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インフリキシマブ(レミケード)

インフリキシマブ(レミケード)

インフリキシマブ(レミケード)とは、免疫の働きに関わるTNF-αという物質を抑えることで炎症を鎮める生物学的製剤です。

主に皮膚や関節に痛みや赤みをともなう疾患などで使用し、慢性的な炎症や症状の進行を抑制する効果が期待できます。

保険制度のもとで利用できる高額な治療薬の一つですが、その効果や服用方法、副作用などを理解し、正しく活用することが重要です。

この記事の執筆者

小林 智子(日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

小林 智子(こばやし ともこ)

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士
こばとも皮膚科院長

2010年に日本医科大学卒業後、名古屋大学医学部皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了後、アメリカノースウェスタン大学にて、ポストマスターフェローとして臨床研究に従事。帰国後、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターにて、糖化と肌について研究を行う。専門は一般皮膚科、アレルギー、抗加齢、美容皮膚科。雑誌を中心にメディアにも多数出演。著書に『皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方』(彩図社)など。

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こばとも皮膚科関連医療機関

医療法人社団豊正会大垣中央病院


目次
  1. インフリキシマブ(レミケード)の有効成分と効果、作用機序
    1. インフリキシマブの有効成分「インフリキシマブ」とは
    2. TNF-α阻害による炎症抑制
    3. 乾癬に対する効果
    4. 作用機序のまとめ
  2. 使用方法と注意点
    1. 使用方法の概要
    2. 投与時間とスケジュール
    3. 使用時の具体的な注意点
    4. 投与前の感染症スクリーニング
  3. インフリキシマブ(レミケード)の適応対象となる患者さん
    1. 中~重症の乾癬
    2. 関節症性乾癬
    3. 他の治療が効果不十分な場合
    4. 患者さんが注意すべきポイント
  4. インフリキシマブ(レミケード)の治療期間
    1. 一般的な治療の流れ
    2. 治療期間の目安
    3. 治療効果を高めるためのポイント
    4. 治療期間に関する情報まとめの表
  5. インフリキシマブ(レミケード)の副作用やデメリット
    1. 代表的な副作用
    2. デメリットとして挙げられる点
    3. 副作用が疑われる症状のリスト
    4. 副作用と対策
  6. 効果がなかった場合
    1. 効果判定のタイミング
    2. 他の生物学的製剤への切り替え
    3. 製剤以外の併用療法
    4. インフリキシマブ効果不十分時の選択肢
  7. 他の治療薬との併用禁忌
    1. 併用禁忌となる主な薬剤
    2. ワクチン接種の注意
    3. 併用時に特に注意が必要な薬剤
    4. 注意すべき併用薬
  8. インフリキシマブ(レミケード)の保険適用と薬価について
    1. 保険適用後の薬価
    2. 投与量と費用の目安
    3. 高額療養費制度の利用
    4. 治療コストの概算
  9. 参考文献

インフリキシマブ(レミケード)の有効成分と効果、作用機序

インフリキシマブ(レミケード)は、皮膚科領域では尋常性乾癬や関節症性乾癬、膿疱性乾癬などの治療で使うことが多い生物学的製剤で、免疫反応の一端を担うTNF-αを抑制することで炎症をコントロールします。

インフリキシマブの有効成分「インフリキシマブ」とは

インフリキシマブはマウス由来の抗体とヒト由来の抗体を組み合わせたモノクローナル抗体です。

これによって特異的にTNF-αに結合し、炎症を引き起こす経路を遮断し、皮膚科だけでなく関節リウマチやクローン病など、炎症が慢性化しやすい病気にも広く用いられています。

TNF-α阻害による炎症抑制

TNF-αは体を守る免疫システムの一部として機能しますが、過剰に産生されると正常な細胞まで攻撃されてしまい、炎症や痛みなどの症状を長引かせます。

インフリキシマブはTNF-αの働きをブロックし、体が不必要に炎症を起こさないよう導きます。

乾癬に対する効果

乾癬は皮膚のターンオーバーが異常に早まり、赤い発疹や鱗屑などが広範囲に生じやすい病気です。

インフリキシマブは皮膚の炎症や厚みを軽減し、症状をコントロールしやすくし、広範囲に及ぶ乾癬や関節症状を伴うケースで効果が高いとされ、治療の選択肢として注目を集めています。

