透析後にしんどいのはなぜ?原因と対処法、楽に過ごすための工夫

透析後にしんどいのはなぜ?原因と対処法、楽に過ごすための工夫

透析治療を受けた後、多くの方が「しんどい」「だるい」といった体調の変化を感じることがあります。この感覚は、透析という治療が体に与える影響と深く関わっています。

この記事では、透析後に感じるしんどさの原因を多角的に解説し、その対処法や、透析のある生活を少しでも楽に過ごすための具体的な工夫について、分かりやすくお伝えします。

ご自身やご家族の透析後の体調管理にお役立てください。

目次

透析後に「しんどい」と感じる主な原因

透析治療は、腎臓の働きを補うために体内の水分や老廃物を除去する重要な治療ですが、その過程で体に様々な変化が生じます。これらの変化が、透析後に「しんどい」と感じる原因となることがあります。

主な原因を理解することは、適切な対処法を見つける第一歩です。

体内水分量の急激な変化

透析治療の主な目的の一つは、体内に溜まった余分な水分(除水)を取り除くことです。腎機能が低下すると尿として水分を排泄する能力が落ちるため、透析によって定期的に水分バランスを調整します。

除水による影響

透析では、数時間の間に数リットル単位の水分を体から除去することがあります。この短時間での急激な水分移動は、循環血液量の減少を引き起こし、体がその変化にすぐには適応できない場合があります。

結果として、だるさ、倦怠感、血圧の変動などを感じることがあります。特に、透析と透析の間に体重増加が多い(飲水量が多い)場合、一度に除去する水分量(除水量)も多くなり、体への負担が増大する傾向にあります。

「透析後しんどい」と感じる大きな要因の一つです。

電解質バランスの変動

血液中のナトリウム、カリウム、カルシウム、リンといった電解質は、体の機能を正常に保つために精密なバランスが必要です。

透析はこれらの電解質濃度も調整しますが、その変動が急であると、筋肉のけいれん(こむら返りなど)、不整脈、脱力感、しびれ、そして倦怠感の原因となることがあります。

血圧の変動

除水に伴い循環血液量が減少するため、透析中や透析後に血圧が低下しやすくなります。この透析後低血圧は、めまい、ふらつき、冷や汗、吐き気、そして強い倦怠感を引き起こします。時には意識が遠のくような感覚を覚える方もいます。

逆に、透析中に血圧が不安定になったり、まれに上昇したりすることもあり、これも体調不良の一因です。

透析による体への主な変化と影響

変化する項目透析による作用身体への影響例
体内水分量余剰水分の除去(除水)だるさ、倦怠感、血圧低下、めまい
電解質ナトリウム・カリウム等のバランス調整筋肉のけいれん、脱力感、不整脈
血圧循環血液量の減少による変動めまい、ふらつき、強い倦怠感、吐き気

疲労物質の蓄積と除去

腎臓は老廃物を尿として排泄する重要な臓器です。腎機能が低下すると、これらの老廃物(尿毒素)が体内に蓄積し、様々な不調を引き起こします。

尿毒素の影響

尿毒素は単一の物質ではなく、多種多様な物質の総称です。これらが体内に溜まると、倦怠感、食欲不振、吐き気、皮膚のかゆみ、集中力の低下、睡眠障害など、全身にわたる症状が現れます。

これらの症状が複合的に「しんどさ」として感じられるのです。

透析での除去の限界

透析治療は、これらの尿毒素をある程度除去することができますが、健康な腎臓の働きを完全に代替するものではありません。特に、分子量の大きな尿毒素や、タンパク質と結合している尿毒素は、現在の透析療法では除去しにくいものが存在します。

そのため、透析治療を継続していても、ある程度の尿毒素が体内に残り、透析後の疲労感や倦怠感の一因となることがあります。

炎症反応の関与

慢性腎臓病の患者さんや透析治療を受けている患者さんでは、体内で軽微な慢性炎症が持続していることが知られています。この慢性炎症は、サイトカインという物質の産生を促し、これが持続的な疲労感、倦怠感、食欲不振などに関与していると考えられています。

透析膜と血液の接触なども、炎症反応をわずかに亢進させる要因となることがあります。

貧血の影響

透析患者さんの多くは貧血を合併しており、これも「透析 後 しんどい」と感じる大きな原因の一つです。

エリスロポエチン不足

腎臓はエリスロポエチンというホルモンを産生し、骨髄での赤血球の生成を促します。腎機能が低下すると、このエリスロポエチンの産生量が著しく減少し、結果として赤血球が十分に作られなくなり貧血(腎性貧血)になります。

