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ニキビの医療用医薬品一覧|皮膚科で処方される塗り薬・飲み薬の効果

ニキビの医療用医薬品一覧|皮膚科で処方される塗り薬・飲み薬の効果

何度も繰り返すニキビや、セルフケアでは改善しない肌荒れに悩んでいる方は少なくありません。市販薬を使い続けても効果を感じられない場合、それは肌の奥深くにある根本的な原因にアプローチできていない可能性があります。

皮膚科で処方されるニキビの医療用医薬品は、毛穴の詰まりを取り除いたり、強力に炎症を抑えたりと、市販薬にはない高い作用を持っています。

医師の診断のもと、現在の肌状態に適した薬を使用することが、ニキビ跡を残さずきれいに治すための近道となります。

本記事では、皮膚科で扱われる主な塗り薬や飲み薬の種類、それぞれの期待できる変化について詳しく解説します。

目次

医療用医薬品と市販薬の決定的な違い

ニキビ 医薬品の中でも医療機関で処方されるものは、有効成分の配合量や作用の強さが市販薬とは大きく異なり、高い治療効果が期待できます。

ドラッグストアなどで購入できる市販薬(OTC医薬品)は、誰でも安全に使用できることを前提に作られているため、成分の濃度が抑えられている傾向にあります。

これらは主に、できたばかりの軽度なニキビを沈静化させたり、予防的なケアを行ったりするのに適しています。一方で、ニキビ 医療用 医薬品は、医師の診察に基づいて処方されるため、より効果の高い成分を使用することが可能です。

特に、ニキビの根本原因である「毛穴の詰まり(コメド)」を改善する作用を持つ薬剤は、現在の日本では医療機関でのみ取り扱いが認められています。

有効成分の濃度と深部へのアプローチ

医療用医薬品の最大の特徴は、有効成分が肌の奥深くまで作用することです。たとえば、毛穴の角化異常を正常に戻す作用を持つ成分などは、市販薬には配合されていません。

市販薬の多くは、肌表面の殺菌や消炎を主な目的としていますが、医療用は毛穴の構造そのものに働きかけ、ニキビができにくい肌質へと導く力を持っています。

このアプローチの違いが、治りにくい慢性的なニキビに対する結果の差となって現れます。

医療用医薬品と市販薬の比較

区分主な目的・役割入手方法と特徴
医療用医薬品治療(Cure)
根本的な原因の解決
医師の処方が必要。
有効成分の濃度が高く、効果を実感しやすい。
市販薬(OTC)予防・軽度の対処(Care)
症状の緩和
薬局で購入可能。
安全性が優先され、作用は穏やかである場合が多い。
医薬部外品予防・衛生保持
肌を整える
スーパー等で購入可能。
薬理作用は限定的で、日常的なケアに使用する。

使用にあたっての医師の判断の重要性

効果が高い薬剤には、その分だけ副作用のリスクも伴います。たとえば、使用開始直後に肌が乾燥したり、赤みが出たりする反応が見られる薬もあります。

自己判断で使用を中止したり、誤った使い方をしたりすると、かえって肌トラブルを招くことになりかねません。医師は患者一人ひとりの肌質やニキビの状態を見極め、適切な薬剤を選定するとともに、副作用への対処法も指導します。

この専門的な管理下での使用が、安全かつ効果的な治療には必要です。

毛穴詰まりを解消する基本の塗り薬

現在のニキビ治療の主役となるのは、毛穴の詰まりを取り除く作用を持つ外用薬であり、これらを継続することで新しいニキビができにくい状態を作ります。

かつてのニキビ治療は、炎症を起こしている赤いニキビに対して抗生物質を使う対症療法が中心でした。

しかし、現在はニキビの始まりである「微小面皰(びしょうめんぽう)」と呼ばれる目に見えない毛穴詰まりの段階から治療を行うことがスタンダードになっています。

この治療法により、今あるニキビを治すだけでなく、将来できるニキビも予防することが可能になりました。主に「アダパレン」と「過酸化ベンゾイル」という成分が中心に使用されます。

