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「吹き出物」と「ニキビ」の違いとは?原因、年代別の正しいスキンケア方法

「吹き出物」と「ニキビ」の違いとは?原因、年代別の正しいスキンケア方法

ふと鏡を見たときに、ポツンとできた赤い膨らみに気持ちが沈んでしまうことはありませんか。「またニキビができた」と感じる方もいれば、「これは吹き出物だ」と思う方もいるでしょう。

この二つの言葉、実は指している肌トラブルは同じものです。しかし、年代や原因によって特徴が異なり、それぞれに適したケアの方法があります。

この記事では、「吹き出物」と「ニキビ」の言葉の背景から、その根本的な原因、そして10代、20代、30代以降といった年代ごとの肌状態に合わせた正しいスキンケア方法まで、詳しく解説します。

この記事の執筆者

小林 智子(日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

小林 智子(こばやし ともこ)

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士
こばとも皮膚科院長

2010年に日本医科大学卒業後、名古屋大学医学部皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了後、アメリカノースウェスタン大学にて、ポストマスターフェローとして臨床研究に従事。帰国後、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターにて、糖化と肌について研究を行う。専門は一般皮膚科、アレルギー、抗加齢、美容皮膚科。雑誌を中心にメディアにも多数出演。著書に『皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方』(彩図社)など。

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目次

「吹き出物」と「ニキビ」の基本的な違い

多くの人が一度は疑問に思う「吹き出物」と「ニキビ」の違い。呼び方が違うだけで、何か根本的な差があるのでしょうか。

まずは、この二つの言葉の背景と、一般的にどのように使い分けられているのかを解き明かしていきます。

呼び方の違いだけで医学的な区別はない

結論から言うと、医学的には「吹き出物」と「ニキビ」を区別する定義はありません。どちらも同じ「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という皮膚の病気です。毛穴に皮脂が詰まり、炎症が起きることで発生する発疹を指します。

したがって、皮膚科で相談する際は、どちらの言葉を使っても問題なく伝わります。

一般的に言われる年代による使い分け

医学的な区別はないものの、一般的には年齢によって呼び方を使い分ける傾向があります。10代の思春期にできるものを「ニキビ」、20代以降の大人になってからできるものを「吹き出物」と呼ぶことが多いようです。

これは、それぞれの年代で発生する主な原因や体の状態が異なるというイメージから来ていると考えられます。

年代による主な原因イメージ

年代一般的な呼び方主な原因のイメージ
10代(思春期)ニキビ成長ホルモンの影響による皮脂の過剰分泌
20代以降(大人)吹き出物生活習慣の乱れ、ストレス、乾燥

症状の見た目に違いはある?

呼び方だけでなく、できる場所や症状の見た目にも、年代による傾向の違いが見られます。思春期にできるニキビは、皮脂の分泌が活発なTゾーン(おでこ、鼻、あご)に多く発生し、数が多いのが特徴です。

一方、大人になってからの吹き出物は、フェイスライン(あご、首)、口周りなど、乾燥しやすい部分に繰り返しできる傾向があります。

この記事では「ニキビ」で統一して解説

前述の通り、「吹き出物」と「ニキビ」は医学的には同じものを指します。この記事では、読者の皆様に分かりやすく情報をお伝えするため、以降は「ニキビ」という言葉で統一して解説を進めていきます。

思春期に悩んでいる方も、大人になってから悩んでいる方も、ご自身の状況と照らし合わせながら読み進めてください。

ニキビができる根本的な原因

年代によって特徴は異なりますが、ニキビができる根本的な原因は共通しています。どのような肌の状態がニキビを引き起こすのか、その基本的な成り立ちを理解することが、正しいケアへの第一歩です。

毛穴の詰まりがすべての始まり

ニキビの出発点は、毛穴が詰まることです。肌は一定の周期で新しい細胞に生まれ変わっており、この働きをターンオーバーと呼びます。

通常、古い角質は自然に剥がれ落ちますが、ターンオーバーが乱れると、古い角質が肌の表面に留まり、毛穴の出口を塞いでしまいます。これがニキビの始まりである「コメド(面ぽう)」と呼ばれる状態です。

