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ホスラブコナゾール(ネイリン)

ホスラブコナゾール(ネイリン)

ホスラブコナゾール(ネイリン)とは、爪白癬(つめはくせん)、いわゆる爪水虫の治療に用いる内服薬です。

1日1回の服用を12週間続けることで、爪の中に潜む白癬菌の増殖を抑え、新しい健康な爪への生え変わりを助けます。

従来の治療薬に比べて短い期間で治療が完了する特徴があり、多くの方の爪の悩みを解決に導いています。

この記事の執筆者

小林 智子(日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

小林 智子(こばやし ともこ)

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士
こばとも皮膚科院長

2010年に日本医科大学卒業後、名古屋大学医学部皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了後、アメリカノースウェスタン大学にて、ポストマスターフェローとして臨床研究に従事。帰国後、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターにて、糖化と肌について研究を行う。専門は一般皮膚科、アレルギー、抗加齢、美容皮膚科。雑誌を中心にメディアにも多数出演。著書に『皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方』(彩図社)など。

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こばとも皮膚科関連医療機関

医療法人社団豊正会大垣中央病院

目次

ホスラブコナゾール(ネイリン)の有効成分と効果、作用機序

ここでは、ホスラブコナゾール(ネイリン)が持つ有効成分の特性や、爪白癬の原因菌に対してどのように作用するのか、仕組みについて詳しく解説します。

有効成分ホスラブコナゾールとは

ホスラブコナゾールは、アゾール系抗真菌薬に分類される成分で、成分自体が直接作用するのではなく、体内に吸収された後に活性本体であるラブコナゾールに変換されるプロドラッグという形式をとっています。

この設計により、有効成分が効率的に体内に吸収され、爪のような硬い組織にも長期間とどまることが可能になり、高い治療効果が期待できるのです。

爪白癬に対する効果

ホスラブコナゾール(ネイリン)は、爪白癬の原因となる皮膚糸状菌(白癬菌)に対して、強力な抗真菌作用を示します。

服用することで有効成分が血流に乗って爪の内部まで運ばれ、菌の活動を直接抑制し、菌に侵された爪の伸長が止まり、根元から新しく生えてくる爪が健康な状態を保てるようになります。

治療を続けることで、徐々に健康な爪が伸び、濁ったり厚くなったりした部分が押し出されていきます。

作用機序 – 真菌の細胞膜を壊す仕組み

真菌(カビの一種)は、自身の体を維持するために細胞膜という膜を持っていて、ホスラブコナゾールから変換されたラブコナゾールは、細胞膜の構成に必要不可欠なエルゴステロールという成分の合成を阻害します。

エルゴステロールが作られなくなると、真菌の細胞膜は構造が不完全になり正常な機能を保てなくなり、最終的に細胞膜が壊れることで、真菌は増殖できなくなり死滅します。

人間の細胞にはエルゴステロールが存在しないため、真菌に対して選択的に作用することが特徴です。

真菌と人の細胞膜成分の違い

真菌の細胞膜人の細胞膜
主要なステロールエルゴステロールコレステロール
薬の作用点エルゴステロールの合成を阻害影響を受けにくい

プロドラッグとしての特徴

プロドラッグとは、体内で代謝されることで初めて薬効を示すように設計された薬のことです。ホスラブコナゾールは水に溶けやすい性質を持ち、消化管からの吸収率を高めています。

吸収後に速やかに活性本体のラブコナゾールに変わり、これが爪の組織に高い濃度で移行し長期間とどまります。この性質のおかげで、1日1回の服用で済み、かつ12週間という比較的短い期間で治療を終えることが可能です。

使用方法と注意点

ホスラブコナゾール(ネイリン)で高い治療効果を得るためには、医師の指示通りに正しく服用を続けることが大事です。

ここでは、具体的な服用方法から、日常生活で気をつけるべき点、万が一飲み忘れた場合の対応まで、治療を安全に進めるための注意点を解説します。

正しい服用方法

ホスラブコナゾール(ネイリン)は、通常、成人には1回1カプセル(100mg)を1日1回、食後に経口服用し、12週間毎日続けます。食後に服用するのは、空腹時に比べて薬の吸収が良くなるためです。

治療効果を最大限に引き出すためにも、毎日決まった時間に服用する習慣をつけましょう。

基本的な服用スケジュール

項目内容
1回の量1カプセル(ホスラブコナゾールとして100mg)
1日の回数1回
服用のタイミング食後
服用期間12週間(約3ヶ月)

