透析治療を開始された方や、これから透析治療を検討されている方の中には、「透析を始めると性格が変わるのだろうか」という不安を抱く方もいらっしゃるかもしれません。
長期間にわたる治療生活は、確かに心身に様々な影響を与える可能性があります。
この記事では、透析治療が患者さんの心理面にどのような影響を及ぼすのか、そしてその変化とどのように向き合っていけばよいのかについて、詳しく解説します。
透析治療と「性格が変わる」と感じる背景
透析治療を受けていると、以前と比べて性格が変わったように感じたり、周囲からそう指摘されたりすることがあるかもしれません。
これは、透析治療そのものが直接的に性格を変化させるわけではなく、治療に伴う様々な要因が複雑に絡み合って心理状態に影響を与えるためと考えられます。具体的にどのような背景があるのか見ていきましょう。
病状の進行と身体的負担
腎臓の機能が低下し、透析治療が必要になるということは、身体が慢性的な負担を抱えている状態を意味します。倦怠感、食欲不振、睡眠障害、かゆみなど、様々な身体症状が現れることがあります。
これらの症状は日々の生活の質を低下させ、気分の落ち込みやイライラ感につながることがあります。
身体症状が心理面に与える影響
身体症状の例 | 心理的な影響の例 | 日常生活への影響 |
---|---|---|
倦怠感・易疲労感 | 意欲低下、無気力 | 活動量の減少、趣味への関心の低下 |
かゆみ | 集中力低下、イライラ | 睡眠不足、ストレス増加 |
食欲不振 | 気分の落ち込み、不安感 | 栄養状態の悪化、体重減少 |
これらの身体的な不調が続くと、精神的なエネルギーも消耗しやすくなり、以前は気にならなかったことにも過敏に反応してしまったり、悲観的になったりすることがあります。これが「性格が変わった」と感じる一因となるのです。
生活習慣の大きな変化
透析治療の開始は、生活習慣の大幅な変更を伴います。週に数回の通院、数時間に及ぶ透析時間、厳格な食事制限や水分制限など、これまでの生活リズムを大きく変える必要があります。
これらの変化への適応は、多くの患者さんにとって大きな挑戦となります。
透析導入による生活の変化
- 定期的な通院の必要性
- 長時間の透析治療
- 食事・水分制限
- 内服薬の管理
特に食事制限は、食べる楽しみを制限されることになり、ストレスを感じやすい部分です。また、時間的な制約から仕事や社会活動、趣味などに影響が出ることもあり、それが疎外感や無力感につながることもあります。
「透析 患者 性格 特徴」として、このような生活変化への適応過程での心理的葛藤が挙げられることがあります。
社会的役割の変化と孤立感
病状や治療の影響で、以前のように仕事や家事をこなすことが難しくなったり、友人との付き合いが減ったりするなど、社会的な役割が変化することがあります。
これにより、自分自身の価値を見失いそうになったり、社会から取り残されたような孤立感を覚えたりすることがあります。
特に、これまで家庭や職場で中心的な役割を担ってきた方にとっては、その変化は大きな喪失感として感じられるかもしれません。周囲の理解やサポートが得られにくい場合、その孤立感はさらに深まる傾向があります。
透析患者さんが抱えやすい心理的ストレス
透析治療を継続していく上で、多くの患者さんが様々な心理的ストレスを経験します。
これらのストレスが積み重なることで、精神的なバランスを崩しやすくなり、結果として「性格が変わった」と認識されるような行動や感情の表出につながることがあります。
治療に対する不安や恐怖
透析治療は生命を維持するために必要な治療ですが、針を刺す痛み、長時間の拘束、合併症への不安など、治療そのものに対する不安や恐怖を感じることは自然なことです。
特に治療開始初期や、体調が不安定な時期には、これらの感情が強くなることがあります。
治療関連の主なストレス要因
ストレス要因 | 具体的な内容 | 心理的影響 |
---|---|---|
穿刺(せんし)の痛み | 毎回針を刺されることへの恐怖 | 緊張、不安、透析への抵抗感 |
合併症のリスク | 心血管系疾患、感染症など | 将来への不安、悲観的な思考 |
治療の長期化 | 終わりが見えない治療への絶望感 | 抑うつ気分、無力感 |
これらの不安や恐怖は、時に睡眠障害や食欲不振といった身体的な症状を引き起こすこともあり、悪循環に陥ることも少なくありません。
将来への悲観的な見通し
透析治療が生涯にわたって続くという現実は、患者さんにとって大きな精神的負担となります。
「いつまでこの生活が続くのだろう」「もっと悪くなるのではないか」といった将来への悲観的な見通しは、希望を失わせ、抑うつ的な気分を引き起こす原因となります。
