女性の薄毛の悩みとして多い「びまん性脱毛症」。髪全体のボリュームが減少し、地肌が透けて見えるようになるこの症状は、多くの女性にとって深刻な問題です。

しかし、適切な治療と予防策を講じることで、症状の改善や進行の抑制が期待できます。

この記事では、内服薬や外用薬による治療、クリニックでの専門的な施術、生活習慣の見直し、栄養面からのアプローチ、そして早期発見のためのセルフモニタリングまで、びまん性脱毛症と向き合うための具体的な方法を詳しく解説します。
ご自身の状態に合った対策を見つけ、健やかな髪を取り戻すための一歩を踏み出しましょう。
内服薬で内側から髪を守る
びまん性脱毛症の治療において、内服薬は体の中から発毛環境を整える重要な役割を担います。特に女性の場合、ホルモンバランスの変化が影響していることも少なくありません。
医師の診断のもと、適切な内服薬を選択することが改善への鍵となります。
発毛を促す内服薬の種類と働き

びまん性脱毛症の治療に用いられる内服薬には、主に髪の成長に必要な栄養素を補給するものや、血行を促進するものがあります。これらの薬は、毛母細胞の働きを活性化させ、健康な髪の育成をサポートします。
主な内服薬の成分と期待される効果
成分カテゴリ | 主な成分例 | 期待される効果 |
---|---|---|
ビタミン・ミネラル類 | パントテン酸、ケラチン、L-シスチン、亜鉛 | 毛髪の主成分の補給、細胞分裂の促進 |
血行促進成分 | (医師処方による) | 頭皮への栄養供給改善 |
抗アンドロゲン作用 (医師の判断による) | スピロノラクトンなど | 男性ホルモンの影響抑制 (特定の原因の場合) |
内服薬治療の注意点と副作用
内服薬は効果が期待できる一方で、副作用のリスクも伴います。例えば、胃腸の不快感や、まれに体質に合わない場合があります。治療を開始する前には、必ず医師に相談し、既往歴や現在服用中の薬について正確に伝えましょう。
また、妊娠中や授乳中の方は使用できない薬が多いため、特に注意が必要です。治療中は定期的に診察を受け、体調の変化を医師に報告することが大切です。
外用薬で頭皮を直接サポート
外用薬は、有効成分を頭皮に直接塗布することで、毛根に働きかけ、発毛を促進したり、抜け毛を予防したりする治療法です。内服薬と併用することで、より高い効果が期待できる場合もあります。
ミノキシジルの効果と女性への適用
ミノキシジルは、もともと高血圧の治療薬として開発されましたが、発毛効果があることがわかり、脱毛症治療薬として広く用いられています。
血管を拡張させて頭皮の血行を促進し、毛母細胞に栄養を届けやすくすることで、発毛を促すと考えられています。女性のびまん性脱毛症に対しても、ミノキシジル外用薬は有効な選択肢の一つです。

ただし、濃度や使用法は男性と異なる場合があるため、医師の指示に従うことが重要です。
ミノキシジル外用薬 使用上のポイント
- 医師・薬剤師の指示通りの濃度・回数を守る
- 清潔な乾いた頭皮に使用する
- 塗布後は自然乾燥させる
- 効果実感までには数ヶ月継続が必要
その他の外用薬と頭皮環境の改善
ミノキシジル以外にも、頭皮の炎症を抑える成分や、血行を促進する成分、保湿成分などが配合された外用薬があります。これらは、頭皮環境を整え、髪が育ちやすい状態を作ることを目的としています。
例えば、乾燥やフケ、かゆみなどの頭皮トラブルがある場合、それらを改善する外用薬を併用することで、ミノキシジルの効果を高めることも期待できます。
頭皮環境を整える外用薬成分例
成分カテゴリ | 主な成分例 | 期待される効果 |
---|---|---|
抗炎症成分 | グリチルリチン酸ジカリウム | 頭皮の炎症抑制、フケ・かゆみ軽減 |
血行促進成分 | センブリエキス、ビタミンE誘導体 | 頭皮の血流改善 |
保湿成分 | ヒアルロン酸、セラミド | 頭皮の乾燥防止、バリア機能サポート |
びまん性脱毛症に挑むクリニック施術と機器
内服薬や外用薬によるセルフケアに加えて、クリニックではより専門的な施術や機器を用いた治療を提供しています。これらの方法は、有効成分の浸透を高めたり、細胞レベルで発毛を刺激したりすることで、治療効果の向上を目指します。
注入療法による直接アプローチ
注入療法は、発毛に有効な成分を注射器や特殊な機器を用いて頭皮に直接注入する治療法です。これにより、有効成分を毛根周辺に効率よく届け、発毛促進効果を高めることが期待できます。

