円板状エリテマトーデス(DLE)は、特徴的な皮膚症状を引き起こす自己免疫疾患の一つであり、頭皮に発症すると脱毛の原因となることがあります。特に女性にとって、DLEによる脱毛は大きな悩みとなり得ます。

この記事では、DLE性脱毛症の治療法と、日常生活で実践できる予防策について詳しく解説します。
早期介入が鍵 治療開始の目安とゴール設定

DLE性脱毛症の治療において、早期発見と迅速な治療開始は何よりも重要です。対応が遅れると、毛包が破壊され、永久脱毛や瘢痕形成に至るリスクが高まります。
そのため、頭皮に異変を感じたら、速やかに皮膚科専門医の診察を受けることが大切です。
DLE性脱毛症における早期治療の重要性
DLEは自己免疫疾患の一種であり、免疫系が自身の毛包を攻撃することで頭皮炎症を引き起こします。この炎症が長期化すると、毛包は回復不能なダメージを受け、その部分からは二度と毛髪が生えてこなくなる可能性があります。
早期に治療を開始することで、炎症を抑制し、毛包破壊の進行を食い止め、永久脱毛のリスクを最小限に抑えることを目指します。
永久脱毛リスクの低減と瘢痕形成の抑制
DLEによる炎症は、毛包だけでなく周囲の皮膚組織にも影響を及ぼし、治癒後に瘢痕(はんこん)として残ることがあります。瘢痕化した部分の毛髪再生は極めて困難です。
早期治療は、この瘢痕形成をできる限り抑え、健やかな頭皮環境を維持するために必要です。
頭皮炎症の迅速な鎮静化
頭皮の赤み、フケ、かゆみ、痛みといった不快な症状は、DLEによる炎症のサインです。これらの症状を早期にコントロールすることは、患者さんのQOL(生活の質)を改善する上で非常に重要です。
治療によって炎症が鎮まれば、これらの自覚症状も軽減します。
診断確定への道のり
DLE性脱毛症の診断は、まず経験豊富な皮膚科専門医による詳細な視診と問診から始まります。特徴的な発赤斑、鱗屑(りんせつ:フケのようなもの)、毛孔の角栓、萎縮性の瘢痕などの所見を確認します。
皮膚科専門医による視診と問診
医師は、脱毛のパターン、範囲、頭皮の状態(色調、乾燥、炎症の程度など)を注意深く観察します。
また、発症時期、自覚症状、既往歴、家族歴、全身性エリテマトーデス(SLE)の可能性を示唆する全身症状(関節痛、発熱、日光過敏など)の有無についても詳しく聞き取ります。
皮膚生検の役割と判断基準
視診だけでは診断が難しい場合や、他の脱毛症との鑑別が必要な場合には、皮膚生検を行います。これは、病変部から小さな皮膚組織を採取し、顕微鏡で詳細に調べる検査です。
DLEに特徴的な病理組織学的所見(表皮の変化、真皮の炎症細胞浸潤、毛包周囲の炎症など)を確認することで、確定診断に至ります。皮膚生検は、治療方針を決定する上で非常に重要な情報を提供します。
治療開始のタイミング
DLE性脱毛症の治療は、診断がつき次第、できるだけ早く開始することが望ましいです。特に活動性の高い病変、つまり炎症が強く、症状が進行している場合には、迅速な介入が求められます。
発赤斑や脱毛範囲の拡大が見られたら
頭皮に赤い斑点が現れたり、既存の脱毛範囲が広がってきたり、フケやかゆみが増してきた場合は、病状が悪化しているサインかもしれません。
このような変化に気づいたら、ためらわずに皮膚科専門医に相談し、治療の必要性について判断を仰ぎましょう。
全身性エリテマトーデスへの移行リスク評価
DLEの患者さんの一部は、将来的に全身性エリテマトーデス(SLE)を発症する可能性があることが知られています。
定期的な診察と検査を通じて、SLEへの移行を示唆する症状や検査値異常がないかをチェックすることも、治療計画において考慮されます。
治療ゴールの設定
DLE性脱毛症の治療ゴールは、患者さん一人ひとりの状態や希望に応じて個別に設定します。画一的な目標ではなく、現実的かつ達成可能なゴールを医師と患者さんが共有することが、治療を継続する上で大切です。
患者さんごとの個別目標
治療の主な目標は、炎症の鎮静、症状の改善、脱毛範囲の拡大阻止、そして可能な限りの毛髪再生です。しかし、病状の進行度や罹患期間によっては、完全な毛髪再生が難しい場合もあります。
その場合は、現状を維持し、さらなる悪化を防ぐことを目標とすることもあります。
毛髪再生とQOL向上を目指して
治療によって炎症がコントロールされれば、まだ破壊されていない毛包からの毛髪再生が期待できます。脱毛による外見上の変化は、患者さんの心理的な負担となることが少なくありません。
治療を通じて症状を改善し、自信を取り戻すことで、QOLの向上を目指します。
内服薬治療 免疫調整薬と抗炎症薬の使い分け