作用機序のまとめ

以下の表は、インフリキシマブ(レミケード)の作用機序を簡単にまとめたものです。

項目内容
標的分子TNF-α
インフリキシマブの役割TNF-αに直接結合して機能を抑制
炎症の抑制過剰な免疫反応をコントロールし炎症軽減
乾癬・関節への効果皮膚の鱗屑や赤み、関節痛などの症状を改善

この作用機序によって、乾癬に伴う皮膚・関節の症状が徐々に落ち着いていきますが、個人差があるため、効果や実感できるスピードには幅があります。


使用方法と注意点

インフリキシマブは点滴静注(静脈注射)で投与し、内服薬と比べて制約が多いように感じるかもしれませんが、正しいスケジュールに沿って使用すれば症状のコントロールが期待できます。

使用方法の概要

体重に応じて決まった投与量を点滴でゆっくりと注入し、導入時は0週、2週、6週の計3回行い、その後は8週ごとに定期投与するスケジュールが一般的です。

医療スタッフが血圧や体調を確認しながら行うため、クリニックや病院で時間を確保して受ける必要があります。

投与時間とスケジュール

インフリキシマブの点滴は1回あたり1~2時間程度かかり、初回投与時はアレルギー反応などが起こらないか注意深く観察しながら行うため、さらに時間がかかる場合があります。

投与スケジュールは医師と相談しながら決め、通院の負担と症状の改善を両立できるように計画します。

使用時の具体的な注意点

  • 感染症の有無を確認する
    インフリキシマブは免疫力を弱める可能性があります。結核やB型肝炎などの感染症のリスクが高まるため、使用前には各種検査が重要です。
  • 定期的な血液検査
    肝機能や血球数に異常がないかをチェックします。投与後も定期的に観察することで、副作用を早期に発見できます。
  • 副作用の早期対処
    投与後に倦怠感や発熱、皮疹などが現れた場合は、早めに医療機関へ連絡してください。重症化を防ぐうえで早期対応が大切です。

投与前の感染症スクリーニング

投与前に行う代表的な感染症検査項目

検査項目目的
ツベルクリン反応結核の潜在感染の確認
クォンティフェロン結核菌に対する反応の確認
B型肝炎ウイルスウイルスキャリアの有無を確認
C型肝炎ウイルスウイルスキャリアの有無を確認
HIV検査免疫状態の総合的確認

上記の検査で異常を認めた場合、治療方針の再検討や感染症への先行治療などが必要になります。


インフリキシマブ(レミケード)の適応対象となる患者さん

皮膚科分野でインフリキシマブを導入する患者さんは、中~重症の乾癬を抱えているケースが多いです。長期間にわたって症状が改善しにくい場合や、他の外用薬や内服薬で十分な効果が得られなかった場合に選択肢となります。

中~重症の乾癬

広範囲にわたる発疹や鱗屑、強いかゆみがある場合、あるいは仕事や日常生活に支障をきたすほどの症状を抱えている場合にインフリキシマブを検討することが多く、体質や既存疾患の有無などを加味して医師が判断します。

関節症性乾癬

乾癬によって関節に炎症が起こり、腫れや痛みが進行する場合があり、インフリキシマブは炎症を抑える効果が認められているため、関節症状と皮膚症状の両方をコントロールするうえで有力な治療手段となります。

他の治療が効果不十分な場合

従来の外用ステロイド剤や内服薬(免疫調整薬など)を使っても十分な効果を得られないとき、症状や合併症のリスクを踏まえて生物学的製剤に切り替えるケースがあります。

インフリキシマブは投与スケジュールこそ決まっていますが、高い治療効果が期待できる点が特徴です。

患者さんが注意すべきポイント

  • 持病の有無
    糖尿病や心不全などを抱えている場合は慎重に導入を検討します。
  • 妊娠を計画している場合
    妊娠中の安全性データが十分ではないため、医師と慎重に相談してから投与を検討します。
  • 高齢者
    免疫力が低下していることが多く、感染症リスクが高まります。必要な予防接種や感染症対策が重要です。

