女性の薄毛は、見た目の印象だけでなく、心にも大きな影響を与えます。こばとも皮膚科では、一人ひとりの患者様に寄り添い、医学的根拠に基づいた適切な診断と治療法をご提案します。
あなたに寄り添う治療プランをご提案

こばとも皮膚科では、画一的な治療ではなく、お一人おひとりの薄毛の原因、症状の進行度、ライフスタイル、そしてご希望を丁寧に伺い、医学的根拠に基づいたオーダーメイドに近い治療プランをご提案します。
女性の薄毛は原因が複雑に絡み合っていることも多いため、多角的な視点からのアプローチが重要と考えています。
当院の女性薄毛治療の基本方針

私たちの治療は、単に髪を生やすことだけを目的とするのではありません。患者様が自信を取り戻し、心身ともに健やかな毎日を送れるようになることを目指しています。
そのため、治療の各段階で丁寧な説明を心がけ、納得いただいた上で治療を進めていきます。
個別カウンセリングの重視

初診時には、十分な時間をかけてカウンセリングを行います。現在の髪や頭皮の状態、生活習慣、既往歴、お悩みの経緯などを詳しくお伺いします。
カウンセリングを通じて患者様との信頼関係を築き、共に治療目標を設定します。頭皮の乾燥やフケ、かゆみといった具体的な症状についても遠慮なくお話しください。
原因の特定と多角的なアプローチ

女性の薄毛の原因は一つとは限りません。ホルモンバランスの乱れ、ストレス、栄養不足、不適切なヘアケア、遺伝的要因、基礎疾患など、様々な要因が考えられます。
当院では、問診や検査を通じてこれらの原因をできる限り特定し、それに応じた治療法を組み合わせます。例えば、頭皮の炎症が強い場合は、まずその炎症を抑える治療を優先することもあります。
治療法の選択肢と特徴
当院で提供する主な治療法をご紹介します。これらの治療法を、患者様の状態に合わせて単独で、あるいは組み合わせて行います。
内服薬・外用薬による治療
医学的に効果が認められている内服薬や外用薬を使用します。代表的なものに、ミノキシジル外用薬(毛髪の成長を促進)や、FAGA(女性男性型脱毛症)の場合にはスピロノラクトンなどの内服薬(男性ホルモンの影響を抑制)を検討することがあります。

また、頭皮の血行を促進する薬剤や、毛髪の成長に必要なビタミンやミネラルを補給するサプリメントを補助的に用いることもあります。これらの薬剤は、医師の診断と処方が必要です。
生活習慣指導
髪の健康は、全身の健康と密接に関連しています。バランスの取れた食事、質の高い睡眠、適度な運動、ストレスマネジメントは、薄毛治療においても非常に重要です。
特に、髪の主成分であるタンパク質や、成長を助けるビタミン、ミネラル(亜鉛、鉄など)の摂取は意識して行うようアドバイスします。喫煙や過度な飲酒は、頭皮の血行を悪化させ、脱毛を助長する可能性があるため、控えるよう指導します。
頭皮ケアとシャンプー選び
毎日のシャンプーは、頭皮環境を整える上で基本となるケアです。しかし、洗浄力の強すぎるシャンプーや、間違った洗い方は、頭皮の乾燥や炎症を引き起こし、かえって薄毛を悪化させる原因となることがあります。
当院では、患者様の頭皮の状態(乾燥肌、脂性肌、敏感肌など)に合わせて、アミノ酸系などのマイルドな洗浄成分のシャンプーや、フケ・かゆみの原因となるマラセチア菌の増殖を抑える成分が配合された薬用シャンプーの選び方、正しい洗髪方法を指導します。
毛穴の汚れを適切に落とし、清潔で潤いのある頭皮を保つことが大切です。
治療期間と効果の目安

薄毛治療は、効果を実感するまでに一定の期間が必要です。焦らず、根気強く治療を続けることが重要です。
効果を実感するまでの期間
治療法や薄毛の種類、進行度によって異なりますが、一般的には治療開始から3ヶ月~6ヶ月程度で、抜け毛の減少や産毛の発生といった変化を感じ始める方が多いです。
目に見える効果が現れるまでには、さらに時間がかかることもあります。
継続治療の必要性
多くの場合、治療効果を維持するためには、ある程度の期間、治療を継続する必要があります。自己判断で治療を中断してしまうと、再び症状が進行する可能性があります。