DLE性脱毛症の治療では、症状の範囲や重症度に応じて内服薬の使用を検討します。内服薬は、体の内側から免疫の異常や炎症に働きかけることで、外用薬だけではコントロールが難しい場合に効果を発揮します。
主に免疫調整薬や抗炎症薬が用いられ、それぞれの特性を理解した上で使い分けが必要です。
DLE治療における内服薬の位置づけ
内服薬治療は、一般的に、広範囲に病変が及ぶ場合や、炎症が強く活動性が高い中等症から重症のDLE性脱毛症に対して考慮されます。また、外用薬治療で十分な効果が得られない場合や、副作用で使用が難しい場合にも選択肢となります。
DLEは自己免疫疾患としての側面を持つため、免疫系に作用する薬剤が中心となります。
中等症から重症例への適用
軽症の場合は外用薬が治療の中心となりますが、脱毛範囲が広い、炎症が強い、あるいは急速に進行するような場合は、内服薬による全身的な治療が効果的です。これにより、広範囲の頭皮炎症を効率よく抑制することを目指します。
自己免疫疾患としての側面からのアプローチ
DLEは、免疫システムが誤って自身の体を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つです。内服薬は、この免疫の過剰な反応を調整したり、炎症を引き起こす物質の産生を抑えたりすることで、病気の根本的な原因に働きかけます。
主な内服薬の種類と特徴

DLE性脱毛症の治療に用いられる代表的な内服薬には、ヒドロキシクロロキン(抗マラリア薬)、ステロイド内服薬、そして免疫抑制剤があります。
これらの薬剤は、作用の仕方や副作用が異なるため、患者さんの状態に合わせて選択されます。
ヒドロキシクロロキン(抗マラリア薬)
ヒドロキシクロロキンは、もともとマラリアの治療薬として開発されましたが、免疫調整作用や抗炎症作用があることから、DLEやSLEなどの自己免疫疾患の治療にも広く用いられています。
作用と期待される効果
ヒドロキシクロロキンは、免疫細胞の働きを穏やかに調整し、炎症性サイトカインという物質の産生を抑えることで効果を発揮すると考えられています。
DLEの皮膚症状、特に光線過敏(日光で症状が悪化すること)の改善や、病変の拡大抑制が期待されます。効果発現までには数ヶ月かかることがあります。
副作用と注意点
比較的安全性の高い薬とされていますが、注意すべき副作用として網膜症があります。そのため、定期的な眼科検査が必要です。
その他、消化器症状(吐き気、下痢など)や皮膚症状(発疹、色素沈着など)が現れることがあります。
ステロイド内服薬
ステロイド内服薬(プレドニゾロンなど)は、強力な抗炎症作用と免疫抑制作用を持ち、急性期の強い炎症を迅速に抑えるために用いられます。
急性期の炎症抑制
炎症が非常に強い場合や、症状が急速に悪化している場合に、短期間、比較的高用量のステロイドを使用することで、速やかに炎症を鎮静化させる効果が期待できます。これにより、毛包破壊の進行を食い止めることを目指します。
短期使用と漸減の原則
ステロイド内服薬は効果が高い反面、長期使用や急な中止によって様々な副作用(易感染性、糖尿病、骨粗鬆症、満月様顔貌、精神症状など)が現れる可能性があります。
そのため、使用は必要最小限の期間にとどめ、症状の改善を見ながら徐々に減量し、可能であれば他の薬剤に切り替えていくのが一般的です。医師の指示なく自己判断で中止したり、量を変更したりしてはいけません。
免疫抑制剤(アザチオプリン、メトトレキサートなど)
免疫抑制剤は、ステロイド薬だけでは効果が不十分な場合や、ステロイド薬の減量が難しい場合、あるいは副作用で使用できない場合に選択される薬剤です。
免疫細胞の増殖や機能を抑制することで、過剰な免疫反応を抑えます。
ステロイド抵抗性・不耐容例への選択
アザチオプリンやメトトレキサートなどの免疫抑制剤は、ステロイド薬の効果を高めたり、ステロイド薬の使用量を減らす目的(ステロイドスパアリング効果)で使用されることがあります。
これにより、ステロイドの長期使用に伴う副作用のリスクを軽減できます。
長期管理における役割
DLEは慢性的な経過をたどることが多いため、症状が安定した後も再発予防のために免疫抑制剤を継続することがあります。
これらの薬剤も、感染症のリスク増加や骨髄抑制、肝機能障害などの副作用があり得るため、定期的な血液検査などによるモニタリングが必要です。
内服薬選択の考え方
どの内服薬を選択するかは、DLEの重症度、活動性、病変の範囲、患者さんの年齢、性別、妊娠の希望、合併症の有無、そして各薬剤の特性(効果、副作用、費用など)を総合的に考慮して、皮膚科専門医が判断します。
症状の重症度と活動性
