鏡を見るたびに気持ちが沈む、しつこい大人ニキビ。「スキンケアを頑張っているのに、どうして繰り返しできるの?」「もう治らないのかもしれない」と、一人で悩んでいませんか。
思春期のニキビとは異なり、大人ニキビは生活習慣やストレスなど、様々な要因が複雑に絡み合って発生します。この記事では、なぜ大人ニキビが治りにくいのか、その5つの主な原因を詳しく解説します。
さらに、今日から実践できる正しいスキンケア方法や、ついやってしまいがちなNG習慣、そして皮膚科で行われる専門的な治療法まで、あなたの悩みに寄り添いながら、具体的な解決策を丁寧に紹介していきます。
この記事を読めば、長年のニキビ悩みから抜け出すための道筋が見えてくるはずです。
この記事の執筆者

小林 智子(こばやし ともこ)
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士
こばとも皮膚科院長
2010年に日本医科大学卒業後、名古屋大学医学部皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了後、アメリカノースウェスタン大学にて、ポストマスターフェローとして臨床研究に従事。帰国後、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターにて、糖化と肌について研究を行う。専門は一般皮膚科、アレルギー、抗加齢、美容皮膚科。雑誌を中心にメディアにも多数出演。著書に『皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方』(彩図社)など。
こばとも皮膚科関連医療機関
しつこい大人ニキビが治らない5つの原因
大人になってからできるニキビは、あごや口周り、フェイスラインなどに繰り返しやすく、一度できると治りにくいのが特徴です。その背景には、思春期ニキビとは異なる、大人特有の原因が隠されています。
ここでは、主な5つの原因を掘り下げて見ていきましょう。
肌の乾燥とターンオーバーの乱れ
大人の肌は、年齢とともに水分保持能力が低下し、乾燥しやすくなります。肌が乾燥すると、角質層が厚く硬くなり、毛穴の出口を塞いでしまいます。これを角化異常と呼びます。
毛穴が塞がると、皮脂がスムーズに排出されず、毛穴内部に溜まってニキビの初期段階である「コメド(面皰)」を形成します。さらに、肌の生まれ変わりであるターンオーバーの周期も乱れがちになります。
正常なターンオーバーができていないと、古い角質が自然に剥がれ落ちず、角化異常をさらに助長する悪循環に陥ります。
ホルモンバランスの変動
女性の体は、月経周期やストレス、睡眠不足などによってホルモンバランスが常に変動しています。特に、排卵後から月経前にかけては、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増加します。
この黄体ホルモンは、男性ホルモンと似た働きを持ち、皮脂の分泌を活発にする作用があります。皮脂の分泌量が増えることで、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビが発生・悪化しやすくなります。
あごやフェイスラインにニキビが集中しやすいのは、このホルモンバランスの影響を強く受ける部位だからです。
ホルモンバランスに影響を与える要因
要因 | 体への影響 | ニキビとの関連 |
---|---|---|
ストレス | 自律神経が乱れ、男性ホルモンの分泌を促す。 | 皮脂の過剰分泌を引き起こし、ニキビを悪化させる。 |
睡眠不足 | 成長ホルモンの分泌が減少し、肌の修復機能が低下する。 | ターンオーバーが乱れ、角質が厚くなりやすい。 |
不規則な生活 | 体内時計が乱れ、ホルモン分泌のリズムが崩れる。 | 生理不順などを招き、ニキビができやすい状態が続く。 |
不適切なスキンケア
ニキビを気にするあまり、間違ったスキンケアを続けていることも原因の一つです。例えば、皮脂を取り除こうと一日に何度も洗顔したり、洗浄力の強いクレンジング剤でゴシゴシ擦ったりする行為は、肌に必要な皮脂まで奪ってしまいます。
これにより肌のバリア機能が低下し、かえって乾燥を招き、皮脂の過剰分泌を引き起こすことがあります。
