透析を受けている方の約3人に1人は、足の血管が狭くなったり詰まったりするPAD(末梢動脈疾患)を抱えているといわれています。PADは足の冷えやしびれ、歩行時の痛みとして現れ、放置すると潰瘍や壊疽、さらには切断にまでつながりかねない深刻な血管病変です。
透析患者さんは動脈硬化が進みやすく、血管の石灰化も加わるため、一般の方に比べてPADの発症リスクが格段に高くなります。
この記事では、透析患者さんに多いPADの原因や症状の特徴、診断方法から治療の選択肢、そして日常生活で取り組める足のケアまでを解説します。
透析患者さんにPAD(末梢動脈疾患)が多い理由と血管病変の背景
透析患者さんにPADが多い背景には、腎機能の低下がもたらす全身の血管障害があります。一般人口のPAD有病率が3〜10%程度であるのに対し、透析患者さんでは25〜38%にのぼるという報告もあり、桁違いの頻度です。
| 危険因子 | 透析患者さんへの影響 |
|---|---|
| 糖尿病 | 血管内皮障害と神経障害を同時に進め、PADの発症率を約2〜3倍に高める |
| 高血圧 | 血管壁への圧力が持続し、動脈硬化の進行を早める |
| 脂質異常症 | LDLコレステロールの蓄積がプラーク形成を促進する |
| 喫煙 | 血管収縮と炎症を引き起こし、末梢の血流をさらに低下させる |
| リン・カルシウム代謝異常 | 透析患者さん特有の血管石灰化を促し、血管を硬化させる |
腎不全と動脈硬化が足の血流障害を加速させる
慢性腎不全では体内に老廃物や余分なリン・カルシウムが蓄積しやすくなり、血管の内壁にダメージが積み重なっていきます。健康な方であれば排出される尿毒素が血中に残ることで、血管内皮細胞の働きが弱まり、動脈硬化が通常よりも速いペースで進行します。
透析そのものも血管に負担をかけます。透析中の血圧変動や血液の流れの変化が繰り返されることで、血管壁に慢性的な炎症が起こりやすくなるためです。こうした要因が重なり、足の動脈が狭くなったり詰まったりするPADへとつながります。
血管の石灰化が透析患者さん特有のリスクを生む
透析患者さんに特徴的なのが、血管壁の中膜に石灰(カルシウム)が沈着する「中膜石灰化」です。一般的な動脈硬化は血管の内膜にプラーク(脂肪の塊)が溜まるものですが、透析患者さんの場合は中膜石灰化が重なるため、血管がパイプのように硬くなり、しなやかさを失います。
石灰化が進むと血管が広がりにくくなり、足先への十分な血液供給が難しくなります。リンとカルシウムの代謝異常、副甲状腺ホルモンの上昇など、腎不全に伴う体内環境の変化がこの石灰化を後押しするため、透析歴が長い方ほど注意が必要です。
糖尿病・高血圧・喫煙が重なるとPADはどれほど悪化する?
PADの危険因子として広く知られるのは、糖尿病・高血圧・脂質異常症・喫煙の4つです。透析患者さんの多くは糖尿病性腎症から透析に至っており、糖尿病という強力なリスク因子をすでに抱えています。
糖尿病がある方は末梢神経障害を合併することが多く、足の痛みや異変に気づきにくいという問題もあります。高血圧や喫煙歴が加わると動脈硬化はさらに加速し、PADの発症時期が早まるだけでなく、重症化もしやすくなるでしょう。
PADの症状は足のサインを見逃さないことが大切
足の冷え・しびれ・色の変化は、見過ごされやすいPADの初期サインです。「年だから仕方ない」と片づけず、早い段階で医療スタッフに相談することが、足を守るうえで非常に大切になります。
歩くと足がだるくなる「間欠性跛行」とは
PADの代表的な症状が「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれるものです。歩いているうちにふくらはぎや太ももがだるくなったり痛くなったりして立ち止まり、少し休むとまた歩けるようになるパターンを繰り返します。
足の筋肉が酸素を必要とする運動時に、狭くなった動脈では十分な血液を送れないことで起こる症状です。ただし透析患者さんの場合、糖尿病性神経障害があると痛みを感じにくく、間欠性跛行が出ないまま病状が進むことも珍しくありません。
安静にしていても足が痛むときは何が起きている?