医師と相談しながら、治療の継続や変更、終了のタイミングを判断していきます。
薄毛の原因となり得る生活習慣

習慣 | 髪への影響 | 対策・改善点 |
---|---|---|
睡眠不足 | 成長ホルモンの分泌低下、血行不良 | 質の高い睡眠を7-8時間確保する |
偏った食事 | タンパク質、ビタミン、ミネラル不足 | バランスの取れた食事、特に緑黄色野菜や良質なタンパク質を摂取 |
過度なストレス | 自律神経の乱れ、血行不良、ホルモンバランスの乱れ | 適度な運動、趣味、リラクゼーション法を見つける |
喫煙 | 血管収縮による血行不良、ビタミンC破壊 | 禁煙を目指す、本数を減らす |
不適切なヘアケア | 頭皮の乾燥、炎症、毛穴の詰まり | 自分に合ったシャンプー選び、正しい洗髪方法の実践 |
診察している女性の薄毛は17種類

女性の薄毛と一言で言っても、その原因や症状は様々です。こばとも皮膚科では、詳細な問診と診察に基づき、脱毛症の種類を正確に診断することから治療をスタートします。
ここでは、当院で主に診察している女性の薄毛の種類をご紹介します。
多様な女性の薄毛の原因
女性の薄毛は、男性とは異なり、複数の要因が複雑に絡み合って発症することが少なくありません。それぞれの原因に応じたきめ細やかな対応が求められます。
ホルモンバランスの乱れによる脱毛
妊娠・出産、更年期など、ライフステージの変化に伴う女性ホルモンの変動は、髪の成長サイクルに影響を与え、抜け毛や薄毛の大きな原因となります。また、甲状腺ホルモンの異常なども脱毛を引き起こすことがあります。
生活習慣やストレスによる脱毛
不規則な生活、睡眠不足、栄養バランスの偏った食事、過度なダイエット、精神的なストレスなどは、自律神経やホルモンバランスを乱し、頭皮の血行を悪化させ、毛髪の成長を妨げる原因となります。
頭皮環境の悪化による脱毛
間違ったヘアケア、洗浄力の強すぎるシャンプーの使用、頻繁なカラーリングやパーマなどは、頭皮にダメージを与え、乾燥、フケ、かゆみ、炎症などを引き起こします。これにより毛穴の状態が悪化し、健康な髪が育ちにくくなります。
特に、皮脂の過剰な分泌やマラセチア菌の増殖は、脂漏性皮膚炎や粃糠性脱毛症の原因となり得ます。
代表的な女性の薄毛の種類と特徴
以下に挙げるのは、当院で診察する機会の多い女性の薄毛の種類です。これ以外にも様々な原因による脱毛症があります。
女性の薄毛 主な種類一覧
脱毛症の種類 | 脱毛症の種類 | 脱毛症の種類 |
---|---|---|
休止期脱毛症 | びまん性脱毛症 | FAGA(女性男性型脱毛症) |
産後の抜け毛 | 牽引性脱毛症 | 円形脱毛症 |
内分泌性脱毛症 | 更年期の抜け毛(閉経期脱毛症) | 薬剤性脱毛症 |
栄養不足による脱毛症 | 脂漏性脱毛症 | 前頭部線維化脱毛症(FFA) |
毛孔性扁平苔癬性脱毛症 | 円板状エリテマトーデス性脱毛症 | 禿髪性毛包炎 |
抜毛症(トリコチロマニア) | 粃糠性脱毛症 | – |
休止期脱毛症
高熱、大きな手術、精神的ストレス、過度なダイエットなどが原因で、多くの毛髪が一斉に休止期に入り、数ヶ月後に大量に抜け落ちる脱毛症です。
原因が取り除かれれば自然に回復することが多いですが、脱毛の程度が強い場合や回復が遅い場合は治療を検討します。
びまん性脱毛症
特定の部位だけでなく、頭部全体の毛髪が均等に薄くなるのが特徴です。加齢、ストレス、栄養不足、ホルモンバランスの乱れなど、複数の要因が関与していることが多いです。
原因に応じた治療や生活習慣の改善、育毛剤の使用などを組み合わせます。
FAGA(女性男性型脱毛症)
男性のAGA(男性型脱毛症)と同様に、男性ホルモンの影響で頭頂部や前頭部の髪が薄くなる脱毛症です。女性の場合は男性ほど顕著な薄毛にはなりにくいですが、分け目が目立つようになるなどの症状が現れます。
ミノキシジル外用薬や、抗アンドロゲン作用のある内服薬(スピロノラクトンなど)による治療が中心となります。
産後の抜け毛(産後脱毛症)
妊娠中に増加していた女性ホルモンが出産後に急激に減少することで起こる一時的な脱毛です。通常、産後半年から1年程度で自然に回復しますが、抜け毛の量が多かったり、回復が遅い場合は、栄養指導や育毛剤の使用を検討します。