代表的なものに、成長因子(グロースファクター)やミノキシジルなどを注入する方法があります。
主な注入療法の種類
施術名 | 主な注入成分 | 特徴 |
---|---|---|
メソセラピー | 成長因子、ビタミン、ミノキシジルなど | 微細な針で頭皮の浅い層に注入 |
HARG療法 | ヒト脂肪幹細胞由来の成長因子など | 毛髪再生を促す成分を注入 |
これらの治療は、通常複数回の施術が必要となり、効果の現れ方には個人差があります。施術前には、医師から十分な説明を受け、内容やリスク、費用について理解することが大切です。
光・レーザー治療による発毛刺激
特定の波長の光やレーザーを頭皮に照射することで、毛母細胞を活性化させたり、頭皮の血行を促進したりする治療法です。痛みはほとんどなく、比較的安全性の高い治療法とされています。
低出力レーザー(LLLT: Low Level Laser Therapy)などが代表的です。
この治療法は、単独で行う場合もありますが、他の治療法(内服薬、外用薬、注入療法など)と組み合わせることで、相乗効果が期待できることもあります。治療頻度や期間は、症状や使用する機器によって異なります。
スカルプデバイスとホームケアを組み合わせる戦術
クリニックでの治療と並行して、自宅で行うホームケアも、びまん性脱毛症の改善と予防には欠かせません。近年では、家庭用のスカルプケアデバイスも登場し、日々のケアに取り入れやすくなっています。
家庭用スカルプデバイスの活用

家庭用スカルプデバイスには、低出力レーザーを照射するもの、EMS(電気的筋肉刺激)やRF(ラジオ波)で頭皮を刺激するもの、振動やイオン導入で育毛剤の浸透を助けるものなど、様々な種類があります。
クリニックで使用される機器に比べて出力は低いものの、継続して使用することで、頭皮環境の改善や血行促進効果が期待できます。
家庭用デバイス選択のポイント
ポイント | 確認事項 |
---|---|
安全性 | 信頼できるメーカーか、安全基準を満たしているか |
機能 | 自身の目的に合った機能(レーザー、EMS、RFなど)か |
使いやすさ | 重さ、形状、操作方法、手入れのしやすさ |
ただし、家庭用デバイスの効果は限定的である可能性もあり、過度な期待は禁物です。あくまでも補助的なケアとして位置づけ、クリニックでの治療や基本的なヘアケアと組み合わせることが重要です。
正しいヘアケアと頭皮マッサージ
毎日のシャンプーやヘアケアも、頭皮環境を健やかに保つ上で大切です。洗浄力の強すぎるシャンプーは避け、アミノ酸系などのマイルドな洗浄成分のものを選びましょう。
洗髪時は爪を立てず、指の腹で優しくマッサージするように洗い、すすぎ残しがないように注意します。
また、定期的な頭皮マッサージは、血行を促進し、頭皮を柔らかく保つのに役立ちます。指の腹を使って、頭全体を優しく揉みほぐすように行いましょう。ただし、力を入れすぎると逆効果になることもあるため、心地よいと感じる程度の強さで行うことがポイントです。
育毛剤を使用している場合は、マッサージ後に塗布すると浸透しやすくなります。
ホルモンバランスとストレスを整える生活習慣
女性のびまん性脱毛症には、ホルモンバランスの乱れや精神的なストレスが深く関わっていることがあります。
そのため、薬物療法や直接的な頭皮ケアだけでなく、生活習慣全体を見直し、心身のバランスを整えることが、根本的な改善と予防につながります。
女性ホルモンと髪の関係
女性ホルモンの一つであるエストロゲンには、髪の成長を促進し、ハリやコシを与える働きがあります。
しかし、加齢、出産、過度なダイエット、ストレスなどによってエストロゲンの分泌が減少すると、相対的に男性ホルモンの影響が強まり、髪が細くなったり、抜け毛が増えたりすることがあります。
これが、びまん性脱毛症の一因となる場合があります。
ホルモンバランスを整える生活のヒント
- 質の高い睡眠を確保する(寝る前のスマホ操作を控えるなど)
- バランスの取れた食事を心がける(特に大豆製品など)
- 適度な運動を習慣にする
- 過度なダイエットを避ける
ストレスが頭皮に与える影響と対策
過度のストレスは、自律神経のバランスを乱し、血管を収縮させて頭皮の血行不良を引き起こす可能性があります。血行が悪くなると、髪の成長に必要な栄養素が毛根まで届きにくくなり、抜け毛や薄毛の原因となります。
また、ストレスはホルモンバランスにも影響を与えるため、複合的に脱毛症を悪化させる要因となり得ます。
ストレス軽減のためのアプローチ

