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FAGA(女性男性型脱毛症)の治療と予防

FAGA(女性男性型脱毛症)の治療と予防

女性の薄毛、特にFAGA(女性男性型脱毛症)のお悩みは、決して珍しいものではありません。しかし、その原因や進行度合いは一人ひとり異なり、適切な対策が必要です。

Dr.小林智子

この記事では、FAGAの進行を抑え、健やかな髪を育むための治療法と、日常生活で実践できる予防策について詳しく解説します。

専門的な治療からセルフケアまで、幅広い選択肢を知り、あなたに合った方法を見つけましょう。

FAGA概要イメージ

早めの対策がカギ – 日常生活でできる頭皮ケアと予防習慣

FAGAの進行を緩やかにするためには、専門的な治療と並行して、日々の生活習慣を見直すことが重要です。特に頭皮環境を健やかに保つことは、抜け毛予防の基本となります。

正しいシャンプー方法と頭皮マッサージ

頭皮の汚れや皮脂は毛穴を詰まらせ、健康な髪の成長を妨げる原因になります。しかし、洗いすぎは必要な皮脂まで奪い、乾燥を招くこともあります。自分に合ったシャンプーを選び、優しくマッサージするように洗いましょう。

頭皮ケア・正しいシャンプー方法

爪を立てず、指の腹を使うのがポイントです。

シャンプー選びのポイント

頭皮タイプ特徴おすすめ成分
乾燥肌フケ、かゆみが出やすい保湿成分 (セラミド、ヒアルロン酸など)
脂性肌べたつき、毛穴詰まりが気になる皮脂抑制・洗浄成分 (クレイ、炭など)
敏感肌刺激を感じやすい低刺激・アミノ酸系洗浄成分

シャンプー後の頭皮マッサージは血行を促進し、毛根への栄養供給を助けます。リラックス効果も期待できるため、毎日の習慣に取り入れることをお勧めします。

紫外線対策と生活習慣の見直し

頭皮も肌の一部であり、紫外線によるダメージを受けます。紫外線は毛母細胞の働きを弱め、抜け毛や薄毛の原因となることがあります。外出時には帽子や日傘を利用し、頭皮用の日焼け止めを使うなど、紫外線対策を心がけましょう。

紫外線対策・帽子や日傘のイメージ

また、睡眠不足、ストレス、喫煙、過度な飲酒などもホルモンバランスや血行に悪影響を与え、FAGAを悪化させる要因となり得ます。規則正しい生活、バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレスマネジメントが、髪の健康維持には必要です。

ホルモンバランスを整える食事とサプリメント戦略

FAGAの発症にはホルモンバランスの乱れが関与していると考えられています。食生活の改善や適切なサプリメントの活用は、体の中から髪の健康をサポートする上で役立ちます。

髪の成長に必要な栄養素

ホルモンバランスを整える食事とサプリメント

健康な髪を育むためには、タンパク質、ビタミン、ミネラルといった栄養素がバランス良く必要です。

特に、髪の主成分であるケラチン(タンパク質)の合成を助ける亜鉛やビタミンB群、頭皮の血行を促進するビタミンEなどは積極的に摂取したい栄養素です。

髪に良いとされる主な栄養素と食品例

栄養素主な働き多く含む食品
タンパク質髪の主成分肉、魚、卵、大豆製品
亜鉛ケラチン合成補助牡蠣、レバー、牛肉、ナッツ類
ビタミンB群代謝促進、頭皮環境改善豚肉、レバー、青魚、玄米
ビタミンE血行促進、抗酸化作用ナッツ類、アボカド、植物油

サプリメントの活用と注意点

食事だけで十分な栄養素を摂取するのが難しい場合、サプリメントの活用も有効な選択肢です。

特に女性の薄毛に特化したサプリメントとして「パントガール」などが知られていますが、これらは医薬品であり、医師の診断のもとで服用を検討することが重要です。

市販のサプリメントを利用する場合も、過剰摂取は避け、成分や含有量を確認しましょう。不明な点はクリニックに相談してください。

サプリメント利用時の考慮事項

  • 医師や専門家への相談
  • 成分と含有量の確認
  • 過剰摂取のリスク
  • 他の薬との相互作用

サプリメントはあくまで補助的な役割であり、バランスの取れた食事が基本であることを忘れないでください。

FAGAの進行を抑える外用薬治療のポイント

FAGA治療において、外用薬は広く用いられる選択肢の一つです。特に「ミノキシジル」は、女性の薄毛治療薬として厚生労働省に認可されており、その効果と安全性が確認されています。