軽症であればヒドロキシクロロキンが第一選択となることが多いですが、炎症が強く活動性が高い場合は、初期にステロイド内服薬を併用し、症状が落ち着いてからヒドロキシクロロキンや免疫抑制剤による維持療法に移行することがあります。
患者さんの背景(年齢、合併症、妊娠希望など)
例えば、妊娠中や授乳中の女性、あるいは妊娠を希望している女性に対しては、胎児や乳児への影響を考慮して薬剤選択を慎重に行う必要があります。
また、腎機能や肝機能が低下している方、特定の持病がある方では、使用できる薬剤が限られることもあります。
主な内服薬の概要
薬剤種類 | 主な作用 | 使用時の主な注意点 |
---|---|---|
ヒドロキシクロロキン | 免疫調整、抗炎症 | 定期的な眼科検診、消化器症状 |
ステロイド内服薬 | 強力な抗炎症・免疫抑制 | 副作用管理、漸減、急な中止不可 |
免疫抑制剤 | 免疫細胞の機能抑制 | 定期的な血液検査、感染症注意 |
外用薬治療 ステロイド・カルシニューリン阻害剤の局所アプローチ
DLE性脱毛症の治療において、外用薬は頭皮の病変部に直接薬剤を塗布することで、局所的な炎症を抑え、症状の改善を図る基本的な治療法です。主にステロイド外用薬やカルシニューリン阻害剤外用薬が用いられます。

これらの薬剤は、頭皮炎症を効果的にコントロールし、毛包へのダメージを軽減することを目的とします。
ステロイド外用薬の役割と種類
ステロイド外用薬は、強力な抗炎症作用により、DLEによる頭皮の赤み、腫れ、かゆみなどの炎症症状を迅速に軽減します。その効果の強さ(ランク)によっていくつかの種類があり、症状の程度や部位に応じて使い分けられます。
効果の強さ(ランク)と選択基準
ステロイド外用薬は、最も強力な「ストロンゲスト」から、比較的穏やかな「ウィーク」まで5段階のランクに分類されます。頭皮は薬剤の吸収が比較的良い部位ですが、DLEの炎症の強さや病変の厚みなどを考慮し、適切なランクの薬剤を選択します。
一般的には、治療初期には比較的強いランクのステロイドを使用し、症状が改善するにつれて徐々にランクを下げたり、使用頻度を減らしたりします。
塗布方法と期間の注意点
ステロイド外用薬は、医師の指示通りに、適切な量を、適切な範囲に、適切な回数塗布することが重要です。
自己判断で量を増やしたり、長期間漫然と使用したりすると、皮膚萎縮、毛細血管拡張、にきび様の皮疹などの局所的な副作用が現れることがあります。
また、急に使用を中止すると症状が再燃することもあるため、減量や中止は医師の指示に従います。
ステロイド外用薬のランク例
ランク | 強さ | 代表的な薬剤(一般名) |
---|---|---|
ストロンゲスト (I群) | 最も強い | クロベタゾールプロピオン酸エステル |
ベリーストロング (II群) | かなり強い | ジフルプレドナート |
ストロング (III群) | 強い | ベタメタゾン吉草酸エステル |
注:上記はあくまで例であり、実際の処方は医師が判断します。自己判断での使用は避けてください。
カルシニューリン阻害剤外用薬の活用
カルシニューリン阻害剤外用薬(タクロリムス軟膏、ピメクロリムス軟膏など)は、ステロイド外用薬とは異なる作用で免疫反応を抑制し、炎症を抑える薬剤です。
アトピー性皮膚炎の治療薬として知られていますが、DLEの皮膚症状にも有効性が報告されています。
ステロイド外用薬との違いと利点
カルシニューリン阻害剤外用薬の大きな利点は、ステロイド外用薬で懸念される皮膚萎縮や毛細血管拡張といった副作用のリスクが低いことです。そのため、顔面や首など皮膚の薄い部位や、長期間の外用治療が必要な場合に適しています。
また、ステロイド外用薬からの切り替えや、併用療法としても用いられます。
適用部位と使用上の留意事項
頭皮への使用も可能ですが、ステロイド外用薬に比べて効果発現がやや穏やかな場合があります。使用初期に、塗布部位に一時的な灼熱感や刺激感を感じることがありますが、多くは継続使用するうちに軽減します。
感染症がある部位への使用は避ける必要があります。
その他の外用療法の選択肢
上記の薬剤以外にも、症状や状態に応じて他の外用薬が検討されることがあります。
保湿剤による頭皮環境の整備
DLEの病変部は乾燥しやすく、バリア機能が低下していることがあります。保湿剤を適切に使用することで、頭皮の乾燥を防ぎ、バリア機能をサポートし、外用薬の刺激を和らげる効果が期待できます。
特に、炎症が落ち着いた後の維持期には、頭皮の保湿が重要です。
角質融解剤(サリチル酸など)の併用
病変部に厚い鱗屑(フケ)や角質が付着している場合、外用薬の浸透が悪くなることがあります。