アプローチ | 具体例 |
---|---|
リラクゼーション | 入浴、アロマテラピー、深呼吸、瞑想 |
趣味・楽しみ | 好きな音楽を聴く、読書、映画鑑賞、友人との会話 |
運動 | ウォーキング、ヨガ、ストレッチ |
休息 | 十分な睡眠、意識的な休憩時間の確保 |
自分に合ったストレス解消法を見つけ、日常生活にうまく取り入れることが大切です。ストレスを完全に無くすことは難しいかもしれませんが、上手に付き合っていく方法を身につけましょう。
睡眠の質と髪の成長
髪の成長には、成長ホルモンが重要な役割を果たします。成長ホルモンは、主に睡眠中に分泌されるため、質の高い十分な睡眠をとることは、健やかな髪を育む上で必要です。
睡眠不足や不規則な睡眠は、成長ホルモンの分泌を妨げるだけでなく、自律神経やホルモンバランスの乱れにもつながり、結果的に頭皮環境や髪の成長に悪影響を与える可能性があります。
毎日決まった時間に寝起きする、寝る前にカフェインやアルコールを控える、寝室の環境を整える(温度、湿度、光、音)など、睡眠の質を高める工夫をしましょう。
食事・サプリで髪を育てる栄養戦略
髪は、私たちが摂取する栄養素から作られます。そのため、バランスの取れた食事は、健康な髪を育てるための土台となります。特定の栄養素が不足すると、髪が細くなったり、抜けやすくなったりすることがあります。
髪の成長に必要な栄養素
髪の主成分はケラチンというタンパク質です。そのため、良質なタンパク質を十分に摂取することが基本となります。また、タンパク質の合成を助けたり、頭皮の健康を維持したりするためには、ビタミンやミネラルも必要です。
健やかな髪のための主要栄養素

