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口の中にできるヘルペス「歯肉口内炎」の治し方|処方される飲み薬と痛みへの対処法

口の中にできるヘルペス「歯肉口内炎」の治し方|処方される飲み薬と痛みへの対処法

口の中に広がる水ぶくれや歯ぐきの腫れは、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)が引き起こす歯肉口内炎の代表的な症状です。治療の柱は抗ウイルス薬の内服で、発症72時間以内の服用が回復を早めます。

アシクロビルやバラシクロビルなどの飲み薬はウイルスの増殖を抑え、潰瘍や発熱の期間を短縮します。痛みで食事がとれないときは鎮痛薬や局所麻酔剤を併用しましょう。

本記事では、処方される飲み薬の種類と飲み方、痛みへの対処法、子どもと大人それぞれの注意点をまとめました。早めの受診と正しいケアで、つらい時期を短く乗り越えてください。

この記事の執筆者

小林 智子(日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

小林 智子(こばやし ともこ)

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士
こばとも皮膚科院長

2010年に日本医科大学卒業後、名古屋大学医学部皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了後、アメリカノースウェスタン大学にて、ポストマスターフェローとして臨床研究に従事。帰国後、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターにて、糖化と肌について研究を行う。専門は一般皮膚科、アレルギー、抗加齢、美容皮膚科。雑誌を中心にメディアにも多数出演。著書に『皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方』(彩図社)など。

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医療法人社団豊正会大垣中央病院

目次

歯肉口内炎(ヘルペス性)に処方される抗ウイルスの飲み薬

ヘルペス性歯肉口内炎の治療で中心となるのは、ウイルスの増殖を直接抑える抗ウイルス薬の内服です。発症早期に飲み始めるほど、口腔内の潰瘍や発熱が早く治まることが臨床試験で確認されています。

薬剤名(一般名)用法の目安特徴
アシクロビル1日5回古くから使われ、小児への投与実績が豊富
バラシクロビル1日2〜3回アシクロビルのプロドラッグで吸収率が高い
ファムシクロビル1日2〜3回ペンシクロビルに変換され、経口吸収に優れる

アシクロビルは発症72時間以内の服用で回復を早める

アシクロビル(商品名ゾビラックスなど)は、ヘルペスウイルスが持つ酵素チミジンキナーゼを利用して活性化する抗ウイルス薬です。感染した細胞の内部だけで働くため、正常な細胞への影響が少ないという性質があります。

ランダム化比較試験では、発症から72時間以内にアシクロビルを内服した小児群で、口腔内の潰瘍が約4日で消失したのに対し、プラセボ群では約10日を要しました。発熱期間やウイルス排出期間も短縮したと報告されており、早期服用が重要です。

小児では体重1kgあたり15mgを1日5回、7日間が基本用量とされています。錠剤を飲みにくい幼児にはシロップ剤やドライシロップが処方される場合もあります。

バラシクロビルは服用回数が少なく続けやすい

バラシクロビル(商品名バルトレックスなど)は、体内で速やかにアシクロビルへ変換されるプロドラッグです。経口吸収率がアシクロビルの約3〜5倍に高められているため、1日の服用回数を減らしても十分な血中濃度を維持できます。

成人の口腔ヘルペスに対しては、1回500mgを1日2回、5〜7日間の服用が一般的です。服用回数が少ない分、飲み忘れが起こりにくい点もメリットになります。

なお、バラシクロビルも腎臓から排泄されるため、腎機能が低下している方では用量の調整が必要です。高齢者は腎機能が低下していることに気づいていないケースも多いので、処方時に医師へ確認しておくと安心でしょう。

ファムシクロビルが選ばれる場面

ファムシクロビル(商品名ファムビルなど)は、体内でペンシクロビルに変換される抗ウイルス薬です。ペンシクロビルはアシクロビルと同様にウイルスDNAの合成を阻害しますが、感染細胞内での半減期が長い特徴があります。