赤血球は全身に酸素を運搬する役割を担っているため、貧血になると体が酸素不足に陥り、息切れ、動悸、めまい、顔面蒼白、そして強い疲労感や倦怠感が生じます。

鉄分の不足

赤血球の主成分であるヘモグロビンを作るためには、鉄分が必要です。透析患者さんでは、食事制限による鉄分摂取不足、消化管からの吸収不良、透析回路内での微量な失血、頻回の採血などが原因で鉄分が不足しがちです。

鉄欠乏は腎性貧血をさらに悪化させ、しんどさを増強します。

栄養状態との関連

貧血の改善には、鉄分だけでなく、たんぱく質やビタミンB群(特にB12や葉酸)なども重要です。食事制限などによりこれらの栄養素が不足すると、貧血の治療効果が上がりにくくなることがあります。

バランスの取れた適切な栄養管理は、貧血を改善し、透析後の体調を整える上で大切です。

精神的な要因

身体的な要因だけでなく、精神的な側面も透析後の「しんどさ」に影響を与えることがあります。

透析治療への不安

週に数回、数時間の拘束を伴う透析治療を生涯にわたり継続することへの不安感、将来への漠然とした心配、シャントトラブルや合併症への恐れなどが、精神的なストレスとなることがあります。

これらのストレスが積み重なると、自律神経のバランスが乱れ、身体的な疲労感として感じられることがあります。

生活の変化への適応

透析導入は、食事療法、水分管理、時間的制約、就労や社会活動の変化など、生活全般に大きな変化をもたらします。これらの変化に適応していく過程で、精神的なエネルギーを消耗し、疲労を感じやすくなることがあります。

家族や周囲の理解とサポートも重要になります。

抑うつ症状の可能性

透析患者さんの中には、気分の落ち込み、興味や喜びの喪失、睡眠障害、食欲の変化といった抑うつ症状を経験する方も少なくありません。抑うつ状態は、身体的な倦怠感や疲労感を強く感じさせる要因となります。

自分だけで抱え込まず、気になる症状があれば、早めに医師や看護師、臨床心理士などの専門家に相談することが大切です。

透析後の不快な症状とその背景

透析後には、倦怠感以外にも様々な不快な症状が現れることがあります。これらの症状の背景を理解し、適切に対処することが、透析生活の質を維持する上で重要です。透析後しんどいという状態は、これらの複合的な症状によってもたらされます。

倦怠感・疲労感

透析後に最も多く聞かれる症状が倦怠感や疲労感です。これは、前述した水分・電解質の変動、尿毒素の残留、貧血などが複雑に絡み合って生じます。

エネルギー消費と回復

透析治療そのものが、体にとっては一定のエネルギーを消費する活動です。また、透析によって体内の環境が大きく変化するため、その状態に体を再適応させるためにもエネルギーが使われます。

このエネルギー消費と、その後の回復が追いつかない場合に、強い疲労感として感じられます。

睡眠の質の低下

透析患者さんの中には、むずむず脚症候群、睡眠時無呼吸症候群、痛み、かゆみ、精神的なストレスなどにより、睡眠の質が低下している方がいます。質の悪い睡眠は日中の眠気や疲労感を増強させ、透析後のしんどさにつながります。

活動量の変化

透析導入前と比較して活動量が低下することも、体力の低下や疲労感の増大に関係します。適度な活動は心身の健康維持に必要ですが、体調と相談しながら無理のない範囲で行うことが大切です。

頭痛・めまい

透析中や透析後に頭痛やめまいを経験する方もいます。これらの症状は、日常生活に支障をきたすこともあるため、原因の特定と対策が求められます。

脳血流の変化

透析による急激な除水や血圧の低下は、脳への血流を不安定にさせることがあります。これにより、頭痛やめまい、ふらつきが生じやすくなります。特に、普段から血圧が低い方や、自律神経の調節機能が低下している方は注意が必要です。

不均衡症候群の可能性

透析導入初期や、長期間透析から離れていた後の再開時などに、不均衡症候群と呼ばれる状態が起こることがあります。

これは、血液中の尿毒素は急速に除去されるのに対し、脳内の尿毒素の除去が遅れるために、血液と脳との間で浸透圧の差が生じ、脳がむくむ(脳浮腫)ことによって起こります。

頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、時には意識障害やけいれんを引き起こすこともあります。

薬の影響

服用している薬の種類によっては、副作用として頭痛やめまいが現れることがあります。降圧薬などが影響することもありますので、症状が続く場合は医師や薬剤師に相談しましょう。

透析後の不快な症状と主な要因

症状主な要因の例考えられる対策・相談先
倦怠感・疲労感除水、尿毒素、貧血、睡眠不足ドライウェイト調整、十分な休息、医師・看護師に相談
頭痛・めまい血圧変動、脳血流変化、不均衡症候群ゆっくり起き上がる、水分摂取、医師に相談
筋肉のつり電解質異常、急激な除水ストレッチ、水分・電解質管理、医師に相談

