ブレンツキシマブ ベドチン(アドセトリス)とは、皮膚リンパ腫を含むCD30陽性の悪性リンパ腫に対して用いられる抗体薬物複合体です。がん細胞の増殖を抑える効果を持ち、海外を含め多くの国で承認されてきました。
皮膚科領域でも、皮膚症状が顕著なリンパ腫に対し治療オプションとして活用されるケースがありますが、抗がん剤特有の副作用や特定のリスクがあるため、投与前に正確な知識を持ち、治療を続ける意義を理解しておくことが重要です。
この記事の執筆者

小林 智子(こばやし ともこ)
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士
こばとも皮膚科院長
2010年に日本医科大学卒業後、名古屋大学医学部皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了後、アメリカノースウェスタン大学にて、ポストマスターフェローとして臨床研究に従事。帰国後、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターにて、糖化と肌について研究を行う。専門は一般皮膚科、アレルギー、抗加齢、美容皮膚科。雑誌を中心にメディアにも多数出演。著書に『皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方』(彩図社)など。
こばとも皮膚科関連医療機関
ブレンツキシマブ ベドチン(アドセトリス)の有効成分と効果、作用機序
皮膚科で扱うリンパ腫などの治療薬は多岐にわたりますが、ブレンツキシマブ ベドチン(アドセトリス)はCD30陽性のがん細胞を標的とした抗体薬物複合体として注目を集めています。
単なる化学療法剤とは違い、がん細胞をピンポイントで狙う特徴があるため、副作用を抑えつつ効果を期待しやすいのが魅力です。
CD30に結合する抗体の重要性
ブレンツキシマブ ベドチンは、CD30と呼ばれる分子を表面に持つがん細胞に選択的に結合し、細胞内に有効成分を送り込む特徴があります。
CD30は主にホジキンリンパ腫や皮膚T細胞性リンパ腫などの一部のがん細胞に発現しやすく、正常細胞にはあまりありません。
抗体薬物複合体による効果
一般的な抗体製剤と異なり、ブレンツキシマブ ベドチンは抗体そのものに細胞毒性を持つ薬物(モノメチルアウリスタチンE)が結合されていて、これが細胞内に取り込まれた後、微小管の働きを阻害し細胞死へ導く仕組みです。
標的となるがん細胞への集積が高まりやすいため、効果的な細胞死をもたらします。
皮膚症状に着目した応用
皮膚リンパ腫では、皮膚に症状が出ることで外見上の変化やかゆみ、潰瘍形成などQOLを下げる原因が増え、この薬を上手に使うことで、皮膚病変の縮小を促し、患者さんの日常生活の負担を減らすことが期待できます。
免疫学的な観点からの特性
ブレンツキシマブ ベドチンは免疫系を全面的に活性化するわけではありません。
自己免疫性疾患のリスクが大きく増すタイプではなく、むしろCD30陽性細胞だけを狙う点に注目が集まっていますが、個人差があるため自己判断はせず、専門医と相談しながら治療方針を決めることが大切です。
抗体薬物複合体の特徴
項目 | 内容 |
---|---|
ターゲット分子 | CD30 |
薬物の種類 | モノメチルアウリスタチンE(微小管阻害剤) |
主な作用 | がん細胞の増殖抑制、細胞死の誘導 |
抗体薬物複合体の利点 | 標的細胞への集中投与、副作用の軽減 |
ブレンツキシマブ ベドチン(アドセトリス)の使用方法と注意点
この薬を皮膚科で使用するときは、適切な投与スケジュールと副作用の観察が欠かせません。治療効果を最大化するために、医師が定めた用量・用法をきちんと守り、定期的に経過観察を行います。
点滴静注による投与
ブレンツキシマブ ベドチンは静脈点滴で投与します。経口薬ではないため、外来や入院環境での点滴が必要で、皮膚科クリニックと連携している病院や、クリニック内に点滴設備がある場合は、通院治療が可能です。
投与間隔の目安