特に、若い世代の患者さんや、活動的な生活を送ってきた患者さんにとっては、人生設計の変更を余儀なくされることへの失望感が大きくなる傾向があります。
「透析 患者 性格 変わる」という言葉の背景には、このような将来への不安感が影響していることも考えられます。
自己肯定感の低下
病気であるという事実、身体的な制約、社会的な役割の変化などは、自己肯定感の低下につながりやすい要因です。
「自分は役に立たない人間だ」「周りに迷惑をかけている」といった否定的な自己認識は、精神的な健康を損なう大きな原因となります。
自己肯定感が低下すると、物事に対して消極的になったり、人との関わりを避けたりするようになることがあります。これが周囲からは「性格が変わった」と捉えられることがあるのです。
周囲の無理解や偏見によるストレス
残念ながら、透析治療や腎臓病に対する社会的な理解はまだ十分とは言えません。そのため、周囲からの無理解な言葉や偏見に傷ついたり、疎外感を覚えたりすることがあります。
このような経験は、患者さんの心を深く傷つけ、不信感や怒り、悲しみといった感情を引き起こすことがあります。
周囲の理解を深めるためには、患者さん自身が病気や治療について正しく理解し、必要に応じて周囲に説明することも大切です。しかし、それには大きなエネルギーが必要です。
身体的な変化が心理面に与える影響
透析治療に伴う身体的な変化も、患者さんの心理状態に少なからず影響を与えます。目に見える変化だけでなく、自覚しにくい内部的な変化も心理的な負担となることがあります。
外見の変化と劣等感
シャントの設置による腕の見た目の変化、皮膚の色素沈着、むくみ、体重の増減など、外見上の変化が生じることがあります。
これらの変化は、特に人目を気にする方にとっては大きなストレスとなり、劣等感や羞恥心を感じる原因となることがあります。
外見の変化と心理的影響の例
外見の変化 | 心理的影響 | 具体的な悩み |
---|---|---|
シャント | 人目が気になる、隠したい | 半袖を着ることに抵抗がある |
皮膚の色素沈着 | 老けて見える、不健康そう | 鏡を見るのが辛い |
むくみ・体重変動 | 体型が変わる、服が合わない | 自己イメージの低下 |
これらの外見の変化に対して、過度にネガティブな感情を抱いてしまうと、社会的な活動への参加意欲が低下したり、引きこもりがちになったりすることもあります。
慢性的な疲労感と気力の低下
透析患者さんは、貧血や老廃物の蓄積、栄養状態の偏りなどにより、慢性的な疲労感を感じやすい状態にあります。この疲労感は、身体的な活動量だけでなく、気力や集中力の低下にもつながります。
常にだるさを感じていると、何事に対しても意欲が湧きにくくなり、以前は楽しめていたことにも興味を示せなくなることがあります。これが「性格が変わった」「元気がなくなった」と周囲に感じさせる要因の一つとなります。
ホルモンバランスの乱れと情緒不安定
腎臓はホルモンの産生や調整にも関わっています。腎機能が低下すると、ホルモンバランスが乱れやすくなり、それが情緒不安定につながることがあります。
例えば、些細なことでイライラしたり、急に涙もろくなったり、気分の浮き沈みが激しくなったりすることがあります。
これらの情緒の変化は、本人にとってもコントロールが難しく、周囲との関係に摩擦を生じさせる原因となることもあります。
透析生活における心理的な変化への対処法
透析治療を受けながら、心穏やかに生活を送るためには、心理的な変化に適切に対処していくことが重要です。ここでは、患者さん自身ができること、そして周囲のサポートについて考えてみましょう。
正確な情報を得て病気と治療を理解する
まずは、ご自身の病気や透析治療について、医師や医療スタッフから正確な情報を得て、正しく理解することが大切です。
なぜ透析が必要なのか、治療によってどのような効果が期待できるのか、どのような合併症に注意すべきかなどを知ることで、漠然とした不安を軽減することができます。
情報収集のポイント
情報源 | 確認すべき内容の例 | 注意点 |
---|---|---|
主治医・看護師 | 現在の病状、治療計画、薬 | 疑問点は遠慮なく質問する |
管理栄養士 | 食事療法、水分管理 | 個別のアドバイスを受ける |
信頼できる医療情報サイト | 病気の一般的な知識、治療法 | 情報の信頼性を確認する |
理解が深まることで、治療にも主体的に取り組めるようになり、自己コントロール感を取り戻すことにもつながります。
感情を表現し、溜め込まない
不安、怒り、悲しみ、焦りといったネガティブな感情を自分一人で抱え込まず、信頼できる人に話を聞いてもらうことが大切です。家族、友人、医療スタッフ、あるいは同じ透析を受けている仲間など、誰でも構いません。