また、ニキビ用のスキンケア製品が肌に合っていなかったり、保湿ケアが不十分だったりすることも、ニキビを悪化させる原因となります。
ストレスと心理的要因
仕事や人間関係など、現代社会に生きる私たちは多くのストレスに晒されています。強いストレスを感じると、体は対抗するためにコルチゾールというホルモンを分泌します。
このコルチゾールは、男性ホルモンの分泌を促し、皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を増加させます。また、ストレスは自律神経のバランスを乱し、血行不良や免疫力の低下を招きます。
これにより、肌のターンオーバーが正常に行われなくなり、ニキビの炎症が悪化しやすくなるのです。
今日から見直す 正しいスキンケアの基本
大人ニキビの改善には、毎日のスキンケアが非常に重要です。肌の状態を悪化させず、健やかな状態に導くための基本的なケア方法を見直してみましょう。
「落とす」「洗う」「潤す」という3つのステップを、丁寧に行うことが鍵となります。
摩擦を避けるクレンジング
メイクや日焼け止めは、その日のうちにきちんと落とすことが大切です。ただし、洗浄力が強すぎるものや、肌を強く擦る必要があるタイプは避けましょう。肌への摩擦は、バリア機能を低下させ、ニキビの炎症を悪化させる原因になります。
ミルクタイプやジェルタイプなど、肌なじみが良く、優しくメイクを浮き上がらせることができるクレンジング剤を選びましょう。
ポイントメイクは専用のリムーバーを使い、顔全体にクレンジング剤を広げる際は、指の腹で優しく円を描くように馴染ませるのがコツです。
肌質別クレンジング剤の選び方
肌質 | おすすめのタイプ | 特徴 |
---|---|---|
乾燥肌 | クリーム、ミルク | 保湿力が高く、しっとりとした洗い上がり。 |
脂性肌 | ジェル、オイル | さっぱりとした使用感で、余分な皮脂を落としやすい。 |
混合肌 | ジェル、バーム | Tゾーンはさっぱり、Uゾーンは潤いを保ちやすい。 |
優しく洗う正しい洗顔方法
洗顔の目的は、汗やホコリ、古い角質、余分な皮脂を洗い流すことです。洗顔料はしっかりと泡立て、たっぷりの泡で肌を包み込むように洗いましょう。泡がクッションとなり、指が直接肌に触れることによる摩擦を防ぎます。
特に、ニキビができやすいTゾーンやあご周りは、皮脂の分泌が多いので丁寧に洗います。ただし、洗いすぎは禁物です。洗顔は朝と夜の2回で十分です。
すすぎは、人肌程度のぬるま湯で、髪の生え際やフェイスラインに泡が残らないように、20回以上を目安に丁寧に行いましょう。
徹底した保湿ケア
洗顔後の肌は、水分が蒸発しやすく非常に乾燥しやすい状態です。すぐに化粧水で水分を補給しましょう。化粧水は、手のひらで優しく顔全体を包み込むようにして、じっくりと浸透させます。
コットンを使う場合は、摩擦が起きないようにたっぷりの化粧水を含ませてから使いましょう。水分を補給した後は、必ず乳液やクリームなどの油分を含むアイテムで蓋をします。
これにより、補給した水分の蒸発を防ぎ、肌の潤いを長時間キープできます。ニキビができるからといって油分を避けるのではなく、自分の肌質に合った保湿剤を選ぶことが大切です。
悪化を招く やってはいけないNG習慣
良かれと思ってやっていることが、実はニキビを悪化させている可能性があります。ここでは、ついやってしまいがちなNG習慣をいくつか紹介します。
心当たりがないか、日々の行動を振り返ってみましょう。
ニキビを潰す・頻繁に触る
気になってニキビを触ったり、自分で潰したりするのは絶対にやめましょう。指先には目に見えない雑菌が多く付着しており、ニキビに触れることで炎症が悪化する可能性があります。
無理に潰すと、毛穴の壁が壊れて炎症が周囲に広がり、クレーターのようなニキビ跡が残る原因にもなります。ニキビができてしまったら、触らずに清潔に保ち、スキンケアで丁寧にケアすることが重要です。
洗浄力の強すぎる洗顔料の使用
さっぱりとした洗い上がりを求めて、スクラブ入りの洗顔料や、洗浄力の強い製品を毎日使うのは避けましょう。これらの製品は、肌に必要な皮脂膜まで取り除いてしまい、バリア機能の低下を招きます。
バリア機能が弱まると、外部からの刺激に敏感になり、肌は自らを守ろうとして、かえって皮脂を過剰に分泌するようになります。洗顔料は、マイルドな洗浄力で、保湿成分が配合されたものを選ぶのがおすすめです。