通常2~3週ごとに投与し、患者さんの体重などに応じて投与量が決まり、1回の投与時間は30分ほどかかるケースが多いですが、施設の手順によって微調整が行われることもあります。
定期検査の大切さ
治療の経過を追うため、血液検査や画像検査を行いながら投与を続け、特に肝機能や腎機能、末梢血の状態を定期的にチェックし、異常があれば投与量を調整したり休薬する判断が必要です。
自宅での注意点
点滴後の副作用は投与当日だけでなく、数日経過してから出現する場合もあり、発疹や倦怠感、発熱など気になる症状があれば自己判断せずにすぐ受診してください。
ブレンツキシマブ ベドチン使用時に意識したいリスト
- 投与スケジュール(2~3週ごと)を守る
- 投与量は体重・状態に合わせて調整する
- 点滴後数日の体調変化に注意する
- 血液検査や画像検査を定期的に受ける
- 他の薬やサプリメントとの併用を医師に報告する
投与プロセスの流れ
ステップ | 主な内容 |
---|---|
投与前診察 | 血液検査や既往症の確認 |
点滴開始 | 約30分かけて静脈内に投与 |
投与終了後の観察 | 血圧や脈拍、発熱や発疹の有無を確認 |
帰宅後の注意事項 | 発熱・発疹・倦怠感の記録、次回の予約 |
ブレンツキシマブ ベドチン(アドセトリス)の適応対象となる患者さん
皮膚科クリニックに足を運ぶ方の中でも、CD30陽性のリンパ腫や皮膚T細胞性リンパ腫などが対象になり、自身が適応になるかどうかは、専門医による検査結果と病理診断が欠かせません。
CD30陽性リンパ腫の特徴
CD30はホジキンリンパ腫や一部の皮膚T細胞性リンパ腫に高発現します。日本人に比較的多いリンパ腫はB細胞系も含まれますが、ブレンツキシマブ ベドチンはCD30陽性であることが前提です。
皮膚症状の有無
皮膚科領域では、リンパ腫が皮膚に現れるタイプ(皮膚原発リンパ腫など)に対して治療が検討され、腫瘤が皮膚に限局している方や、ほかの部位と併発している方にも投与するケースがあります。
再発・難治性の場合
他の治療法(放射線やほかの化学療法)を行っても効果が十分でない場合や、再発リスクが高いと判断された方にこの薬が選択されることが多いです。
既存の治療では制御できなかったがん細胞に対し、ブレンツキシマブ ベドチンの作用が期待されます。
年齢やパフォーマンスステータス
高齢の方や合併症を持つ方など、体力面で強い化学療法を継続しづらい場合にも、この薬が治療オプションとして検討されることがあります。ただし、肝機能・腎機能などによっては投与が制限されるため、総合的な判断が大切です。
対象患者の目安
患者区分 | 適応可能性 |
---|---|
CD30陽性ホジキンリンパ腫 | 高い |
CD30陽性皮膚T細胞性リンパ腫 | 高い |
既存療法で効果が限定的な再発性リンパ腫 | 高い |
CD30陰性リンパ腫 | 低い(適応外) |
重篤な肝障害や腎障害を持つ患者 | 投与量の調整・適応判断必要 |
適応判断に関するリスト
- 病理検査でCD30の発現を確認する
- 既往歴や現時点の治療歴を整理する
- 合併症の有無を確認し、安全性を評価する
- 専門医による総合評価を経て投与可否を決定する
ブレンツキシマブ ベドチン(アドセトリス)の治療期間
皮膚リンパ腫の場合、治療のゴールは病勢の安定化や腫瘍の縮小です。ブレンツキシマブ ベドチンの投与期間は患者さんの病状と治療反応によって変わり、一定期間を経過しても効果が不十分な場合は治療戦略の見直しが必要になります。
標準的な投与サイクル
通常は2~3週ごとの投与を1サイクルとして数サイクル継続し、治療開始後に腫瘍マーカーや画像検査で反応を評価し、効果が認められれば投与を続行します。
治療継続の目安
副作用のコントロールが可能であり、腫瘍の縮小・コントロールが確認できる間は治療を延長するケースが多く、逆に明らかな進行が見られたり重篤な副作用が出た場合は、中断や別の治療への切り替えが考慮されます。
途中で休薬が必要な場合
投与中に副作用が強く出ると、一定期間休薬して症状の回復を待ち、その後、投与量を減らしたり投与間隔を延ばしたりすることもあります。慌てず医師と相談し、最善のペースを模索することが大切です。
