腎臓の機能が低下した際に、その働きを代行する治療法が人工透析です。これから透析治療を始める方や、ご家族にとっては、「週に何回、どのくらいの時間が必要なのだろう」という疑問や不安が大きいのではないでしょうか。
この記事では、人工透析、特に多くの方が行う血液透析の治療頻度と時間の目安について、基本的な考え方から、なぜその頻度が必要なのかという理由まで、分かりやすく解説します。
まずは基本から 人工透析とは何か
人工透析について理解を深めるために、まずは腎臓の働きと、なぜ透析治療が必要になるのかについて知ることから始めましょう。
腎臓の働きと透析の役割
腎臓は、背中側の腰の少し上あたりに左右一つずつある、握りこぶしほどの大きさの臓器です。腎臓には、生命を維持するためにとても重要な役割があります。
血液をろ過して体内の老廃物や余分な水分を尿として排泄する働きが最もよく知られていますが、それ以外にも多彩な機能を担っています。
腎臓の主な機能
- 老廃物の排泄
- 水分量・電解質の調整
- 血液の酸性・アルカリ性の調整
- 血圧の調整
- 赤血球を作るホルモンの分泌
- ビタミンDの活性化
しかし、腎臓病などが原因で腎臓の機能が正常の10%以下まで低下した状態(末期腎不全)になると、これらの働きが十分に行えなくなります。
その結果、体に老廃物や毒素が溜まったり、余分な水分によって心臓に負担がかかったりして、尿毒症という命に関わる状態になります。この失われた腎臓の機能を機械的に補う治療が、人工透析です。
血液透析(HD)と腹膜透析(PD)の違い
人工透析には、大きく分けて「血液透析」と「腹膜透析」の2種類があります。どちらの治療法を選択するかは、医学的な観点だけでなく、患者さんのライフスタイルや価値観も考慮して、医師と相談しながら決定します。
日本国内では、透析患者さんの9割以上が血液透析を選択しています。
血液透析と腹膜透析の主な相違点
項目 | 血液透析(HD) | 腹膜透析(PD) |
---|---|---|
治療場所 | 病院やクリニックなどの医療機関 | 主に自宅(通院は月1〜2回程度) |
治療方法 | ダイアライザ(人工腎臓)で血液を浄化 | 自分のお腹の腹膜を利用して血液を浄化 |
治療頻度 | 週2〜3回が標準 | 毎日(1日数回のバッグ交換または夜間) |
透析治療が必要になるタイミング
腎機能が低下しても、すぐには自覚症状が現れないことが多くあります。
しかし、機能低下が進行すると、だるさ、むくみ、食欲不振、吐き気などの尿毒症の症状が出始めます。医師は、血液検査や尿検査の結果、そして患者さんの自覚症状などを総合的に判断して、透析治療を開始する時期を決定します。
一般的には、腎機能の指標であるeGFR(推算糸球体ろ過量)が15mL/min/1.73m²未満になると、透析の準備を始め、症状や検査値を見ながら適切な時期に治療を開始します。
人工透析(血液透析)の標準的な頻度と時間
血液透析の治療頻度や時間は、治療効果と患者さんの生活の質(QOL)のバランスを考えて設定します。ここでは、最も一般的である血液透析の標準的なスケジュールについて解説します。
なぜ週3回の治療が基本なのか
日本の多くの施設では、「週3回、1回4時間」が血液透析の標準的な治療として広く採用されています。健康な腎臓は24時間365日、休むことなく働いていますが、透析治療は限られた時間でその機能を補わなければなりません。
体内に溜まる老廃物や余分な水分を、体に負担をかけすぎずに効率良く除去するためには、週3回の治療頻度が現在の医療水準において適切であると考えられています。
この頻度であれば、次の透析までの間(中1日または中2日)に体調が大きく崩れることを防ぎ、安定した状態を維持しやすくなります。
1回あたりの治療時間の目安(4〜5時間)
