血液透析治療において、シャントへの穿刺は避けて通れないものですが、痛みを少しでも和らげたいと願うのは当然のことです。
リドカインテープ(麻酔テープ)は、穿刺時の痛みを軽減するために広く用いられている医療材料ですが、効果を最大限に引き出すためには、貼る場所や時間など、いくつかの重要なポイントがあります。
この記事では、透析治療を受ける患者さんとそのご家族のために、リドカインテープの正しい使い方を、基本的な知識からコツ、注意点に至るまで解説していきます。
リドカインテープの基本知識
透析治療における穿刺の痛みを和らげるために使われるリドカインテープ。まずは、このテープがどのようなもので、なぜ痛みを軽減できるのか、基本的な働きについて理解を深めましょう。
リドカインテープとは何か
リドカインテープは、局所麻酔成分であるリドカインを含んだ貼り薬です。皮膚に貼ることで、麻酔成分が皮膚の表面からゆっくりと浸透し、末梢神経の働きを一時的に麻痺させます。
この作用により貼った部分の感覚が鈍くなり、注射針を刺すときの痛みが軽減されます。透析治療の穿刺痛緩和のほか、採血や小児の予防接種など、さまざまな医療場面で痛みを和らげる目的で利用されています。
痛みを和らげる働き
私たちの体は、痛みを感じると、その信号が神経を通って脳に伝わりますが、リドカインは、神経における信号の伝達をブロックする働きを持っています。
リドカインは、神経細胞が興奮するために必要なナトリウムイオンの通り道を塞ぎ、痛み信号の発生そのものを抑え、脳が痛みを感じるのを防ぎます。
テープを貼ってから時間を置く必要があるのは、麻酔成分が皮膚の奥深く、神経にまで到達するのに一定の時間が必要だからです。
リドカインテープの種類と特徴
一般的に使用されるリドカインテープには、いくつかの製品があります。主成分は同じリドカインですが、テープの大きさや粘着力、含有量などに若干の違いがあります。
患者さんの肌の状態や穿刺部位に合わせて、医療機関で適切なものが処方されます。
主なリドカインテープ製剤の比較
製品名(例) | 主な特徴 | 備考 |
---|---|---|
ペンレステープ | リドカインを18mg含有。粘着力が比較的高く、剥がれにくい。 | 広く使用されている代表的な製剤の一つ。 |
リドカインテープ「薬品名」 | ジェネリック医薬品(後発医薬品)も多数存在する。 | 成分や効果は先発品と同等とされている。 |
リドカインテープ以外の痛み対策
穿刺の痛みを和らげる方法は、リドカインテープだけではありません。テープと同様にリドカインを含むクリーム状の局所麻酔薬(例:エムラクリーム)もあります。
クリームは、テープが剥がれやすい関節部分や凹凸のある場所にも塗りやすいという利点があります。また、穿刺するスタッフの技術や、患者さん自身のセルフケア(シャントの管理など)も、痛みの感じ方に影響を与える重要な要素です。
テープを貼る場所の決め方
リドカインテープの効果を最大限に発揮させる上で、最も重要なのが貼る場所です。狙った場所に正確に貼れていなければ、せっかく貼っても痛みの軽減効果は得られません。
なぜ貼る場所が重要なのか
透析の穿刺は、シャント血管の極めて狭い範囲を狙って行います。リドカインテープの麻酔効果が及ぶ範囲は、テープを貼った部分とその周囲に限られます。
実際に針を刺す場所から少しでもずれた位置にテープを貼ってしまうと、麻酔効果のない場所に穿刺することになり、痛みを直接感じてしまいます。正しい場所にピンポイントで貼ることが、痛みを和らげるための絶対条件です。
穿刺予定部位の確認方法
穿刺予定部位は、基本的には透析施設の看護師や臨床工学技士が決定します。毎回同じ場所に穿刺すると血管が傷みやすくなるため、少しずつ場所を変えながら穿刺するのが一般的です(ローテーション穿刺)。
前回の透析終了時に、次回の穿刺予定部位をスタッフに確認し、マジックペンなどで印をつけてもらうことが最も確実な方法で、印があれば、自宅でテープを貼る際に迷うことがありません。
穿刺予定部位の確認手順
- 透析終了後、ベッドサイドでスタッフを待つ
- 次回の穿刺予定部位を教えてもらう
- 油性のマジックペンなどで、分かりやすく印をつけてもらう
- 印が消えないように注意して帰宅する
印がない場合の対処法