日常生活との両立
外来化学療法として実施する場合、数週間おきの通院と日常のスケジュールをどう両立するかがポイントになり、家族や職場と相談して無理のない計画を立てましょう。
治療期間
項目 | 内容 |
---|---|
1サイクルの期間 | 2~3週に1回投与 |
治療回数の目安 | 6~8サイクル前後が一般的(個人差あり) |
副作用出現時の対応 | 投与延期・減量、サポーティブケアの導入 |
治療継続の判断基準 | 腫瘍縮小や副作用の程度、患者さんの希望 |
治療期間中に心がけたいリスト
- 副作用日誌をつけ、体調変化を詳細に記録する
- 投与日前後は十分な休養と水分摂取を意識する
- 合併症(糖尿病や高血圧など)の管理を怠らない
- メンタル面のサポートが必要な場合は遠慮なく相談する
副作用やデメリット
強い効果が期待できる抗体薬物複合体ですが、副作用が全くないわけではなく、特に神経障害や発疹、発熱などには注意が必要です。
神経系のトラブル
末梢神経障害が現れることがあります。手足のしびれや感覚異常が初期症状となるケースが多く、症状が重くなると日常動作に支障をきたすため、早めに報告して投与量の調整を受けるのが理想です。
好中球減少や感染リスク
白血球のうち好中球が減少すると、感染症にかかりやすくなる可能性があり、熱や咳、のどの痛みが見られた場合は早急に受診してください。予防的に抗生物質や成長因子製剤を使うこともあります。
皮膚症状
皮膚リンパ腫の治療薬とはいえ、投与に伴って逆に発疹やかゆみが出ることがあり、症状が軽い場合は外用薬や内服薬で対応できますが、重度の場合は休薬やステロイドの併用が検討されます。
まれな重篤な副作用
肺毒性や重度の肝障害などのリスクもゼロではありませんが、発症頻度はそれほど高くありません。初期段階で適切に対応すれば軽快する例も多いです。
主な副作用
副作用 | 症状の例 |
---|---|
末梢神経障害 | 手足のしびれ、感覚の低下 |
好中球減少症・感染症 | 発熱、気管支炎、肺炎など |
皮膚障害 | 発疹、紅斑、そう痒 |
肝機能障害 | AST・ALTの上昇、倦怠感 |
その他の症状 | 疲労感、発熱、頭痛など |
副作用に対処するときのポイント
- しびれが強くなってきたらすぐ医療スタッフに連絡する
- 発熱やのどの痛みは感染の可能性があるので、我慢せず受診する
- 定期的な血液検査で白血球数や肝機能をチェックする
- スキンケアを丁寧に行い、皮膚トラブルを早期発見する
ブレンツキシマブ ベドチン(アドセトリス)で効果がなかった場合
投与を行っても十分な効果が得られない場合は、追加の検査や別の治療法を検討し、皮膚科だけでなく血液内科や腫瘍内科などとの連携が欠かせません。
治療効果の評価
腫瘍の縮小度合いや症状の改善度、画像検査の結果などを総合的に判断します。効果が見られない場合、投与サイクルを再設定したり、併用療法を検討する場合があります。
別の薬剤への切り替え
CD30陽性の悪性リンパ腫であっても、個々の遺伝子変異や治療歴によってはブレンツキシマブ ベドチンが効きにくいケースもあります。再発・難治性の場合は、別の化学療法や免疫療法を並行して考える必要があるでしょう。
放射線療法や外科的治療
局所的に進行した病変や皮膚病変が限定的な場合は、外科的に病変を切除する選択肢もあり、また、放射線治療によって腫瘍を縮小する方法を併用することもあります。
セカンドオピニオンの意義
1種類の治療で効果が得られなかった場合、別の医療機関でセカンドオピニオンを受けることで、新しい可能性が見つかることがあり、複数の専門医の意見を聞くことで最善の方向を探りやすくなります。
治療効果が不十分だったときの対応
状況 | 対応例 |
---|---|
投与サイクル内で効果を確認できない | 投与期間の延長、投与量の再考 |
副作用が強く投与継続が困難 | 休薬や投与ペースの調整、副作用対策の強化 |
他の治療法への移行を検討 | 免疫チェックポイント阻害薬や化学療法など |
セカンドオピニオン | 別の専門医の診断を仰ぎ、新プランを立案 |