1回あたりの治療時間も、老廃物を十分に除去するために重要です。治療時間が短いと、体から十分に毒素を取り除けず、長期的には合併症のリスクが高まる可能性があります。
特に、分子量が大きい老廃物は、時間をかけてゆっくりとしか除去できません。そのため、1回あたり4時間から5時間の治療時間を確保することが、生命予後を改善する上で大切であると多くの研究で示されています。
治療時間と頻度が体に与える影響
透析治療の時間と頻度は、患者さんの体調や予後に直接関わります。十分な透析が行われることで、貧血の改善、血圧の安定、食欲の増進などが期待できます。
逆に透析量が不足すると、疲労感や倦怠感、かゆみ、食欲不振といった症状が現れやすくなります。また、心臓への負担が増加し、心不全などの重篤な合併症を引き起こす危険性も高まります。
したがって、医師が提案する治療時間と頻度を守ることが、元気に長生きするための鍵となります。
標準的な週3回透析の通院スケジュール例
パターン | 透析日 | 休息日 |
---|---|---|
月・水・金 | 月曜日、水曜日、金曜日 | 火曜日、木曜日、土曜日、日曜日 |
火・木・土 | 火曜日、木曜日、土曜日 | 月曜日、水曜日、金曜日、日曜日 |
多くの場合、上記のような2つのパターンのどちらかで通院します。透析のない日は休息日となりますが、週末は2日間連続で透析がないため(中2日)、水分や食事の管理が特に重要になります。
透析の頻度や時間を決定する要因
標準的な治療は「週3回、1回4時間」ですが、これはあくまで基本です。実際には、患者さん一人ひとりの状態に合わせて、治療の頻度や時間が個別に調整されます。ここでは、その決定に影響を与える主な要因を解説します。
残存腎機能(尿量)の評価
透析を導入した後も、ご自身の腎臓の機能が完全になくなるわけではありません。尿が一定量出ている場合、その分だけ老廃物や水分を自力で排泄できています。この残っている腎臓の働きを「残存腎機能」と呼びます。
残存腎機能が比較的保たれている導入初期には、透析の頻度を週2回から始めることもあります。しかし、時間とともに残存腎機能は徐々に低下していくため、多くの場合は週3回の透析が必要になります。
定期的な蓄尿検査などで尿量を評価し、透析条件を適宜見直します。
体格(体重や筋肉量)による違い
体格も透析量を決める重要な要素です。体が大きい人や筋肉量が多い人は、体内で作られる老廃物の量も多くなる傾向があります。そのため、標準的な体格の人と同じ治療時間では、十分に老廃物を除去できない場合があります。
このような場合は、1回あたりの治療時間を4時間から5時間に延長したり、より性能の高いダイアライザ(血液を浄化するフィルター)を使用したりして、透析量を確保する必要があります。
体格と必要な透析時間の一般的な傾向
体格 | 老廃物産生量 | 推奨される治療時間の傾向 |
---|---|---|
小柄・痩せ型 | 少ない | 標準的な時間(4時間程度) |
大柄・筋肉質 | 多い | 長めの時間(5時間以上) |
食事管理(水分・塩分・たんぱく質など)の状況
透析治療と食事管理は車の両輪のような関係です。特に、透析のない日の水分や塩分、たんぱく質、リン、カリウムの摂取量が、次の透析時の体調に大きく影響します。
食事管理が良好で、透析間の体重増加が少なく、血液検査のデータが安定している場合は、現在の透析条件が適切であると判断できます。
逆に、管理が難しい場合は、食事指導と並行して、透析時間を延長するなど治療内容の強化を検討することもあります。
患者さんのライフスタイルと治療の両立
仕事や家庭の事情など、患者さん一人ひとりのライフスタイルも、治療計画を立てる上で大切な要素です。例えば、日中の仕事を持つ方のために、夜間に透析を行う「夜間透析(オーバーナイト透析)」を実施している施設もあります。