このような場合には、サリチル酸ワセリンなどの角質融解剤を短期間併用し、厚くなった角質を除去することで、主たる治療薬の効果を高めることがあります。
その他の治療 光線療法・注射療法・外科的対策

内服薬や外用薬による治療で効果が不十分な場合や、特定の症状に対して、光線療法、局所注射療法、あるいは外科的な対策が検討されることがあります。
これらの治療法は、個々の患者さんの状態や病変の特性に応じて、皮膚科専門医が適応を判断します。
光線療法(紫外線療法)の可能性
光線療法は、特定の波長の紫外線を病変部に照射することで、免疫反応を調整し炎症を抑える治療法です。乾癬やアトピー性皮膚炎など、様々な皮膚疾患に用いられています。
PUVA療法・ナローバンドUVB療法の概要
DLEに対しては、PUVA療法(ソラレンという薬剤と長波長紫外線を組み合わせる治療)やナローバンドUVB療法(特定の狭い波長域の中波長紫外線を照射する治療)が試みられることがあります。
これらの治療は、広範囲の病変に対して有効な場合がありますが、DLE自体が日光(紫外線)によって悪化する性質(光線過敏)を持つため、適応は慎重に判断されます。治療中は厳格な紫外線防御が必要です。
適応となるケースと限界
光線療法は、他の治療法で効果が得られにくい難治性のDLEや、特定の病型に対して検討されることがあります。しかし、治療効果には個人差があり、すべての患者さんに有効とは限りません。また、治療には定期的な通院が必要となります。
局所注射療法(ステロイド局注)
限局した頑固な病変や、肥厚した瘢痕性の病変に対して、ステロイド薬を直接病変内に注射する治療法(ステロイド局注)が行われることがあります。これにより、高濃度の薬剤を直接作用させ、強い炎症を抑える効果が期待できます。
限局性・肥厚性病変へのアプローチ
特に厚みのある円板状の病変や、ケロイド様に盛り上がった瘢痕に対して有効な場合があります。外用薬では薬剤が深部まで浸透しにくいような場合に、局所注射は効果的な選択肢となり得ます。
毛包破壊が進んでいない段階であれば、脱毛部位の改善も期待できることがあります。
効果と副作用のリスク管理
効果は比較的速やかに現れることが多いですが、注射部位の皮膚萎縮、陥凹、色素脱失などの副作用が起こる可能性があります。そのため、注射の濃度、量、深さ、間隔などを慎重に調整する必要があります。
治療は皮膚科専門医のもとで適切に行われることが重要です。
局所注射療法のポイント
- 対象:限局した、厚みのある、または瘢痕性の病変
- 薬剤:主にステロイド薬
- 効果:強力な局所的抗炎症作用
- 注意点:皮膚萎縮、色素脱失などの副作用リスク
外科的対策と植毛の選択
DLEによる脱毛が広範囲に及び、内科的治療で毛髪の再生が見込めず、病状が長期間安定している場合に、外科的な対策が検討されることがあります。ただし、DLEは活動性の炎症があると手術が難しいため、適応は非常に限られます。
瘢痕性脱毛に対する植毛の適応
DLEによって永久脱毛となり、瘢痕組織に置き換わってしまった部位に対して、自毛植毛が選択肢となることがあります。しかし、植毛を行うには、DLEの病勢が完全に沈静化しており、長期間再発がないことが絶対条件です。
活動期に植毛を行うと、移植毛が生着しないだけでなく、DLEが悪化するリスクもあります。皮膚科専門医と植毛専門医の連携のもと、慎重な判断が必要です。
手術のリスクと限界
植毛手術には、一般的な手術と同様のリスク(出血、感染など)に加え、DLE特有のリスク(ケブネル現象による病変の誘発など)も考慮する必要があります。
また、広範囲の瘢痕性脱毛に対して、満足のいく毛量を得るためには複数回の手術が必要になることもあり、限界もあります。
ホルモン療法がDLEの直接的な治療法となることは一般的ではありませんが、全身状態の管理の一環として考慮される場合はあります。
治療中のモニタリング 副作用と効果を見極めるポイント
DLE性脱毛症の治療は、効果を最大限に引き出し、副作用を最小限に抑えるために、定期的なモニタリングが重要です。
医師は、患者さんの自覚症状の変化、頭皮の状態、そして必要に応じて血液検査などを行い、治療の反応性と安全性を評価します。
定期的な診察と検査の重要性

治療効果の判定や副作用の早期発見のためには、皮膚科専門医による定期的な診察が欠かせません。診察時には、脱毛範囲の変化、発赤斑や鱗屑の程度、かゆみや痛みなどの自覚症状について詳しく評価します。
また、使用している薬剤によっては、定期的な血液検査や尿検査、眼科検査などが必要になります。
治療効果の客観的評価