言葉にすることで、気持ちが整理されたり、客観的なアドバイスが得られたりすることがあります。
感情を表現する方法は、話すことだけではありません。日記を書いたり、絵を描いたり、音楽を聴いたりすることも、感情の解放に役立ちます。
小さな目標設定と達成感の積み重ね
透析生活の中では、制限が多く、できることが減ったように感じがちです。しかし、そのような中でも、自分にできることを見つけ、小さな目標を設定し、それを達成していく経験は、自己肯定感を高める上で非常に重要です。
目標設定の例
- 1日に〇分散歩する
- 食事療法を守って一品料理を作る
- 趣味の時間を確保する
目標は、無理のない範囲で、具体的なものが良いでしょう。達成感を積み重ねることで、「自分にもできることがある」という自信につながり、前向きな気持ちを育むことができます。
リラックスできる方法を見つける
ストレスを完全に無くすことは難しいかもしれませんが、自分に合ったリラックス方法を見つけて実践することで、ストレスを軽減し、心身の緊張を和らげることができます。
深呼吸、瞑想、ヨガ、アロマテラピー、音楽鑑賞、入浴(医師の指示に従う)など、様々な方法があります。
何がリラックスにつながるかは人それぞれです。色々試してみて、心地よいと感じるものを見つけましょう。
ご家族や周囲の方々の理解とサポート
透析患者さんが安心して治療を続け、穏やかな生活を送るためには、ご家族や周囲の方々の理解とサポートが欠かせません。
患者さんの「性格が変わった」と感じる背景には、これまで述べてきたような様々な要因があることを理解することが第一歩です。
患者さんの気持ちに寄り添う傾聴
患者さんが抱える不安や葛藤、身体的な辛さなどを、まずはじっくりと聴く姿勢が大切です。アドバイスをしたり、励ましたりする前に、ただ「うん、うん」と相槌を打ちながら、共感的に耳を傾けることが、患者さんの心の支えになります。
「大変だね」「辛いね」といった共感の言葉は、患者さんにとって「自分の気持ちを分かってくれる人がいる」という安心感につながります。
病気や治療への正しい理解
ご家族も、透析治療や腎臓病について正しい知識を持つことが重要です。医師や医療スタッフに質問したり、勉強会に参加したりして、病気への理解を深めましょう。
そうすることで、患者さんの状態や行動の変化の理由が分かり、より適切なサポートができるようになります。
家族が学ぶべきことの例
項目 | 具体的な内容 | 学ぶ目的 |
---|---|---|
腎臓病の基礎知識 | 腎臓の働き、病気の進行 | 患者の身体的状態を理解する |
透析療法の種類と実際 | 血液透析、腹膜透析 | 治療の負担や注意点を把握する |
食事療法と水分管理 | 制限の内容、調理の工夫 | 患者の食事管理をサポートする |
過度な干渉や期待を避ける
患者さんを心配するあまり、過度に干渉したり、「もっと元気を出してほしい」と期待しすぎたりすることは、かえって患者さんにプレッシャーを与えてしまうことがあります。
患者さんのペースを尊重し、できることとできないことを見極めながら、そっと見守る姿勢も大切です。
時には、患者さん自身が一人で考えたい時間や、そっとしておいてほしい時もあります。そのようなサインを察知し、適切な距離感を保つことも、良好な関係を維持するためには必要です。
サポート体制の活用
患者さんだけでなく、ご家族もまた、介護や精神的なサポートで疲弊してしまうことがあります。一人で抱え込まず、医療機関のソーシャルワーカーやケアマネージャー、患者会などに相談し、利用できるサポート体制を活用しましょう。
家族が心身ともに健康でいることが、患者さんにとっての最大の支えとなります。
前向きに透析治療と向き合うために
透析治療は長期にわたるため、時には気持ちが落ち込んだり、治療が負担に感じられたりすることもあるでしょう。しかし、そのような中でも、少しでも前向きな気持ちで治療と向き合っていくためのヒントをいくつかご紹介します。
「透析 患者 性格 変わる」という悩みに対して、建設的な視点を持つことが大切です。
自分らしい生活の維持
透析治療が生活の中心になってしまうと、どうしても視野が狭くなりがちです。治療以外の時間で、できる範囲で趣味を楽しんだり、友人と会ったり、新しいことに挑戦したりするなど、自分らしい生活を維持することを意識しましょう。
生活の質を高める工夫の例
工夫のポイント | 具体的なアイデア | 期待できる効果 |
---|---|---|
趣味の継続・開拓 | 読書、園芸、手芸、映画鑑賞 | 気晴らし、達成感、生きがい |
社会とのつながり | 友人との交流、地域の活動参加 | 孤立感の軽減、情報交換 |
適度な運動 | 散歩、ストレッチ(医師と相談の上) | 体力維持、気分転換 |
