グセルクマブ(トレムフィア)とは、乾癬などの慢性炎症を伴う皮膚疾患を持つ方を対象に、炎症の原因物質を選択的に抑える目的で開発された生物学的製剤で、重度の皮膚症状や関節症状に悩む方にとって、新たな治療選択肢となる可能性があります。
体内の免疫応答をコントロールする性質から、高い治療効果を見込める一方、正しい使用方法や注意事項を理解することが大切です。
この記事では、グセルクマブ(トレムフィア)の作用機序、有効成分、使用方法、そして治療期間や副作用などを詳しく解説し、皮膚科受診を迷う方が治療を検討する際の一助となる情報を提供します。
グセルクマブ(トレムフィア)の有効成分と効果、作用機序
免疫異常により皮膚が過剰に増殖する乾癬などの病気には、従来からステロイド外用薬や内服薬が用いられていますが、十分な効果が得られない場合や副作用の懸念がある場合、より標的性の高い治療法が検討されます。
グセルクマブ(トレムフィア)は、IL-23と呼ばれるサイトカインを特異的にブロックする作用を持ち、慢性の皮膚炎症に対して有効性が示唆されました。
IL-23を抑制する意義
IL-23は炎症を増幅させるサイトカインの1つで、過剰になると免疫バランスが乱れ、皮膚の過度な角化や発赤、かゆみなどを引き起こしやすくなります。
グセルクマブはこのIL-23のp19サブユニットに結合し、作用を抑えることで炎症の連鎖を断ち切ることが目標です。
IL-23をターゲットとする治療薬
薬剤名 | ターゲット | 主な適応症 |
---|---|---|
グセルクマブ(トレムフィア) | IL-23 p19サブユニット | 中等度~重度の乾癬など |
リサンキズマブ | IL-23 p19サブユニット | 同上 |
チルドラキズマブ | IL-23 p19サブユニット | 研究段階や使用症例は限られる |
有効成分がもたらす具体的な効果
グセルクマブによってIL-23の活性が低下すると、病的な免疫反応が緩和し、皮膚の赤みや鱗屑(フケのような剥がれ)が減少しやすくなり、また、かゆみや痛みに悩む方は症状が緩和され、生活の質の向上が期待できます。
- 皮膚症状の安定化
- かゆみの軽減によるストレス緩和
- 外用薬の頻度や量を減らせる可能性
- 関節症状を併発する場合は関節痛の緩和
どのように作用機序が働くか
身体の免疫システムは異物から身を守る反応として働きますが、過剰に反応すると自己組織を傷つけてしまうリスクがあり、乾癬のように免疫細胞が皮膚を攻撃する状態では、IL-23が重要な役割を果たします。
グセルクマブの投与により、この炎症ルートが抑えられ、症状の改善が狙われます。
グセルクマブの作用プロセス
ステップ | 内容 |
---|---|
1. グセルクマブ注射 | 皮下注射により血中へ移行 |
2. IL-23 p19サブユニットの認識 | 特定のサブユニットを結合部位として捕捉 |
3. IL-23シグナル阻害 | 免疫細胞の過剰活性をブロック |
4. 皮膚炎症の緩和 | 発赤やかゆみ、鱗屑などの症状が落ち着く |
似たカテゴリーの薬との比較
IL-17を標的とする薬やTNF-αを抑える薬など、同じ生物学的製剤でも作用点が異なるケースがあります。
患者さんによってはIL-23阻害薬が合う場合もあれば、別の経路を抑制する薬が有効なこともあるため、主治医と相談して治療方針を決めるのが重要です。
使用方法と注意点
グセルクマブは多くの場合、一定の間隔で皮下注射を行うことで血中濃度を保ち、継続的に炎症を抑える治療を行います。使用方法を誤ると効果を十分に引き出せないだけでなく、副作用リスクを高める可能性があるため注意が必要です。
投与スケジュールの概要
通常は、導入期に短い間隔で複数回注射し、症状が安定したあと維持期に入ると投与間隔を延ばすケースが一般的です。
例えば、最初は2~4週間おきに数回打ち、その後は8週間程度の間隔で継続するなど、患者さんの症状や反応をみながら主治医が調整します。
投与計画の一例
時期 | 投与間隔 | 目的 |
---|---|---|
導入期 | 2~4週間ごとに2~3回 | 症状の急速改善を目指す |
移行期 | 約4~8週間ごとに1回 | 症状の安定維持と再燃防止 |