この時期の頭皮はデリケートになっているため、優しいシャンプーを選ぶことが大切です。
牽引性脱毛症
ポニーテールやきつい編み込みなど、特定の髪型を長時間続けることで、毛根に持続的な張力がかかり、毛が抜けやすくなる脱毛症です。特に生え際や分け目に見られます。原因となる髪型を避けることが最も重要です。
早期であれば髪型を変えるだけで改善しますが、長期間続くと毛包がダメージを受け、永久脱毛に至ることもあります。
円形脱毛症
自己免疫疾患の一つと考えられており、突然、円形または楕円形の脱毛斑が生じます。単発型、多発型、全頭型など様々なタイプがあります。ストレスが誘因となることもあります。
治療は、ステロイド外用薬や局所注射、かぶれ療法(SADBE、DPCP)、内服薬(ステロイド、免疫抑制剤など)を症状の範囲や程度に応じて選択します。皮膚科での専門的な治療が必要です。
内分泌性脱毛症
甲状腺機能亢進症や低下症、副腎皮質ホルモンの異常など、内分泌系の疾患が原因で起こる脱毛症です。基礎疾患の治療が優先されます。原因疾患のコントロールにより、脱毛症状も改善することが期待できます。
更年期の抜け毛(閉経期脱毛症)
閉経期前後に女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少することで、髪のハリやコシがなくなり、全体的に薄くなる症状です。FAGAと合併することもあります。
ホルモン補充療法(HRT)が有効な場合もありますが、リスクも考慮し、慎重に検討します。ミノキシジル外用薬やサプリメントによる栄養補給、生活習慣の見直しも重要です。
薬剤性脱毛症
特定の薬剤の副作用として起こる脱毛症です。抗がん剤が代表的ですが、その他にも高血圧治療薬、抗うつ薬、インターフェロン製剤など、原因となる薬剤は多岐にわたります。
原因薬剤の中止または変更が可能であれば、脱毛は回復することが多いです。医師との相談が重要です。
栄養不足による脱毛症
過度なダイエットや偏食により、髪の成長に必要なタンパク質、亜鉛、鉄分、ビタミンなどが不足すると、髪が細くなったり、抜けやすくなったりします。
バランスの取れた食事が基本ですが、必要に応じてサプリメントで補給することも有効です。特に女性は鉄欠乏性貧血になりやすく、これが脱毛の原因となることもあります。
髪の成長に必要な栄養素
栄養素 | 主な働き | 多く含む食品 |
---|---|---|
タンパク質 | 髪の主成分(ケラチン)を作る | 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品 |
亜鉛 | タンパク質の合成を助ける、毛母細胞の分裂を促す | 牡蠣、レバー、牛肉、ナッツ類 |
鉄分 | 頭皮への酸素供給を助ける | レバー、赤身肉、ほうれん草、ひじき |
ビタミンB群 | 頭皮の新陳代謝を促す、皮脂分泌を調整 | 豚肉、レバー、魚介類、穀類 |
ビタミンC | コラーゲン生成を助ける、鉄分の吸収を促進 | 果物(柑橘類、イチゴ)、野菜(パプリカ、ブロッコリー) |
脂漏性脱毛症
頭皮の皮脂が過剰に分泌され、常在菌であるマラセチア菌が増殖することで、頭皮に炎症(脂漏性皮膚炎)が起こり、フケやかゆみ、抜け毛を引き起こす脱毛症です。
抗真菌薬配合のシャンプーや外用薬、ビタミンB群の内服などが治療の中心となります。正しい洗髪方法と生活習慣の改善も重要です。
前頭部線維化脱毛症(FFA)
主に閉経後の女性に見られ、前頭部の生え際が帯状に後退していく脱毛症です。眉毛の脱毛を伴うこともあります。原因は不明な点が多いですが、自己免疫的な機序が考えられています。
進行を抑えるために、ステロイド外用薬や内服薬、免疫抑制剤などが用いられます。早期の診断と治療が重要です。
毛孔性扁平苔癬(もうこうせいへんぺいたいせん)性脱毛症
毛穴の周囲に炎症が起こり、毛包が破壊されて瘢痕化し、永久脱毛に至る疾患です。頭頂部や前頭部に好発し、かゆみや圧痛を伴うことがあります。