「病気だから何もできない」と諦めるのではなく、「病気と付き合いながら何ができるか」という視点を持つことが、生活の質を高める上で重要です。
ピアサポートの活用
同じように透析治療を受けている仲間(ピア)との交流は、大きな心の支えとなります。
同じ経験をしているからこそ分かり合える悩みや不安を共有したり、治療や生活に関する情報を交換したりすることで、孤独感が和らぎ、前向きな気持ちになれることがあります。
多くの病院や地域には患者会がありますので、参加を検討してみるのも良いでしょう。また、オンラインのコミュニティなども存在します。
医療チームとの良好な関係構築
医師、看護師、臨床工学技士、管理栄養士、ソーシャルワーカーなど、透析治療に関わる医療チームは、患者さんの強力なサポーターです。日頃から積極的にコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことが大切です。
治療に関する疑問や不安、生活上の困りごとなど、どんな些細なことでも遠慮なく相談しましょう。医療チームは、患者さんがより良い透析生活を送れるよう、専門的な知識と経験をもってサポートしてくれます。
肯定的な側面に目を向ける
透析治療は確かに大変な面もありますが、見方を変えれば、治療によって生命が維持され、家族や友人と過ごす時間が得られているという肯定的な側面もあります。
また、病気を経験したからこそ気づけたこと、得られたものもあるかもしれません。
日々の生活の中で、小さなことでも良いので、感謝できることや嬉しかったことを見つける習慣をつけると、心が満たされ、前向きな気持ちを保ちやすくなります。
よくある質問
透析治療と性格の変化に関して、患者さんやご家族からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- 透析を始めたら、本当に性格が悪くなるのですか?
-
透析治療そのものが直接的に性格を「悪くする」わけではありません。しかし、治療に伴うストレス、身体的な負担、生活の変化などが心理面に影響を与え、イライラしやすくなったり、気分の浮き沈みが激しくなったりすることがあります。
これは病気や治療環境への適応過程で見られる反応であり、多くの場合、適切な対処やサポートによって和らげることができます。
- 家族が透析を始めてから怒りっぽくなりました。どう接すれば良いですか?
-
ご家族が怒りっぽくなった背景には、病気や治療に対する不安、身体的な不調、将来への懸念など、様々な要因が考えられます。まずは、ご本人の辛い気持ちを理解しようと努め、話をじっくり聞くことが大切です。
頭ごなしに否定したり、感情的に反論したりせず、共感的な態度で接することを心がけてください。必要であれば、医療スタッフに相談し、専門的なアドバイスを受けることも有効です。
家族の対応ポイント
心がけること 避けるべきこと 相談先 傾聴と共感 批判や説教 主治医・看護師 病気への理解を深める 過度な期待や干渉 ソーシャルワーカー 本人のペースを尊重する 無理強い 患者会 - 透析による気分の落ち込みは、うつ病なのでしょうか?
-
透析患者さんは、抑うつ状態になりやすいと言われています。気分の落ち込みが長期間続く、何事にも興味が持てない、食欲がない、眠れないといった症状が顕著な場合は、うつ病の可能性も考えられます。
自己判断せず、まずは主治医や精神科・心療内科の専門医に相談することが重要です。適切な治療やケアを受けることで、症状の改善が期待できます。
- 「性格が変わった」と言われないようにするには、どうすれば良いですか?
-
「性格が変わった」と周囲に思われないように無理に自分を抑え込む必要はありません。大切なのは、ご自身が心身ともに安定した状態でいられることです。
ストレスを上手にコントロールし、感情を適切に表現する方法を身につけることが助けになります。また、ご自身の状態や気持ちを正直に周囲に伝えることで、誤解を防ぎ、理解を得やすくなることもあります。
- 透析患者の家族も精神的なサポートが必要ですか?
-
はい、透析患者さんを支えるご家族も、大きな精神的負担を抱えることがあります。患者さんのケアに追われる中で、ご自身の心身の健康を疎かにしてしまうことも少なくありません。
ご家族自身も、休息を取り、自分のための時間を持つことが大切です。また、悩みを一人で抱え込まず、医療スタッフや相談機関、同じ境遇の家族が集まる会などを利用し、サポートを求めることをためらわないでください。
以上
透析センター(人工透析) | 大垣中央病院(医療法人社団豊正会 )
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