医師は、視診に加えて、ダーモスコピー(特殊な拡大鏡を用いた皮膚の観察)や、頭皮の写真撮影(連続比較のため)などを用いて、治療効果を客観的に評価します。これにより、わずかな変化も見逃さず、治療計画の調整に役立てます。
副作用の早期発見と対策
DLEの治療薬は、効果が高い一方で、様々な副作用を引き起こす可能性があります。例えば、ステロイド薬では感染症にかかりやすくなったり、血糖値が上昇したりすることがあります。
ヒドロキシクロロキンでは眼の副作用、免疫抑制剤では骨髄抑制や肝機能障害などが知られています。定期的な検査は、これらの副作用を早期に発見し、重篤化する前に対処するために行います。
主な薬剤と関連する定期検査
薬剤 | 主なモニタリング項目 | 検査頻度の目安 |
---|---|---|
ヒドロキシクロロキン | 眼科検査(網膜症チェック) | 開始前、以後6ヶ月~1年ごと |
経口ステロイド | 血液検査(血糖、電解質)、血圧測定 | 治療初期は頻回、安定期は適宜 |
免疫抑制剤 | 血液検査(血球数、肝機能、腎機能) | 治療初期は2~4週ごと、安定期は1~3ヶ月ごと |
注:上記は一般的な目安であり、個々の状態により異なります。必ず医師の指示に従ってください。
患者さん自身によるセルフチェック
医師によるモニタリングと合わせて、患者さん自身が日々の体調や頭皮の状態を観察し、記録することも大切です。これにより、治療効果や副作用の兆候を早期に捉えることができます。
症状の変化の記録
頭皮の赤み、フケ、かゆみ、痛み、脱毛の範囲や量など、気になる症状の変化を日記などに記録しておくと、診察時に医師に正確に伝えるのに役立ちます。スマートフォンのカメラで定期的に頭皮の写真を撮っておくのも良い方法です。
体調不良時の速やかな相談
治療中に発熱、倦怠感、関節痛、新たな皮疹など、普段と異なる体調の変化を感じた場合は、自己判断せずに速やかに主治医に相談してください。
これらは薬剤の副作用や、DLEの活動性の変化、あるいは全身性エリテマトーデス(SLE)への移行を示唆するサインである可能性があります。
治療計画の見直しと調整
DLEの治療は、必ずしも最初からうまくいくとは限りません。治療効果が不十分な場合や、副作用が強く現れた場合には、治療計画の見直しが必要です。
医師は、モニタリングの結果を踏まえ、薬剤の種類や量の変更、他の治療法への切り替えなどを検討します。
効果不十分な場合の対応
一定期間治療を継続しても期待した効果が得られない場合は、薬剤の増量や変更、作用機序の異なる薬剤の追加などを検討します。場合によっては、皮膚生検を再度行い、診断や病状評価を見直すこともあります。
副作用発現時の薬剤変更・中止
副作用が現れた場合は、その程度に応じて、薬剤の減量、一時的な休薬、あるいは他の薬剤への変更を行います。重篤な副作用の場合は、直ちに薬剤を中止し、適切な処置を行います。
患者さんの安全を最優先に考え、治療を進めていきます。
予防の基本 紫外線回避と保湿で炎症を防ぐ

DLE性脱毛症の治療効果を高め、再発を予防するためには、日常生活におけるセルフケアが非常に重要です。特に、紫外線対策と頭皮の保湿は、炎症をコントロールし、健やかな頭皮環境を維持するための基本となります。
紫外線防御の徹底
DLEは日光(紫外線)によって症状が悪化したり、新たな病変が生じたりする光線過敏性を持つことが知られています。そのため、日常生活において紫外線をできる限り避けることが、最も重要な予防策の一つです。
日光曝露を避ける生活の工夫
紫外線の強い時間帯(午前10時から午後2時頃)の外出はできるだけ避け、外出する際には帽子(つばの広いもの)、日傘、サングラスなどを活用しましょう。
衣類も、長袖や襟付きのものなど、肌の露出が少ないデザインを選ぶと効果的です。車の運転時には、UVカットフィルムを窓に貼るなどの対策も有効です。
日焼け止めの正しい選択と使用法
日焼け止めは、SPF30以上、PA+++以上のものを選び、外出の30分前には頭皮や顔、首、手足など露出する可能性のある部分に十分な量をむらなく塗布します。
汗をかいたり、タオルで拭いたりした後は、2~3時間おきにこまめに塗り直すことが大切です。頭皮には、スプレータイプやローションタイプの日焼け止めが使いやすいでしょう。
紫外線対策の具体例
- 外出時の帽子・日傘の使用
- 長袖・襟付き衣類の着用
- SPF30/PA+++以上の日焼け止めの使用(こまめな塗り直し)
- 紫外線量の多い時間帯の外出を控える
頭皮の保湿ケア
DLEの病変部は乾燥しやすく、皮膚のバリア機能が低下していることが多いです。頭皮が乾燥すると、外部からの刺激に敏感になり、炎症が悪化しやすくなります。