治療に迷ったときに確認するリスト
- 担当医へ具体的な質問をまとめ、疑問を解消する
- 抗がん薬の効果判定に必要な検査のスケジュールを把握する
- 症状や副作用を記録し、次回診察で報告する
- セカンドオピニオン先を早めに検討して情報を集める
他の治療薬との併用禁忌
ブレンツキシマブ ベドチン(アドセトリス)は特定の薬剤との併用が推奨されない場合があり、薬物代謝に影響を与える薬剤は注意が必要です。
併用が制限される薬
CYP3A4を強く阻害・誘導する薬剤とは併用時に血中濃度が大きく変動する恐れがあります。抗生物質、抗真菌薬、一部の抗てんかん薬などが該当するケースがあるため、服用中の薬はすべて医師に伝えてください。
他の抗がん剤との相互作用
化学療法でよく使用する制吐剤やステロイド薬などは併用可能な場合が多いですが、薬物動態が変化して副作用が強まる恐れがあるので、必ず主治医の指示に従い、勝手に薬の量を増減しないでください。
サプリメントや健康食品
ハーブ類やサプリメントも、肝代謝酵素に影響を及ぼす場合があり、自己判断で飲んでいる健康食品がある場合は、些細な情報でも伝えることが重要です。
ワクチンとのタイミング
ブレンツキシマブ ベドチン投与中は免疫力が下がることがあり、生ワクチンの接種が制限される場合があります。インフルエンザワクチンなどは主治医と相談のうえで接種時期を調整していただくことが多いです。
併用禁忌や注意が必要な薬剤
分類 | 代表的な薬剤(例) | 留意点 |
---|---|---|
抗菌薬 | イトラコナゾール、クラリス | CYP3A4阻害作用で血中濃度が上昇 |
抗てんかん薬 | フェニトイン、カルバマゼピン | 誘導作用で血中濃度が低下する恐れ |
生ワクチン | 麻疹ワクチン、風疹ワクチン | 免疫抑制下で接種は推奨されない場合がある |
免疫調整薬 | 強力な免疫抑制剤 | 副作用の増大や感染リスク上昇に注意 |
併用に迷ったら確認したいリスト
- 処方薬だけでなく市販薬やサプリメントの種類
- 服用中の量と服用頻度
- 過去に薬物相互作用を起こした経験の有無
- ワクチン接種歴や計画
保険適用と薬価について
以下に記載している治療費(医療費)は目安であり、実際の費用は症状や治療内容、保険適用否により大幅に上回ることがございます。当院では料金に関する以下説明の不備や相違について、一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。
保険適用の条件
CD30陽性の悪性リンパ腫や皮膚リンパ腫で厚生労働省が定める適応となる場合、健康保険が適用になり、通常の高額療養費制度も利用できるため、所得に応じて自己負担上限額が設定されます。
実際の薬価
ブレンツキシマブ ベドチン(アドセトリス)点滴静注用50 mg 1バイアルの薬価は313,733円(2023年時点)で、自己負担3割なら約94,000円となります。
この金額は1バイアルあたりの公定価格で、投与回数や患者さんの体重によって使用本数が変わります。
高額療養費制度の活用
月単位の医療費が一定額を超えると高額療養費制度が適用でき、自己負担の上限額が抑えられます。あらかじめ限度額適用認定証を準備しておくと、支払う金額が事前に減額されるメリットがあります。
項目 | 金額(例) |
---|---|
薬価(アドセトリス 50 mg 1バイアル) | 313,733円 |
3割負担時の自己負担額 | 約94,000円 |
投与本数が2バイアルの場合の3割負担 | 約188,000円 |
高額療養費制度適用後の負担 | 所得区分により上限額が決まる |
医療費を賢く管理するためのリスト
- 高額療養費制度や限度額認定証の手続きを早めに行う
- 医療保険やがん保険などで補償を受けられるか確認する
- 投与スケジュールを把握して月単位の負担額を見通す
- 自己負担割合が2割や1割になる公的サポート(障害者手帳など)の可能性も検討する
以上
参考文献
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