筋肉のつり・こむら返り

透析中や透析後に、足や手などの筋肉がつる、いわゆる「こむら返り」を経験する方は少なくありません。強い痛みを伴うため、非常につらい症状です。

電解質異常

透析によるカリウム、カルシウム、マグネシウムなどの電解質の変動が、筋肉の異常な興奮を引き起こし、筋肉のつりを誘発することがあります。特に、透析で血中の電解質濃度が急激に低下した場合に起こりやすいです。

ドライウェイトの設定が低すぎる(除水量が多すぎる)場合にも、相対的に電解質が濃縮され、つりやすくなることがあります。

急激な除水

短時間で多くの水分を除去すると、筋肉細胞内外の水分バランスが崩れたり、筋肉への血流が低下したりして、筋肉がつりやすくなります。透析間の体重増加を抑え、緩やかな除水を心がけることが予防につながります。

血流の変化

透析による循環血液量の減少や、動脈硬化などによる末梢血管の血流障害も、筋肉への酸素や栄養供給を悪化させ、筋肉のつりを引き起こす一因となります。

食欲不振・吐き気

透析患者さんにとって、適切な栄養摂取は体力を維持し、合併症を予防する上で非常に重要ですが、食欲不振や吐き気に悩まされることがあります。

消化器系の機能低下

尿毒素の蓄積や自律神経の乱れなどにより、胃腸の動きが悪くなったり、消化液の分泌が低下したりすることがあります。これにより、食欲不振、胃もたれ、便秘、吐き気などが生じやすくなります。

尿毒素の影響

体内に蓄積した尿毒素が、直接的に食欲中枢や嘔吐中枢を刺激し、食欲不振や吐き気を引き起こすことがあります。十分な透析量を確保することが、これらの症状の軽減につながります。

薬の副作用

服用している薬の中には、副作用として食欲不振や吐き気を起こすものがあります。

リン吸着薬やカリウム降下薬、鉄剤などが原因となることもありますので、症状が強い場合は医師や薬剤師に相談し、薬の種類や服用方法の変更を検討してもらうことが大切です。

自己判断で薬を中止しないようにしましょう。

透析後の体調管理 日常生活での注意点

透析後の「しんどさ」を軽減し、より快適な日常生活を送るためには、日々の体調管理が非常に重要です。食事や水分管理、適切な休息など、いくつかのポイントを押さえることで、体への負担を減らすことができます。

水分・塩分管理の重要性

透析患者さんにとって、水分と塩分の管理は、透析治療の効果を最大限に引き出し、合併症を予防するための基本中の基本です。「透析 後 しんどい」状態を避けるためにも、この管理は欠かせません。

適正なドライウェイトの維持

ドライウェイト(目標体重、基準体重)とは、透析によって余分な水分を完全に取り除いた状態の体重のことです。このドライウェイトを適正に保つことが、血圧の安定や心臓への負担軽減につながります。

ドライウェイトは、体調や季節によって変動することがあるため、定期的に医師や看護師と相談し、見直しを行うことが重要です。

塩分摂取量の調整

塩分を多く摂取すると、喉が渇きやすくなり、結果として水分を多く摂ってしまいます。これが透析間の体重増加につながり、除水量が増え、透析後の疲労感を強くする原因となります。

薄味を心がけ、だしや香辛料、香味野菜などを上手に利用して、塩分摂取量をコントロールしましょう。

飲水量の目安

1日の飲水量は、尿量やドライウェイト、生活活動度によって異なります。一般的には「前日の尿量+500~700mL程度」が目安とされることが多いですが、必ず医師や看護師の指示に従ってください。

一度に大量の水分を摂るのではなく、こまめに少量ずつ飲むように工夫すると良いでしょう。

ドライウェイト管理の目安

管理項目ポイント理由・目的
毎日の体重測定起床後排尿後、同じ条件下で測定透析間体重増加の把握、ドライウェイト調整のため
透析間体重増加ドライウェイトの3~5%以内が目安急激な除水による身体への負担軽減
ドライウェイトの見直し定期的に医師・看護師と相談体調変化(むくみ、血圧等)に合わせた調整

バランスの取れた食事

透析患者さんの食事療法は、エネルギーやたんぱく質を適切に摂取しつつ、カリウム、リン、塩分、水分を制限するという複雑な管理が必要です。管理栄養士とよく相談し、自分に合った食事計画を立てることが大切です。

たんぱく質の適切な摂取

たんぱく質は体を作る上で重要な栄養素ですが、摂りすぎると尿毒素の産生が増え、不足すると体力や免疫力が低下します。

良質なたんぱく質(肉、魚、卵、大豆製品など)を、医師や管理栄養士の指示に基づいた適量摂取することが求められます。

カリウム・リンの管理

カリウムは不整脈や心停止、リンは骨のもろさや血管の石灰化につながるため、摂取制限が必要です。カリウムは生野菜や果物、いも類に多く含まれ、リンは乳製品、魚介類、肉類、加工食品に多く含まれます。