もし印をつけ忘れたり、お風呂などで印が消えてしまったりした場合は、自己判断で適当な場所に貼ることは避けるべきです。シャントの状態は日々変化するため、いつもと同じ場所が穿刺に適しているとは限りません。
このような場合は、テープを貼らずに透析施設へ行き、スタッフに穿刺部位を決めてもらってから、その場で貼るか、他の痛み対策を相談するのが良いでしょう。
穿刺部位のローテーションと貼る場所
シャントを長持ちさせるためには、穿刺部位を毎回少しずつずらすローテーションが大切です。動脈側(脱血側)と静脈側(返血側)の2本の針を刺しますが、それぞれについて血管全体を使い、穿刺箇所が集中しないようにします。
テープを貼る場所も毎回変わるので、スタッフとよく相談し、自分のシャントのどの部分をどのように使っていくのか、全体像を把握しておくことも、貼る場所を理解する助けになります。
ローテーション穿刺の主な方法
方法 | 概要 | 特徴 |
---|---|---|
区域法(エリア法) | シャント血管をいくつかの区域に分け、その区域内で穿刺部位を変える。 | 比較的穿刺が容易。同じ区域に負担が集中しやすい。 |
縄梯子法(ロープ・ラダー法) | 血管に沿って、毎回数ミリから1センチ程度場所をずらして穿刺する。 | 血管全体を均等に使えるため、血管への負担が少ない。 |
テープを貼る時間の管理
貼る場所と並んで、リドカインテープの効果を大きく左右するのが貼る時間です。早く貼りすぎても、貼るのが遅すぎても、十分な効果は得られません。
麻酔成分が皮膚に浸透する時間を正確に理解し、適切なタイミングで貼ることが、痛みのない穿刺への鍵となります。
なぜ貼る時間が重要なのか
リドカインテープの麻酔成分は、貼ってすぐに効果が現れるわけではありません。皮膚の表面から深部にある神経まで成分が到達するには、一定の時間が必要です。
貼る時間が短すぎると、麻酔が十分に効く前に穿刺することになり、痛みを感じてしまい、長時間貼りすぎると、皮膚がかぶれたり、麻酔効果が弱まったりする可能性も指摘されています。
推奨される時間を守ることが、安全かつ効果的な使用のために大切です。
推奨される貼付時間
リドカインテープが十分な効果を発揮するために推奨される貼付時間は、製品によって多少異なりますが、一般的には穿刺の約60分前とされています。
透析施設への移動時間や受付にかかる時間などを逆算し、自宅を出るタイミングなどに合わせて貼るのが良いでしょう。ただし、これはあくまで目安であり、個人の皮膚の状態や体温によって効果の現れ方には差があります。
貼付時間の目安と行動計画
時間 | 行動 |
---|---|
穿刺の約60~90分前 | 自宅でリドカインテープを貼る。 |
穿刺の約60分前~直前 | 透析施設へ移動、着替え、体重測定などを行う。 |
穿刺直前 | スタッフがテープを剥がし、消毒後、穿刺を行う。 |
貼り忘れた場合の対処法
もしテープを貼り忘れてしまった場合は、慌てずに透析施設のスタッフにその旨を伝えましょう。施設に到着してからすぐに貼るという方法もありますが、その場合、麻酔効果が十分に現れるまで30分から60分程度待つ必要があります。
その日の透析スケジュールによっては、待つことが難しい場合もあり、その際は、冷却スプレーで一時的に皮膚の感覚を麻痺させる、穿刺の際に深呼吸をしてリラックスするなど、他の痛み対策をスタッフと相談します。
効果の個人差と時間の調整
リドカインテープの効果の現れ方には個人差があります。皮膚が薄い方や体温が高い方は効果が出やすい傾向があり、皮膚が厚い方や血行が悪い方は効果が出にくいことがあります。
推奨されている60分で効果が不十分と感じる場合は、主治医やスタッフに相談の上で、貼る時間を少し長めに調整してみることも一つの方法です。自己判断で極端に長く貼ることは避け、必ず専門家と相談しながら調整してください。
リドカインテープの正しい貼り方と剥がし方
テープの効果を確実にするためには、貼り方にも少しコツがあり、また、剥がす際の注意点を知っておくことで、皮膚への負担を減らすことができます。簡単な手順ですが、毎回正しく行うことが大切です。
貼る前の準備
テープを貼る前には、まず貼る場所の皮膚を清潔にすることが重要です。汗や皮脂、汚れが付着していると、テープが剥がれやすくなったり、かぶれの原因になったりします。