見直したい洗顔習慣
NG習慣 | 肌への影響 | 改善策 |
---|---|---|
熱いお湯ですすぐ | 必要な皮脂まで奪い、乾燥を助長する。 | 32~34℃程度のぬるま湯を使用する。 |
タオルでゴシゴシ拭く | 摩擦によって肌を傷つけ、炎症を悪化させる。 | 清潔なタオルで優しく押さえるように水分を吸い取る。 |
一日に何度も洗顔する | 肌の乾燥を招き、バリア機能を低下させる。 | 洗顔は朝と夜の2回を基本にする。 |
ファンデーションの厚塗り
ニキビやニキビ跡を隠したい一心で、ファンデーションやコンシーラーを厚く塗っていませんか。メイク料の油分が毛穴を塞ぎ、アクネ菌の増殖を助長してしまうことがあります。
また、厚塗りしたメイクを落とす際には、強いクレンジングが必要になり、肌への負担も大きくなります。
ニキビができている時は、なるべく肌に負担の少ないパウダーファンデーションを選んだり、ポイントメイクで楽しんだりするなど、工夫をしましょう。ノンコメドジェニックテスト済みの製品を選ぶのも一つの方法です。
不衛生な寝具やパフの使用
睡眠中に顔が直接触れる枕カバーやシーツ、毎日使うメイク用のパフやブラシは、皮脂や汗、雑菌が付着しやすく、不衛生になりがちです。
これらが肌に触れることで、ニキビの炎症が悪化したり、新たなニキビの原因になったりすることがあります。枕カバーやシーツはこまめに洗濯し、清潔なものを使いましょう。
メイク道具も、定期的に洗浄して乾燥させ、衛生的に保つことを心がけてください。
内側から整える 生活習慣の改善ポイント
スキンケアと並行して、体の内側から健やかな肌を作るための生活習慣を見直すことも、大人ニキビの根本的な改善には必要です。食事、睡眠、ストレス管理の3つの側面から、今日から取り組めるポイントを紹介します。
バランスの取れた食事
肌は、私たちが食べたもので作られます。特定の食品だけを摂ったり、逆に極端に避けたりするのではなく、様々な栄養素をバランス良く摂取することが基本です。
特に、肌の材料となるタンパク質、ターンオーバーを正常に保つビタミン類、腸内環境を整える食物繊維は積極的に摂りたい栄養素です。
一方で、皮脂の分泌を増やす可能性がある脂質の多い食事や糖質の多いお菓子、血糖値を急上昇させる精製された炭水化物は、摂りすぎに注意が必要です。
ニキビケアに役立つ栄養素
栄養素 | 主な働き | 多く含む食品 |
---|---|---|
ビタミンB群 | 皮脂の分泌をコントロールし、肌の代謝を助ける。 | 豚肉、レバー、納豆、卵 |
ビタミンC | コラーゲンの生成を助け、炎症を抑える働きがある。 | パプリカ、ブロッコリー、キウイ |
ビタミンE | 血行を促進し、肌のバリア機能をサポートする。 | ナッツ類、アボカド、かぼちゃ |
質の高い睡眠の確保
睡眠中は、肌のダメージを修復し、再生を促す成長ホルモンが最も多く分泌されるゴールデンタイムです。睡眠時間が不足したり、眠りが浅かったりすると、この成長ホルモンの分泌が妨げられ、肌のターンオーバーが乱れる原因になります。
毎日6〜7時間程度の睡眠時間を確保することを目標にしましょう。
また、時間だけでなく「質」も重要です。就寝前はスマートフォンやパソコンの使用を控え、リラックスできる環境を整えることで、スムーズな入眠と深い眠りにつながります。
上手なストレス解消
ストレスを完全になくすことは難しいですが、自分なりの解消法を見つけて、上手に付き合っていくことが大切です。ストレスが溜まると、自律神経やホルモンバランスが乱れ、ニキビの悪化に直結します。
適度な運動は、血行を促進し、気分転換にもなるのでおすすめです。ウォーキングやヨガなど、自分が心地よいと感じるものを生活に取り入れてみましょう。
また、趣味に没頭する時間を作ったり、友人と話したり、ゆっくりと入浴したりするのも良い方法です。心と体をリラックスさせることが、健やかな肌への近道です。
皮膚科でのニキビ治療法
セルフケアを続けても改善が見られない場合や、炎症が強いニキビが多発する場合は、皮膚科を受診することを検討しましょう。専門医による診断のもと、自分のニキビの種類や肌の状態に合った治療を受けることができます。
皮膚科で行われる治療は、保険が適用されるものから、自費診療となるものまで様々です。
保険適用の治療