調理法(茹でこぼしなど)や食品選びを工夫することで、これらの摂取量を調整します。

エネルギー確保の工夫

食事制限によってエネルギー不足にならないよう、炭水化物(ごはん、パン、麺類)や脂質(植物油など)を上手に利用して、十分なエネルギーを確保することが大切です。

エネルギーが不足すると、体内のたんぱく質が分解されてしまい、体力の低下や栄養状態の悪化を招きます。

表:食事における主な栄養素と管理のポイント

栄養素管理のポイント多く含む食品例(注意が必要なもの)
たんぱく質適量摂取(過不足なく)肉類、魚介類、卵、大豆製品
カリウム摂取制限(茹でこぼし等工夫)生野菜、果物、いも類、豆類
リン摂取制限(加工食品に注意)乳製品、レバー、魚卵、加工食品

適切な休息と睡眠

透析治療は体に負担をかけるため、治療後は十分な休息が必要です。また、質の高い睡眠は、疲労回復や体調維持に不可欠です。

睡眠環境の整備

快適な寝室環境(温度、湿度、明るさ、静けさ)を整え、自分に合った寝具を選びましょう。就寝前のカフェイン摂取や長時間のスマートフォン操作は避け、リラックスできるような習慣を取り入れると良いでしょう。

昼間の活動と夜間の睡眠

日中に適度な活動を行うことは、夜間の良質な睡眠につながります。ただし、透析当日は無理をせず、体調に合わせて活動量を調整してください。長時間の昼寝は夜間の睡眠を妨げることがあるため注意が必要です。

リラックス方法の導入

音楽を聴く、ぬるめのお風呂に入る(医師の許可があれば)、軽いストレッチをする、アロマテラピーを試すなど、自分に合ったリラックス方法を見つけて、心身の緊張を和らげることが、睡眠の質の向上や疲労回復に役立ちます。

感染予防の徹底

透析患者さんは免疫力が低下している場合があり、感染症にかかりやすく、また重症化しやすい傾向にあります。日頃から感染予防を徹底することが重要です。

シャント管理

シャントは透析治療のための「命綱」です。シャント部位を清潔に保ち、圧迫したり傷つけたりしないように注意しましょう。

シャントの状態(スリル、狭窄音、発赤、腫れ、痛みなど)を毎日確認し、異常があればすぐに医療スタッフに連絡してください。適切なシャント管理は、透析 後の看護の重要なポイントです。

手洗いの励行

手洗いは感染予防の基本です。外出後、食事前、トイレの後など、こまめに石鹸と流水で丁寧に手を洗いましょう。アルコール手指消毒薬の利用も効果的です。

感染予防のための具体的な行動

  • 外出時のマスク着用
  • 人混みを避ける
  • うがいの習慣化
  • インフルエンザや肺炎球菌などのワクチン接種(医師と相談の上)

これらの基本的な対策を日常生活で実践することが、感染症から身を守るために大切です。

透析後の「しんどさ」を和らげる工夫

透析後の体調不良は避けられないものと諦めるのではなく、様々な工夫によって和らげることが可能です。透析中の過ごし方から透析後のケア、さらには日常生活での楽しみ方まで、少しでも楽に過ごすためのヒントを紹介します。

透析中の過ごし方

数時間に及ぶ透析時間を少しでも快適に過ごすことは、透析後の疲労感軽減にもつながります。

楽な姿勢の工夫

透析中は同じ体勢でいることが多いため、クッションや枕を利用して、腰や首への負担が少ない楽な姿勢を保つように工夫しましょう。定期的に少し体勢を変えることも有効です。

気分転換になる活動

読書、音楽鑑賞、動画視聴、編み物など、座ったままでもできる趣味やリラックスできる活動を取り入れることで、気分転換になり、時間の経過を早く感じさせることができます。ただし、シャント側の腕の安静は保つようにしましょう。

医療スタッフとの連携

透析中に体調の変化(血圧低下、吐き気、痛みなど)を感じたら、我慢せずにすぐに医療スタッフに伝えましょう。早期に対応することで、症状の悪化を防ぐことができます。

表:透析中の快適な過ごし方の例

工夫・活動期待できる効果注意点
クッション・枕の利用安楽な姿勢保持、身体的負担軽減シャント肢の圧迫に注意
読書・音楽鑑賞など気分転換、ストレス軽減周囲の迷惑にならない範囲で
軽い足首の運動血行促進、むくみ予防医師・看護師に相談の上行う