石鹸で優しく洗ってよく乾かすか、アルコール綿などで軽く拭いて清潔な状態にしてから貼ることが大事です。
また、毛深い方は、テープの粘着力が弱まったり、剥がすときに痛みを伴ったりすることがあるため、事前に剃毛しておくと良いでしょう。
テープの貼り方の手順
テープを貼る際は、空気が入らないように皮膚に密着させることがポイントです。空気が入ると、その部分の麻酔成分が皮膚にうまく浸透せず、効果にムラが出てしまう可能性があります。
基本的な貼り方の手順
- テープを台紙から剥がす。
- 穿刺予定部位の印がテープの中央に来るように合わせる。
- テープの中央から外側に向かって、空気を抜くように指でしっかりと押さえて貼る。
- テープの縁が浮いていないか確認する。
剥がれにくくする工夫
夏場や関節に近い部分など、テープが剥がれやすい場合があります。剥がれを防ぐためには、貼った上から医療用のサージカルテープやフィルム材で補強するのが有効です。
ただし、補強するテープで皮膚を強く締め付けすぎないように注意が必要です。シャント部分を圧迫すると血流が悪くなる可能性があるため、あくまで軽く固定する程度に留めましょう。
剥がし方と皮膚への配慮
リドカインテープは、通常、透析施設に到着後、穿刺の直前にスタッフが剥がします。剥がす際には、皮膚への負担を減らすために、体毛の流れに沿ってゆっくりと剥がすのが基本です。
勢いよく剥がすと、皮膚の表面(角質層)を傷つけ、かぶれや赤みの原因になります。皮膚が弱い方は、剥がした後に保湿剤などでケアをすることも大切です。
テープが効かないと感じる場合の原因と対策
指示通りにテープを貼っているのに、どうも痛みが和らがないと感じることがあるかもしれません。諦めてしまう前に、なぜ効果が得られないのか、理由を探り、対策を講じることが重要です。
効果が不十分な場合の主な原因
テープが効かないと感じる原因は一つではありません。貼る場所や時間の問題が最も多いですが、それ以外にもいくつかの要因が考えられます。まずは、ご自身の状況がどれに当てはまるか、冷静に振り返ってみましょう。
効果不十分の主な原因チェックリスト
- 貼る場所が穿刺部位からずれている
- 貼る時間が短い、または長すぎる
- テープがしっかり密着しておらず、浮いている
- 皮膚の状態(厚さ、乾燥など)による個人差
- 穿刺に対する強い不安や恐怖心
貼る場所や時間の再確認
最も基本的な対策は、貼る場所と時間をもう一度見直すことです。前回の透析終了時に、必ずスタッフに次回の穿刺予定部位を正確にマーキングしてもらいましょう。
推奨される貼付時間(通常60分前)を守れているか、生活リズムを再確認します。たったこれだけの見直しで、効果が劇的に改善することも少なくありません。不明な点があれば、遠慮なくスタッフに質問することが大切です。
穿刺への不安や恐怖心との向き合い方
痛みは、身体的な感覚だけでなく、心理的な要因にも大きく影響されます。穿刺に対して強い不安や恐怖心があると、神経が過敏になり、実際以上に痛みを感じてしまうことがあり、これは痛みの悪循環です。
このような場合は、穿刺の際に深呼吸をしてリラックスする、音楽を聴いたり、スタッフと会話したりして気を紛らわす、といった方法が有効なことがあります。心理的な側面からのアプローチも、痛みの緩和には重要です。
穿刺時の不安を和らげる工夫
方法 | 具体例 |
---|---|
呼吸法 | 針を刺すタイミングに合わせて、ゆっくりと息を吐く。 |
注意転換法 | 好きな音楽を聴く、スタッフや隣の患者さんと話す、壁のポスターを見る。 |
リラックス法 | 肩の力を抜き、腕をリラックスさせる。穿刺の瞬間を見ない。 |
他の痛み対策との併用
リドカインテープだけで効果が不十分な場合は、他の痛み対策と組み合わせることも検討します。テープを貼った上から、穿刺直前に冷却スプレーで皮膚を冷やすと、痛みがさらに和らぐことがあります。
また、リドカインテープから、より浸透性が高いとされるエムラクリームに変更してみるのも一つの選択肢です。どのような方法が自分に合っているか、主治医やスタッフと相談してみましょう。
副作用と使用上の注意点
リドカインテープは比較的安全な薬ですが、医薬品である以上、副作用のリスクが全くないわけではありません。
安心して使用を続けるために、どのような副作用の可能性があるのか、また、どのような点に注意すべきかを正しく理解しておくことが大切です。