病状が進行すると、歩かなくても足が痛む「安静時疼痛(とうつう)」が現れます。夜間にズキズキと痛んで眠れなくなることが多く、足を下げると少し楽になるのが特徴的です。
さらに悪化すると足先やかかとに治りにくい潰瘍ができたり、黒く変色する壊疽(えそ)に進展したりする場合もあります。この段階を「重症下肢虚血(CLI)」と呼び、適切な治療を受けなければ足の切断に至るリスクが高まります。
PADの進行段階と主な症状
| 段階 | 症状 | 足の状態 |
|---|---|---|
| 軽度 | 無症状または軽い冷感・しびれ | 外見上の変化は乏しい |
| 中等度 | 間欠性跛行(歩行時の痛みやだるさ) | 皮膚の色調がやや蒼白になることがある |
| 重度(CLI) | 安静時の痛み、潰瘍、壊疽 | 治りにくい傷や黒色変化が生じる |
透析患者さんが見落としやすい「無症候性PAD」
透析患者さんの約7割近くは足に自覚症状がないまま PAD を抱えているという調査結果があり、「無症候性PAD」と呼ばれます。神経障害によって痛みの感覚が鈍くなっていたり、活動量が少なく歩行距離が短いために間欠性跛行が表に出にくいことが主な原因です。
症状がなくても、足の血流は確実に低下しています。無症候性PADであっても心筋梗塞や脳卒中のリスクは高まり、全身の動脈硬化が進んでいることを示す重要な警告サインです。だからこそ、定期的な足の血流検査が必要になります。
足の血流を調べる検査と透析患者さんならではの診断の注意点
PADの診断に広く使われるABI(足関節上腕血圧比)は、透析患者さんでは偽陰性になることがあるため、複数の検査を組み合わせて判断することが望ましいとされています。
ABI(足関節上腕血圧比)の基本と限界
ABIは足首と腕の血圧を同時に測り、その比率から足の血流状態を評価する検査です。通常、ABIが0.9未満であればPADが疑われます。痛みもなく数分で終わる手軽な検査で、スクリーニングとして広く活用されています。
しかし透析患者さんでは血管石灰化が進んでいるため、足首の血管が硬く圧迫しにくくなり、実際にはPADがあるのにABIが正常値や高値を示してしまうことがあります。ABIが1.3を超える場合は石灰化による偽高値の可能性が高く、PADを否定する根拠にはなりません。
TBI(足趾上腕血圧比)やSPPが透析患者さんに有用
ABIの弱点を補う検査として、TBI(足趾上腕血圧比)があります。足の指の血圧を測定する方法で、指の動脈は石灰化の影響を受けにくいため、透析患者さんでもより正確にPADを判定できるとされています。TBIが0.6未満であればPADの存在が強く示唆されます。
SPP(皮膚灌流圧)もまた、透析患者さんの足の血流評価に適した検査です。皮膚の毛細血管レベルの血流を測定するため、石灰化した大きな動脈の影響を受けません。SPPが40mmHg未満の場合は重症の血流障害と判断され、潰瘍の治癒予測にも役立ちます。
| 検査名 | 特徴 | 透析患者さんでの有用性 |
|---|---|---|
| ABI | 足首と腕の血圧比を測定 | 石灰化で偽陰性になりやすい |
| TBI | 足趾の血圧比を測定 | 石灰化の影響を受けにくく信頼度が高い |
| SPP | 皮膚の微小循環を評価 | 重症虚血の診断や創傷治癒の予測に有用 |
画像検査で血管の状態を確認する
血流検査でPADが疑われた場合、CTアンギオグラフィーやMRアンギオグラフィーといった画像検査で血管の狭窄・閉塞部位を詳しく調べます。治療方針を決めるうえで、どの血管がどの程度詰まっているかを視覚的に把握することが大切です。
ただし造影CTでは造影剤を使用するため、残存腎機能がある透析患者さんでは腎機能への影響を考慮する場合があります。MRアンギオグラフィーは造影剤なしでも撮影できることがあり、患者さんの状態に合わせて検査方法を選びます。