透析直後のケア

透析治療が終了した直後は、体が水分や電解質の変動に適応しようとしているデリケートな状態です。この時期の過ごし方が、その後の体調に大きく影響します。

急な動作を避ける

透析終了後は、血圧が不安定になっていることがあります。急に立ち上がったり、慌てて動いたりすると、めまいやふらつき、転倒の原因になります。

ベッドから起き上がる際は、ゆっくりと段階的に行い、しばらく座った状態で様子を見てから立ち上がるようにしましょう。

十分な休息

透析当日は、可能な限り無理をせず、自宅でゆっくりと休息を取ることが望ましいです。家事や仕事なども、体調を見ながら調整し、負担の少ないものから行うようにしましょう。

特に「透析 後 しんどい」と感じやすい方は、意識して休息時間を確保してください。

水分補給のタイミング

透析直後の水分補給は、医師や看護師の指示に従いましょう。急激に大量の水分を摂取すると、再び体液バランスが崩れたり、血圧が変動したりする可能性があります。指示された範囲内で、少量ずつ補給することが大切です。

軽い運動の取り入れ

体調が安定している時期には、適度な運動を取り入れることが、体力維持、筋力向上、ストレス解消、睡眠の質の改善などに役立ち、結果として透析後のしんどさ軽減にもつながります。

医師の指導のもとで

運動を始める前には、必ず主治医に相談し、運動の種類や強度、時間などについて具体的な指示を受けてください。自己判断で無理な運動を行うと、かえって体調を悪化させる可能性があります。

無理のない範囲で継続

ウォーキング、軽いストレッチ、ラジオ体操など、日常生活の中で無理なく続けられる運動から始めましょう。「継続は力なり」です。一度に長時間行うよりも、短時間でも良いので、できるだけ毎日続けることが効果的です。

体調が優れない日は無理せず休みましょう。

運動の種類と効果

有酸素運動(ウォーキング、水泳など)は心肺機能の向上や血行促進に、レジスタンス運動(軽い筋力トレーニング)は筋力維持に役立ちます。ストレッチは体の柔軟性を高め、リラックス効果も期待できます。

自分に合った運動を見つけることが大切です。

趣味やリフレッシュ方法

透析治療と上手に付き合っていくためには、心身のリフレッシュも重要です。趣味や楽しみを持つことは、生活に彩りを与え、精神的な安定にもつながります。

好きなことを見つける

読書、音楽、映画鑑賞、園芸、手芸、絵画、写真など、自分が心から楽しめることを見つけましょう。没頭できる時間を持つことは、ストレス解消や気分転換に効果的です。体調に合わせて、無理なく楽しめる範囲で取り組みましょう。

家族や友人との時間

家族や親しい友人との会話や交流は、精神的な支えとなり、孤独感を和らげてくれます。病気のことばかりでなく、日常の出来事や趣味の話など、楽しい時間を共有することが大切です。

理解し合える人とのつながりは、透析生活を送る上での大きな力となります。

ストレス対処法

深呼吸、瞑想、ヨガ、アロマテラピーなど、自分に合ったストレス対処法を身につけておくと、不安やイライラを感じた時に役立ちます。また、悩みを一人で抱え込まず、信頼できる人に話を聞いてもらうことも、ストレス軽減につながります。

医療チームとの連携とサポート

透析治療は長期にわたるため、医師、看護師、管理栄養士、臨床工学技士、ソーシャルワーカーなど、多くの専門職からなる医療チームとの良好な連携が不可欠です。

積極的にコミュニケーションを取り、適切なサポートを受けることが、安心して治療を継続し、透析後の体調を良好に保つために重要です。「透析 後の看護」という視点からも、この連携は中心的な役割を果たします。

医師との定期的な相談

主治医は、透析条件の決定、合併症の管理、全体的な健康状態の把握など、治療の中心的な役割を担います。

症状の変化を伝える

透析後のしんどさ、新たな症状の出現、普段と違う体調の変化などがあれば、些細なことでも遠慮なく医師に伝えましょう。早期発見・早期対応が、重症化を防ぐ鍵となります。

治療方針の確認

現在の治療方針や検査結果、薬の内容などについて、分からないことや疑問点があれば、納得できるまで説明を求めましょう。治療に対する理解を深めることは、主体的に治療に取り組む上で大切です。

今後の見通しについても話し合うと良いでしょう。

疑問点の解消

日常生活での注意点や食事療法、運動などについて、疑問や不安があれば積極的に質問しましょう。医師からのアドバイスは、日々の自己管理に役立ちます。

医療チームの主な構成員と役割

  • 医師: 治療方針の決定、合併症管理、全体的な健康状態の評価
  • 看護師: 日常のケア、精神的サポート、自己管理指導、シャント管理
  • 管理栄養士: 食事指導、栄養状態の評価、献立相談
  • 臨床工学技士: 透析装置の操作・保守管理、透析条件の確認
  • ソーシャルワーカー: 社会福祉制度の案内、経済的・心理的相談支援