ステロイド外用薬や内服薬、免疫抑制剤などによる治療を行いますが、難治性の場合もあります。
円板状エリテマトーデス性脱毛症
自己免疫疾患であるエリテマトーデスの一種で、皮膚に円板状の赤い発疹や鱗屑(フケのようなもの)が生じ、毛包が破壊されて瘢痕性の脱毛を引き起こします。日光曝露が悪化因子となることがあります。
ステロイド外用薬や内服薬、抗マラリア薬などが用いられます。
禿髪性毛包炎(とくはつせいもうほうえん)
毛包に細菌(主に黄色ブドウ球菌)が感染し、深い炎症を起こすことで毛が抜け落ち、瘢痕化することがある脱毛症です。膿疱や硬結が見られ、痛みを伴うこともあります。抗菌薬の内服や外用による治療が必要です。
頭皮を清潔に保つことも大切です。
抜毛症(トリコチロマニア)
自分で自分の毛髪を引き抜いてしまう精神的な癖による脱毛症です。特定の部位の毛が不規則に折れたり、短くなったりしているのが特徴です。ストレスや不安が背景にあることが多く、精神科や心療内科との連携が必要となる場合もあります。
行動療法や薬物療法が行われます。
粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)
頭皮の乾燥やターンオーバーの異常により、乾いた細かいフケ(粃糠様落屑)が多量に発生し、それに伴って脱毛が起こる状態です。かゆみを伴うことも多く、掻きむしることでさらに頭皮環境が悪化し、脱毛が進行することがあります。
保湿効果のあるシャンプーやローションの使用、刺激の少ないヘアケア、アミノ酸系シャンプーへの切り替え、必要に応じてステロイド外用薬による炎症のコントロールを行います。ビタミン不足が関与している場合もあります。
クリニック情報
院名 | こばとも皮膚科 |
院長 | 小林智子 |
住所 | 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-7-13 コスモ栄ビル3F |
電話 | 052-228-1280 |
診療時間 | 月火木金: 9:30~12:30(12:00受付終了) 12:30〜14:30(完全予約) 14:30〜17:30(17:00受付終了) 土: 10:00〜13:00(12:30受付終了) |
休診日 | 水曜、日曜、祝日 |
プロフィール
名前 | 小林 智子(こばやし ともこ) |
---|---|
出身 | 愛知県 |
資格 | 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、医学博士 同志社大学アンチエイジングセンター研究員 |
趣味 | 城巡り(日本100名城スタンプラリー達成。日本城郭検定2級) ランニング(世界各地のマラソン大会にエントリー) |
略歴 | 2010年日本医科大学医学部卒業 2012年名古屋大学皮膚科入局 2015年アメリカNorthwestern大学留学 2018年名古屋大学皮膚病態学大学院博士課程修了 2019年日本皮膚科学会認定皮膚科専門医取得 都内皮膚科・美容皮膚科勤務を経て 2024年こばとも皮膚科開院 |
テレビ出演 | ■日本テレビ 「スッキリ」(2020年3月) 「バゲット」(2019年12月、2020年8月) 「ZIP!」(2021年2月) ■テレビ朝日 「林修の今でしょ!講座」(2021年5月) ■テレビ東京 「なないろ日和!」(2020年12月) ■CBCテレビ 「ゴゴスマ」(2022年4月) ■関西テレビ 「土曜はナニする!?」(2022年5月) ■テレビ朝日 「中居正広の土曜な会」(2023年12月) 「中居正広のキャスターな会」(2024年5月) |
出版書籍 | 皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方(彩図社/2017年) 皮膚科専門医が教える 40代からはじめる正しい「美肌」レッスン(彩図社/2018年) 皮膚科専門医が教える メンズスキンケア パーフェクトブック(法研/2020年) おくすり朝ごはん – 皮膚科医が肌荒れしたら食べる(ワニブックス/2021年) すっぴん肌が好きになる 肌トラブル大全(WAVE出版/2022年1月) 8年スキンケアを変えていない私がたどりついた「引く美容」(KADOKAWA/2024年11月) |