ミノキシジル外用薬の効果と使い方

ミノキシジルは、もともと高血圧の治療薬として開発されましたが、副作用として多毛が見られたことから、発毛剤として転用されました。頭皮の血管を拡張し血流を改善することで、毛母細胞を活性化させ、発毛を促進すると考えられています。

女性用には、男性用よりも低濃度の製品(例:1%濃度)が推奨されます。

効果を実感するためには、毎日継続して使用することが大切です。通常、1日2回、薄毛が気になる部分の頭皮に直接塗布します。

FAGA外用薬(ミノキシジル)使用イメージ

使用開始後すぐには効果が現れず、一般的には4ヶ月から6ヶ月程度の継続使用で効果が見え始めると言われています。

根気強く治療を続けることが重要です。

外用薬の副作用と対策

ミノキシジル外用薬の主な副作用としては、塗布部位のかゆみ、赤み、かぶれなどの皮膚症状が報告されています。また、まれに頭痛やめまい、動悸などが起こる可能性もあります。

これらの症状が現れた場合は、使用を中止し、速やかにクリニックに相談してください。

ミノキシジル外用薬の主な副作用

副作用の種類主な症状対処法
皮膚症状かゆみ、発疹、かぶれ、フケ使用中止、医師に相談
循環器系症状 (まれ)頭痛、めまい、動悸、むくみ使用中止、速やかに医師に相談
初期脱毛使用開始初期の抜け毛増加通常は一時的、継続使用を検討 (医師相談)

特に、妊娠中や授乳中の女性はミノキシジルの使用を避ける必要があります。治療を開始する前には、必ず医師に相談し、自身の健康状態や他の使用薬剤について伝えるようにしましょう。

費用についても、治療開始前にクリニックで確認することが大切です。

女性男性型脱毛症に対する内服薬治療―作用機序と副作用管理

FAGA治療では、外用薬に加えて内服薬が用いられることもあります。内服薬は体の中から作用し、薄毛の原因にアプローチします。

内服薬(スピロノラクトン・パントガールなど)のイメージ

代表的な内服薬とその注意点について解説します。

スピロノラクトンの役割と効果

スピロノラクトンは、本来、利尿薬や高血圧治療薬として使用される薬ですが、男性ホルモン(アンドロゲン)の働きを抑制する作用があることから、FAGA治療に応用されることがあります。

FAGAの原因の一つとされる男性ホルモンの影響を抑えることで、抜け毛を減らし、毛髪の成長を助ける効果が期待されます。

ただし、スピロノラクトンは日本ではFAGA治療薬として正式に認可されているわけではなく、医師の判断のもとで処方される「適応外使用」となります。そのため、治療を受ける際には、医師から十分な説明を受け、効果とリスクを理解した上で検討することが重要です。

パントガールなど他の内服薬

パントガールは、女性のびまん性脱毛症(髪全体が薄くなる症状)やFAGAの治療に用いられる内服薬(サプリメントに近い位置づけの場合もある)です。

髪の成長に必要なアミノ酸、タンパク質、ビタミンB群などを豊富に含み、毛髪の健全な成長をサポートします。特定のホルモンに作用するのではなく、毛髪の栄養状態を改善することで効果を発揮します。

パントガールは比較的副作用が少ないとされていますが、まれに腹痛や下痢などの消化器症状が現れることがあります。他の内服薬と同様に、医師の指示に従って正しく服用することが大切です。

主なFAGA治療内服薬の比較

薬剤名主な作用注意点
スピロノラクトン抗アンドロゲン作用適応外使用、副作用(高カリウム血症、不正出血など)に注意
パントガール毛髪への栄養補給比較的安全性が高いとされるが、医師の指示に従う

内服薬の副作用と管理

内服薬は全身に作用するため、外用薬よりも副作用のリスクが高くなる可能性があります。スピロノラクトンでは、高カリウム血症、不正出血、乳房痛、血圧低下などが報告されています。