看護師によるケアと指導

看護師は、透析中のケアはもちろん、日常生活における様々な相談に応じ、患者さんやご家族をサポートする身近な存在です。「透析 後の看護」の知識と技術をもって、患者さんのQOL向上を目指します。

日常生活のアドバイス

水分管理、食事療法、服薬管理、シャント管理、運動、フットケアなど、日常生活における具体的な注意点や工夫について、個々の状況に合わせてアドバイスを行います。

透析後の「しんどさ」を軽減するための具体的な方法も一緒に考えてくれます。

精神的なサポート

透析治療に伴う不安やストレス、気分の落ち込みなど、精神的な悩みについても相談に乗ってくれます。患者さんの気持ちに寄り添い、共感的な態度で話を聞き、必要なサポートを提供します。

時には、専門のカウンセラーや心療内科医への橋渡しも行います。

シャント管理の指導

シャントの自己管理は非常に重要です。看護師は、シャントの観察方法、異常の早期発見のポイント、日常生活での注意点などを具体的に指導します。シャントトラブルを未然に防ぐための知識と技術を身につけるサポートをします。

管理栄養士による食事指導

透析患者さんの食事療法は複雑で、自己管理が難しい面もあります。管理栄養士は、専門的な知識に基づいて、個々の患者さんに合った食事計画を提案し、実行をサポートします。

個別栄養計画の作成

血液検査データや体格、生活スタイル、嗜好などを考慮し、一人ひとりに合った栄養目標量を設定し、具体的な食事内容や献立例を提案します。無理なく続けられる食事療法を目指します。

食事療法のポイント

カリウムやリンを減らすための調理の工夫(食材の選び方、下ごしらえ、調理法など)、塩分を控えるための味付けの工夫、エネルギーやたんぱく質を確保するための食品の組み合わせなど、実践的なアドバイスを提供します。

食材選びや調理の工夫

スーパーでの食材選びのコツ、外食時のメニュー選びの注意点、栄養成分表示の見方など、日常生活ですぐに役立つ情報を提供します。調理実習やレシピ紹介などを行う施設もあります。

ソーシャルワーカーの役割

ソーシャルワーカーは、患者さんやご家族が抱える心理的、社会的、経済的な問題に対して、専門的な立場から相談に応じ、解決への支援を行います。

社会資源の活用支援

医療費助成制度(特定疾病療養受療証、自立支援医療など)、障害年金、介護保険サービス、身体障害者手帳など、利用できる社会福祉制度やサービスについて情報提供し、申請手続きのサポートを行います。

経済的な問題の相談

医療費の支払いや生活費に関する不安など、経済的な問題について相談に応じ、利用可能な制度の紹介や、関係機関との連携を支援します。

心理社会的な支援

病気や治療に伴う不安、家族関係や職場復帰の問題など、心理社会的な悩みについて相談に応じ、精神的なサポートや問題解決のための情報提供を行います。患者会やサポートグループの紹介も行うことがあります。

透析後の看護のポイント

ご家族や介護者が透析患者さんの日常生活をサポートする上で、いくつかの重要なポイントがあります。これらを理解し実践することは、患者さんの安心感とQOL(生活の質)向上、そして「透析 後 しんどい」状態の軽減につながります。

適切な「透析 後の看護」は、患者さんにとって大きな支えとなります。

患者さんの状態観察

日々の細やかな観察が、異常の早期発見につながります。特に透析後は体調が変動しやすいため、注意深い観察が求められます。

バイタルサインの確認

可能であれば、家庭での血圧測定や体温測定を行い、記録しておくと良いでしょう。普段との違いや、透析後の大きな変動に気づくことができます。

表情や言動の変化

「いつもより元気がない」「顔色が悪い」「食欲がない」「口数が少ない」「イライラしている」など、普段と異なる様子が見られたら、体調不良のサインかもしれません。優しく声をかけ、状態を確認しましょう。

シャントの状態確認

シャントのある腕のむくみ、シャント部の発赤、腫れ、痛み、熱感、出血、スリル(シャントを流れる血液の振動)の消失や弱まりなどがないか、毎日確認する習慣をつけましょう。異常があれば速やかに医療機関に連絡が必要です。

シャント観察のポイント(ご家族向け)

観察項目正常な状態(目安)異常のサイン(医療機関へ連絡)
スリル(振動)指で触れて「ザーザー」という連続的な振動を感じる振動が弱い、途切れる、感じない
シャント音聴診器で「ザーザー」という連続的な音音が弱い、途切れる、高い音、音がしない
シャント周囲の皮膚通常の色、腫れや痛みなし発赤、腫れ、熱感、痛み、出血、じゅくじゅくしている