適切な保湿ケアにより、頭皮の潤いを保ち、バリア機能をサポートすることが重要です。
低刺激性保湿剤の選択
頭皮に使用する保湿剤は、香料、着色料、アルコールなどが含まれていない、低刺激性の製品を選びましょう。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたローションタイプやエッセンスタイプが、べたつきにくく使いやすいです。
皮膚科で相談し、自分の肌質に合ったものを選ぶとよいでしょう。
洗髪後の正しい保湿タイミング
洗髪後は、頭皮が乾燥しやすい状態になっています。タオルで優しく水分を拭き取った後、ドライヤーで乾かす前に、保湿剤を頭皮全体に塗布するのが効果的です。特に乾燥しやすい部分には、丁寧に重ねづけしましょう。
頭皮への物理的刺激の回避
DLEの病変部は刺激に弱いため、物理的な刺激も炎症を悪化させる要因となり得ます。日常生活の中で、頭皮に余計な負担をかけないように注意しましょう。
洗髪時の注意点
洗髪は、爪を立てずに指の腹で優しくマッサージするように行いましょう。シャンプーやコンディショナーは、低刺激性のものを選び、すすぎ残しがないように十分に洗い流します。
熱すぎるお湯は頭皮の乾燥を招くため、ぬるま湯を使用するのが望ましいです。
ヘアスタイリング製品の選び方と使用法
ヘアスプレーやワックスなどの整髪料は、できるだけ頭皮に直接つかないように注意して使用しましょう。アルコール含有量の多い製品や、刺激の強い成分が含まれているものは避けた方が無難です。
また、頻繁なパーマやヘアカラーも頭皮への負担となるため、症状が落ち着くまでは控えるか、医師に相談の上で行うようにしましょう。
再発リスクを下げる生活習慣 ストレス管理と頭皮ケア
DLE性脱毛症は、一度症状が改善しても、様々な要因によって再発する可能性があります。治療効果を維持し、再発リスクを低減するためには、薬物療法だけでなく、日々の生活習慣の見直しが大切です。
特に、ストレス管理と適切な頭皮ケアは、長期的な視点で重要となります。
ストレスと免疫系の関連
過度なストレスは、自律神経系やホルモンバランスの乱れを引き起こし、免疫機能に影響を与えることが知られています。
DLEのような自己免疫疾患では、ストレスが病状の悪化や再発の引き金になることがあるため、日常生活において上手にストレスをコントロールすることが求められます。
ストレスがDLEに与える影響
精神的なストレスは、体内の炎症反応を増強させたり、免疫系のバランスを崩したりすることで、DLEの皮膚症状を悪化させる可能性があります。また、脱毛という症状自体が大きなストレスとなり、悪循環に陥ることも少なくありません。
リラクゼーション法の導入

自分に合ったリラクゼーション法を見つけ、日常生活に取り入れることが有効です。例えば、深呼吸、瞑想、ヨガ、アロマセラピー、音楽鑑賞、趣味の時間を持つなど、心身をリラックスさせる習慣を意識しましょう。
十分な睡眠時間を確保することも、ストレス耐性を高める上で重要です。
バランスの取れた食事と栄養
健康な頭皮と毛髪を育むためには、バランスの取れた食事が基本です。特定の食品がDLEを直接治すわけではありませんが、体全体の免疫力を正常に保ち、皮膚の健康をサポートする栄養素を十分に摂取することが大切です。
抗炎症作用のある食品の摂取
オメガ3系脂肪酸(青魚、亜麻仁油、えごま油などに多く含まれる)や、抗酸化物質を豊富に含む野菜や果物(緑黄色野菜、ベリー類など)は、体内の炎症を抑える働きが期待できます。
これらの食品を積極的に取り入れましょう。
頭皮の健康を支えるビタミン・ミネラル
皮膚や毛髪の材料となるタンパク質、皮膚の新陳代謝を促すビタミンB群、抗酸化作用のあるビタミンC・E、そして亜鉛や鉄などのミネラルは、頭皮の健康維持に必要です。
偏食を避け、多様な食品からこれらの栄養素をバランス良く摂取することを心がけましょう。
頭皮ケアに良いとされる栄養素の例
栄養素 | 主な働き | 多く含む食品例 |
---|---|---|
タンパク質 | 毛髪の主成分 | 肉、魚、卵、大豆製品 |
ビタミンB群 | 皮膚・粘膜の健康維持、代謝促進 | レバー、豚肉、魚介類、穀類 |
亜鉛 | 細胞分裂、免疫機能維持 | 牡蠣、牛肉、ナッツ類 |
適切な頭皮マッサージと血行促進

頭皮の血行が悪くなると、毛根へ栄養が届きにくくなり、毛髪の成長に影響が出ることがあります。適度な頭皮マッサージは、血行を促進し、頭皮環境を整えるのに役立ちます。