服用する上での一般的な注意点

服用期間中は、定期的に医師の診察と血液検査を受ける必要があり、主に肝機能への影響を確認するためです。

また、他の医療機関を受診する場合や、市販薬を購入する際には、必ずホスラブコナゾール(ネイリン)を服用中であることを医師や薬剤師に伝えてください。

併用が禁止されている薬があるため、自己判断で他の薬を服用することは絶対に避けるべきです。

食事の影響について

ホスラブコナゾール(ネイリン)は食事と共に摂取することで、有効成分の吸収率が高まることがわかっています。空腹時に服用すると、食後に比べて体内に吸収される薬の量が減少し、十分な効果が得られない可能性があります。

特別な食事制限はありませんが、治療効果を安定させるためにも、毎日の食事の後に服用するよう心がけてください。

飲み忘れた場合の対応

もし薬を飲み忘れた場合は、気づいた時点ですぐに1回分を服用します。ただし、次に服用する時間が近い場合(次の日の朝に気づいた場合など)は、飲み忘れた分は服用せず、次の服用時間からいつも通り1回分を服用してください。

飲み忘れが頻繁にあると治療効果に影響が出る可能性があるため、不安な場合は医師や薬剤師に相談することが大切です。

ホスラブコナゾール(ネイリン)の適応対象となる患者さん

ホスラブコナゾール(ネイリン)は爪白癬に対して有効な治療薬ですが、誰でも使用できるわけではありません。

安全に治療を進めるために、どのような方が適応となるのか、また、どのような場合に注意が必要なのかを正しく理解しておくことが重要です。

爪白癬と診断された方

この薬の最も基本的な適応対象は、皮膚科専門医によって爪白癬であると確定診断を受けた方です。爪の変色や変形は、爪白癬以外の病気(爪乾癬、爪甲鉤彎症など)でも起こることがあります。

自己判断はせず、まずは医療機関で検査を受け、爪に白癬菌がいることを確認することが治療の第一歩で、検査は、爪の一部を採取して顕微鏡で観察する簡単なものです。

治療の対象となる爪の状態

ホスラブコナゾール(ネイリン)は内服薬であるため、塗り薬では効果が得にくい中等度から重度の爪白癬に対して有効です。

  • 爪の根元まで白癬菌が広がっている
  • 複数の指の爪が罹患している
  • 爪が厚く変形し、塗り薬が浸透しにくい

上記のような状態の方は、内服治療の良い適応となります。医師が爪の状態を診察し、内服治療が適切かどうかを判断します。

肝機能に関する注意が必要な方

ホスラブコナゾール(ネイリン)は肝臓で代謝されるため、もともと肝機能に障害がある方や、過去に薬剤で肝機能障害を起こした経験のある方は、慎重な判断が必要です。

治療を開始する前と、治療期間中には定期的な血液検査を行い、肝機能の数値を注意深く監視します。重篤な肝機能障害のある方には、この薬を使用できません。

治療前の確認事項

確認項目主な内容
既往歴肝臓病、腎臓病、心臓病などの有無
服用中の薬他の内服薬、サプリメント、市販薬など
アレルギー歴薬や食べ物に対するアレルギーの有無
妊娠・授乳妊娠の可能性、授乳中であるか

妊娠中や授乳中の方への適応

妊娠している方、または妊娠している可能性のある方、授乳中の方は、ホスラブコナゾール(ネイリン)を服用できません。動物実験において、胎児への影響や母乳への移行が報告されているためです。

治療期間中および治療終了後も一定期間は、適切な避妊を行う必要があります。これから妊娠を希望する方は、治療を開始する前に必ず医師にその旨を伝えてください。

治療期間

爪白癬の治療は、目に見える効果が現れるまでに時間がかかり、ホスラブコナゾール(ネイリン)の治療期間は12週間と定められています。

標準的な治療期間は12週間

ホスラブコナゾール(ネイリン)の標準的な服用期間は12週間(約3ヶ月)です。この期間、毎日欠かさず服用を続けることで、爪の内部に十分な量の有効成分が蓄積され、白癬菌の活動を完全に抑え込むことができます。

自己判断で服用を中断すると、生き残った菌が再び増殖し、治療が振り出しに戻ってしまう可能性があります。医師の指示に従い、必ず12週間服用を継続してください。

なぜ12週間の服用が必要か

12週間の服用期間は、薬の特性と爪の成長速度に基づいて設定されていて、ホスラブコナゾール(ネイリン)は、服用終了後も有効成分が爪の中に長くとどまり、効果を持続させる特徴があります。

12週間服用することで、新しい健康な爪が伸びてくる間、白癬菌の再感染を防ぐのに十分な成分濃度を爪内に維持できます。この服用後の持続効果(ポストトリートメント効果)により、治療期間そのものを短縮することが可能になりました。

治療期間と効果のイメージ

期間状態
服用期間(12週間)爪の内部に薬の成分を蓄積させ、白癬菌の活動を停止させる。
服用終了後蓄積された成分が効果を持続。健康な爪が伸び、罹患部を押し出す。
治癒完了罹患部が完全に新しい爪に置き換わる。(手の爪で約6ヶ月、足の爪で約1年)