日常生活のサポート

患者さんの状態に合わせて、食事、服薬、移動など、日常生活の様々な面でサポートが必要になることがあります。

食事や服薬の援助

食事制限を守った献立の工夫や調理のサポート、薬の飲み忘れがないかの声かけや管理の援助などを行います。特に、リン吸着薬などは食事のタイミングに合わせて服用することが重要です。

移動や入浴の介助

透析後はふらつきやすいため、移動時の付き添いや手すりの設置などの環境整備が有効です。入浴は体力を消耗するため、シャント保護に注意しながら、必要に応じて介助を行います。入浴のタイミングは医師に確認しましょう。

精神的な支え

患者さんの不安や悩みに耳を傾け、共感し、励ますことは大きな精神的支えとなります。病気や治療について一緒に学び、理解を深めることも大切です。

時には、気分転換に誘い出すなど、前向きな気持ちを保てるような関わりを心がけましょう。

緊急時の対応

万が一の事態に備えて、緊急時の対応方法を事前に確認しておくことが、患者さんとご家族双方の安心につながります。

事前の準備と連絡体制

緊急連絡先(病院、主治医、透析室など)を明記し、すぐに連絡できるようにしておきましょう。また、患者さんの病状や服用中の薬、アレルギーなどの情報をまとめたメモを準備しておくと、救急搬送時などに役立ちます。

異常の早期発見

シャントの閉塞、意識障害、けいれん、激しい胸痛や呼吸困難、コントロールできない出血など、緊急を要する症状を覚えておき、そのような状態を発見した場合は、ためらわずに救急車を呼ぶか、医療機関に連絡してください。

医療機関への連絡

緊急時には、落ち着いて患者さんの状態、発生時刻、行った応急処置などを正確に伝えることが重要です。医療スタッフの指示に従って行動しましょう。

緊急時の連絡先と準備事項

項目内容・準備確認・保管場所
緊急連絡先リスト病院、主治医、透析室、救急(119)電話機のそば、冷蔵庫など目立つ場所
お薬手帳・医療情報服用薬、アレルギー、病歴、シャント情報常に携帯、または救急セットと一緒に保管
保険証・診察券健康保険証、特定疾病療養受療証などすぐに持ち出せる場所にまとめておく

介護者の休息も大切

患者さんを支えるご家族や介護者自身の心身の健康も非常に重要です。介護疲れを溜め込まないように、意識して休息を取り、自分の時間を持つことが大切です。

負担を分担する工夫

一人で抱え込まず、他の家族や親族と協力して介護の負担を分担しましょう。誰か一人が過度な負担を背負わないような体制づくりが重要です。

レスパイトケアの活用

介護保険サービスや自治体の福祉サービスの中には、介護者を一時的に休ませるためのレスパイトケア(ショートステイなど)があります。ケアマネージャーや地域包括支援センターに相談し、利用できるサービスを探してみましょう。

相談できる相手を見つける

同じように透析患者さんを介護している家族会や、医療機関の相談窓口、友人など、悩みを共有したり相談したりできる相手を見つけることも精神的な支えになります。

自分の感情やストレスを吐き出す場所を持つことは大切です。

透析と上手に付き合うために

透析治療は生活の一部となります。治療を受けながらも、自分らしい生活を送るためには、病気や治療に対する正しい理解と前向きな姿勢、そして周囲のサポートを活用することが大切です。

前向きな気持ちを持つ

透析導入は大きな変化ですが、新たな生活のスタートと捉え、できることを見つけていく姿勢が大切です。

病気と向き合うこと

自分の体調や病状を正しく理解し、受け入れることから始まります。不安や疑問は医療スタッフに相談し、解消していくことが大切です。

目標設定の重要性

「旅行に行く」「趣味を楽しむ」「仕事を続ける」など、具体的で達成可能な目標を持つことは、治療への意欲や生活の質の向上につながります。小さな目標でも構いません。

小さな達成感を大切に

日々の体調管理や食事療法など、努力していることや達成できたことを自分で認め、褒めることも大切です。小さな達成感の積み重ねが、自信と前向きな気持ちを育みます。

情報を正しく理解する

インターネットや口コミなど、様々な情報が溢れていますが、その中には誤った情報や不確かな情報も含まれています。正しい情報に基づいて行動することが重要です。

信頼できる情報源の選択

主治医や医療スタッフ、公的機関(日本透析医学会、日本腎臓財団など)が発信する情報を参考にしましょう。安易に個人の体験談や根拠のない健康法に飛びつかないように注意が必要です。

医療スタッフへの質問

疑問や不安な点があれば、遠慮なく医師や看護師、管理栄養士などの医療スタッフに質問し、納得できるまで説明を受けましょう。これが最も確実な情報収集方法です。

情報収集の際の注意点

  • 情報の発信元が信頼できるか確認する。
  • 情報がいつのものか(新しさ)を確認する。
  • 一つの情報だけを鵜呑みにせず、複数の情報源を比較する。
  • 自分に当てはまるかどうか、医療スタッフに相談する。