皮脂の過剰な分泌

毛穴の出口が塞がれた状態で、毛穴の中にある皮脂腺から皮脂が過剰に分泌されると、皮脂は外に出られずに毛穴の中に溜まっていきます。皮脂の分泌は、ホルモンバランスの影響を大きく受けます。

特に、男性ホルモンや黄体ホルモンには皮脂の分泌を活発にする働きがあります。

皮脂分泌に影響を与える要因

要因具体的な内容肌への影響
ホルモンバランス思春期、生理前、ストレス皮脂腺を刺激し、皮脂分泌を促進する
食生活脂質や糖質の多い食事皮脂の材料となり、過剰摂取は分泌量を増やす
気温高温多湿な環境体温調節のために皮脂分泌が活発になる

アクネ菌の増殖

毛穴の中に溜まった皮脂は、アクネ菌にとって格好の栄養源となります。アクネ菌は、誰の肌にも存在する常在菌の一種で、普段は肌に害を与えません。

しかし、皮脂が多く、酸素が少ない毛穴の中という環境がそろうと、これをエサにして異常に増殖を始めます。

炎症の発生

増殖したアクネ菌は、毛穴の中で様々な物質を排出します。これが免疫反応を引き起こし、毛穴やその周辺の組織が炎症を起こします。この炎症が、ニキビ特有の赤みや腫れ、痛みの原因です。

炎症が悪化すると、膿が溜まったり、ニキビ跡として残ってしまったりすることもあります。

【年代別】ニキビの原因と特徴

ニキビができる根本的な原因は同じでも、その引き金となる要因は年代によって大きく異なります。

ここでは、「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」に分けて、それぞれの原因と特徴を詳しく見ていきましょう。

10代(思春期ニキビ)の特徴と主な原因

中学生や高校生の頃に多くの人が経験するのが思春期ニキビです。主に成長に伴う体の変化が原因で発生します。

ホルモンバランスの変化

思春期は、体が子どもから大人へと変化する第二次性徴期にあたります。この時期には、成長ホルモンの分泌が活発になり、それに伴って性ホルモンの分泌も増加します。

特に男性ホルモン(アンドロゲン)は、男女問わず分泌され、皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を急激に増やします。この過剰な皮脂が毛穴に詰まりやすくなることで、ニキビができやすくなるのです。

皮脂分泌が活発な部位にできやすい

思春期ニキビは、皮脂腺が多く集まっているTゾーン(おでこ、鼻)や頬の上部、背中などにできやすいのが特徴です。肌全体が脂っぽく感じられ、複数のニキビが同時に発生することも少なくありません。

思春期ニキビの特徴

項目特徴主な理由
好発年齢10代前半〜後半第二次性徴期によるホルモン分泌の活発化
主な原因皮脂の過剰分泌性ホルモン(特に男性ホルモン)の影響
できやすい場所Tゾーン(おでこ、鼻)、頬、背中皮脂腺が発達している部位

20代以降(大人ニキビ)の特徴と主な原因

20代を過ぎてからできる、いわゆる「大人ニキビ」は、思春期ニキビとは異なり、様々な要因が複雑に絡み合って発生します。

一つ治ったと思ったらまた同じ場所にできるなど、治りにくく、繰り返しやすいのが特徴です。

生活習慣の乱れ

睡眠不足、不規則な食事、栄養バランスの偏りなどは、肌のターンオーバーを乱す直接的な原因となります。特に、外食やコンビニ食が多くなると、脂質や糖質を過剰に摂取しがちになり、皮脂の分泌を増やしてしまいます。

また、睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の修復や再生に重要な役割を担っているため、睡眠不足は肌の状態を悪化させる大きな要因です。

ストレスの影響

仕事や人間関係など、現代社会で避けられないストレスは、自律神経やホルモンバランスを乱します。ストレスを感じると、体はそれに対抗するためにコルチゾールというホルモンを分泌します。

このコルチゾールは、男性ホルモンの分泌を促す作用があり、結果として皮脂の分泌を増加させ、ニキビを悪化させることがあります。

間違ったスキンケア

肌に合わない化粧品の使用や、過度な洗顔、保湿不足なども大人ニキビの原因となります。特に、肌の乾燥は大きな問題です。肌が乾燥すると、バリア機能が低下し、外部からの刺激に弱くなります。