服用終了後の爪の伸長と治癒

12週間の服用が終了した時点で、爪が完全にきれいになっているわけではありません。薬の効果で白癬菌はいなくなっていますが、菌に侵されていた部分は自然に伸びて押し出されるのを待つ必要があります。

爪が完全に生え変わるまでの期間は、手の爪で約半年、足の爪では約1年かかり、服用が終わっても、爪がきれいになるまでには時間が必要であることを理解しておくことが大切です。

治療効果の判定時期

最終的な治療効果の判定は、服用終了から一定期間が経過し、爪の大部分が生え変わった時点で行います。一般的には、服用終了後9ヶ月(トータルで治療開始から12ヶ月後)に判定することが多いです。

この時点で、見た目がきれいになっていること(臨床的治癒)と、顕微鏡検査で菌がいないこと(真菌学的治癒)の両方が確認できれば、治療は成功したことになります。

ホスラブコナゾール(ネイリン)の副作用やデメリット

ホスラブコナゾール(ネイリン)は比較的安全性の高い薬ですが、起こりうる副作用やデメリットについて事前に知っておき、体調の変化に注意することが大切です。

主な副作用について

報告されている主な副作用としては、腹部不快感、下痢、吐き気などの消化器症状や、臨床検査値の異常(肝機能検査値の上昇など)があります。

多くは軽度で一時的なものですが、症状が続く場合や気になる場合は、自己判断で服用を中止せず、速やかに医師や薬剤師に相談してください。

注意すべき主な副作用

分類具体的な症状の例
消化器症状腹部不快感、下痢、吐き気、腹痛、便秘
皮膚症状発疹、かゆみ
精神神経系症状頭痛、めまい
臨床検査値異常ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇、γ-GTP上昇

重大な副作用とその初期症状

頻度は非常に低いですが、重大な副作用として肝機能障害や横紋筋融解症などが報告されていて、早期発見と適切な対応が重要です。

  • 肝機能障害の初期症状:体がだるい、食欲不振、吐き気、皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)
  • 横紋筋融解症の初期症状:筋肉の痛み、手足のしびれ、脱力感、赤褐色の尿

このような症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し、医療機関を受診してください。

副作用が起きた場合の対処法

軽い副作用であっても、我慢せずにまずは医師に相談することが基本です。症状によっては、整腸剤や吐き気止めなどを併用することで、服用を継続できる場合もあります。

しかし、発疹やかゆみが広がる、だるさが続くなど、普段と違うと感じる症状があれば、それは体からの重要なサインかもしれないので、速やかに診察を受けてください。

定期的な血液検査の重要性

肝機能への影響は、自覚症状がないまま進行することがあるため、安全に治療を続けるために、治療開始前と治療期間中に定期的な血液検査を行い、肝臓の数値をチェックすることが法律で義務付けられています。

通常、服用開始から1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後(服用終了時)に検査を行います。面倒に感じるかもしれませんが、ご自身の体を守るために必ず指定された日に検査を受けてください。

効果がなかった場合

ホスラブコナゾール(ネイリン)は高い治癒率を誇る薬ですが、残念ながらすべての方に効果があるとは限りません。治療効果が見られない場合には、原因を探り、次の治療法を検討する必要があります。

治療効果が見られない原因

効果不十分となる原因はいくつか考えられ、まず、診断がそもそも爪白癬ではなかった可能性です。爪の異常を起こす他の疾患との鑑別が重要です。

次に、薬の飲み忘れが多く、十分な血中濃度を維持できなかった場合や、体質的に薬の吸収が悪い場合も考えられます。また、まれにホスラブコナゾール(ネイリン)が効きにくい種類の真菌に感染している可能性もあります。

薬剤耐性菌の可能性

薬剤耐性菌とは、特定の薬に対して抵抗力を持ち、その薬が効かなくなってしまった菌のことです。抗真菌薬においても、長期間の使用などにより耐性菌が出現する可能性はゼロではありません。

治療効果が全く見られない場合には、爪の菌を培養してどの薬が有効かを調べる感受性検査を行うこともあります。

再評価と治療方針の変更

治療効果の最終判定時期(服用終了後9ヶ月程度)になっても改善が見られない場合は、再度診察と検査を行い、治療方針を再検討し、本当に爪白癬なのか、他に原因はないかなどを改めて評価します。

その上で、別の治療薬への変更や、他の治療法との組み合わせなどを検討していくことになります。

効果不十分時の対応

ステップ内容
1. 原因の究明服薬状況の確認、再検査による診断の再確認、菌の種類の特定など
2. 治療法の再検討他の内服薬への変更、外用薬の併用、レーザー治療の検討など
3. 新たな治療の開始患者さんと相談の上、決定した方針で治療を再開