診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 | |
9:30〜12:30 (12時最終受付) | 〇 | 〇 | – | 〇 | 〇 | ☆ | – |
12:30〜14:30 ※完全予約制 | 〇 | 〇 | – | 〇 | 〇 | – | – |
14:30〜17:30 (17時最終受付) | 〇 | 〇 | – | 〇 | 〇 | – | – |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 | |
9:30〜12:30 (12時最終受付) | 〇 | 〇 | – | 〇 | 〇 | ☆ | – |
12:30〜14:30 ※完全予約制 | 〇 | 〇 | – | 〇 | 〇 | – | – |
14:30〜17:30 (17時最終受付) | 〇 | 〇 | – | 〇 | 〇 | – | – |
☆:土曜は10:00〜13:00(最終受付12:30)
休診日:水日祝
プライバシーに配慮した空間で、リラックスしてご相談ください

薄毛の悩みは非常にデリケートなため、他の患者様の目を気にせず、安心してご相談いただける環境づくりを大切にしています。こばとも皮膚科では、患者様のプライバシー保護を最優先に考えた院内設計と対応を心がけています。
個室の診察室
診察やカウンセリングは、プライバシーが確保された空間で行います。落ち着いてお話しいただけるよう、配慮しています。
周囲を気にせず相談できる環境
当院の診察室は個室となっておりますので、他の患者様の声や気配が気になりにくく、医師やスタッフとじっくりと向き合って、髪や頭皮に関するどんな小さなお悩みでも気兼ねなくご相談いただけます。
頭皮の炎症やフケ、かゆみといった症状も、安心して見せていただくことができます。
清潔で落ち着いた内装
院内は常に清潔を保ち、リラックス効果のある色調や照明を取り入れています。患者様が少しでも心穏やかに過ごせるよう、快適な空間づくりに努めています。
皮膚科特有の緊張感を和らげ、安心して治療に専念できる環境を提供します。
スタッフの心遣い
医師だけでなく、受付スタッフや看護師も、患者様の気持ちに寄り添った対応を徹底しています。
女性スタッフによる対応
女性の薄毛治療においては、同性である女性スタッフが対応することで、より安心してご相談いただける場合も多いかと存じます。
当院では、可能な範囲で女性スタッフがカウンセリングや診察の補助を担当し、きめ細やかなサポートを提供します。もちろん、男性医師も女性の薄毛治療に関する豊富な知識と経験を有していますので、ご安心ください。
丁寧なカウンセリング
初診時はもちろん、再診時にも患者様のお話にしっかりと耳を傾け、治療の進捗や疑問点、不安なことなどを丁寧に確認します。治療方針や薬剤について、専門用語を避け、分かりやすい言葉で説明することを心がけています。
患者様が納得し、主体的に治療に取り組めるようサポートすることが、私たちの役目だと考えています。
頭皮ケアのポイント

ポイント | 具体的な内容 | 期待される効果 |
---|---|---|
正しいシャンプー選び | 頭皮タイプに合ったもの(アミノ酸系、薬用など)を選ぶ | 頭皮の乾燥や過剰な皮脂を防ぐ、フケ・かゆみの改善 |
優しい洗髪 | 爪を立てず指の腹でマッサージするように洗う、よくすすぐ | 頭皮への刺激軽減、毛穴の汚れ除去 |
適切なドライヤーの使用 | 頭皮から20cm以上離し、一箇所に集中させない、乾かしすぎない | 熱による頭皮ダメージの軽減、雑菌繁殖の防止 |
頭皮マッサージ | 指の腹で優しく頭皮全体を動かすように行う | 血行促進、リラックス効果 |
よくある質問
女性の薄毛治療に関して、患者様からよく寄せられるご質問とその回答をまとめました。ここに記載されていないご不明点については、診察時に遠慮なく医師にご質問ください。
- 治療は痛いですか?