パントガールは比較的安全性が高いとされますが、体質によっては合わない場合もあります。

内服薬治療を開始する前には、必ず医師による診察を受け、既往歴や現在服用中の薬などを正確に伝えることが重要です。治療中も定期的に診察を受け、副作用の有無を確認します。

少しでも体調に変化を感じた場合は、自己判断せず、すぐにクリニックに連絡しましょう。治療にかかる費用についても、事前に確認しておくことが安心につながります。

マッサージ・低出力レーザーなど薬以外のアプローチ

FAGA治療は薬物療法だけではありません。頭皮環境を整えたり、毛母細胞を刺激したりする、薬以外の治療法も選択肢となります。

マッサージ・低出力レーザー治療(LLLT)

これらの方法は、薬物療法と組み合わせることで、より高い効果が期待できる場合もあります。

頭皮マッサージと血行促進

頭皮マッサージは、硬くなった頭皮をほぐし、血行を促進する効果が期待できます。血流が改善されると、毛根に必要な栄養素や酸素が行き渡りやすくなり、健康な髪の成長をサポートします。

自宅でセルフケアとして行うことも可能ですが、クリニックで専門的なヘッドスパやマッサージを受けることも有効です。

ただし、強い力でマッサージしすぎると、かえって頭皮を傷つけたり、抜け毛を増やしたりする可能性もあるため、優しく行うことが大切です。

低出力レーザー治療(LLLT)

低出力レーザー治療(Low Level Laser Therapy, LLLT)は、特定の波長の弱いレーザー光を頭皮に照射する治療法です。このレーザー光が毛母細胞を刺激し、細胞の活動を活性化させることで、発毛を促進すると考えられています。

痛みや熱さをほとんど感じないため、比較的負担の少ない治療法です。

家庭用の低出力レーザー機器も市販されていますが、クリニックで用いられる機器は出力や効果が異なる場合があります。効果や安全性、費用について、クリニックでよく相談し、検討することをお勧めします。

低出力レーザー治療の特徴

項目内容
作用毛母細胞の活性化、血行促進
特徴痛みが少ない、非侵襲的
注意点効果には個人差がある、継続が必要

メソセラピー(注入療法)

メソセラピーは、発毛や育毛に有効とされる成分(ミノキシジル、成長因子、ビタミン、ミネラルなど)を、注射や特殊な機器を用いて頭皮に直接注入する治療法です。有効成分を直接毛根周辺に届けることができるため、高い効果が期待されます。

注入時には多少の痛みを伴うことがあります。また、注入する薬剤の種類や組み合わせ、治療回数、費用はクリニックによって異なります。

他の治療法との併用も検討されることがありますので、医師とよく相談し、自分に合った治療計画を立てることが重要です。

治療効果を支える継続フォローアップとクリニック選び

FAGA治療は、一度始めたら終わりではありません。効果を維持し、より良い状態を目指すためには、継続的な治療と定期的なフォローアップが大切です。そして、信頼できるクリニックを選ぶことが、治療成功の第一歩となります。

定期的な診察の重要性

FAGA治療の効果が現れるまでには時間がかかります。また、治療の経過とともに、効果の度合いや副作用の有無などを評価し、必要に応じて治療法を見直す必要があります。そのため、定期的にクリニックを受診し、医師による診察を受けることが重要です。

クリニックでの診察・カウンセリングシーン

診察では、頭皮の状態や毛髪の変化をマイクロスコープなどで客観的に評価し、治療方針を調整します。副作用が出ていないか、他に気になる症状はないかなども確認します。

自己判断で治療を中断したり、薬の量を変えたりせず、必ず医師の指示に従いましょう。

信頼できるクリニックの選び方

FAGA治療を安心して続けるためには、信頼できるクリニック選びが欠かせません。以下の点を参考に、自分に合ったクリニックを見つけましょう。

クリニック選びのチェックポイント

  • FAGA治療の実績や専門性
  • 丁寧なカウンセリングと説明
  • 複数の治療選択肢の提示
  • 明確な費用体系
  • 通いやすさ(立地、診療時間)
  • オンライン診療の有無