また、肌は潤いを補おうとして、かえって皮脂を過剰に分泌することがあり、これが毛穴詰まりにつながります。

30代・40代のニキビと肌の変化

30代や40代になると、20代の頃とはまた違った肌の変化がニキビの原因として加わってきます。加齢による影響も考慮したケアが必要です。

ターンオーバーの乱れ

年齢を重ねるとともに、肌の生まれ変わりの周期であるターンオーバーは遅くなる傾向があります。ターンオーバーが遅れると、古い角質が肌表面に長くとどまり、角質層が厚くなります。

これにより毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの原因となります。また、ニキビが治った後の色素沈着(ニキビ跡)も消えにくくなります。

乾燥によるバリア機能の低下

肌の水分を保つセラミドやコラーゲンなどは、年齢とともに減少していきます。これにより肌は乾燥しやすくなり、外部からの刺激を守るバリア機能が低下します。

バリア機能が低下した肌は、少しの刺激でも炎症を起こしやすくなり、ニキビが悪化する一因となります。

ニキビの種類とそれぞれのケア方法

ニキビは、その進行度によって見た目や状態が変化します。白ニキビから黄ニキビへと悪化していくのが一般的です。

それぞれの段階に合わせた適切なケアを行うことで、悪化を防ぎ、ニキビ跡のリスクを減らすことができます。

白ニキビ(コメド)

毛穴に皮脂や古い角質が詰まった、ニキビの初期段階です。皮膚が盛り上がり、白くポツッとして見えます。この段階ではまだ炎症は起きていません。毛穴の詰まりを取り除くケアが中心となります。

角質ケア成分が含まれた洗顔料や化粧水を使用し、ターンオーバーを促すことが有効です。

黒ニキビ

白ニキビの毛穴が開き、詰まった皮脂が空気に触れて酸化し、黒く見える状態です。白ニキビ同様、まだ炎症は起きていません。

ケア方法も白ニキビと基本的には同じですが、毛穴の汚れを吸着するクレイパックなどを取り入れるのも良いでしょう。ただし、無理に押し出そうとすると肌を傷つけ、炎症を引き起こす原因になるため絶対にやめてください。

赤ニキビ

白ニキビや黒ニキビが悪化し、毛穴の中でアクネ菌が増殖して炎症を起こした状態です。赤く腫れあがり、触ると痛みを感じることもあります。この段階からは、炎症を抑えることが最も重要です。

抗炎症成分が配合された薬用のスキンケア製品を選び、刺激を与えないように優しく触れることを心がけてください。

黄ニキビ(膿疱)

赤ニキビの炎症がさらに進み、毛穴の中に膿が溜まって黄色く見える状態です。ニキビの最終段階であり、最も症状が重い状態と言えます。

炎症が皮膚の深い部分(真皮層)にまで及んでいる可能性があり、セルフケアで対応するのは困難です。

下手に触るとクレーター状のニキビ跡を残すリスクが非常に高いため、この段階になったら速やかに皮膚科を受診することをおすすめします。

ニキビの進行段階とケアのポイント

ニキビの種類状態主なケア方針
白ニキビ毛穴詰まり(炎症なし)角質ケア、毛穴の詰まり解消
黒ニキビ皮脂の酸化(炎症なし)角質ケア、毛穴汚れの除去
赤ニキビ炎症が発生抗炎症ケア、刺激を避ける
黄ニキビ炎症が悪化し膿が溜まる皮膚科での専門的な治療

年代別の正しいスキンケア方法

ニキビケアの基本は、肌を清潔に保ち、水分と油分のバランスを整えることです。しかし、その具体的な方法は、皮脂分泌が活発な10代と、乾燥や様々な肌悩みを抱える20代以降とでは異なります。

ご自身の年代に合ったスキンケアを実践しましょう。

10代向けのスキンケアのポイント

過剰な皮脂をコントロールし、毛穴を詰まらせないことが重要です。洗浄力と保湿のバランスを考えたケアを心がけましょう。

丁寧な洗顔で余分な皮脂を落とす

洗顔は、朝と夜の2回行います。洗顔料をしっかりと泡立て、肌をこすらないように優しく泡で包み込むように洗うのがポイントです。特に、髪の生え際やフェイスラインはすすぎ残しが多い部分なので、ぬるま湯で丁寧に洗い流しましょう。