維持期 | 8週間おきなど個別に調整 | 長期安定、定期チェックで副作用を監視 |
自己注射か病院での注射か
医師の判断によっては、自宅で自己注射を行う方法も選択肢で、自己注射を行う際は、針の取り扱いから注射部位の選択、保管方法まで正しく把握する必要があります。
扱いに不安がある場合は、医療機関で注射を続ける方法もあるため、気軽に相談することが大切です。
自己注射における注意事項
- 冷蔵保管(2~8℃)で光や高温を避ける
- 注射前に室温に戻して注射時の痛みを軽減
- 腹部や太ももなどの皮下注射が可能な部位をローテーション
- 針や注射器の廃棄は指定の容器を使い、安全に処分
投与前後に気をつけたい点
発熱や体調不良があるときに投与を続けるかどうかは、主治医の判断を仰ぐと安心です。高熱や強いかぜ症状がある場合は、グセルクマブを打つ時期を少し調整する可能性があります。
投与後もしばらく安静にし、異常な反応(呼吸の苦しさ、全身の発疹など)がないかを見守ってください。
副作用への早期対応の重要性
万が一重度のアレルギー反応(アナフィラキシー)が起きた際は、すぐに医療機関へ連絡し処置を受ける必要があります。
比較的軽い副作用としては、注射部位の痛みや腫れ、上気道感染症などが報告されていて、いずれの場合も早期発見と対応が症状を悪化させないためのカギです。
グセルクマブ(トレムフィア)の適応対象となる患者さん
中等度から重度の乾癬や乾癬性関節炎など、従来の治療法では十分な改善が得られない方にとって、グセルクマブは有力な選択肢になり得ます。
中等度~重度の尋常性乾癬
尋常性乾癬は皮膚に厚い鱗屑と発赤を伴う代表的な慢性炎症性疾患で、病変範囲が広く、外用薬や内服薬、光線療法でコントロールが難しいとされるケースでは、生物学的製剤の使用を検討することが多いです。
乾癬の重症度評価ポイント
項目 | 評価の目安 |
---|---|
皮疹面積(BSA) | 10%以下を軽症、10~30%を中等度、30%以上を重度 |
痒みや疼痛の程度 | 痒みが強い・痛みがあるほどQOLに影響 |
日常生活への影響 | 着衣・入浴・外出・仕事などの制限状況 |
関節症状を合併する乾癬性関節炎
皮膚症状だけでなく関節が痛んだり変形したりする乾癬性関節炎には、免疫抑制効果を狙った注射薬が有効なことが多いです。グセルクマブはIL-23をブロックして関節の炎症を抑え、活動性が高い場合でも症状コントロールをめざせます。
関節症状を持つ方が注意する点
- 関節のこわばりや腫れが日常動作を困難にする
- 変形が進む前に早めの治療介入を検討
- ほかの関節リウマチ薬との併用リスクを医師と相談
- 生活習慣やリハビリテーションとの併用で症状改善を図る
従来の治療で効果不十分なケース
ステロイド外用剤やビタミンD3製剤、免疫抑制剤を用いても症状改善が限定的な方、あるいは副作用のために使用継続が困難な方には、グセルクマブが適した選択肢として提示されます。
病状に合わせて、どのタイミングで生物学的製剤へ移行するかを主治医が見極めます。
併存疾患を持つ方への配慮
高血圧や糖尿病などの生活習慣病を持つ方、結核や重度感染症のリスクが高い方は、使用時に慎重な判断が求められ、治療前の血液検査や胸部X線などを行い、安全性を確認したうえで投与を始めることが大切です。
グセルクマブ(トレムフィア)の治療期間
生物学的製剤は、即効性はある程度期待できるものの、症状の安定化を維持するには長期的な投与が必要になる場合が多いです。グセルクマブの治療期間は人によって異なりますが、症状が大きく改善しても再燃防止のために計画的に継続します。
導入期と維持期
治療開始後しばらくは導入期と位置づけ、短めの間隔で数回連続投与し、症状の改善が得られたら維持期に入り、8週間ごとのような定期スケジュールで投与を継続する場合が多いです。
導入期で十分な効果を得られると、維持期ではさらに生活の質が向上しやすくなります。
治療期間
期間 | 目安 | 方針 |
---|---|---|
導入期 | 開始から約3か月 | 集中的に投与し、炎症を強力に抑え込む |
移行期 | 3か月~半年程度 | 投与間隔の調整などで安定を図る |
