エフィナコナゾール(クレナフィン)とは、爪白癬(つめはくせん)、いわゆる爪水虫の治療に用いられる外用薬(塗り薬)です。
これまで爪白癬の治療は内服薬(飲み薬)が中心でしたが、肝臓への負担や他の薬との飲み合わせの問題で、内服薬が使えない方もいました。
エフィナコナゾールは、爪への浸透力が高く、直接患部に塗ることで効果を発揮するため、内服薬が使えない方でも治療の選択肢となり得ます。
有効成分と効果、作用機序
エフィナコナゾールは、爪白癬の原因となる白癬菌に対して強力な効果を発揮する成分を含んでいます。
ここでは、その有効成分の働きや、爪という硬い組織に対してどのように浸透し、効果をもたらすのか、仕組みについて詳しく見ていきます。
爪白癬(爪水虫)とはどのような病気か
爪白癬は、皮膚糸状菌というカビの一種、特に白癬菌が足や手の爪に感染して起こる感染症です。一般的に爪水虫として知られていて、多くは足の水虫(足白癬)が進行し、菌が爪の内部に入り込むことで発症します。
感染した爪は、光沢を失い、白、黄、褐色などに濁って見えます。症状が進行すると、爪が厚く、もろくなり、先端が欠けたり、表面がデコボコになったりします。
痛みやかゆみといった自覚症状はほとんどないため、気づかないうちに悪化していることも少なくありません。
爪白癬の主な症状 | 説明 |
---|---|
爪の混濁 | 爪が白、黄、褐色などに濁り、透明感がなくなる。 |
爪の肥厚 | 爪が分厚くなり、爪切りで切りにくくなる。 |
爪の変形 | 爪の表面がデコボコになったり、形が崩れたりする。 |
爪のもろさ | 爪の先端が欠けやすくなったり、ボロボロと崩れたりする。 |
爪甲剥離 | 爪が先端や側面から浮き上がり、剥がれてくることがある。 |
有効成分エフィナコナゾールの特徴
エフィナコナゾールは、爪白癬の原因菌である皮膚糸状菌に対して、広い範囲で強力な抗真菌作用を持つトリアゾール系の抗真菌薬で、成分の大きな特徴は、爪の主成分であるケラチンとの親和性が低いことです。
通常、薬の成分がケラチンと強く結びついてしまうと、爪の奥深くまで浸透しにくくなります。
エフィナコナゾールはケラチンと結びつきにくいため、爪の表面にとどまることなく、効率的に爪の内部さらには爪と皮膚の間の爪床(そうしょう)という菌の潜む場所まで到達できます。
この優れた爪透過性により、外用薬でありながら、爪の奥にいる白癬菌に対しても高い効果を発揮することが可能になりました。
高い爪浸透性と効果
爪白癬の治療が難しい理由の一つに、爪の硬さと厚さがあります。一般的な塗り薬では、有効成分が爪の内部まで十分に届かず、効果が得られにくいという課題がありました。
エフィナコナゾール(クレナフィン)は、この課題を克服するために開発された薬剤です。
臨床試験では、エフィナコナゾールを48週間使用することで、多くの患者さんで爪の見た目の改善や、顕微鏡検査で菌が検出されなくなるなどの高い治療効果が確認されています。
エフィナコナゾール(クレナフィン)の使用方法と注意点
エフィナコナゾール(クレナフィン)は、その効果を最大限に引き出すために、正しく使用することが非常に重要です。毎日継続して塗布すること、そして適切な量を適切な範囲に塗ることが治療成功の鍵となります。
正しい塗布方法と塗布量
クレナフィンは、1日1回、患部の爪にハケを使って塗布しますが、容器のキャップがハケと一体になっているため、ボトルから出してそのまま使用できます。
塗布する際は、爪の表面だけでなく、爪と皮膚の境目である爪郭部(そうかくぶ)にも薬液が行き渡るように、丁寧に塗ります。特に、爪の先端や側面は菌が侵入しやすい場所なので、忘れずに塗りましょう。
全ての患部の爪に塗り終えたら、薬液が乾くまでしばらく待ちます。
クレナフィンの正しい使い方ステップ | ポイント |
---|---|
1. 清潔にする | 塗布前に石鹸などを使って足や手を洗い、水分をよく拭き取る。 |
2. 容器を準備する | キャップを外し、ハケに薬液を適量つける。 |
3. 爪全体に塗る | 爪の表面全体に、薄く均一に薬液を塗る。 |
4. 爪の周囲にも塗る | 爪の生え際、側面、先端の下など、爪と皮膚の境目にも丁寧に塗る。 |
5. 乾燥させる | 塗布後は薬液が完全に乾くまで触らずに待つ(数分程度)。 |
塗布するタイミングと頻度