熱いお湯は肌に必要な潤いまで奪ってしまうため避けてください。

油分の少ない保湿ケア

「肌がベタつくから」と保湿を怠るのは逆効果です。洗顔後の肌は乾燥しやすいため、必ず化粧水で水分を補給してください。その後、油分の少ないジェルや乳液で水分が逃げないように蓋をします。

オイルフリーや「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示された製品を選ぶのがおすすめです。

ニキビを潰さない

気になってニキビを触ったり潰したりすると、雑菌が入って炎症を悪化させたり、ニキビ跡の原因になったりします。絶対に自分で潰さず、自然に治るのを待つか、皮膚科で適切な処置を受けてください。

20代以降向けのスキンケアのポイント

乾燥やストレスなど、複合的な原因に対応するため、保湿を重視したケアに切り替えることが大切です。肌のバリア機能を高め、ゆらぎにくい肌を目指しましょう。

保湿を重視したケアへの転換

大人ニキビの大きな原因の一つが乾燥です。化粧水で水分を与えるだけでなく、セラミドやヒアルロン酸などの高保湿成分が配合された美容液やクリームを取り入れ、肌の水分保持能力を高めましょう。

肌が十分に潤うことで、過剰な皮脂分泌が抑えられ、バリア機能も正常に働きやすくなります。

クレンジングの見直し

毎日メイクをする方は、クレンジングが重要です。メイク汚れが毛穴に残っていると、ニキビの原因になります。しかし、洗浄力が強すぎるクレンジングは肌の乾燥を招くこともあります。

肌への負担が少ないミルクタイプやジェルタイプなど、自分の肌質やメイクの濃さに合ったものを選び、優しく丁寧になじませて落としましょう。

自分に合った成分を知る

大人ニキビのケアには、様々な有効成分があります。自分の肌悩みに合わせて、これらの成分が配合されたスキンケア製品を選ぶと良いでしょう。

大人ニキビケアに有効な成分例

成分名主な働き期待できる効果
ビタミンC誘導体皮脂分泌抑制、抗酸化ニキビ予防、色素沈着の改善
グリチルリチン酸2K抗炎症赤ニキビの炎症を鎮める
サリチル酸角質軟化毛穴詰まりの改善

全世代に共通するスキンケアの注意点

年代を問わず、ニキビケアにおいて基本となる注意点があります。日々のスキンケアで意識してください。

紫外線対策の重要性

紫外線は、肌のバリア機能を低下させるだけでなく、ニキビの炎症を悪化させたり、ニキビ跡の色素沈着を濃くしたりする原因になります。季節や天候を問わず、一年中、日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。

ニキビができている時は、肌に優しい紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)の製品がおすすめです。

肌に優しい製品選び

ニキビができている肌は、非常にデリケートな状態です。アルコールや香料、着色料などが多く含まれている製品は、肌への刺激となる可能性があります。

敏感肌向けの処方や、アレルギーテスト済みの製品を選ぶなど、肌への優しさを考慮してスキンケア製品を選びましょう。

  • 紫外線吸収剤フリー
  • アルコールフリー
  • 無香料・無着色
  • ノンコメドジェニックテスト済み

スキンケア以外の生活習慣の見直し

ニキビは、肌表面だけの問題ではありません。体の内側からの影響も大きく受けます。美しい肌を作るためには、日々の生活習慣を見直し、健やかな体を維持することが重要です。

食事で気を付けたいこと

バランスの取れた食事は、健康な肌の基礎を作ります。特定の食品を避けることよりも、様々な栄養素をまんべんなく摂取することを意識しましょう。

特に、肌の調子を整えるビタミン類やミネラル、腸内環境を整える食物繊維などを積極的に摂ることが大切です。

美肌のために積極的に摂りたい栄養素

栄養素主な働き多く含まれる食品
ビタミンB群皮脂の分泌を調整し、肌のターンオーバーを助ける豚肉、レバー、うなぎ、納豆、卵
ビタミンCコラーゲンの生成を助け、色素沈着を防ぐピーマン、ブロッコリー、キウイ、柑橘類
食物繊維腸内環境を整え、便通を改善する野菜、きのこ類、海藻類、玄米