栄養素 | 主な働き | 多く含む食品例 |
---|---|---|
タンパク質 | 髪の主成分(ケラチン)の材料 | 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品 |
亜鉛 | ケラチンの合成を助ける、細胞分裂促進 | 牡蠣、レバー、牛肉、ナッツ類 |
ビタミンB群 | 頭皮の新陳代謝促進、皮脂分泌調整 | レバー、豚肉、マグロ、カツオ、納豆、緑黄色野菜 |
ビタミンC | コラーゲン生成補助、抗酸化作用 | 果物(柑橘類、キウイ)、野菜(パプリカ、ブロッコリー) |
ビタミンE | 血行促進、抗酸化作用 | ナッツ類、植物油、アボカド |
食事改善のポイントと注意点
特定の食品ばかりを食べるのではなく、様々な食品をバランスよく組み合わせることが大切です。特に、加工食品やインスタント食品、糖質や脂質の多い食事に偏ると、栄養バランスが崩れやすくなります。
和食中心の、一汁三菜を意識した食生活は、比較的バランスが取りやすいでしょう。
また、過度な食事制限を伴うダイエットは、髪に必要な栄養素が不足する原因となり、薄毛を招く可能性があります。健康的に体重を管理する場合でも、必要な栄養素はしっかり摂取するように心がけましょう。
サプリメントの活用と選び方
食事だけで必要な栄養素を十分に補うのが難しい場合や、特定の栄養素が不足しがちな場合には、サプリメントの活用も選択肢の一つです。
特に、亜鉛やビタミンB群、L-シスチンなどは、髪の健康をサポートするサプリメントとして市販されています。
ただし、サプリメントはあくまで食事の補助的な役割です。過剰摂取はかえって健康を害することもあるため、製品の表示を確認し、摂取目安量を守りましょう。
また、複数のサプリメントを併用する場合や、持病がある方、薬を服用中の方は、医師や薬剤師に相談することをお勧めします。クリニックによっては、医療機関専売の高品質なサプリメントを取り扱っている場合もあります。
びまん性脱毛症の変化を見逃さないセルフモニタリング
びまん性脱毛症は、ゆっくりと進行することが多いため、日々のわずかな変化に気づきにくいことがあります。
しかし、早期に変化を捉え、適切な対策を講じることが、症状の悪化を防ぐ上で重要です。セルフモニタリングを習慣づけ、ご自身の髪と頭皮の状態を把握しましょう。
日々の抜け毛チェックの方法
健康な人でも、1日に50本から100本程度の髪は自然に抜けています。しかし、びまん性脱毛症が進行すると、この本数が増加する傾向があります。
シャンプー時やブラッシング時、枕元の抜け毛などを意識的に観察し、普段よりも明らかに抜け毛が増えていないかを確認しましょう。

抜け毛の本数を正確に数えるのは難しいですが、「最近、排水溝に溜まる髪の量が増えた」「枕に付く髪が目立つようになった」といった感覚的な変化も重要なサインです。
頭皮の状態と髪質の変化を観察する
鏡を使って、定期的に頭皮の状態をチェックしましょう。特に、頭頂部や分け目は、薄毛が目立ちやすい部分です。
セルフチェックのポイント
- 分け目が以前より広がっていないか
- 頭頂部の地肌が透けて見えやすくなっていないか
- 髪全体のボリュームが減っていないか
- 髪が細くなったり、ハリ・コシがなくなったりしていないか
- 頭皮に赤み、フケ、かゆみなどの異常はないか
明るい場所で、手鏡なども使いながら、様々な角度から観察すると変化に気づきやすくなります。可能であれば、定期的に写真を撮っておくと、客観的に比較することができます。
変化を感じた時の対応
セルフモニタリングで抜け毛の増加や髪質の変化、頭皮の異常などを感じた場合は、自己判断せずに早めに皮膚科専門医に相談することが重要です。びまん性脱毛症の原因は様々であり、中には他の病気が隠れている可能性もあります。
専門医による正確な診断に基づいた、適切な治療や対策を開始することが、改善への近道となります。
治療前の遺伝子検査で治療薬選択ミスを減らす
近年、遺伝子情報を活用して、個々の患者さんに合った治療法を選択しようという動きが進んでいます。びまん性脱毛症の治療においても、遺伝子検査が役立つ場合があります。
遺伝子検査でわかること