エコー(超音波検査)も被ばくや造影剤が不要なため、まず第一段階の画像評価として選択されることが多い方法です。
透析患者さんのPADに対する治療の選択肢
治療は「薬物療法」「血管内治療(カテーテル治療)」「外科的バイパス手術」の3つが柱であり、患者さん一人ひとりの血管の状態や全身の状態に合わせて選択します。
まずは薬物療法と生活習慣の改善から
PADと診断された場合、まず行われるのが抗血小板薬(血液をサラサラにする薬)の投与です。血栓の形成を抑え、血管がさらに詰まるのを防ぎます。スタチン系薬剤(コレステロールを下げる薬)や降圧薬なども動脈硬化の進行を遅らせるために併用されることがあります。
薬物療法と並行して、禁煙・適切な血糖コントロール・血圧管理・脂質管理といった生活習慣の見直しも欠かせません。透析患者さんの場合、リンやカルシウムの管理も血管石灰化の抑制に直結するため、食事療法とリン吸着薬の服用を主治医と相談しながら続けることが重要です。
血管内治療(カテーテル治療)の特徴
カテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、狭くなった部分をバルーンで広げたり、ステントを留置して血流を回復させる治療法です。全身麻酔が不要で体への負担が比較的小さいため、選択されることが多い方法になります。
一方で、透析患者さんの血管は石灰化が強いためバルーンで十分に拡張しにくい場合があり、再狭窄のリスクも高い傾向にあります。近年では薬剤コーティングバルーンやアテレクトミー(石灰化した病変を削り取る手技)など、石灰化に対応した新しい手技も取り入れられています。
外科的バイパス手術が検討されるケース
カテーテル治療が難しい広範囲の閉塞や、長い区間にわたる狭窄がある場合には、バイパス手術が検討されます。患者さん自身の静脈や人工血管を用いて詰まった血管を迂回し、足先まで血液を届けるルートを作る手術です。
自家静脈が使えるかどうか、手術に耐えうる全身状態かどうかが判断のポイントになります。透析患者さんは心臓や脳の血管にも動脈硬化を抱えていることが多く、周術期のリスク管理が非常に大切です。
| 治療法 | 長所 | 注意点 |
|---|---|---|
| 薬物療法 | 体への負担が少ない。全身の動脈硬化進行を抑制 | 重度の血流障害には単独で十分な効果が得られにくい |
| 血管内治療 | 低侵襲で入院期間が短い | 石灰化が強い血管では拡張が難しく再狭窄率が高い |
| バイパス手術 | 広範囲の閉塞にも対応でき、長期開存が期待しやすい | 全身状態のリスク評価が必要で手術侵襲が大きい |
足を守るためのフットケアと透析中にできる日常の予防
毎日の足の観察と丁寧なケアを続けることが、PADによる重大な合併症を防ぐうえで大きな力を発揮します。小さな傷や変化を見逃さない習慣づくりが、足を守る確実な手段です。
毎日の足チェックで変化を早く見つける
足の裏・指の間・爪の周りを毎日観察する習慣をつけてください。色の変化(赤みや白さ、紫がかった部分)、皮膚のひび割れ、水虫、小さな傷やタコ・ウオノメなど、些細な変化も見落とさないことが大切です。
糖尿病の神経障害があると足の感覚が鈍くなっているため、目で見て確認する必要があります。自分で足の裏が見えにくい場合は、手鏡を使ったり、ご家族に手伝ってもらうのも一つの方法でしょう。
正しい足の洗い方と保湿のポイント
足はぬるめのお湯(38〜40℃程度)で毎日やさしく洗い、指の間もしっかり洗ってから丁寧に水分を拭き取ります。熱いお湯は感覚が鈍い足にやけどを負わせる危険があるため避けてください。
洗った後は保湿クリームを塗ってひび割れを予防しますが、指の間には塗りすぎないよう注意します。湿った状態が続くと白癬菌(水虫の原因菌)が繁殖しやすくなるためです。爪は切りすぎず、まっすぐに切って角をやすりで整えると、巻き爪や爪周囲の傷を防げます。