一方で、皮脂の分泌を増やす可能性のある、脂質の多い揚げ物やスナック菓子、糖質の多い甘いものなどは、食べ過ぎに注意が必要です。

質の良い睡眠を確保する

睡眠中には、肌のダメージを修復し、ターンオーバーを促進する成長ホルモンが分泌されます。特に、眠り始めの深い睡眠時に多く分泌されると言われています。

毎晩6〜7時間程度の睡眠時間を確保するとともに、就寝前にスマートフォンやパソコンを見るのを控えるなど、睡眠の質を高める工夫をしましょう。

ストレスと上手に付き合う

現代社会においてストレスを完全になくすことは難しいですが、自分なりの解消法を見つけて溜め込まないことが大切です。適度な運動は、血行を促進し、気分転換にもなるためおすすめです。

  • 軽いウォーキングやジョギング
  • ヨガやストレッチ
  • 好きな音楽を聴く
  • ゆっくりと入浴する

肌に触れるものを清潔に保つ

見落としがちですが、枕カバーやシーツ、メイク用のパフやブラシ、マスクなど、日常的に肌に触れるものには、汗や皮脂、雑菌が付着しています。これらが刺激となり、ニキビを悪化させることがあります。

こまめに洗濯や交換を行い、常に清潔な状態を保つように心がけましょう。

清潔に保ちたい身の回りのもの

アイテム推奨される交換・洗浄頻度ポイント
枕カバー・シーツ週に1〜2回寝汗や皮脂が付着しやすいため、こまめな洗濯が重要
メイク道具週に1回(パフ・スポンジ)雑菌が繁殖しやすいため、専用のクリーナーで洗浄する
マスク毎日交換(使い捨て)蒸れや摩擦が肌への負担になるため、清潔なものを着用する

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よくある質問

ここでは、ニキビに関して多くの方が抱える疑問について、Q&A形式でお答えします。

ニキビ跡を残さないためにはどうすれば良いですか?

ニキビ跡を残さないために最も重要なことは、ニキビを悪化させないことです。特に、炎症が起きて赤くなったニキビや膿が溜まった黄ニキビは、跡に残りやすいため注意が必要です。

絶対に自分で潰したり、過度に触ったりしないでください。炎症を抑えるケアを丁寧に行い、もし炎症が長引くようであれば、早めに皮膚科を受診しましょう。

また、日々の紫外線対策も、色素沈着タイプのニキビ跡を防ぐ上で非常に重要です。

皮膚科に行くべきタイミングはいつですか?

セルフケアを続けても改善が見られない場合や、炎症が強く、痛みを伴う赤ニキビや黄ニキビが多数できた場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。

特に、同じ場所に繰り返しニキビができる場合や、ニキビ跡が心配な場合は、早めに専門医に相談するのが良いでしょう。皮膚科では、外用薬や内服薬、面ぽう圧出といった専門的な治療を受けることができます。

化粧はしても良いのでしょうか?

ニキビができている時でも、化粧をすること自体は問題ありません。ただし、いくつかの点に注意が必要です。

まず、リキッドファンデーションやクリームファンデーションなどの油分が多いものは、毛穴を塞ぎやすい可能性があるため、パウダーファンデーションを選ぶのがおすすめです。

また、肌への負担を減らすため、化粧はなるべく短時間で済ませ、帰宅後はすぐにクレンジングで丁寧に落とすことを徹底してください。「ノンコメドジェニックテスト済み」の表示がある化粧品を選ぶのも一つの方法です。

特定の食べ物がニキビの原因になりますか?

「チョコレートを食べるとニキビができる」といった話をよく聞きますが、特定の食品が直接ニキビの原因になるという医学的な根拠は、現在のところ明確にはなっていません。

ただし、脂質や糖質の多い食品の過剰な摂取は、皮脂の分泌を増やすことにつながる可能性があります。特定の食品を極端に避けるのではなく、様々な食品をバランス良く食べることが、健康な肌を保つ上で最も大切です。

もし、特定のものを食べた後に肌の調子が悪くなるように感じる場合は、少し控えてみると良いかもしれません。

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