など、外用薬にはない副作用のリスクもあるため、定期的な血液検査を行いながら、慎重に治療を進めていく必要があります。

他の治療薬との併用禁忌

薬の組み合わせによっては、互いの効果に影響を与えたり、予期せぬ副作用を引き起こしたりすることがあります。ここでは、ラノコナゾールを使用する上での、他の薬との併用に関する注意点を解説します。

外用薬同士の併用に関する注意点

基本は、同じ場所に複数の塗り薬を自己判断で重ねて塗ることを避けることです。

もし、皮膚真菌症の治療と並行して、湿疹などで別の塗り薬(例えばステロイド外用薬など)を同じ部位に使用する必要がある場合は、必ず医師の指示に従ってください。

医師は、塗る順番や、塗る間隔(例えば、朝はこちらの薬、夜はこちらの薬、など)を具体的に指示します。

ステロイド外用薬との併用について

皮膚真菌症の炎症やかゆみが非常に強い場合、治療の初期段階で、抗真菌薬であるラノコナゾールと、炎症を抑えるステロイド外用薬を併用することがあります。

ただし、ステロイドには免疫を抑制する作用があるため、長期間、単独で真菌症に使用すると、かえって真菌の増殖を助長してしまう危険性があるため、ステロイドの併用はあくまでも医師の管理下で、短期間に限定して行われるのが一般的です。

内服薬との相互作用について

ラノコナゾールは外用薬であり、皮膚からの吸収はごくわずかなので、全身を巡る高血圧の薬や糖尿病の薬、抗凝固薬といった、多くの内服薬との間に、薬物相互作用(飲み合わせの問題)を引き起こす可能性は、まずありません。

ただし、安心して治療を受けるためにも、診察の際には、現在使用中のすべての薬(市販薬やサプリメントを含む)について、医師や薬剤師に伝えておくことが大切です。

妊娠中・授乳中の使用は可能か

妊娠中の方へのラノコナゾールの使用に関しては、治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ処方されます。

安全性が完全に確立されているわけではないため、妊娠中または妊娠している可能性のある方は、必ずその旨を医師に申し出てください。 授乳中の方についても同様に、医師の判断のもとで慎重に使用を検討します。

自己判断での使用は絶対に避けてください。

保険適用と薬価について

お読みください

以下に記載している治療費(医療費)は目安であり、実際の費用は症状や治療内容、保険適用否により大幅に上回ることがございます。当院では料金に関する以下説明の不備や相違について、一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。

ラノコナゾール(アスタット)は保険適用されるか

皮膚科などの医療機関で、医師が皮膚真菌症(白癬、カンジダ症、癜風)の治療に必要と判断して処方するラノコナゾール(アスタット)は、健康保険の適用対象です。

市販薬として販売されている水虫薬は全額自己負担となるため、同じ成分の薬であっても医療機関で処方を受ける方が、結果的に費用負担を抑えられるケースが多くあります。

各種剤形の薬価

先発品(アスタット)の薬価薬価
アスタットクリーム1% (10g)215.00円
アスタット軟膏1% (10g)215.00円
アスタット外用液1% (10mL)215.00円
アスタット外用スプレー1% (10g)215.00円

例えば、アスタットクリーム10gを1本処方された場合、薬剤料は215円です。自己負担割合が3割の方であれば、窓口負担額は、215円 × 0.3 = 64.5円 となります(別途、診察料や処方料などがかかります)。

以上

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大垣中央病院・こばとも皮膚科

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