アダパレン製剤の特徴と効果

アダパレンは、ビタミンA誘導体ご呼ばれる成分の一種で、皮膚の角化を調節する働きがあります。毛穴の出口の角質が厚くなるのを防ぎ、毛穴の詰まりを解消することでニキビを改善します。

特に、炎症を起こす前の白ニキビや黒ニキビに対して高い効果を発揮します。使い始めに乾燥やヒリヒリ感が出やすい傾向がありますが、使用を続けることで肌が慣れてくることが一般的です。

長期的に使用することで、ニキビができにくい滑らかな肌質への変化が期待できます。

主な毛穴詰まり改善薬の種類

成分・薬剤名主な作用適している症状
アダパレン
(ディフェリン等)
角質剥離作用
毛穴詰まり改善
白ニキビ・黒ニキビ
ニキビ予防・維持療法
過酸化ベンゾイル
(ベピオ等)
殺菌作用
ピーリング作用
赤ニキビ・白ニキビ
耐性菌の心配がない
配合剤
(エピデュオ・デュアック等)
上記作用の複合
強力な抗炎症・殺菌
中等度以上のニキビ
難治性の炎症ニキビ

過酸化ベンゾイル製剤の強力な酸化作用

過酸化ベンゾイル(BPO)は、強力な酸化作用によりニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌すると同時に、ピーリング作用によって毛穴の詰まりを取り除く効果があります。

抗生物質とは異なる仕組みで殺菌するため、長期間使用しても耐性菌(薬が効かなくなる菌)が出現しないという大きなメリットがあります。

赤ニキビはもちろん、白ニキビの改善にも有効です。漂白作用があるため、髪の毛や衣服に付着しないよう注意して使用することが大切です。

配合剤による相乗効果の活用

近年では、アダパレンと過酸化ベンゾイル、あるいは過酸化ベンゾイルと抗生物質をあらかじめ混ぜ合わせた配合剤も頻繁に処方されます。

2つの異なる作用を持つ成分を同時に使用することで、単剤で使用するよりも高い治療効果が期待できます。特に重症のニキビや、単剤では改善が見られなかった場合に選択されることが多いです。

一度塗るだけで済むため、手間が省けるという利点もあります。

炎症を鎮める抗生物質の塗り薬と飲み薬

赤く腫れ上がったニキビや痛みを伴うニキビに対しては、原因菌の増殖を抑えるために抗生物質が一時的に使用され、速やかに炎症を鎮静化させます。

抗生物質(抗菌薬)は、アクネ菌の活動を抑え、炎症を速やかに鎮めるために非常に有効な手段です。しかし、漫然と長期間使用し続けると、菌が薬に対して抵抗力を持つ「耐性菌」が発生し、薬が効かなくなってしまうリスクがあります。

そのため、抗生物質の使用は炎症が強い「急性期」に限定し、症状が落ち着いてきたら早めに前述のアダパレンや過酸化ベンゾイルといった基本の薬に切り替える、あるいは併用しながら徐々に抗生物質を減らすという使い方が推奨されます。

外用抗生物質の役割と種類

塗り薬の抗生物質は、患部に直接作用し、全身への影響が少ないのが特徴です。クリンダマイシンやナジフロキサシンといった成分が代表的です。これらはアクネ菌のタンパク質合成やDNA合成を阻害することで増殖を防ぎます。

基本的には、赤く腫れているニキビの部分にのみ塗布します。最近では、耐性菌のリスクを考慮し、最初から過酸化ベンゾイルと併用することも一般的になっています。

主なニキビ治療用抗生物質

分類主な薬剤成分使用の目安と注意点
外用薬(塗り薬)クリンダマイシン
ナジフロキサシン
オゼノキサシン
赤ニキビにピンポイントで使用。
長期連用は避け、3ヶ月以内を目安にする。
内服薬(飲み薬)ミノサイクリン
ドキシサイクリン
ロキシスロマイシン
中等度〜重症の炎症時に使用。
副作用や飲み合わせに注意が必要。
使用期間急性期のみ炎症が治まり次第、基本の薬へ移行する。
耐性菌予防のため漫然と使用しない。