靴選びと低温やけどの防止
足に合わない靴は靴ずれやタコの原因になり、PADがある足ではそこから潰瘍に発展するリスクがあります。つま先に余裕があり、足全体を均一に支える靴を選びましょう。新しい靴は少しずつ慣らして履くことも大切です。
冬場にこたつやカイロ、電気毛布で足を温める際は低温やけどに注意してください。血流が低下した足は熱の感覚が鈍くなっているため、気づかないうちにやけどを負い、治りにくい傷を作ってしまうことがあります。温める場合は直接肌に当てず、タオルなどを1枚挟む工夫が必要です。
- 足は毎日ぬるめのお湯で洗い、指の間もしっかり乾かす
- 保湿クリームで皮膚のひび割れを予防する(指の間は控えめに)
- 爪はまっすぐに切り、深爪を避ける
- つま先に余裕のある靴を選び、裸足で歩かない
- こたつやカイロは直接足に当てず、低温やけどを防ぐ
透析患者さんのPADと全身の血管リスクの関係
足のPADは「足だけの問題」ではなく、全身の動脈硬化が進んでいるサインです。PADを持つ透析患者さんは、心筋梗塞や脳卒中のリスクも同時に高まっていることを忘れてはなりません。
PADがあると心血管イベントのリスクが跳ね上がる
PADを合併している透析患者さんは、PADのない方に比べて心血管系の死亡リスクが有意に高いことが、大規模な国際研究でも示されています。足の血管が詰まっているということは、心臓の冠動脈や脳の動脈も同様に動脈硬化が進んでいる可能性が高いためです。
PADの診断をきっかけに、心臓や頸動脈の検査も受けておくと、全身の血管リスクを総合的に把握できます。一つの合併症の発見が、別の重大イベントの予防につながることも少なくありません。
定期的なスクリーニングが早期発見の鍵
透析患者さんのPADは症状なく進行するケースが多いため、定期的なスクリーニング検査の意義は大きいです。ABIやTBIを年に1回程度測定し、足の状態を数値として記録しておくことで、悪化の兆候を早期にとらえることができます。
透析室での足の観察も有効です。透析のたびに看護師やスタッフが足の色・温度・脈拍をチェックする体制が整っている施設も増えています。患者さん自身も「最近足が冷たい」「歩くと疲れやすい」といった変化を積極的に伝えるようにしましょう。
切断を防ぐために多職種チームでの連携が必要
PADが進行して重症下肢虚血に至った場合でも、血管外科医・循環器内科医・腎臓内科医・形成外科医・看護師・理学療法士など複数の専門職が連携してケアにあたることで、足の切断を回避できる可能性が高まります。
創傷のケア、血行再建、感染管理、栄養管理などを並行して行う多職種アプローチは、透析患者さんの足を守るうえで大きな力になります。主治医に相談しながら、フットケア外来や血管外科との連携体制がある医療機関を活用することをお勧めします。
| 連携する専門職 | 主な担当領域 |
|---|---|
| 血管外科医 | 血行再建(カテーテル治療・バイパス手術)の実施と術後管理 |
| 腎臓内科医 | 透析管理、リン・カルシウム代謝の調整、全身管理 |
| 看護師・フットケアスタッフ | 足の観察、創傷処置、患者教育、日常ケアの指導 |
| 理学療法士 | 運動療法の指導、歩行能力の維持・回復支援 |
透析患者さんが主治医に確認しておきたいPADの疑問
PADの治療や管理について不安に思うことがあれば、遠慮せず主治医や透析スタッフに質問することが大切です。疑問を解消しておくことで、治療やフットケアに前向きに取り組みやすくなります。
主治医への相談で押さえたいポイント
まず確認したいのは、「自分のABIやTBIの数値はどうか」「足の血流状態は定期的にチェックしてもらえるか」という点です。検査の結果を理解し、自分の足の状態を把握しておくことが主体的なケアの第一歩になります。