特に、女性の薄毛治療に力を入れているクリニックや、皮膚科専門医が在籍しているクリニックを選ぶと安心です。

カウンセリングで、あなたの悩みや希望をしっかりと聞き、治療法ごとの効果、副作用、費用について分かりやすく説明してくれるかどうかも重要な判断材料です。

オンライン診療の活用

近年、オンライン診療に対応するクリニックが増えています。オンライン診療は、自宅にいながら医師の診察を受け、薬の処方などを受けられるため、通院の負担を軽減できます。

特に、遠方にお住まいの方や、忙しくて定期的な通院が難しい方にとって便利な選択肢です。

ただし、初診は対面での診察が必要な場合や、オンライン診療では行えない検査などもあります。オンライン診療の利用を検討する場合は、対応している治療内容や利用条件などを事前にクリニックに確認しましょう。

オンライン診療のメリット・デメリット

項目メリットデメリット
利便性通院不要、時間節約直接的な触診不可
アクセス遠方でも受診可能対応クリニック・疾患が限定的
費用通院交通費削減システム利用料等が発生する場合あり

FAGA治療で避けたい自己判断とよくある誤解

薄毛の悩みはデリケートな問題であり、誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。しかし、誤った情報や自己判断によるケアは、かえって症状を悪化させる可能性があります。

自己判断の危険性・誤解のイメージ(NG例)

FAGA治療における注意点と、よくある誤解について解説します。

自己判断による治療のリスク

インターネットや口コミで様々な育毛情報が溢れていますが、そのすべてが医学的根拠に基づいているわけではありません。

効果が証明されていない製品を使用したり、誤った方法で頭皮ケアを行ったりすると、期待した効果が得られないばかりか、頭皮トラブルを引き起こす可能性もあります。

また、男性向けのAGA(男性型脱毛症)治療薬を自己判断で使用することは非常に危険です。特に、フィナステリドやデュタステリドといった内服薬は、女性には禁忌とされています。必ず専門医の診断を受け、適切な治療法を選択することが重要です。

「抜け毛=FAGA」ではない

抜け毛が増えるとすぐにFAGAを心配されるかもしれませんが、女性の抜け毛の原因は様々です。産後のホルモンバランスの変化、過度なダイエットによる栄養不足、甲状腺疾患、ストレス、薬剤の影響なども抜け毛を引き起こすことがあります。

これらの原因による抜け毛は、FAGAとは異なる対処法が必要です。まずは抜け毛の原因を正確に特定するために、皮膚科などの専門クリニックを受診し、適切な診断を受けることが大切です。

女性の抜け毛の主な原因

原因カテゴリ具体例
ホルモン関連FAGA、産後脱毛症、更年期
生活習慣・環境ストレス、睡眠不足、栄養不足、喫煙
疾患・薬剤甲状腺疾患、膠原病、貧血、薬剤性脱毛
頭皮環境脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、牽引性脱毛症

治療効果に関する誤解

FAGA治療は、すぐに劇的な効果が現れるものではありません。特にミノキシジル外用薬や内服薬は、効果を実感するまでに数ヶ月単位の時間が必要です。焦らず、根気強く治療を続けることが求められます。

また、「治療を始めれば完全に元の状態に戻る」というわけではありません。治療の目標は、抜け毛の進行を抑え、可能な範囲で発毛を促し、現状を維持または改善することです。

効果の現れ方には個人差があることを理解し、過度な期待を持たずに、現実的な目標を持って治療に取り組むことが大切です。

女性男性型脱毛症の薬選択を左右する遺伝子検査の意義

近年、遺伝子情報を活用した個別化医療が進んでいます。FAGA治療においても、遺伝子検査が薬の選択や治療方針の決定に役立つ可能性があります。

FAGAと遺伝の関係

FAGAの発症には、遺伝的な要因が関与していると考えられています。特に、男性ホルモンに対する感受性に関わる遺伝子の影響が大きいとされます。家族に薄毛の方がいる場合、FAGAを発症するリスクが比較的高くなる可能性があります。

ただし、遺伝的な素因があるからといって必ず発症するわけではなく、ホルモンバランス、生活習慣、ストレスなど、他の要因も複雑に関与しています。遺伝はあくまでリスク因子の一つと捉えることが重要です。