アシクロビルやバラシクロビルで副作用が出た方、あるいは繰り返し再発する方に処方されるケースが多いです。服用は1日2〜3回で、腎機能に応じた用量調整を行います。

飲み薬の副作用と服用中に注意したいこと

いずれの抗ウイルス薬も副作用は比較的軽微です。まれに頭痛、吐き気、腹部の不快感などが出ることがありますが、重い副作用は少ないとされています。

腎機能が低下している方は薬剤が体内にたまりやすくなるため、必ず医師に腎臓の状態を伝えてください。また、十分な水分をとりながら服用することで、腎臓への負担を軽減できます。

口の中のヘルペスが痛くて食べられないときの具体的な対処法

痛みが強いときは、鎮痛薬と局所的なケアを組み合わせて症状をやわらげるのが基本です。食事や水分がとれないまま放置すると脱水を起こすおそれがあるため、早めに対策を始めましょう。

アセトアミノフェンやイブプロフェンで全身の痛みを抑える

口腔内の潰瘍が広範囲に及ぶと、食事のたびに激しい痛みを感じます。解熱鎮痛薬のアセトアミノフェンや、小児でも使用可能なイブプロフェンは、痛みと発熱の両方に効果があります。

小児ではアスピリンの使用はライ症候群のリスクがあるため避けてください。用量は年齢や体重に合わせて医師が決定します。

局所麻酔入りの塗り薬やうがい薬で口腔内の痛みをやわらげる

リドカインを含むゲルやうがい液は、潰瘍の表面を一時的にしびれさせて痛みを軽くします。食事の15〜20分前に塗布すると、食べ物を口に運びやすくなるでしょう。

ただし、リドカインを広範囲に塗りすぎるとのどの感覚が鈍くなり、誤嚥のリスクが生じます。小さな子どもに使う場合は特に、医師の指示どおりの量を守ることが大切です。

クロルヘキシジンを含む含嗽剤で口腔内を清潔に保つ方法もあります。潰瘍部位の二次的な細菌感染を予防しながら、口臭の軽減にも役立つため、医師から提案されることがあるでしょう。

食事と水分補給の工夫で脱水を防ぐ

冷たい飲み物やゼリー状の食品は、口腔粘膜への刺激が少なく比較的食べやすいです。酸味の強いジュースや塩気の強い食べ物は潰瘍にしみるため、回復するまで避けたほうがよいでしょう。

少量ずつこまめに水分をとることが脱水予防のカギです。経口補水液やスポーツドリンクを常温またはやや冷やした状態で飲むと、電解質の補給にも役立ちます。どうしても水分がとれない場合は、医療機関で点滴による補液を受けることも検討してください。

  • ストローを使い、潰瘍に触れにくい角度で飲む
  • プリンやヨーグルトなど、かまずに飲み込める食品を選ぶ
  • スープは人肌程度に冷ましてから口に含む

口腔ヘルペス「歯肉口内炎」の症状はどのように見分けるのか

歯ぐきが赤く腫れて出血し、口の中に小さな水ぶくれや潰瘍が多発するのがヘルペス性歯肉口内炎の典型的な姿です。38〜40℃の高熱やリンパ節の腫れを伴う点が、通常のアフタ性口内炎とは大きく異なります。

歯ぐきの腫れ・出血と高熱が同時に出たらヘルペスを疑う

ヘルペス性歯肉口内炎は、まず発熱や倦怠感、食欲低下といった全身症状で始まることが多いです。その後1〜2日ほどで歯ぐきが腫れ上がり、口腔粘膜にピンヘッド大の水ぶくれが多数現れます。

水ぶくれは短時間で破れて、灰白色の膜で覆われた浅い潰瘍に変わります。舌、頬の内側、口蓋など広い範囲に潰瘍が散らばるのが特徴で、口臭が強くなることもあります。

アフタ性口内炎との違いを確認するポイント

アフタ性口内炎は通常1〜数個の円形の潰瘍が粘膜にでき、高熱を伴うことはまれです。一方、ヘルペス性歯肉口内炎は多数の潰瘍に加え、高熱と歯ぐきの腫れ・出血がセットで起こるのが大きな違いになります。