短期的な治療だけでなく、中長期的に見たときのリスク評価と生活面の調整が必要になります。


インフリキシマブ(レミケード)の治療期間

インフリキシマブの治療では、ある程度の期間をかけて効果を継続させることを目指し、点滴投与を継続して行うため、治療計画をしっかり立てることが大切です。

一般的な治療の流れ

  • 導入期
    0週、2週、6週に投与し、体内の炎症レベルを素早く抑えます。
  • 維持期
    8週ごとの定期投与を続け、炎症の再燃を防ぎます。

このサイクルを長期間行うことで皮膚症状や関節痛を落ち着かせ、患者さんの日常生活の質を安定させることを目標とします。

治療期間の目安

通常は半年から1年以上継続するケースが多いです。症状の落ち着き具合や副作用の有無を見ながら、主治医が投与の継続または変更を判断します。自己判断で中断すると症状が悪化するリスクが高まるので、自己中断は避けるほうが賢明です。

治療効果を高めるためのポイント

  • 定期的な通院
    投与スケジュールを守ることで安定した血中濃度を保ち、効果を最大化します。
  • 生活習慣の見直し
    過度の飲酒や喫煙は炎症を助長する可能性があります。適度な運動とバランスの良い食事が重要です。
  • ストレス管理
    過剰なストレスは免疫バランスを乱す一因です。ストレスコントロールにも意識を向けると良いでしょう。

治療期間に関する情報まとめの表

治療の流れや期間の目安

項目導入期維持期
投与回数0週・2週・6週の3回8週に1回
効果の目安急速に炎症を抑える症状の安定維持
治療期間~約3カ月半年~1年以上継続することが多い
通院の頻度集中的に通院8週に1度(症状に応じて前後)

導入期で症状の改善傾向を見極めつつ、維持期で安定化させるという流れを意識すると治療計画がスムーズに進みやすいです。


インフリキシマブ(レミケード)の副作用やデメリット

インフリキシマブは高い治療効果が期待できる反面、免疫抑制による感染症リスクや点滴投与によるアレルギー反応などの副作用が報告されています。医師による経過観察と早期発見・早期対応が重要です。

代表的な副作用

  • アレルギー反応
    投与中や投与後に発疹、かゆみ、息苦しさなどが生じるケースがあります。医療スタッフが投与時に経過観察を行い、必要に応じて対処します。
  • 感染症リスクの上昇
    免疫系を抑える作用によって結核や肺炎、帯状疱疹などにかかりやすくなる場合があります。予防接種や定期検査が大切です。
  • 肝機能障害
    肝臓の数値が悪化する例もあるため、定期的な血液検査で確認します。

デメリットとして挙げられる点

  • コスト面の負担
    生物学的製剤は高価な薬剤であり、保険適用後も患者さんの自己負担が高額になる場合があります。
  • 通院時間
    点滴投与のためにクリニックや病院へ通う必要があります。1回あたり数時間を要することもあり、仕事や学校との両立を考慮する必要があります。
  • 長期継続の必要性
    症状が改善した場合でも、途中で投与を止めると再燃リスクが高いです。長期視点での治療計画が欠かせません。

副作用が疑われる症状のリスト

以下のような症状を感じた場合、早めに主治医へ相談してください。自己判断で放置すると重篤化するリスクがあります。

  • 発熱や倦怠感が長引く
  • 皮疹や全身のかゆみが急に強くなった
  • 関節の強い痛みや腫れが増した
  • せきが出て呼吸が苦しい

副作用と対策

代表的な副作用と対策を一覧にすると、次のようになります。

副作用対策
アレルギー反応点滴中の体調モニタリング、抗アレルギー薬の併用など
感染症リスク定期検査、手洗い・うがい・マスク等の感染予防
肝機能障害定期的な血液検査、肝機能悪化時の休薬検討
注入部位の痛み看護師による適切なルート確保、痛み止めの使用

副作用のリスクを十分把握しつつ、医療チームとの連携を図ることで安心して治療を続けやすくなります。


効果がなかった場合

インフリキシマブを一定期間使っても症状が改善しにくいケースもあり、生物学的製剤の効果は個人差があるため、効果をしっかり評価しながら代替療法を検討することが大切です。