治療が必要な段階かどうか、薬の調整や血管内治療の適応があるかどうかについても、聞いておきましょう。足に小さな傷や色の変化を見つけたときに、どこに連絡すればよいか、緊急性の判断基準は何かを事前に確認しておくと、いざというときに慌てずに済みます。
透析施設でのフットケア体制を確認する
施設によっては、透析中に定期的な足の観察やフットケアを実施しているところもあります。通っている透析施設にフットケアのプログラムがあるか、また皮膚科や血管外科への紹介体制が整っているかを確認しておくと安心です。
フットケア外来を併設している施設であれば、爪切りやタコの処置、靴の相談なども専門的に受けられます。こうしたサポートを上手に活用しながら、足のトラブルを未然に防いでいきましょう。
日常生活で気をつけるべき生活習慣
禁煙はPADの進行を防ぐうえで、薬以上に効果が大きいとされています。喫煙を続けている方は、禁煙外来の利用も含めて主治医と相談してみてください。
適度な運動も血流改善に役立ちます。主治医の許可のもと、無理のない範囲でウォーキングなどの有酸素運動を取り入れると、側副血行路(そくふくけっこうろ)と呼ばれる迂回路の血管が発達し、足への血流が改善する場合があります。
- 自分のABI・TBIの数値を把握し、定期的な再検査を依頼する
- 足に傷や変色を見つけた際の連絡先と緊急時の判断基準を確認する
- 通院先のフットケア体制や専門外来への紹介ルートを把握する
- 禁煙と適度な運動について主治医と具体的な計画を立てる
よくある質問
- 透析中のPADの検査としてABIだけでは不十分なのはなぜですか?
-
ABIは足首と腕の血圧の比で足の血流を評価する簡便な検査ですが、透析患者さんの多くに見られる血管の石灰化が問題です。石灰化で血管壁が硬くなると、カフで圧迫しても血管がつぶれにくくなるため、PADがあるのにABIが正常値や高値を示してしまうことがあります。
そのため、透析患者さんでは足の指の血圧を測るTBIや、皮膚の微小循環を調べるSPPといった検査を組み合わせることが望ましいです。
- PAD(末梢動脈疾患)があると透析患者さんは必ず足を切断することになりますか?
-
PADと診断されたからといって、すべての方が足の切断に至るわけではありません。早期に発見し、薬物療法や血管内治療、必要に応じたバイパス手術などの適切な治療を行うことで、多くの場合は足を温存できます。
日常的なフットケアを徹底し、小さな傷や感染を早い段階で治療することも切断のリスクを下げる大きな要因です。
- 透析患者さんが自宅でできるPADの予防策にはどのようなものがありますか?
-
まず大切なのは毎日の足の観察です。足の色や温度、傷の有無、爪や皮膚の状態を自分の目で確認する習慣をつけてください。ぬるめのお湯で足を清潔に保ち、保湿クリームで皮膚の乾燥やひび割れを防ぐことも基本的なケアになります。
喫煙している方は禁煙が非常に効果的です。また、主治医の許可のもとでウォーキングなどの軽い運動を継続すると、足の血流改善に役立つ場合があります。足に合った靴を履くこと、低温やけどに注意することも忘れないようにしましょう。
- PAD(末梢動脈疾患)のカテーテル治療は透析患者さんにも安全に行えますか?
-
カテーテル治療は全身麻酔が不要で体への負担が比較的小さいため、合併症を抱えやすい透析患者さんにも行われることの多い治療法です。バルーンで狭くなった血管を広げたり、ステントを留置して血流を回復させる手技が一般的に用いられます。
ただし、透析患者さんの血管は石灰化が強いため、治療の難易度が高くなる場合や再狭窄のリスクが一般の方よりも高い場合があります。
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