他の治療法への切り替え

ホスラブコナゾール(ネイリン)で効果が得られなかった場合、他の内服薬(テルビナフィン、イトラコナゾールなど)への変更が選択肢です。それぞれの薬で作用機序や特徴が異なるため、薬を変えることで効果が期待できる場合があります。

また、爪の状態によっては、爪を削って外用薬の浸透を良くしたり、補助的にレーザー治療を組み合わせたりすることもあります。医師とよく相談し、ご自身に合った次の治療法を選択することが大切です。

他の治療薬との併用禁忌

薬の飲み合わせによっては、互いの作用を強めたり弱めたりして、予期せぬ副作用を起こすことがあります。ホスラブコナゾール(ネイリン)には、安全上の理由から絶対に一緒に服用してはいけない併用禁忌薬がいくつか指定されています。

併用が禁止されている薬(併用禁忌薬)

ホスラブコナゾール(ネイリン)は、肝臓にあるCYP3A4という薬物代謝酵素の働きを強く阻害します。この酵素で代謝される特定の薬を一緒に服用すると、薬の血中濃度が異常に上昇し、重篤な副作用を引き起こす危険性があります。

以下の薬などを服用中の方は、ホスラブコナゾール(ネイリン)を使用できません。

  • 一部の脂質異常症治療薬(スタチン系)
  • 一部の睡眠導入薬
  • 一部の抗不整脈薬
  • 麦角アルカロイド製剤(片頭痛治療薬など)

主な併用禁忌薬の例

薬効分類主な薬剤名(商品名)
脂質異常症治療薬シンバスタチン(リポバス)、アトルバスタチン(リピトール)など
睡眠導入薬トリアゾラム(ハルシオン)、ブロチゾラム(レンドルミン)など
片頭痛治療薬エルゴタミン(クリアミン)、ジヒドロエルゴタミン(ジヒデルゴット)
抗精神病薬ピモジド(オーラップ)、ルラシドン(ラツーダ)

これはあくまで一例です。他にも多数の禁忌薬があります。

併用に注意が必要な薬(併用注意薬)

併用禁忌薬ほどではありませんが、一緒に服用する際に注意が必要な薬も多数あります。併用することで作用が強まったり弱まったりする可能性があるため、医師が患者さんの状態を注意深く観察しながら使用します。

ご自身が服用している薬はすべて医師に伝えることが重要です。

なぜ併用が禁止されているのか

多くの薬は、肝臓にある薬物代謝酵素によって分解され、体外へ排出されます。ホスラブコナゾール(ネイリン)が阻害するCYP3A4は、非常に多くの薬の代謝に関わる重要な酵素です。

酵素の働きがブロックされると、併用した薬が分解されずに体内に蓄積し、血中濃度が想定外に高くなり、その結果、薬が効きすぎてしまい、重い副作用や中毒症状につながる危険性が高まるのです。

お薬手帳の活用と医師への申告

安全な治療のためには、ご自身が服用しているすべての薬(他の病院で処方された薬、市販薬、サプリメント、漢方薬を含む)を正確に医師に伝えることが不可欠で、お薬手帳は、そのための最も確実なツールです。

皮膚科を受診する際には、必ずお薬手帳を持参し、また、ネイリンの治療中に他の医療機関を受診する際にも、必ずお薬手帳を提示し、ネイリンを服用中であることを伝えてください。

ホスラブコナゾール(ネイリン)の保険適用と薬価について

お読みください

以下に記載している治療費(医療費)は目安であり、実際の費用は症状や治療内容、保険適用否により大幅に上回ることがございます。当院では料金に関する以下説明の不備や相違について、一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。

保険適用の範囲

ホスラブコナゾール(ネイリン)は、医師が診察および検査の結果爪白癬と診断した場合に保険適用となり、保険が適用されると、医療費の総額のうち、年齢や所得に応じた一部(通常は1割から3割)を自己負担として支払います。

ネイリンカプセルの薬価

ネイリンカプセル100mgの薬価は、1カプセルあたり1,149.7円です。

3割負担の場合の自己負担額の目安

健康保険の自己負担割合が3割の方の場合、薬剤費の自己負担額は以下のようになります。
1カプセルあたりの自己負担額: 1,149.7円 × 0.3 = 約345円
1ヶ月(28日分)の自己負担額: 約345円 × 28日 = 約9,660円
治療期間全体(12週間=84日)の自己負担額: 約345円 × 84日 = 約28,980円

これに加えて、診察料や検査料などが別途必要です。実際の費用は医療機関によって異なりますので、あくまで目安としてお考えください。

費用負担の計算例(3割負担の場合)

期間薬剤費の自己負担額(目安)
1日あたり約345円
4週間(28日)あたり約9,660円
12週間(84日)あたり約28,980円

以上

参考文献

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大垣中央病院・こばとも皮膚科

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