遺伝子検査でわかること

遺伝子検査・個別化治療イメージ

FAGA関連の遺伝子検査では、主にアンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)遺伝子の特定の変異を調べます。

この検査により、FAGAの発症リスクの高さや、特定の治療薬(例えば、男性ホルモンの働きを抑える薬)に対する反応性を予測できる可能性があります。

例えば、特定の遺伝子型を持つ人は、スピロノラクトンのような抗アンドロゲン薬の効果が出やすい、あるいは出にくいといった傾向がわかるかもしれません。これにより、より効果的な治療法を早期に選択できる可能性があります。

遺伝子検査の主な目的

  • FAGA発症リスクの評価
  • 特定の治療薬への反応性予測
  • 治療方針決定の補助

遺伝子検査の限界と活用

遺伝子検査は有用な情報を提供しますが、万能ではありません。検査結果だけでFAGAの診断が確定するわけではなく、治療効果を完全に保証するものでもありません。

検査結果はあくまで参考情報の一つであり、最終的な診断や治療方針は、医師が問診、視診、その他の検査結果などを総合的に判断して決定します。

遺伝子検査を受けるかどうかは、医師とよく相談の上で決めましょう。検査の費用や、結果の解釈、それが治療選択にどう影響するのかについて、十分に理解しておくことが大切です。

クリニックによっては遺伝子検査を実施していない場合もありますので、事前に確認が必要です。

遺伝子検査を受ける際の注意点

項目内容
位置づけ診断や治療方針決定の補助的情報
解釈医師による総合的な判断が必要
費用・実施自費診療、実施クリニックを確認

よくある質問

FAGA治療はどのくらいで効果が出ますか?

治療法や個人差がありますが、一般的に効果を実感するまでには時間がかかります。例えば、ミノキシジル外用薬の場合、通常4ヶ月から6ヶ月程度の継続使用で効果が見え始めると言われています。

内服薬やその他の治療法も同様に、数ヶ月単位での継続が必要です。焦らず、根気強く治療を続けることが大切です。

治療の費用はどのくらいかかりますか?

FAGA治療は、基本的に健康保険が適用されない自由診療となります。費用は、治療内容(外用薬、内服薬、レーザー治療、メソセラピーなど)、使用する薬剤の種類や量、治療期間、クリニックによって大きく異なります。

カウンセリング時に、具体的な治療プランとそれに伴う費用について、しっかりと確認することが重要です。月々の費用の目安や、総額の見込みなどを聞いておくと良いでしょう。

治療を途中でやめるとどうなりますか?

FAGAは進行性の脱毛症であるため、治療を中断すると、再び薄毛が進行してしまう可能性が高いです。特にミノキシジルなどの薬物療法は、使用を中止すると数ヶ月で治療前の状態に戻ることが多いと言われています。

自己判断で治療を中断せず、治療の継続が難しい場合や、効果に疑問を感じる場合は、必ず担当の医師に相談してください。

副作用が心配です

A4 どのような治療にも副作用のリスクは伴いますが、FAGA治療で用いられる薬剤や治療法は、比較的安全性が考慮されています。

ミノキシジル外用薬では頭皮のかゆみやかぶれ、内服薬(スピロノラクトンなど)では薬剤特有の副作用の可能性があります。治療開始前に医師から副作用について十分な説明を受け、理解しておくことが大切です。

治療中に何か異変を感じた場合は、すぐにクリニックに連絡してください。定期的な診察で副作用のチェックも行います。

市販の育毛剤とクリニックの治療はどう違いますか?

市販の育毛剤の多くは、頭皮環境を整えることを目的とした医薬部外品であり、発毛効果が医学的に認められている成分(ミノキシジルなど)の配合濃度が低いか、含まれていない場合があります。

一方、クリニックでは、医師の診断に基づき、より高濃度のミノキシジル外用薬や、内服薬(スピロノラクトン、パントガールなど)、低出力レーザー、メソセラピーといった、医学的根拠のある多様な治療法を組み合わせることが可能です。

確実な効果を求める場合は、専門クリニックでの治療をお勧めします。

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来院予約

当院(こばとも皮膚科:愛知県名古屋市栄)では、FAGA(女性男性型脱毛症)の治療を行っております。

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