比較項目ヘルペス性歯肉口内炎アフタ性口内炎
潰瘍の数多数(10個以上も)通常1〜3個
発熱38〜40℃の高熱まれ
歯ぐきの変化発赤・腫脹・出血なし

医療機関を受診すべきタイミング

水分がまったくとれない、高熱が3日以上続く、潰瘍がどんどん広がっている場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。とくに乳幼児や免疫力が低下している方は重症化しやすいため、経過を注意深く観察する必要があります。

医師はウイルス培養やPCR検査によって確定診断を行い、適切な抗ウイルス薬を処方します。自己判断で市販の口内炎薬だけに頼ると、治療のタイミングを逃すおそれがあるため注意しましょう。

PCR検査は感度が高く、少量のウイルスDNAでも検出できるため、現在ではヘルペス感染の確定診断において標準的な方法とされています。検査結果は通常数日で判明し、診断が確定すれば治療方針もはっきりします。

単純ヘルペスウイルス(HSV-1)の感染経路と歯肉口内炎が発症するしくみ

世界人口の50〜90%がHSV-1に感染しているとされ、口腔ヘルペスは決してめずらしい病気ではありません。感染経路や発症のしくみを知ることで、予防や早期発見につなげることができます。

唾液や皮膚の接触でうつるHSV-1

HSV-1は感染者の唾液や水ぶくれの内容液を介して広がります。キスや食器の共有、タオルの使い回しなどの日常的な接触が主な感染経路です。

初感染は乳幼児期に起こることが多く、この時期に症状が出た場合にヘルペス性歯肉口内炎と診断されます。ただし、初感染の大部分は無症状で経過するため、自分がいつ感染したのか分からない方も少なくありません。

ウイルスは神経節に潜伏し、再活性化する

HSV-1は初感染後、三叉神経節という顔面の神経の集まりに潜み込み、免疫の監視をくぐり抜けて生涯にわたり体内にとどまります。平常時はウイルスが活動していないため症状は出ません。

しかし免疫力が低下した際にウイルスが再活性化し、神経を伝って粘膜や皮膚に到達すると、口唇ヘルペスなどの再発病変として現れます。初感染時のような広範な歯肉口内炎が再発するケースは多くありませんが、免疫抑制状態の方では重症化するリスクがあります。

疲労・ストレス・紫外線が再活性化の引き金になる

睡眠不足や過度なストレス、強い紫外線への曝露、発熱を伴う風邪などが免疫力を一時的に下げ、ウイルスの再活性化を招きやすくなります。月経前にホルモンバランスが変わるタイミングで口唇ヘルペスが再発する方もいます。

再発の頻度には個人差が大きく、年に数回繰り返す方もいれば、一度も再発しない方もいます。再発が頻繁な場合は、抗ウイルス薬の予防的な内服を検討できるため、医師に相談してみてください。

再活性化の主なきっかけ

要因具体例対策
免疫力の低下睡眠不足、過労、風邪十分な休養と栄養管理
精神的ストレス仕事や人間関係の負荷リラクゼーションの習慣化
紫外線長時間の屋外活動UVカットリップの使用

子どものヘルペス性歯肉口内炎を治すためのケアと受診のタイミング

1〜3歳の乳幼児に多い初発の歯肉口内炎は、口の痛みから飲食を嫌がり、脱水症状に陥りやすい点が一番の心配事です。症状に気づいたら48〜72時間以内を目安に小児科や歯科を受診し、抗ウイルス薬の処方を受けてください。

小児科・歯科で抗ウイルス薬を処方してもらう

子どもの歯肉口内炎には、シロップやドライシロップの形で処方されるアシクロビルが広く使われています。体重あたりの用量を正確に守り、7日間の内服を途中でやめないことが大切です。

発症から72時間を過ぎてしまうと抗ウイルス薬の効果は低下するとされています。「ただの口内炎だろう」と様子を見すぎず、歯ぐきの腫れと高熱があれば早めに受診してください。

受診の目安症状
すぐに受診水分をまったく受けつけない、ぐったりしている
当日中に受診38.5℃以上の発熱と歯ぐきの出血がある
翌日までに受診口の中に水ぶくれが数個以上でき、食事量が減った