効果判定のタイミング

通常、導入期(0~6週)である程度の効果判定を行い、維持期に入ってからも8週ごとに投与前の症状を確認します。改善度合いや患者さんの負担を総合的に見て、投与継続の可否を判断します。

他の生物学的製剤への切り替え

同じTNF-α阻害薬でも、インフリキシマブ以外にアダリムマブやゴリムマブなどの選択肢があり、また、IL-17やIL-23を標的とした別の生物学的製剤も登場し、乾癬治療に活用されています。

インフリキシマブが十分な効果を発揮しなかった場合、ほかの製剤を検討する場合があります。

製剤以外の併用療法

  • 光線療法
    紫外線を照射して皮膚の炎症を抑えます。生物学的製剤との併用で相乗効果を狙うこともあります。
  • 内服薬の変更
    免疫調整薬やビタミンD3製剤など、併用する薬剤の見直しを行う場合があります。
  • 生活習慣指導
    食事管理、運動、禁煙などの徹底で症状が改善する余地があります。

インフリキシマブ効果不十分時の選択肢

効果が不十分なときに検討する選択肢を、以下のように整理できます。

選択肢具体例
他のTNF-α阻害薬アダリムマブ、ゴリムマブなど
他の生物学的製剤ウステキヌマブ(IL-12/23阻害薬)など
光線療法ナローバンドUVB療法、PUVA療法など
内服薬の変更シクロスポリン、メトトレキサート、アプレミラストなど
生活習慣指導食事・運動・禁煙指導

医師との相談が何よりも大切で、患者さんの体質や生活習慣に合った治療法を見つけることで、より良い結果につながります。


他の治療薬との併用禁忌

インフリキシマブは強力な免疫抑制作用を持つため、併用すると危険が増す薬剤や治療法があります。安全性を高めるためにも禁忌や注意事項を理解しておく必要があります。

併用禁忌となる主な薬剤

  • 他のTNF-α阻害薬
    重篤な感染症リスクが高まる可能性があります。
  • ライブワクチン
    生ワクチンの接種によって感染症が発症するリスクが上昇します。
  • 不適切な免疫抑制薬の重複
    免疫抑制の度合いが強くなり過ぎると、重い感染症や肝障害を起こしやすくなります。

ワクチン接種の注意

インフリキシマブ導入前に必要なワクチンを接種する場合、医師とスケジュール調整を行うことが大切になります。

インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンなどは不活化ワクチンであり、基本的に接種可能と考えられていますが、接種のタイミングに注意が必要です。

併用時に特に注意が必要な薬剤

  • 高用量ステロイド
    感染症リスクがさらに上昇するため、投与量や投与期間を厳密に管理します。
  • 免疫調整薬(メトトレキサートなど)
    比較的併用されるケースがありますが、肝機能障害や血液障害のリスクを観察します。
  • 制酸薬・胃薬
    インフリキシマブと直接的な相互作用は少ないですが、総合的な内服薬リストを医師に共有するとミスを防ぎやすくなります。

注意すべき併用薬

インフリキシマブと併用するうえで注意が必要な薬剤を、まとめてみました。

薬剤カテゴリ注意点
他のTNF-α阻害薬免疫抑制が強くなり重篤な感染症リスクが高まる
生ワクチンワクチン由来の病原体が体内で増殖する可能性
高用量ステロイド重度の感染症や血糖値上昇のリスク上昇
メトトレキサートなどの免疫調整薬肝機能障害や血液障害に注意しながら適切な用量を設定する必要がある

副作用を最小化するためにも、処方医には現在使用中の薬剤やサプリメントを正確に伝えておくことを推奨します。


インフリキシマブ(レミケード)の保険適用と薬価について

お読みください

以下に記載している治療費(医療費)は目安であり、実際の費用は症状や治療内容、保険適用否により大幅に上回ることがございます。当院では料金に関する以下説明の不備や相違について、一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。

保険適用後の薬価

インフリキシマブ(レミケード)点滴静注用100mgの薬価は約31,300円程度で(変動する可能性があります)、標準的な保険制度(3割負担)の場合、1バイアルあたり約9,400円前後が自己負担の目安です。