患者会やサポートグループの活用

同じ病気を持つ仲間との交流は、大きな心の支えとなります。患者会やサポートグループでは、情報交換や悩み相談、レクリエーションなどが行われています。

経験の共有

同じ透析患者だからこそ分かり合える悩みや体験談を共有することで、孤独感が和らぎ、勇気づけられることがあります。他の人の工夫や対処法が参考になることもあります。

仲間との交流

患者会などの活動を通じて、新たな友人関係が生まれることもあります。仲間との交流は、生活に張りを与え、社会とのつながりを保つ上で重要です。

新しい情報の入手

患者会では、医療講演会や勉強会が開催されることもあり、治療や療養生活に関する新しい情報を得る機会となります。

自分らしい生活を送る

透析治療を受けながらも、可能な範囲で仕事や趣味を続け、社会とのつながりを持ち、自分らしい生活を送ることは、QOLの維持・向上に不可欠です。

趣味や楽しみを持つ

体調に合わせて、無理なく楽しめる趣味やレクリエーションを見つけましょう。旅行なども、事前に医療機関とよく相談し、準備を整えれば可能です。楽しみを持つことは、生活の質を高めます。

社会とのつながりを保つ

可能な範囲で仕事を続けたり、地域の活動に参加したりすることは、社会的な役割や生きがいを感じる上で重要です。家族や友人との関係も大切にしましょう。

治療と生活のバランス

透析治療は生活の一部ですが、全てではありません。治療をきちんと受けながらも、それ以外の時間を豊かに過ごせるよう、医療スタッフと相談しながら、自分に合った生活スタイルを築いていくことが大切です。

よくある質問

透析治療に関して、患者さんやご家族から寄せられることの多い質問とその回答をまとめました。ここに記載されていないことでも、疑問や不安があれば遠慮なく医療スタッフにご相談ください。

透析の日は入浴できますか?

透析当日の入浴については、施設の方針や個人の状態によって異なります。

一般的には、透析終了後数時間はシャント穿刺部位からの出血や感染のリスクがあるため、長時間の入浴や穿刺部を強くこすることは避けるように指導されることが多いです。

シャワー浴程度であれば問題ない場合もありますが、必ず主治医や看護師に確認してください。シャント保護のため、穿刺部位は濡らさないように注意が必要です。

透析後に運転しても大丈夫ですか?

透析後は血圧の変動や倦怠感、集中力の低下などが起こりやすいため、車の運転は慎重な判断が必要です。特に「透析 後 しんどい」と感じる方や、透析後に体調が不安定な方は、運転を控えるべきです。

体調が良いと感じても、透析当日の運転はできるだけ避け、公共交通機関を利用するか、家族に送迎を頼むなどの配慮が望ましいです。どうしても運転が必要な場合は、必ず医師に相談し、許可を得てからにしましょう。

旅行はできますか?

事前に計画し、準備を整えれば、透析患者さんでも旅行を楽しむことは十分に可能です。

まず主治医に相談し、旅行の許可を得ることが第一です。旅行先の透析施設(臨時透析施設)を予約し、現在の治療内容や検査データなどの医療情報を紹介状として準備してもらう必要があります。

旅行中の食事管理や水分管理、シャント管理にも注意が必要です。無理のないスケジュールを立て、体調管理を優先しましょう。

旅行時の一般的な注意点

準備段階旅行中その他
主治医に相談・許可水分・食事管理の継続緊急連絡先の把握
臨時透析施設の予約シャント保護・観察常備薬・お薬手帳の持参
医療情報の準備(紹介状)無理のない日程・行動海外旅行保険の確認(必要な場合)
食事で気をつけることは何ですか?

透析患者さんの食事療法は、エネルギーとたんぱく質を適切に摂取しつつ、水分、塩分、カリウム、リンを制限することが基本です。

具体的な摂取量や制限内容は、個人の体格や検査データ、生活状況によって異なりますので、必ず主治医や管理栄養士の指示に従ってください。 塩分はむくみや高血圧、心不全の原因となるため、1日6g未満が目標です。

カリウムは野菜や果物に多く含まれ、高カリウム血症は不整脈や心停止のリスクがあるため、茹でこぼしや水さらしなどの調理の工夫が必要です。

リンは乳製品や加工食品に多く、高リン血症は骨がもろくなったり、血管が石灰化したりする原因となるため、リン吸着薬の服用と合わせて摂取量をコントロールします。

水分は透析間の体重増加を抑えるために管理が必要です。 バランスの取れた食事を心がけ、定期的に栄養指導を受けることが大切です。

以上

透析センター(人工透析) | 大垣中央病院(医療法人社団豊正会 )

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大垣中央病院・こばとも皮膚科

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