内服抗生物質の適応となるケース

塗り薬だけでは抑えきれない強い炎症や、広範囲にニキビができている場合、あるいはしこりのある硬いニキビなどに対しては、飲み薬の抗生物質が処方されます。

テトラサイクリン系(ミノサイクリン、ドキシサイクリンなど)やマクロライド系(ロキシスロマイシンなど)がよく用いられます。内服薬は血液に乗って成分が届くため、体の内側から強力に菌を叩くことができます。

ただし、胃腸障害やめまいなどの副作用が出ることもあるため、医師の指示通りの服用量を守ることが大切です。

薬剤耐性菌を防ぐための使用ルール

抗生物質を使用する上で最も注意すべき点は、自己判断での中断や再開を繰り返さないことです。中途半端な使用は耐性菌を生み出す温床となります。処方された期間できっちりと飲み切る、あるいは塗り切ることが重要です。

また、炎症が治まった後は、「予防のために」と抗生物質を使い続けてはいけません。維持療法には抗生物質が含まれていない薬剤を使用し、良い状態を保つことが標準的な治療の流れです。

ホルモンバランスに作用する治療薬

大人ニキビ、特に生理周期に合わせて悪化するニキビに対しては、ホルモンバランスを整える治療が根本解決につながる場合があります。

20歳以降の女性に見られるニキビは、男性ホルモン優位の状態やホルモンバランスの乱れが皮脂分泌過剰を引き起こしているケースが多く見られます。

一般的な塗り薬や抗生物質で一時的に良くなっても、すぐに再発してしまう場合は、体の内側にあるホルモンの要因にアプローチする必要があります。

これらの治療薬は、一部を除き保険適用外(自由診療)となることが多いですが、難治性のニキビに対して高い効果を示すことがあります。

低用量ピルによる皮脂抑制

低用量ピルは、避妊薬として知られていますが、ニキビ治療にも広く応用されています。

特に、男性ホルモンの働きを抑える成分が含まれているピルを使用することで、過剰な皮脂分泌を抑制し、ニキビができにくい肌環境を作ります。生理不順や生理痛を伴うニキビの方には特に適しています。

服用を開始して数ヶ月で皮脂の減少を感じ、新しいニキビができにくくなることが期待できます。ただし、血栓症などのリスクも考慮し、医師の問診と定期的な検診を受けながら服用する必要があります。

ホルモン療法薬の種類と特徴

薬剤の種類作用メカニズム適している方
低用量ピル
(OC・LEP)
ホルモンバランスを一定にし
皮脂分泌を抑制する
生理前に悪化する方
生理不順・生理痛がある方
スピロノラクトン
(抗アルドステロン薬)
男性ホルモンの働きを
直接ブロックする
重症・難治性のニキビの方
顔の皮脂テカリが強い方
注意点全身への作用血栓症リスクや妊娠への影響を
考慮し、医師の管理下で使用する。

スピロノラクトンの抗男性ホルモン作用

スピロノラクトンは本来、高血圧の薬として使われている利尿剤ですが、男性ホルモンの受容体をブロックする強力な作用を持っています。

この作用によって、男性ホルモンが皮脂腺に作用するのを防ぎ、重症のニキビを劇的に改善させることがあります。ピルでも改善しない場合や、体質的にピルが飲めない場合などに検討されます。

服用中は避妊が必要であるなど、いくつかの注意点があるため、専門知識を持つ医師の指導下で使用することが大切です。

体質改善を目指す漢方薬の活用

漢方薬は、ニキビそのものを攻撃するのではなく、ニキビができやすい体質や肌環境を内側から整えるために補助的に用いられます。

西洋医学の薬が「症状」に焦点を当てるのに対し、漢方薬は「個人の体質(証)」に合わせて処方されます。

ホルモンバランスの乱れ、血行不良、のぼせ、胃腸の不調など、ニキビの背景にある身体の不調を改善することで、結果として肌の状態を底上げすることを目指します。

即効性は西洋薬に劣る場合がありますが、長く飲み続けることで再発しにくい体作りをサポートします。また、抗生物質などが使えない妊娠中や授乳中の方でも、種類によっては服用可能なものがあります。