患者さんの体重や投与量に応じて使用バイアル数が増減するため、実際の金額は治療計画により変動します。

投与量と費用の目安

たとえば体重60kgの方が1回の投与で5mg/kgを使用すると300mgが必要となり、1バイアル100mgのため3バイアルの使用です。

保険3割負担の場合、1回投与あたり 約9,400円×3バイアル=約28,200円程度が目安で、これを導入期には0週、2週、6週の計3回行うことになり、維持期では8週ごとに同様のコストが発生します。

高額療養費制度の利用

高額な医療費を支払った場合、一定の基準を超えた分が後から払い戻される制度があります。所得区分によって自己負担限度額が異なるため、事前に市区町村の窓口や健康保険組合などに確認すると安心です。

治療コストの概算

ここでは体重60kgの方を例にして、1回投与にかかる概算を示します。

項目内容
体重60kg
1回投与量5mg/kg × 60kg = 300mg
バイアル数100mg × 3バイアル
1バイアル薬価約31,300円(変動あり)
3割負担の場合の費用約9,400円 × 3バイアル = 約28,200円

上記はあくまで参考額で、実際には患者さん個々の病状、体重、保険区分によって細かく変わります。医療機関での投与費用や診察料なども加わるため、総額はもう少し高くなる傾向があります。


以上

参考文献

Tanida S, Inoue N, Kobayashi K, Naganuma M, Hirai F, Iizuka B, Watanabe K, Mitsuyama K, Inoue T, Ishigatsubo Y, Suzuki Y. Adalimumab for the treatment of Japanese patients with intestinal Behçet’s disease. Clinical Gastroenterology and Hepatology. 2015 May 1;13(5):940-8.

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Gupta AK, Skinner AR. A review of the use of infliximab to manage cutaneous dermatoses. Journal of Cutaneous Medicine and Surgery: Incorporating Medical and Surgical Dermatology. 2004 Apr;8:77-89.

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Winterfield LS, Menter A. Infliximab. Dermatologic Therapy. 2004 Oct;17(5):409-26.

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医療情報は日々進化しており、専門的な判断が求められることが多いため、当記事はあくまで一つの参考としてご活用いただき、具体的な治療方針については、お近くの医療機関に相談することをお勧めします。

大垣中央病院・こばとも皮膚科

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目次
  1. インフリキシマブ(レミケード)の有効成分と効果、作用機序
    1. インフリキシマブの有効成分「インフリキシマブ」とは
    2. TNF-α阻害による炎症抑制
    3. 乾癬に対する効果
    4. 作用機序のまとめ
  2. 使用方法と注意点
    1. 使用方法の概要
    2. 投与時間とスケジュール
    3. 使用時の具体的な注意点
    4. 投与前の感染症スクリーニング
  3. インフリキシマブ(レミケード)の適応対象となる患者さん
    1. 中~重症の乾癬
    2. 関節症性乾癬
    3. 他の治療が効果不十分な場合
    4. 患者さんが注意すべきポイント
  4. インフリキシマブ(レミケード)の治療期間
    1. 一般的な治療の流れ
    2. 治療期間の目安
    3. 治療効果を高めるためのポイント
    4. 治療期間に関する情報まとめの表
  5. インフリキシマブ(レミケード)の副作用やデメリット
    1. 代表的な副作用
    2. デメリットとして挙げられる点
    3. 副作用が疑われる症状のリスト
    4. 副作用と対策
  6. 効果がなかった場合
    1. 効果判定のタイミング
    2. 他の生物学的製剤への切り替え
    3. 製剤以外の併用療法
    4. インフリキシマブ効果不十分時の選択肢
  7. 他の治療薬との併用禁忌
    1. 併用禁忌となる主な薬剤
    2. ワクチン接種の注意
    3. 併用時に特に注意が必要な薬剤
    4. 注意すべき併用薬
  8. インフリキシマブ(レミケード)の保険適用と薬価について
    1. 保険適用後の薬価
    2. 投与量と費用の目安
    3. 高額療養費制度の利用
    4. 治療コストの概算
  9. 参考文献