ボトックスとは
ボトックスとはボツリヌス菌毒素から作られた、国内外で以前から用いられている安全性の高い製剤です。
アセチルコリンと呼ばれる神経からの司令を、筋肉に伝える際に放出されるアセチルコリンの受容体を抑えることで、筋肉を弛緩させる効果があります。
それにより、表情筋の過剰な動きによるシワを予防したり、張ったエラを改善(小顔ボトックス)。
また、アセチルコリンの受容体は皮脂腺などさまざまな部位にあり、皮脂の分泌を抑制したり、汗の分泌を抑制するなど、筋弛緩抑制以外の効果もあります。
ボトックスの特徴
- 筋弛緩作用によりシワを予防。
- 咬筋と呼ばれる筋肉にボトックスを注入することで食いしばりを改善したり、小顔効果も。
- 汗や皮脂腺を抑える。
- 赤ら顔・酒さの改善効果。
ボトックス治療はこんな方におすすめ
- 眉間やおでこ、目尻などのシワが気になるようになってきた
- 確実に効果のある治療を受けたい
- 歯ぎしりや食いしばりで悩んでいる、エラが張っていて小顔になりたい
- わきなどの汗で困っている
- 毛穴やニキビ痕が気になる
- テカりがひどく悩んでいる
- 酒さ・赤ら顔がある
ボトックスの効果
ボトックスは、アセチルコリン受容体をブロックする作用により表情筋によるシワや小顔効果、多汗症・ワキガ、テカリや皮脂による毛穴開き、さらに赤ら顔やハリ・ツヤの改善など、さまざまな肌の悩みに効果が期待できる治療です。
しわ(眉間・おでこ・目尻・バニーライン・顎)
- しわの中でも特定の表情によってできるしわに対して、高い効果があります。
- 一回の施術で効果を実感でき、個人差はありますが4〜5ヶ月程度効果が持続します。
小顔効果
- 咬筋という顎の筋肉が張っている方(食いしばりや歯ぎしりがある方など)にボトックスを注射すると、症状の改善や小顔効果が得られます。
- 一回の施術で効果を実感でき、個人差はありますが4〜5ヶ月程度効果が持続します。
多汗症・ワキガ
- アセチルコリン受容体をブロックすることで汗の分泌を抑えられます。
- 汗の量を抑えることで臭い(ワキガ)の改善効果も期待できます。
赤ら顔
- ボトックスがアセチルコリンを抑えることで血管拡張を改善し、赤ら顔が目立たなくなります。
- IPLやVビームを組み合わせることでさらに効果が高まると言われています。
毛穴の開き・テカリ
- 皮脂腺に働きかけ、皮脂の分泌を抑制します
- 継続的な施術によって、毛穴の開きを改善します。
ニキビ痕
- メカニズムは不明ですが、ボトックスはニキビ痕の改善効果もあることがわかっています。
- ダーマペンなどの施術後にボトックスを塗布すると、効果はさらに高まります。
当院のボトックスの特徴
当院では、数種類のボトックスを揃えております。
ボトックスの特徴
顔には「表情筋」と呼ばれる、特定の表情によって動く筋肉がいくつもあり、複雑に連携して顔の動きを形成し、表情の癖によって筋肉が過剰に動くと、しわが入りやすくなり(これを「表情じわ」と呼びます)ます。
ボトックスの筋弛緩作用により過剰な筋肉の動きを抑えることで、しわの予防・改善効果が可能です。
筋弛緩作用以外にも、アセチルコリン受容体は皮脂腺などにもあり、ボトックスによって皮脂の分泌を抑える効果も。
また、発汗には自律神経が関係していますが、神経からの伝達をボトックスがブロックすることで汗を抑える効果があります。
最近注目されているのが赤ら顔・酒さの改善効果です。
アセチルコリンは炎症物質や神経ペプチドの放出によって炎症シグナルを活性化させることが知られており、ボトックスを注入したり塗布したりすることで、酒さの赤みや火照り感を改善する効果が期待できます。
効果を認める期間
ボトックス治療の効果は、施術後およそ数日〜1週間程度で認め、1〜2週間でピークに達します。
持続期間
ボトックスの効果は永続的に続くわけではなく、個人差はありますがおおよそ4〜5ヶ月です。
継続的にボトックス治療を行うと、少量のボトックスで効果が持続するようになると言われています。
ダウンタイム
注入による内出血を認めることがありますが、通常1週間程度で自然になくなります。
注入時には針を刺す痛みがあるものの、冷却したり、冷風機を当てることによって痛みの軽減が可能です。
副作用
眉間
- スポックブロウ:眉の外側が上がってしまう現象です。追加注入することで元に戻ります。
おでこ
- まぶたの重み、開けづらさ:もともと上眼瞼のたるみがある方は、開眼時におでこの筋肉を使っていることが多く、おでこの筋肉が動かせなくなるとまぶたが重く感じたり、目が開けにくくなることも。
当院ではその方の状態に合わせて注入方法を調整させていただきます。 - 頭痛・違和感:特に初回は頭痛を感じることがあります。症状は一時的であることが多く、通常1ヶ月程度で気にならなくなります。
エラ
- 口の開けづらさ、噛みづらさ:軽度ではありますが咬筋のボリュームが減ることで口が開けづらくなったり固いものを噛みにくくなることがあります。
スキンボトックス
- 皮膚の乾燥:皮脂の分泌が抑制されることによって皮膚の乾燥を感じることがあります。保湿することによって気にならなくなることがほとんどです。
治療の流れ(ボトックス治療のみの場合)
- 洗顔などで注入部のメイクを落とす。
- 注入前に冷却。
- ボトックスを注入。
- 適宜止血。
ボトックスの施術時間・必要な回数
ボトックスの施術時間は、眉間やエラなど部分的な場合は数分、顔全体で約10分、両わきで10〜15分程度です。
効果はどの部位であっても1回でご実感いただけることがほとんどですが、ボトックスの効果はおおよそ4〜5ヶ月でなくなるので、継続的な施術が推奨されます。
ボトックスのメリット・デメリット
メリット
- ダウンタイムが少ない
- 適応であれば効果が確実に得られる
- 治療時間が短い
- 比較的安全な治療
デメリット
- 継続的な施術が必要
- まれに副作用が出ることがある
副作用・リスク
- 出血、内出血
- 痛み
これらの副作用は、通常数日〜1週間程度で自然に治ります。
ボトックスを受けられない方
- 妊娠中や授乳中の方
- 重症筋無力症など、全身性の神経筋接合部障害をもつ方
- ボトックスで過敏症の既往のある方
ボトックスでよくある質問
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