維持期 | 半年以降 | 8週間ごとなどの定期投与で良好な状態を維持 |
症状改善の目安
グセルクマブでは投与後1~2か月程度で皮膚症状の変化を実感する方が多いですが、個人差があります。かゆみが軽くなったり、発疹の範囲が縮小したりするなどの目に見える改善があれば、治療継続によるさらに大きな効果に期待が高まります。
改善をはかる指標
- 皮膚の赤みが薄くなっている
- 鱗屑の量や厚みが減少
- かゆみが弱まり、睡眠の質が上がる
- 関節痛が軽減し、動きやすさが増す
中断リスクと再燃
症状が良好になったからといって自己判断で治療を中断すると、炎症が再燃することが多いため注意が必要です。
再度の治療導入では以前以上に投与回数や費用がかかる可能性もあるため、医師の指示を仰いで計画的に投与スケジュールを組みます。
定期検査の重要性
長期間使用する場合、肝機能や腎機能、血液検査での感染症リスクなどを定期的に確認する必要があります。免疫機能を調整する薬であるため、結核やウイルス性肝炎などの検査を受け、異常があれば早期に対策を講じることが重要です。
グセルクマブ(トレムフィア)の副作用やデメリット
グセルクマブは多くの方に有効と考えられていますが、あらゆる薬と同様に副作用が全くないわけではありません。副作用を理解し、早期発見と迅速な対応が求められます。
主な副作用
免疫を調整する性質上、感染症リスクの増加や注射部位の反応が主な副作用に挙げられます。また、アレルギー反応が出る可能性もあり、重篤なアナフィラキシー症状はまれですが、発生した場合は緊急対応が必要です。
副作用の例と対処法
副作用の例 | 対応・予防策 |
---|---|
注射部位の痛みや腫れ | 投与時に適切な技術を用いる、患部を冷やす |
感染症(風邪・肺炎など) | 手洗いの徹底、体調不良時は医師と相談 |
口腔カンジダ症 | 口内環境を清潔に保ち、症状が出たら早めに受診 |
アレルギー症状 | 蕁麻疹や息苦しさがあれば、すぐに医療機関へ連絡 |
長期使用に伴う注意点
長期間にわたる免疫調整で、稀に悪性腫瘍や重大な感染症発症リスクが指摘されていますが、あくまで可能性の話であり、現時点で大きな懸念があるわけではありません。
それでも万全を期すため、定期検診や医療スタッフとの連携が非常に重要です。
経済的負担
生物学的製剤は薬価が高い傾向があり、自己負担が大きくなる可能性があります。保険や高額療養費制度などを利用して負担を軽減しても、継続的な通院費や検査費と合わせて、それなりの経済的負担を伴うことは理解しておく必要があります。
経済面のフォローアップ
- 高額療養費制度の活用
- 病院のソーシャルワーカーと相談
- 自治体の医療助成制度を調べる
- 必要なら家族や支援団体に協力を依頼
生活習慣上のデメリット
注射のタイミングや定期検査の日程に合わせてスケジュールを組まなければならないため、旅行や長期出張などに制限が出る場合があります。
自己注射を行う場合でも、薬剤の保管温度を守り続ける必要があり、外出時や災害時の対応を考えておくことも大切です。
効果がなかった場合
生物学的製剤であっても、全ての患者さんに期待通りの効果が現れるわけではありません。ある程度の期間使用しても十分な改善が見られない場合や、副作用が強くて継続が難しい場合は、主治医が治療戦略を見直します。
投与期間や用量の調整
効果が感じられない場合でも、投与スケジュールを延長したり、間隔を変えたりすることで症状が改善するケースがあります。医師は血液検査や皮膚の様子を観察しながら判断するため、自己判断で投与を停止するのは避けましょう。
効果が乏しい際の対策
対策 | 内容 |
---|---|
投与間隔の再検討 | 現行のスケジュールが合わない場合、調整を検討 |
症状の追加評価 | 皮膚の写真やスコアリング(PASIなど)で経過を客観的に把握 |
別の治療薬との併用 | 外用薬や内服免疫抑制剤などを組み合わせる |
他の生物学的製剤への切り替え | IL-17阻害薬やTNF-α阻害薬など別の機序を狙う薬への移行 |
ほかの生物学的製剤への切り替え
生物学的製剤にはIL-23阻害薬以外にもさまざまな種類があり、イキセキズマブやセクキヌマブなどのIL-17阻害薬、アダリムマブやインフリキシマブなどのTNF-α阻害薬などが代表例です。