脱毛症に関連する遺伝子検査では、主に男性ホルモン(アンドロゲン)に対する感受性の高さや、特定の治療薬(例えばミノキシジルなど)の効果が出やすいかどうか、副作用のリスクなどを予測することができます。
例えば、アンドロゲンレセプター遺伝子の感受性が高い場合、男性ホルモンの影響を受けやすく、薄毛が進行しやすい可能性があります。
また、ミノキシジルの効果に関わる遺伝子(SULT1A1遺伝子など)を調べることで、ミノキシジル外用薬が効きやすい体質かどうかをある程度予測できます。
遺伝子検査の主な目的
目的 | 概要 |
---|---|
原因の推定補助 | 男性ホルモン感受性など、薄毛になりやすい遺伝的要因の有無を確認 |
治療薬の効果予測 | 特定の薬剤(ミノキシジル等)に対する反応性を予測 |
副作用リスク評価 | 特定の薬剤に対する副作用の出やすさを評価(研究段階のものも含む) |
遺伝子検査のメリットと限界
遺伝子検査を行うことで、治療開始前に、より効果が期待できる治療法を選択したり、効果が出にくい可能性のある治療法を避けたりできる可能性があります。
これにより、治療の効率を高め、不要な治療による時間的・経済的な負担や、副作用のリスクを減らすことが期待できます。
しかし、遺伝子検査の結果はあくまでも統計的な傾向を示すものであり、個人の治療効果や副作用を100%保証するものではありません。
脱毛症の発症や進行には、遺伝的要因だけでなく、生活習慣や環境要因など、様々な要素が複雑に関与しています。そのため、遺伝子検査の結果は、医師が治療方針を決定する上での参考情報の一つとして活用されます。
検査の流れと費用
遺伝子検査は、口腔内の粘膜を綿棒のようなもので採取します。検査結果が出るまでには、数週間程度かかることが多いです。
遺伝子検査は、現在のところ健康保険の適用外であり、自費診療となります。費用は検査項目や医療機関によって異なりますので、事前に確認が必要です。
当院では遺伝子検査を行っておりますが、検査を受けるかどうかは、専門医とよく相談し、そのメリットと限界を理解した上で判断しましょう。
よくある質問
- びまん性脱毛症の治療はどのくらいで効果が出ますか?
-
効果が現れるまでの期間は、治療法や個人の状態によって大きく異なります。一般的に、内服薬や外用薬の場合、効果を実感し始めるまでに最低でも3ヶ月から6ヶ月程度の継続が必要です。
ヘアサイクル(毛周期)の関係上、すぐに目に見える変化が現れるわけではありません。クリニックでの施術も複数回必要となることが多く、根気強く治療を続けることが大切です。
焦らず、医師の指示に従って治療に取り組みましょう。
- 治療を途中でやめるとどうなりますか?
-
治療によって改善が見られた場合でも、自己判断で治療を中断すると、症状が再び進行してしまう可能性があります。特に、ミノキシジルなどの薬物療法は、使用を中止すると効果が失われ、元の状態に戻ることが多いです。
治療の継続や終了については、必ず医師と相談してください。生活習慣の改善やヘアケアなど、継続できる対策を続けることも重要です。
- 女性でもミノキシジルを使って大丈夫ですか?副作用は?
-
はい、女性のびまん性脱毛症に対しても、ミノキシジル外用薬は有効な治療選択肢の一つとして認められています。ただし、男性用とは濃度が異なる場合があり、医師の指導のもとで使用することが重要です。
副作用としては、頭皮のかゆみ、かぶれ、発疹などが報告されています。また、まれに多毛(塗布部位以外に毛が生える)や、血圧への影響(動悸、めまいなど)が起こる可能性も指摘されています。
使用中に異常を感じた場合は、すぐに医師に相談してください。妊娠中・授ゆ中の方は使用できません。
- 食事やサプリメントだけで薄毛は治りますか?
-
バランスの取れた食事や、必要に応じたサプリメントの摂取は、健康な髪を育むための土台作りとして非常に重要です。栄養不足が薄毛の一因となっている場合には、食事改善によって症状が改善する可能性もあります。
しかし、びまん性脱毛症の原因は多岐にわたるため、食事やサプリメントだけで完全に治癒することは難しい場合が多いです。
他の治療法(薬物療法、クリニック施術など)と組み合わせたり、生活習慣全体を見直したりすることが、効果的な対策につながります。
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