口の痛みがあるときの食事とケアのポイント

冷たいゼリーやプリン、冷ましたおかゆ、バナナなど、やわらかくて刺激の少ない食品を少量ずつ与えてください。飲み物はストローを使ったり、スプーンで少しずつ口元に運んだりすると嫌がりにくくなります。

歯みがきは痛みが強い間は無理に行わず、湿らせたガーゼで歯や歯ぐきをやさしく拭く程度にとどめましょう。口の中を清潔に保つことで二次的な細菌感染を防げます。

きょうだいや周囲への感染を広げないために

症状が出ている期間はウイルスの排出量が多いため、食器やタオルの共有を避けてください。コップやスプーンは使用後にしっかり洗い、個人用を用意するのが理想的です。

子ども同士の接触が避けられない保育園や幼稚園では、よだれのついたおもちゃを介して感染が広がることがあります。症状がある間は登園を控えるかどうか、かかりつけ医に相談すると安心です。

家庭内で感染を広げないためには、手洗いの徹底も欠かせません。お世話をした後は石けんと流水で手指を十分に洗い、患児が触れたドアノブやスイッチなどもこまめに消毒しておくとよいでしょう。

大人が口腔ヘルペスの歯肉口内炎にかかると症状が重くなりやすい

「歯肉口内炎は子どもの病気」と思われがちですが、成人でも初感染が起これば広範な口腔内潰瘍と高熱に見舞われることがあります。18〜79歳の成人患者を対象にした報告でも、診断の遅れが治療の遅れにつながったケースが複数確認されています。

成人の初感染では口腔症状と全身症状が強く出やすい

成人は免疫応答が活発なぶん、初感染時の炎症反応も強くなります。口腔内の潰瘍数が多いだけでなく、強い咽頭痛やリンパ節の腫脹、倦怠感が長引くケースもめずらしくありません。

症状だけでは細菌性の扁桃炎や手足口病と区別しにくいこともあり、ウイルス検査で正確に診断を受けることが大切です。

また、成人では仕事や家事を休めずに我慢してしまうケースが少なくありません。放置するとウイルスの排出期間が延び、周囲への感染リスクも高まるため、できるだけ早い段階で医療機関を受診して休養をとりましょう。

妊娠中や免疫力が低い方は専門医に相談を

妊娠中に初めてHSV-1に感染した場合、まれにウイルスが胎児へ移行するリスクがあるとされています。妊娠中に口腔内に異常を感じたら、自己判断せず産婦人科と連携できる医療機関を受診してください。

がん治療中や臓器移植後など免疫抑制状態にある方は、ヘルペス感染が重症化しやすいです。こうしたケースでは予防的に抗ウイルス薬を内服する方法が選択されることもあります。

リスクが高い方注意点
妊婦胎児への影響を考慮し、早めに産科と連携して受診
抗がん剤治療中口腔粘膜が脆弱化しており重症化しやすい
臓器移植後免疫抑制薬の影響でウイルスが活性化しやすい

再発リスクを下げるために日常生活で気をつけること

十分な睡眠、バランスのとれた食事、適度な運動で免疫力を維持することが再発予防の基本です。唇の紫外線対策にはUVカット効果のあるリップクリームを使うのも有効でしょう。

慢性的な疲労やストレスを感じている方は、セルフケアだけでなく生活リズムの見直しも検討してみてください。再発が年に6回以上ある方は、抗ウイルス薬の抑制療法(サプレッシブセラピー)について医師に相談する選択肢もあります。

口の中のヘルペス再発を防ぐための日常ケアと生活のポイント

一度体内に入ったHSV-1を完全に排除する方法は現時点で存在しませんが、再発の引き金を減らすことは可能です。毎日の生活習慣を少し意識するだけで、再発の頻度を下げられる可能性があります。

規則正しい睡眠と栄養管理が免疫維持の土台になる

睡眠中に分泌される成長ホルモンや免疫関連のサイトカインは、ウイルスへの抵抗力を保つうえで欠かせない要素です。毎日6〜8時間の睡眠を確保し、就寝・起床の時間をなるべく一定に保ちましょう。