塗布は1日1回生活リズムに合わせて、入浴後や就寝前など、忘れにくいタイミングで習慣づけることをお勧めします。特に入浴後は、爪が水分を含んで柔らかくなっており、薬液が浸透しやすくなるため効果的です。
ただし、塗布前には必ず足や手をよく乾かしてください。水分が残っていると、薬液が薄まってしまい効果が弱まる可能性があります。毎日継続することが治療では何よりも大切です。
塗布前後の注意点
薬の効果をしっかりと得るため、また、安全に使用するために、塗布前後にはいくつかの注意点があります。
塗布前
- 患部を清潔にしてください。石鹸でよく洗い、タオルで水分を完全に拭き取ります。
- 爪が伸びている場合は、安全に切れる範囲で爪切りで整える。
- 爪の表面に付着している爪の屑などは、可能であれば優しく取り除く。
塗布後
- 薬液が完全に乾くまで、靴下や寝具などに触れないように注意。
- 塗布後すぐに入浴や水泳など、長時間水に触れることは避ける。
- マニキュアやネイルアートなどをしている場合は、薬を塗る前に完全に落とす。
塗布を忘れた場合の対処法
毎日続けることが基本ですが、万が一塗り忘れてしまった場合でも、慌てる必要はありません。気づいた時点で1回分を塗布してください。
ただし、次の塗布時間が近い場合は忘れた分は飛ばして、次回の決まった時間に1回分を塗布します。
適応対象となる患者さん
エフィナコナゾール(クレナフィン)は、爪白癬に悩む多くの方にとって有効な治療選択肢ですが、特にこの薬剤が推奨されるケースがあります。
爪白癬と診断された方
まず大前提として、エフィナコナゾール(クレナフィン)は、皮膚科専門医によって爪白癬であると正確に診断された方が対象です。
爪の変色や変形は、爪白癬以外の病気(例えば、乾癬、爪甲鉤彎症、外傷による変化など)でも起こることがあり、自己判断で水虫薬を使い続けると、正しい治療の機会を逃し、症状を悪化させてしまう可能性もあります。
医師は、視診に加えて、爪の一部を採取して顕微鏡で白癬菌の有無を確認する検査(直接鏡検)を行い、確定診断をします。
内服薬が使用できない、または避けたい方
爪白癬の治療には、効果の高い内服薬(飲み薬)もありますが、全ての患者さんが使用できるわけではありません。
内服薬治療が選択しにくいケース | 主な理由 |
---|---|
肝機能障害のある方 | 内服薬は肝臓で代謝されるため、肝臓に負担をかける可能性がある。 |
他の薬剤を服用中の方 | 併用できない薬(相互作用)が多く、飲み合わせに注意が必要。 |
妊娠中・授乳中の方 | 胎児や乳児への安全性が確立されていないため、原則として使用できない。 |
胃腸が弱い方 | 胃腸障害の副作用が出ることがある。 |
内服薬に抵抗がある方 | 全身への影響を懸念し、飲み薬自体を避けたいと希望される方。 |
軽度から中等度の爪白癬の方
エフィナコナゾールは高い浸透性を持ちますが、外用薬である以上効果には限界もあります。一般的に、爪の混濁や肥厚が爪全体の半分以下にとどまっているような、軽度から中等度の爪白癬で高い効果が期待できます。
爪の根元(爪母)まで広範囲に病変が及んでいる重度のケースや、爪が著しく肥厚・変形しているケースでは、外用薬だけでは十分な効果が得られないことがあり、内服薬との併用や、他の治療法を検討することになります。
エフィナコナゾール(クレナフィン)の治療期間
爪白癬の治療において、多くの方が気になるのが治療にかかる期間です。エフィナコナゾール(クレナフィン)による治療は、残念ながら短期間で終わるものではありません。
治療期間の目安はなぜ長いのか
エフィナコナゾールによる治療期間は、一般的に48週間(約1年間)が一つの目安とされています。
なぜこれほど長い期間が必要かというと、爪白癬の治療は、薬で菌を殺すだけでなく、菌に侵された爪が新しい健康な爪に完全に生え変わるのを待つ必要があるからです。
エフィナコナゾールは白癬菌の増殖を抑えますが、すでに変色・変形してしまった爪の部分を元に戻すことはできません。
治療の目標は薬を塗り続けることで菌のいない状態を維持し、根元から生えてくる新しい健康な爪が、古い病変のある爪を先端へと押し出していくのを待つことです。
爪の生え変わりと治療効果の関係
爪は髪の毛と同じように、根元にある爪母(そうぼ)という部分で作られ、少しずつ伸びていきます。
爪が伸びるスピードには個人差がありますが、一般的に手の爪は1ヶ月に約3mm、足の爪はその半分から3分の1程度のスピードで、1ヶ月に約1mm〜1.5mmしか伸びません。