別の製剤を使うことで、より高い有効性が得られることもあります。
併用療法の可能性
単剤で効果が出にくい場合、光線療法やステロイド外用薬などとの併用により症状が改善することがあります。ただし、複数の免疫抑制アプローチを同時に行うと感染症リスクなどが上がるため、安全性に配慮しながら医師が慎重に判断します。
他の治療薬との併用禁忌
グセルクマブは免疫機能を制御する薬のため、ほかの免疫抑制薬との相互作用が懸念される場合があります。併用することで予期しない副作用や感染症リスクが増大する可能性があるため、慎重に選択しなければなりません。
同一経路を阻害する生物学的製剤との併用
IL-23をはじめ、免疫システムに作用する生物学的製剤を重複使用すると過度の免疫抑制が起きる可能性があります。通常、グセルクマブと同じカテゴリーの薬剤(IL-23阻害薬)やTNF-α阻害薬、IL-17阻害薬などの併用は推奨されません。
生物学的製剤との併用リスク
生物学的製剤カテゴリ | 例 | 併用時の懸念 |
---|---|---|
IL-23阻害薬 | リサンキズマブなど | 重複した抑制により感染症リスク増加 |
TNF-α阻害薬 | インフリキシマブなど | 免疫抑制過多や重篤な副作用が増える |
IL-17阻害薬 | イキセキズマブなど | 同上 |
免疫抑制剤やステロイドとの同時使用
シクロスポリンやメトトレキサートなどの内服免疫抑制薬、高用量ステロイド療法との併用も危険性が高いとされます。ただし、症状が非常に重い場合には、短期的併用を検討するケースがないわけではありません。
その際は血液検査や感染症対策などを万全に行い、医師が慎重に判断します。
市販薬・サプリメントの影響
一般的な解熱鎮痛剤やビタミン剤などの市販薬を使用しても重大な相互作用は少ないと考えられていますが、ハーブ系サプリメントの中には免疫系に影響を与える成分が含まれるものがあります。
飲み合わせに不安がある場合は薬剤師や医師に確認すると安心です。
ワクチン接種
免疫機能を調整する薬を使用中は、生ワクチンの接種が避けられることがあります。また、不活化ワクチンでも十分な免疫が獲得できない可能性があるため、ワクチン接種を計画する際はタイミングや必要性を主治医と検討してください。
保険適用と薬価について
以下に記載している治療費(医療費)は目安であり、実際の費用は症状や治療内容、保険適用否により大幅に上回ることがございます。当院では料金に関する以下説明の不備や相違について、一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。
保険適用の範囲
中等度から重度の乾癬や乾癬性関節炎と診断され、他の治療法(ステロイド外用、免疫抑制内服、光線療法など)で十分な効果が得られなかった場合、保険適用としてグセルクマブが処方されることがあります。
保険診療における要件
- 医師が乾癬(または乾癬性関節炎)の確定診断を行う
- 従来の治療が無効・効果不十分と判断
- 採血検査や感染症リスク評価で安全性を確認
薬価と患者負担
グセルクマブは1本あたりの薬価が数万円以上となることが一般的であり、投与間隔によっては月々や2か月ごとの薬剤費がかなり高額になります。
自己負担額のシミュレーション
所得区分 | 月の薬剤費例(保険適用前) | 自己負担割合(1~3割) | 高額療養費制度での戻りの可能性 |
---|---|---|---|
一般的サラリーマン | 10万円/月程度かそれ以上 | 3割 → 3万円以上の負担 | 条件を満たせば負担上限あり |
高齢者 | 同上 | 1~2割 → 負担額はやや減少 | 所得に応じて異なる |
低所得者層 | 同上 | 1割 → 1万円以上になることも | 確定申告や自治体制度で軽減可 |
高額療養費制度の活用
一定額を超えた医療費がかかる場合、月ごとに負担上限を設ける高額療養費制度が利用でき、制度の申請には限度額適用認定証や領収書が必要で、手続きを行うことで負担額が大きく軽減される可能性があります。
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