ビタミンB群やビタミンCを含む食品は粘膜の修復を助けるとされています。偏った食事が続いているなと感じたら、緑黄色野菜や果物を積極的に取り入れてみてください。

ストレスコントロールで再活性化のリスクを下げる

慢性的なストレスは免疫機能の低下を招き、潜伏ウイルスの再活性化を促す一因になります。軽い運動や入浴、趣味の時間など、自分なりのリラックス法を日課に組み込むとよいでしょう。

唇や口のまわりの紫外線対策を忘れずに

紫外線は口唇周囲の免疫バリアを弱め、口唇ヘルペスの再発を誘発しやすくなります。外出時にはSPF15以上のUVカットリップクリームを塗り、長時間の日光浴は控えましょう。

帽子や日傘で顔全体を覆うことも、口元への紫外線量を減らす手段として有効です。アウトドアの予定がある日はとくに注意してください。

  • 就寝・起床時間を一定にし、6〜8時間の睡眠を確保する
  • ビタミンB群・Cを含む食品(ブロッコリー、キウイなど)を意識する
  • SPF15以上のUVカットリップクリームを外出時に塗る
  • 口唇に違和感(チクチク・ムズムズ)を感じたら早めに医師に相談する

よくある質問

ヘルペス性歯肉口内炎は自然に治りますか?

ヘルペス性歯肉口内炎は免疫力が正常な方であれば、抗ウイルス薬を使用しなくても約2週間前後で自然に治癒するとされています。ただし、その間に強い痛みのために飲食ができなくなると、とくに乳幼児では脱水や体力の低下を招くおそれがあります。

発症から72時間以内に抗ウイルス薬を内服すれば、潰瘍の治癒期間を半分程度に短縮できるという臨床試験のデータがあります。早期に医療機関を受診して適切な治療を受けることが、つらい症状を短くするうえで有効です。

歯肉口内炎の飲み薬はドラッグストアで購入できますか?

アシクロビルやバラシクロビルなどの抗ウイルス薬は医師の処方が必要な医療用医薬品です。ドラッグストアでは口唇ヘルペス用の塗り薬(外用薬)が一部市販されていますが、歯肉口内炎のような広範な口腔内病変には十分な効果を期待しにくいでしょう。

口の中に潰瘍が広がっている場合は、内科・小児科・歯科口腔外科を受診して、飲み薬を処方してもらうことをおすすめします。

ヘルペス性歯肉口内炎は周囲の人にうつりますか?

ヘルペス性歯肉口内炎は、症状がある期間にウイルスが唾液中に多量に排出されるため、キスや食器の共有を通じて他の方へ感染する可能性があります。とくに、まだHSV-1に感染したことのない乳幼児は感染リスクが高いです。

食器やタオルを個別に使い、手洗いを徹底することで周囲への感染を減らすことができます。潰瘍が完全に治るまでは、唾液の接触を避ける配慮を続けてください。

ヘルペス性歯肉口内炎と診断されたら何科を受診すればよいですか?

お子さまの場合は小児科が第一選択です。成人であれば内科、皮膚科、歯科口腔外科のいずれでも診察が可能で、それぞれの専門医が抗ウイルス薬を処方できます。

口腔内の症状が強く食事がとれない方や、免疫力が低下している方は、入院設備のある総合病院を受診するとより安心です。まずはかかりつけ医に相談し、必要に応じて専門の医療機関を紹介してもらいましょう。

歯肉口内炎の痛みに市販の口内炎パッチは効きますか?

市販の口内炎パッチやスプレーはアフタ性口内炎向けに設計されており、ヘルペス性歯肉口内炎に対する有効性は確立されていません。潰瘍の数が多い場合はパッチを貼れる範囲も限られるため、根本的な症状緩和にはつながりにくいでしょう。

ヘルペスが原因の潰瘍に対しては、抗ウイルス薬の内服と医師が処方する鎮痛薬で対処するのが基本です。自己判断で市販薬だけに頼らず、医療機関を受診して原因を特定したうえで治療を受けてください。

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