足の爪白癬の場合、爪全体が健康な爪に置き換わるまでには1年以上の時間が必要となるのです。
治療効果の判定方法
治療がうまくいっているかどうかは、定期的に医師が診察して判断します。
判断基準
- 見た目の変化:爪の根元から透明感のある健康な爪が生えてきているか、混濁や肥厚の範囲が縮小しているかなどを観察します。
- 直接鏡検:爪の一部を採取し、顕微鏡で調べて白癬菌が残っていないかを確認します。
見た目が綺麗になったように見えても、まだ菌が残っている可能性があります。自己判断で治療を中止せず、医師が治療終了と判断するまで、根気よく薬を塗り続けることが重要です。
根気強い継続が治療成功の鍵
長期間にわたる治療を継続するのは簡単なことではありません。途中で諦めてしまわないために、いくつかのコツがあります。
- 治療を習慣化する:毎日同じ時間(例:入浴後)に薬を塗ることを日課にしましょう。
- 小さな変化を励みにする:爪の根元が少しでも綺麗になってきたら、それを治療が順調なサインと捉え、モチベーションを維持しましょう。
- 疑問や不安は医師に相談する:治療中に不安なことや分からないことがあれば、一人で悩まずに、診察の際に医師や看護師に相談してください。
- 家族の協力を得る:同居する家族に治療中であることを伝え、協力を得ることも大切です。
爪白癬は、正しく治療を継続すれば治る病気です。ゴールを目指して、粘り強く治療に取り組みましょう。
副作用やデメリット
エフィナコナゾール(クレナフィン)は、全身への影響が少ない安全性の高い薬ですが、いくつかの副作用が報告されています。ここでは、考えられる副作用と対処法、そして治療のデメリットについて説明します。
主な副作用
エフィナコナゾールは外用薬なので、副作用のほとんどは薬を塗った場所やその周辺の皮膚に起こります。最も多く報告されている副作用は、接触皮膚炎(かぶれ)や皮膚の赤み、刺激感、かゆみ、水ぶくれ(水疱)などです。
薬の成分そのものや、基剤に含まれる成分に対するアレルギー反応や刺激によって引き起こされます。
副作用が起きた場合の対処法
もし薬を塗った場所に赤み、かゆみ、ただれ、水ぶくれなどの症状が現れた場合は、まず薬の使用を一旦中止し、速やかに処方を受けた皮膚科の医師に相談してください。
自己判断で市販のかゆみ止めなどを使うと、症状を悪化させたり、診断を難しくしたりすることがあります。
医師は、症状が本当にエフィナコナゾールの副作用によるものか、あるいは白癬菌による炎症(いわゆる水虫の症状)なのかを判断し、適切な処置を行います。必要に応じて、ステロイド外用薬などで皮膚炎の治療を優先することもあります。
全身への影響はほとんどない
エフィナコナゾールの大きな利点の一つは、全身性の副作用のリスクが極めて低いことです。内服薬の場合、有効成分が血流に乗って全身を巡るため、肝臓や腎臓への負担、他の薬剤との相互作用などが懸念されます。
エフィナコナゾールは患部に直接塗る薬であり、皮膚から吸収されて血中に入る量はごくわずかです。肝機能に不安がある方や、多くの薬を服用している高齢の方などにとって、大きな安心材料となります。
エフィナコナゾール(クレナフィン)で効果がなかった場合
医師の指示通りにエフィナコナゾール(クレナフィン)を長期間使用しても、期待したほどの効果が見られないケースも、残念ながらあります。
治療がうまくいかないと感じたとき、自己判断で諦めてしまうのではなく、原因を探り、次の対策を考えることが重要です。
効果が見られない主な原因
治療効果が不十分な場合、いくつかの原因が考えられます。
- 使用方法の問題:薬の塗り忘れが多い、塗る量が不十分、爪の周囲にしっかり塗れていないなど、使用方法が不適切だと効果は半減します。
- 爪の状態:爪が極端に厚くなっていたり、変形が著しかったりすると、薬液が爪の内部まで十分に浸透できないことがあります。
- 重度の爪白癬:爪の根元まで病変が広がっている、あるいは複数の爪が広範囲に侵されている重症例では、外用薬単独での治療は困難な場合があります。
- 誤った診断:非常に稀ですが、最初の診断が爪白癬ではなく、別の類似した爪の病気であった可能性も考えられます。
- 薬剤耐性:白癬菌がエフィナコナゾールに対して抵抗性(耐性)を持ってしまい、薬が効きにくくなっている可能性もゼロではありません。
効果が出ないと感じたら、まずはご自身の使用方法を振り返ってみることが大切です。