「お血(おけつ)」や「排膿」へのアプローチ

ニキビに悩む女性によく処方される漢方薬には、いくつかの代表的なものがあります。たとえば、赤黒く跡が残りやすいニキビには、血液の滞り(お血)を改善する作用のある漢方が選ばれることがあります。

また、化膿して膿が溜まっているようなニキビには、排膿を促し炎症を鎮める作用のあるものが適しています。

体格がしっかりしているか、華奢か、冷え性か、暑がりかといった体質によっても適した薬が異なるため、自分に合ったものを見つけることが重要です。

ニキビ治療でよく使われる漢方薬

漢方薬名対応する体質・症状期待できる効果
十味敗毒湯
(ジュウミハイドクトウ)
化膿しやすい初期のニキビ
蕁麻疹体質の方
毒素を排出し、化膿を抑える。
ニキビ治療のファーストチョイス。
桂枝茯苓丸
(ケイシブクリョウガン)
生理前に悪化する
赤ら顔・肩こりがある方
血の巡りを良くし、
ホルモンバランスの乱れに伴う肌荒れを改善。
清上防風湯
(セイジョウボウフウトウ)
顔が赤く脂っぽい
赤ニキビが多発する若年層
顔の熱(炎症)を取り除き、
赤みを鎮める。

ストレスや胃腸障害に伴うニキビへの対応

ストレスで悪化するニキビや、口周りにできるニキビは胃腸の弱りと関連していることがあります。この場合、気を巡らせてストレスを緩和する漢方や、胃腸の働きを助ける漢方を使用することで、肌荒れが改善することがあります。

漢方治療は、単にニキビを治すだけでなく、全身の調子を整えることができる点が大きなメリットです。

副作用の種類と正しい対処法

ニキビの医療用医薬品、特に塗り薬は使い始めに皮膚への刺激症状が出ることがありますが、これは薬が効いている証拠でもあるため、正しい対処を知っておくことが大切です。

効果の高い薬剤であるアダパレンや過酸化ベンゾイルは、使い始めてから2週間以内に「随伴症状(ずいはんしょうじょう)」と呼ばれる反応が多くの人に見られます。

これは副作用の一種ですが、アレルギー反応とは異なり、肌が薬に慣れる過程で起こる一時的なものです。この時期を乗り越えることができるかどうかが、治療成功の鍵を握っています。

事前にどのような反応が起こるかを知り、対策を準備しておくことで、不安なく治療を継続することができます。

主な副作用のリスト

  • 乾燥(ドライスキン): 肌の水分が奪われ、カサカサとした状態になります。入念な保湿ケアで対応します。
  • 落屑(らくせつ): 皮膚の表面がポロポロと剥がれ落ちる現象です。無理に剥がさず、自然に取れるのを待ちます。
  • 紅斑(こうはん): 薬を塗った部分が赤くなる症状です。血行が良くなっている場合もありますが、ヒリヒリ感が強い場合は医師に相談します。
  • 灼熱感(ヒリヒリ感): 塗布直後に熱い感じやピリピリする痛みを感じることがあります。多くの場合、数週間で軽減します。
  • 光線過敏: 一部の薬剤は紫外線に対して敏感になるため、日中の紫外線対策を強化する必要があります。

保湿ケアによるバリア機能の保護

副作用による刺激を最小限に抑えるためには、徹底した保湿が必要です。

薬を塗る前にノンコメドジェニック(ニキビができにくい処方)の保湿剤で肌を保護したり、刺激が強い場合は塗る量や回数を減らしたり、洗い流す時間を設けたりするなど、医師と相談しながら調整を行います。

自己判断で中止せず、コントロールしながら使い続けることが推奨されます。

ただし、顔全体がパンパンに腫れる、強い痒みを伴う発疹が出るといった場合は、アレルギー性接触皮膚炎の可能性があるため、直ちに使用を中止し医師の診察を受ける必要があります。