皮膚科でのニキビ治療は、まず保険適用の治療から始めるのが一般的です。主に、外用薬(塗り薬)と内服薬(飲み薬)が用いられます。
これらの薬は、ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を抑えたり、毛穴の詰まりを改善したり、炎症を鎮めたりする効果が期待できます。
- 外用薬
- 内服薬
- 面皰圧出
主な保険適用の治療薬
種類 | 主な薬剤名 | 期待できる効果 |
---|---|---|
外用薬 | アダパレン、過酸化ベンゾイル | 毛穴の詰まりを改善し、ニキビをできにくくする。 |
外用抗菌薬 | クリンダマイシン、ナジフロキサシン | アクネ菌を殺菌し、赤ニキビの炎症を抑える。 |
内服抗菌薬 | ミノサイクリン、ドキシサイクリン | 炎症が強いニキビに対して、体の内側から菌を抑える。 |
自費診療の治療
保険適用の治療で効果が不十分な場合や、より積極的にニキビ跡のケアも行いたい場合には、自費診療の治療が選択肢となります。ケミカルピーリングやレーザー治療など、様々な方法があります。
これらの治療は、医療機関によって導入している機器や料金が異なるため、治療を受ける前によく説明を聞き、納得した上で選択することが重要です。
治療期間と費用の目安
ニキビ治療は、肌のターンオーバーの周期も関係するため、効果を実感するまでにはある程度の期間が必要です。一般的に、最低でも3ヶ月程度は治療を続けることが推奨されます。
費用は、保険適用か自費診療かによって大きく異なります。保険適用の場合は、診察料と薬剤費を合わせて、3割負担で1ヶ月あたり数千円程度が目安です。
自費診療の場合は、治療内容によって1回あたり数万円から十数万円と幅があります。
ニキビ跡にしないためのアフターケア
ニキビの炎症が治まった後も、油断はできません。適切なアフターケアを行わないと、色素沈着やクレーターといった「ニキビ跡」として残ってしまうことがあります。
美しい肌を取り戻すために、ニキビができた後こそ丁寧なケアを心がけましょう。
紫外線対策の徹底
ニキビの炎症が起きた後の肌は、非常にデリケートな状態です。この時期に紫外線を浴びると、メラニンが過剰に生成され、茶色いシミのような色素沈着(炎症後色素沈着)が起こりやすくなります。
外出する際は、季節や天候に関わらず、必ず日焼け止めを塗りましょう。肌への負担が少ない、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)のものや、ニキビ肌向けの製品を選ぶと良いでしょう。日傘や帽子などを活用するのも効果的です。
日焼け止めの選び方
シーン | SPF・PAの目安 | ポイント |
---|---|---|
日常生活 | SPF15~30, PA++ | 肌への負担が少ないもの。こまめな塗り直しが大切。 |
屋外での軽い活動 | SPF30~40, PA+++ | 汗や水に強いタイプがおすすめ。 |
炎天下でのレジャー | SPF50+, PA++++ | 最高値のものを選び、2~3時間おきに塗り直す。 |
保湿によるバリア機能の維持
ニキビ跡を防ぐためにも、保湿は非常に重要です。肌が十分に潤っていると、バリア機能が正常に働き、外部からの刺激を受けにくくなります。
また、肌のターンオーバーも整いやすくなるため、メラニンの排出が促され、色素沈着の改善にもつながります。セラミドやヒアルロン酸といった高保湿成分が配合されたスキンケア製品を取り入れ、肌の水分と油分のバランスを整えましょう。
美白有効成分の活用
できてしまった色素沈着に対しては、美白有効成分が配合されたスキンケア製品を取り入れるのも一つの方法です。
ビタミンC誘導体やトラネキサム酸、プラセンタエキスなどには、メラニンの生成を抑えたり、排出を促したりする働きが期待できます。毎日のスキンケアに美容液などをプラスして、根気よくケアを続けましょう。
ただし、肌に刺激を感じる場合は、すぐに使用を中止してください。
名古屋のニキビ治療なら【こばとも皮膚科】栄駅すぐ|保険診療・美容皮膚科対応
大人ニキビに関するQ&A
ここでは、大人ニキビに関して多くの方が疑問に思う点について、Q&A形式でお答えします。日々のケアや治療に関する不安や悩みの解消に役立ててください。
- ニキビがある時、メイクはしない方が良いですか?