薬剤耐性菌の可能性
薬剤耐性とは、細菌や真菌が薬に対して抵抗力を持ち、薬が効かなくなる、または効きにくくなる現象です。エフィナコナゾールに対する白癬菌の耐性は、現時点では大きな問題とはなっていませんが、可能性は否定できません。
特に、過去に他の抗真菌薬による治療を中断したり、不適切な使い方をしたりした経験がある場合、耐性菌が生じやすくなる可能性があります。
他の治療法への切り替え検討
エフィナコナゾールで十分な効果が得られないと医師が判断した場合、他の治療法への切り替えを検討します。爪白癬の治療選択肢は一つではありません。
クレナフィン以外の爪白癬治療法 | 特徴 |
---|---|
内服抗真菌薬 | 全身に作用し、高い治療効果が期待できる。肝機能障害や併用薬に注意が必要。 |
他の外用抗真菌薬 | ルリコナゾールなど、異なる成分の外用薬。効果や浸透性に違いがある。 |
レーザー治療 | 特定の波長のレーザーを爪に照射し、熱で真菌を殺菌する。保険適用外で自費診療。 |
外科的処置 | 爪を部分的に、あるいは全部除去する方法。他の治療と組み合わせて行うことが多い。 |
他の治療薬との併用禁忌
複数の病気で治療を受けている方や、日常的にサプリメントを摂取している方にとって、新しく薬を始める際の飲み合わせや使い合わせは気になる点です。
エフィナコナゾール(クレナフィン)は外用薬であり、全身への影響が少ないため、併用に関する制限は比較的少ないですが、注意すべき点もあります。
基本的に併用禁忌の薬剤はない
エフィナコナゾール(クレナフィン)の添付文書には、併用してはいけない併用禁忌や、併用に注意が必要な併用注意とされている内服薬や外用薬はありません。
これは、エフィナコナゾールが爪に直接塗る薬であり、体内に吸収される量が非常に少ないため、他の薬の作用に影響を与えたり、逆に影響を受けたりする可能性が極めて低いからです。
他の外用薬を使用している場合
爪白癬の治療と同時に、例えば足の水虫(足白癬)や、他の皮膚疾患(湿疹など)で別の塗り薬を使用しているケースもあるでしょう。その場合、自己判断で同じ場所に重ねて塗ることは避けてください。
異なる薬剤を混ぜてしまうと、それぞれの効果が弱まったり、予期せぬ皮膚トラブルを起こしたりする可能性があります。複数の外用薬を使用する場合は、塗る場所や時間をずらすなどの工夫が必要です。
必ず医師や薬剤師に、現在使用している全ての外用薬(市販薬を含む)を伝え、正しい使い方について指示を受けてください。一般的には、塗る間隔を空ける、あるいは朝と夜で使い分けるなどの方法が指導されます。
内服薬との併用について
前述の通り、エフィナコナゾールは他の内服薬との相互作用の心配がほとんどないため、様々な内服薬と併用することが可能です。
重度の爪白癬のケースでは、治療効果を高めるために、エフィナコナゾールのような外用薬と、テルビナフィンやイトラコナゾールといった内服抗真菌薬を意図的に併用する併用療法が行われることもあります。
外側(外用薬)と内側(内服薬)の両方から白癬菌を攻撃することで、より早く、より確実な効果を目指します。
エフィナコナゾール(クレナフィン)の保険適用と薬価について
以下に記載している治療費(医療費)は目安であり、実際の費用は症状や治療内容、保険適用否により大幅に上回ることがございます。当院では料金に関する以下説明の不備や相違について、一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。
保険適用の条件
エフィナコナゾール(クレナフィン)が保険適用となるのは、皮膚科などの医療機関を受診し、医師によって爪白癬と確定診断された場合に限ります。
薬価と自己負担額の目安
クレナフィン爪外用液10%(1本3.56g)の薬価と自己負担額 |
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薬価(10割):5,819円 |
自己負担3割の場合:約1,746円 |
自己負担2割の場合:約1,164円 |
自己負担1割の場合:約582円 |
※上記は薬剤費のみの概算です。実際の窓口での支払額には、この他に診察料や検査料、処方箋料などが加わります。 クレナフィン1本で両足の親指の爪に塗布した場合、約1ヶ月間分です。
以上
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