ただし、DLEの炎症が強い時期は、刺激を避けるためにマッサージを控えるべき場合もありますので、医師に相談しましょう。
マッサージの方法と頻度
炎症がない、あるいは落ち着いている状態であれば、指の腹を使って、頭皮全体を優しく揉みほぐすようにマッサージします。爪を立てたり、強くこすったりしないように注意しましょう。
シャンプー時や、保湿剤を塗布する際に行うのが効果的です。1日に数分程度、リラックスできる時間に行うとよいでしょう。
禁煙と適度な運動
喫煙は血管を収縮させ、血行を悪化させるため、頭皮の健康にとってもマイナスです。DLEの患者さんは禁煙することが強く推奨されます。
また、ウォーキングなどの適度な有酸素運動は、全身の血行を促進し、ストレス解消にもつながるため、生活に取り入れると良いでしょう。
専門医との連携とサポート体制 長期的ヘアケアの伴走者

DLE性脱毛症は、慢性的な経過をたどることが多く、治療やケアには長い時間と根気が必要です。そのため、信頼できる皮膚科専門医との良好な関係を築き、継続的なサポートを受けながら治療に取り組むことが非常に重要です。
一人で悩まず、専門家と共に長期的な視点でヘアケアを進めていきましょう。
皮膚科専門医との継続的な関係構築
DLEの診断と治療は専門的な知識と経験を要するため、皮膚科専門医、特に膠原病や脱毛症に詳しい医師を選ぶことが望ましいです。
定期的な通院を通じて、医師は患者さんの状態を正確に把握し、その時々の状況に応じた最適な治療法を提案します。
定期受診の意義と頻度
症状が安定しているように見えても、DLEは再燃する可能性があるため、医師が指示する間隔で定期的に受診することが大切です。
受診時には、頭皮の状態だけでなく、全身状態や生活の変化についても医師に伝え、治療方針についてよく話し合いましょう。通常、症状が安定していれば数ヶ月に一度程度の受診となることが多いですが、状態により異なります。
治療方針の共同決定(SDM)
Shared Decision Making(SDM:共同意思決定)とは、医師が専門的な情報を提供し、患者さんが自身の価値観や希望を伝え、双方が納得の上で治療方針を決定していく考え方です。
DLEの治療は選択肢が多岐にわたるため、医師とよく相談し、自分に合った治療法を一緒に選んでいく姿勢が大切です。
心理的サポートと情報収集
脱毛という外見上の変化は、患者さんにとって大きな精神的負担となることがあります。不安や悩みを抱え込まず、適切なサポートを求めることも治療の一環です。
カウンセリングや患者会の活用
治療に伴うストレスや、外見の変化に対する悩みについて、臨床心理士やカウンセラーなどの専門家に相談することも有効な手段です。
また、同じ病気を持つ患者さん同士が集まる患者会に参加することで、情報交換をしたり、共感を得たりすることができ、精神的な支えとなることがあります。
信頼できる情報源の見極め方
インターネット上には様々な情報があふれていますが、中には不正確な情報や誤解を招く表現も少なくありません。
DLEに関する情報を得る際は、公的機関(厚生労働省など)や専門学会のウェブサイト、あるいは主治医から提供される情報を参考にし、信頼できる情報源を見極めることが重要です。不明な点や疑問点は、遠慮なく主治医に質問しましょう。
情報収集の際の注意点
- 公的機関や専門学会の情報を優先する
- 個人の体験談は参考程度にとどめる
- 治療法に関する情報は主治医に確認する
- 過度に不安を煽る情報に注意する
多職種連携による包括的ケア
DLEの治療やケアは、皮膚科医だけでなく、必要に応じて他の専門家との連携が求められることがあります。包括的なサポート体制によって、患者さんのQOL向上を目指します。
必要に応じた他科専門医との連携
DLEが全身性エリテマトーデス(SLE)の一症状である場合や、SLEへの移行が疑われる場合には、リウマチ・膠原病内科医との連携が必要です。
また、薬剤の副作用(眼症状など)によっては、眼科医など他の診療科の専門医の診察が必要になることもあります。
美容師やウィッグ専門家との相談
脱毛部位をカバーするためのヘアスタイルや、医療用ウィッグの選択について、経験豊富な美容師やウィッグ専門家に相談することも、QOLを維持する上で役立ちます。
頭皮に優しいシャンプーの選び方や、刺激の少ないスタイリング方法についてアドバイスを受けることもできるでしょう。
よくある質問(FAQ)
DLE性脱毛症の治療や予防に関して、患者さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- DLE性脱毛症は治りますか? 永久脱毛になってしまったら元に戻りませんか?