起こりうる皮膚症状
最も頻度の高い副作用は、テープを貼った場所の皮膚に起こる症状です。多くの場合、軽度で一過性のものですが、症状が強い場合や長引く場合は注意が必要です。
主な皮膚関連の副作用
- 発赤(皮膚が赤くなる)
- 掻痒感(かゆみ)
- 接触皮膚炎(かぶれ)
- 刺激感(ヒリヒリする感じ)
症状が現れた場合は、我慢せずにスタッフに伝えましょう。テープの種類を変更したり、貼る時間を短くしたり、保湿剤で皮膚を保護したりすることで改善することがあります。
全身性の副作用について
非常に稀ですが、リドカインの成分が体内に吸収されすぎて、全身性の副作用が起こる可能性も理論上はあります。広範囲に多数のテープを貼ったり、傷や湿疹のある場所に貼ったりすると、成分の吸収量が増えるため注意が必要です。
注意すべき全身性の副作用の初期症状
症状 | 備考 |
---|---|
眠気、不安、めまい | 中枢神経系の症状。初期に現れやすい。 |
吐き気、嘔吐 | 消化器系の症状。 |
血圧低下、徐脈 | 心血管系の症状。重篤な副作用につながる可能性。 |
もしテープを貼った後にこのような体調の変化を感じた場合は、すぐにテープを剥がし、医療機関に連絡してください。ただし、これらは極めて稀なケースであり、通常の用法・用量を守っていれば過度に心配する必要はありません。
使用してはいけない人・注意が必要な人
リドカインテープは、過去にリドカインなどのアミド型局所麻酔薬に対してアレルギー(過敏症)を起こしたことがある方は使用できません。
また、重い心臓や肝臓の病気がある方、高齢者、妊婦や授乳婦の方などは、使用に際して注意が必要なため、必ず主治医に相談してください。
保管方法と廃棄
リドカインテープは、子どもの手の届かない、直射日光や高温・多湿を避けた場所で保管してください。処方された本人以外が使用することは絶対にやめましょう。
使用済みのテープは、麻酔成分が残っている可能性があるため、粘着面を内側にして二つ折りにし、可燃ゴミとして適切に廃棄してください。ペットや幼児が誤って触れたり口にしたりしないように、管理には十分注意が必要です。
よくある質問(Q&A)
最後に、リドカインテープの使用に関して、患者さんからよく寄せられる質問と回答をまとめました。
- テープを貼ったままお風呂に入っても良いですか
-
リドカインテープを貼ったままお風呂に入ることは、基本的にお勧めしません。お湯によってテープが剥がれやすくなるだけでなく、体温が上がることで麻酔成分の吸収が変化し、効果が不安定になる可能性があります。
入浴はテープを貼る前、清潔な状態の時に済ませておくのが理想的です。
- 毎回同じ場所に貼っても良いですか
-
毎回全く同じ場所に穿刺し、テープを貼ることは避けるべきです。同じ点に穿刺を繰り返すと、その部分の血管の壁が硬くなったり、こぶ(動脈瘤)ができたりと、シャントの寿命を縮める原因になります。
シャントを長持ちさせるためには、穿刺部位を少しずつずらすローテーションが重要で、テープを貼る場所も毎回変わるのが通常です。必ずスタッフと相談し、計画的に穿刺部位を移動させていきましょう。
- テープを半分に切って使っても良いですか
-
自己判断でテープを切って使用することはやめましょう。リドカインテープは、決められた大きさで効果が発揮されるように設計されています。
切断することで、成分の放出量が変化したり、切り口から成分が漏れ出したりする可能性があり、また、衛生上の問題もあります。
もしテープが大きすぎると感じる場合や、小範囲の穿刺で小さいテープを使いたい場合などは、自己判断せず、医師や薬剤師に相談してください。
- テープを貼り忘れたら、透析はできませんか
-
テープを貼り忘れても、透析が受けられなくなるわけではありませんので、ご安心ください。痛みを感じやすくなる可能性はありますが、穿刺自体は可能です。貼り忘れた場合は、正直にスタッフに伝えましょう。
その上で、冷却スプレーなど他の痛み対策を講じたり、いつも以上にリラックスを心がけたりと、できる限りの対応を一緒に行います。
以上
透析センター(人工透析) | 大垣中央病院(医療法人社団豊正会 )
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