-
治療内容によりますが、痛みを最小限に抑える工夫をしています。
薄毛治療には、内服薬や外用薬の塗布、生活習慣指導など、痛みを伴わないものがほとんどです。
円形脱毛症などで行う局所注射の場合は、チクッとした軽い痛みを伴うことがありますが、極細の針を使用するなど、できる限り痛みを軽減するよう努めています。痛みに不安がある方は、事前にご相談ください。
- 保険は適用されますか?
-
薄毛の原因や治療法により異なります。
円形脱毛症や脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎など、原因が病的なものであり、それに対する治療は健康保険が適用されます。ステロイド外用薬や抗真菌薬、一部の内服薬などがこれに該当します。
一方で、FAGA(女性男性型脱毛症)やびまん性脱毛症など、加齢や体質によるものと判断される薄毛に対する治療(ミノキシジル外用薬の一部や内服薬、サプリメントなど)は、美容目的と見なされ、自由診療(自費診療)となることが一般的です。
診察時に、保険適用か自由診療か、またそれぞれの費用について詳しくご説明します。
保険適用と自由診療の主な例
症状・疾患 主な治療法 保険適用の可否 円形脱毛症 ステロイド外用・注射、SADBE療法 保険適用 脂漏性皮膚炎に伴う脱毛 抗真菌薬外用、ステロイド外用 保険適用 FAGA(女性男性型脱毛症) ミノキシジル外用(一部)、スピロノラクトン内服 自由診療 びまん性脱毛症(原因による) 栄養療法、育毛剤、内服薬 原因により異なる(自由診療の場合が多い) - どのくらいの期間通院が必要ですか?
-
症状や治療法により個人差がありますが、一般的には3ヶ月~半年程度で効果を実感し始め、その後も継続的なケアを推奨することが多いです。
髪の毛にはヘアサイクル(毛周期)があり、治療効果が現れるまでには一定の時間がかかります。多くの場合、治療開始から3ヶ月~6ヶ月程度で抜け毛の減少や産毛の発生などの変化が見られ始めます。
その後、効果を維持・向上させるためには、さらに治療を継続することが重要です。治療期間は薄毛の種類や重症度、選択する治療法、そして患者様ご自身の目標によって大きく異なります。
医師と相談しながら、治療計画を立てていきましょう。
- シャンプーは何を使えばいいですか?
-
頭皮の状態によりますが、刺激の少ないアミノ酸系シャンプーや、フケ・かゆみがある場合はマラセチア菌の増殖を抑える成分配合のものを推奨することがあります。
毎日のシャンプーは頭皮環境を左右する重要なケアです。一概に「このシャンプーが良い」とは言えません。
頭皮が乾燥しがちな方には保湿成分配合のアミノ酸系シャンプー、皮脂が多くてベタつく方やフケ・かゆみが気になる方(脂漏性皮膚炎の傾向がある方)には、抗真菌成分(ミコナゾール硝酸塩など)や抗炎症成分配合の薬用シャンプーをおすすめすることがあります。
大切なのは、ご自身の頭皮タイプや状態に合ったものを選び、正しく洗髪することです。診察時に頭皮の状態を拝見し、適切なシャンプー選びのアドバイスも行っています。
- 自分でできる対策はありますか?
-
バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレスを溜めない生活、正しいヘアケアが重要です。特にビタミンやミネラルの摂取を心がけましょう。
皮膚科での治療と並行して、ご自身で生活習慣を見直すことは非常に効果的です。
具体的には、髪の成長に必要な栄養素(タンパク質、亜鉛、鉄、ビタミン類)をバランス良く摂取すること、質の高い睡眠を確保すること(成長ホルモンの分泌を促します)、ストレスを上手に発散すること、そして頭皮に優しいヘアケア(刺激の少ないシャンプー、正しい洗髪方法、頭皮マッサージなど)を実践することです。
喫煙は血行を悪化させるため、禁煙も推奨します。これらのセルフケアは、治療効果を高め、再発予防にもつながります。
- 栄養バランスの取れた食事(特にタンパク質、ビタミン、ミネラル)
- 十分な睡眠時間(7~8時間目安)
- 適度な運動とストレス解消
- 正しいシャンプー方法と頭皮マッサージ
- 禁煙
アクセス
所在地
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-7-13 コスモ栄ビル3F
交通案内
名古屋地下鉄 東山線および名城線「栄駅」 サカエチカ7番出口より徒歩2分
来院予約
以下より来院予約をお願いいたします。