治療期間の目安と生活習慣のポイント

ニキビ治療は薬を塗って数日で終わるものではなく、数ヶ月単位で継続することで初めて安定した美肌を手に入れることができます。

ニキビの医療用医薬品を使い始めてから、目に見える効果が現れるまでには通常2ヶ月から3ヶ月程度の時間がかかります。

最初の1ヶ月は副作用が出たり、肌の中に隠れていたニキビが表面化したりして、一時的に悪化したように感じることもあります。

しかし、そこで諦めずに治療を続けると、3ヶ月頃から新しいニキビができにくくなり、肌質が変わったことを実感できるようになります。

赤ニキビが治った後も、目に見えない微小な毛穴詰まりを治療するために、半年から1年程度は薬を継続する「維持療法」を行うことが、再発を防ぐために重要です。

治療継続のためのヒント

  • 維持療法の継続: 赤いニキビが消えても、医師の指示があるまでは薬を止めないようにします。これが再発防止の最大のポイントです。
  • 紫外線対策: ニキビ治療薬を使用している肌はデリケートです。紫外線はニキビ跡の色素沈着を悪化させるため、毎日のUVケアが必要です。
  • 触らない・潰さない: 気になっても手で触れたり、自分で潰したりすることは、雑菌を広げ、深いニキビ跡を作る原因になります。
  • 摩擦レスな生活: マスクの摩擦や髪の毛の接触など、物理的な刺激をできるだけ避けるように工夫します。

薬の効果を最大化するホームケア

薬だけに頼るのではなく、日々のスキンケアや生活習慣を見直すことも治療の一環です。洗顔はゴシゴシ擦らず、たっぷりの泡で優しく洗うことが鉄則です。

また、メイクアップ製品や日焼け止め、基礎化粧品はすべて「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載されたものを選ぶようにしましょう。

睡眠不足や糖質・脂質の摂りすぎもニキビ悪化の要因となるため、規則正しい生活を心がけることが、薬の効果を底上げし、早く治すことにつながります。

よくある質問

ニキビの医療用医薬品一覧|皮膚科で処方される塗り薬・飲み薬の効果に関して、診察の現場で患者様から寄せられることの多い疑問についてお答えします。

以前もらった薬の残りをまた使っても良いですか?

開封してから時間が経過した薬は、成分が変質していたり、雑菌が繁殖していたりする可能性があるため、使用は避けてください。また、以前と全く同じ症状に見えても、肌の状態やニキビの種類が変化している可能性があります。

現在の肌に合わない薬を使うとかぶれの原因にもなるため、必ず再度受診して新しい薬を処方してもらうようにしましょう。

妊娠中や授乳中でもニキビの薬は使えますか?

一部の薬剤は使用できません。特に飲み薬の抗生物質の一部(テトラサイクリン系など)や、ホルモン療法薬、レチノイドの内服薬などは胎児への影響が懸念されるため禁忌とされています。

塗り薬においても、使用を控えたほうが良いものがあります。

妊娠の可能性がある、または授乳中である場合は、必ず診察時に医師にその旨を伝え、安全性が確立されている薬剤を選択してもらうようにしてください。

薬を使っている間はお化粧をしてはいけませんか?

基本的にはメイクをしても問題ありません。ニキビを隠すことでストレスが減るのであれば、むしろプラスに働くこともあります。

ただし、使用する化粧品は毛穴を詰まらせにくい「ノンコメドジェニックテスト済み」のものを選んでください。また、厚塗りは避け、帰宅後は速やかにクレンジングで優しく落とすことが大切です。

ファンデーションはリキッドやクリームタイプよりも、油分の少ないパウダータイプの方が肌への負担は少ない傾向にあります。

どれくらいの期間で効果が出ますか?

個人差はありますが、多くの場合、治療開始から2〜3ヶ月程度で効果を実感し始めます。

最初の数週間は副作用が出たり、一時的にニキビが増えたりすることもありますが、これは肌が改善に向かう過程でよく見られる反応です。

3ヶ月を過ぎると新しいニキビができにくくなり、半年ほど継続することで肌質が安定してきます。即効性を求めすぎず、じっくりと腰を据えて治療に取り組むことが大切です。

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