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DLEは慢性的な自己免疫疾患であり、「完治」というよりは、症状をコントロールし、病勢を抑えて安定した状態(寛解)を長く維持することを目指す病気です。
早期に適切な治療を開始すれば、炎症を抑え、毛包破壊の進行を食い止めることで、毛髪の再生が期待できる場合があります。
しかし、炎症が長期間続いたり、治療が遅れたりして毛包が完全に破壊され、瘢痕化してしまった場合(永久脱毛)、その部分からの自然な毛髪再生は困難です。
ただし、その場合でも、他の部位の毛髪を移植する植毛手術などの選択肢が検討できることもありますので、皮膚科専門医にご相談ください。
- 治療にはどのくらいの期間がかかりますか?
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DLEの治療期間は、患者さんの症状の重症度、範囲、治療への反応性などによって大きく異なります。一般的に、急性期の強い炎症を抑えるためには数週間から数ヶ月の集中的な治療が必要となることが多いです。
その後、症状が安定すれば、薬剤を減量したり、より副作用の少ない薬剤に変更したりしながら、長期的な維持療法を行います。
DLEは再発する可能性もあるため、症状が落ち着いてからも定期的な通院とケアを継続することが重要です。
- DLEの治療薬には副作用が心配です。
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DLEの治療に用いられる薬剤(ステロイド、免疫抑制剤、ヒドロキシクロロキンなど)には、それぞれ特有の副作用が現れる可能性があります。
しかし、医師はこれらの副作用を最小限に抑えるために、患者さん一人ひとりの状態に合わせて薬剤の種類や量を慎重に選択し、定期的な検査で安全性を確認しながら治療を進めます。
副作用の兆候が見られた場合には、速やかに対応します。治療に関して不安な点や疑問点があれば、遠慮なく主治医にご相談ください。自己判断で薬を中止したり、量を変更したりすることは危険ですので絶対に避けてください。
- 妊娠・出産を考えていますが、DLEの治療は続けられますか?
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妊娠中や授乳中、あるいは妊娠を希望されている場合は、使用できる薬剤に制限があります。
DLEの治療薬の中には、胎児や乳児に影響を与える可能性があるものもあるため、妊娠を計画する段階で必ず主治医に相談してください。
医師は、DLEの病状コントロールと母子の安全性を両立できるよう、治療計画を調整します。場合によっては、妊娠前から薬剤の種類を変更したり、妊娠中はより安全性の高い治療法を選択したりすることがあります。
皮膚科医と産婦人科医が連携してサポートします。
- 食生活で気をつけることはありますか?特定の食べ物がDLEを悪化させますか?
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現時点では、特定の食品がDLEを直接的に悪化させる、あるいは改善するという科学的根拠は確立されていません。しかし、バランスの取れた食事は、全身の健康状態を良好に保ち、免疫機能を正常に維持するために重要です。
特に、抗酸化作用のある野菜や果物、良質なタンパク質、オメガ3系脂肪酸などを積極的に摂取し、加工食品や高脂肪食の摂りすぎを避けるなど、健康的な食生活を心がけることは、DLEの管理においても有益と考えられます。
極端な食事制限は必要ありませんが、もし特定の食品を摂取した後に症状が悪化するような経験があれば、主治医に相談してみましょう。
参考文献
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来院予約
当院(こばとも皮膚科:愛知県名古屋市栄)では、円板状エリテマトーデス(DLE)性脱毛症の治療を行っております。
以下のページで現地住所(アクセス)や診療時間および来院予約をいただけます。院長は女医(皮膚科専門医)ですのでご安心して治療いただけると思います。
遠隔治療のご案内
当院(こばとも皮膚科:愛知県名古屋市栄)にお越しいただくのが難しい方に、当院で処方している遺伝子検査付き育毛剤の通販を案内いたします。
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