-
必ずしも完全にメイクを断つ必要はありません。しかし、ニキビの悪化を防ぐためには、肌への負担をできるだけ軽減する工夫が大切です。
リキッドやクリームタイプのファンデーションは油分が多く、毛穴を塞ぎやすい傾向があるため、パウダータイプのものがおすすめです。
また、「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示のある製品は、ニキビができにくいことが確認されているため、選ぶ際の参考にすると良いでしょう。
そして、帰宅後はできるだけ早く、丁寧にメイクを落とすことを忘れないでください。
- 食生活でチョコレートやナッツ類は避けるべきですか?
-
かつてはチョコレートやナッツ、揚げ物などがニキビを悪化させると言われていましたが、現在では、これらの食品とニキビの直接的な因果関係は医学的に明確には証明されていません。
特定の食品を極端に避けることよりも、栄養バランスの取れた食事を心がけることの方が重要です。
ただし、糖質や脂質を過剰に摂取すると、皮脂の分泌を増やすことにつながる可能性があるため、どんな食品も「食べ過ぎ」には注意し、バランスを意識することが大切です。
食事に関するよくある質問
質問 回答 サプリメントは効果がありますか? ビタミンB群やビタミンCなどは肌の健康維持に役立ちますが、あくまで食事の補助として考えましょう。サプリメントだけでニキビが治るわけではありません。 水をたくさん飲むと良いですか? 体内の水分が不足すると肌も乾燥しやすくなるため、適度な水分補給は大切です。ただし、一度に大量に飲んでも吸収されにくいため、こまめに飲むことをおすすめします。 - 皮膚科の薬を使い始めたら、逆にニキビが増えた気がします。
-
ニキビ治療薬の中には、使い始めの時期に一時的に乾燥や赤み、ヒリヒリ感、皮むけといった副反応が出ることがあります。
また、毛穴の詰まりを改善する薬の場合、皮膚の下に隠れていたニキビが表面に出てくることで、一時的にニキビが増えたように感じることがあります。
これは薬が効いている証拠であることが多いですが、症状が強い場合や、長く続く場合は、自己判断で使用を中止せず、処方してくれた医師や薬剤師に必ず相談してください。
保湿ケアを徹底することで、副反応が和らぐこともあります。
参考文献
DRENO, Brigitte, et al. Female type of adult acne: Physiological and psychological considerations and management. JDDG: Journal der Deutschen Dermatologischen Gesellschaft, 2018, 16.10: 1185-1194.
BRANISTEANU, Daciana Elena, et al. Adult female acne: Clinical and therapeutic particularities. Experimental and therapeutic medicine, 2022, 23.2: 151.
AMUZESCU, Andreea, et al. Adult female acne: recent advances in pathophysiology and therapeutic approaches. Cosmetics, 2024, 11.3: 74.
DIAS DA ROCHA, Marco Alexandre, et al. Unveiling the nuances of adult female acne: a comprehensive exploration of epidemiology, treatment modalities, dermocosmetics, and the menopausal influence. International Journal of Women’s Health, 2024, 663-678.
MADAN, Puneet. A Study on the Impact of Hormonal Imbalances on Acne Severity in Adult Females.
DRÉNO, B., et al. Adult female acne: a new paradigm. Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology, 2013, 27.9: 1063-1070.
MEHTA-AMBALAL, Sujata. Clinical, biochemical, and hormonal associations in female patients with acne: A study and literature review. The Journal of Clinical and Aesthetic Dermatology, 2017, 10.10: 18.
BAGATIN, Edileia, et al. Adult female acne: a guide to clinical practice. Anais brasileiros de dermatologia, 2019, 94.01: 62-75.
BAGATIN, Edileia, et al. Treatment challenges in adult female acne and future directions. Expert Review of Clinical Pharmacology, 2021, 14.6: 687-701.
WILLIAMS, Christina; LAYTON, Alison M. Persistent acne in women: implications for the patient and for therapy. American journal of clinical dermatology, 2006, 7.5: 281-290.