医療者は、医学的な必要性を第一に考えつつも、患者さんが可能な限り自分らしい生活を続けられるように、治療の選択肢を提示し、共に最善の方法を考えていきます。
標準とは異なる透析頻度の選択肢
「週3回、1回4時間」という標準的な治療法以外にも、患者さんの状態や希望に応じて、いくつかの選択肢があります。
これらの治療法は、より多くの老廃物を除去できるなどの利点がありますが、実施できる施設が限られている場合もあります。
長時間透析(オーバーナイト透析など)
1回の透析時間を6時間以上に延長する治療法です。
特に、睡眠時間を利用して夜間に行う「オーバーナイト透析」が代表的です。時間をかけてゆっくりと除水や老廃物の除去を行うため、血圧の低下などの副作用が起こりにくく、体への負担が少ないという利点があります。
また、十分な透析量が得られるため、食事制限が比較的緩やかになったり、合併症のリスクが低下したりすることも報告されています。
標準透析と長時間透析の比較
項目 | 標準透析(週3回・4時間) | 長時間透析(週3回・6時間以上) |
---|---|---|
老廃物除去効率 | 標準的 | 高い(特に中〜大分子量物質) |
体への負担 | 比較的あり | 少ない(血圧安定) |
食事制限 | 比較的厳しい | 比較的緩やかになる傾向 |
連日透析(ショートアワーデイリー透析)
週に5〜6回、1回あたりの治療時間を2〜3時間程度と短くして、ほぼ毎日透析を行う方法です。健康な腎臓の働きに、より近い状態を再現できる治療法といえます。
透析間の体重増加が少なく、血圧も安定しやすいため、心臓への負担を大幅に軽減できます。生活の自由度が高まるという利点もありますが、連日の通院が必要になることや、シャントへの穿刺回数が増えるといった点を考慮する必要があります。
在宅血液透析(HHD)という選択
訓練を受けた上で、自宅に透析装置を設置し、患者さん自身や家族の介助によって血液透析を行う方法です。通院の負担が軽減され、自分の都合の良い時間に治療を行えるため、社会復帰しやすいという大きな利点があります。
また、連日透析や長時間透析など、施設での治療よりも柔軟に透析スケジュールを組むことが可能です。ただし、自己管理の徹底、緊急時の対応、介助者の協力などが求められます。
これらの治療法を選択する場合の条件
長時間透析や連日透析、在宅血液透析は、すべての患者さんが選択できるわけではありません。これらの治療法を行うには、まず患者さん自身が治療の意義をよく理解し、意欲を持っていることが大前提となります。
その上で、医学的にその治療法が適しているか、また、実施可能な施設であるか、在宅の場合は家庭環境が整っているかなど、様々な条件をクリアする必要があります。
興味がある場合は、まずは主治医や医療スタッフに相談してみることが重要です。
透析治療中の生活で注意すべきこと
透析治療を安全かつ効果的に続けるためには、日常生活での自己管理がとても大切になります。特に食事とシャントの管理は、治療の根幹をなす重要な要素です。
水分・塩分管理の重要性
透析患者さんは尿量が少ない、あるいは全く出ないため、飲んだ水分が体内に溜まりやすくなります。水分が溜まりすぎると、体重が増加し、むくみや高血圧、心不全の原因になります。これを防ぐため、水分摂取量を制限する必要があります。
塩分を摂りすぎると喉が渇き、水分を多く摂ってしまうため、塩分管理は水分管理と一体です。次の透析までの体重増加量を、ドライウェイト(透析後の目標体重)の3〜5%以内に抑えることが一般的な目標です。
水分・塩分摂取の目安
項目 | 一般的な目安 | 管理のポイント |
---|---|---|
水分 | 前日の尿量 + 500mL程度 | 氷をなめる、うがいをするなどで喉の渇きを潤す |
塩分 | 1日6g未満 | だしや香辛料を活用し、加工食品を避ける |
食事療法(リン・カリウムの制限)
リンとカリウムも、腎機能が低下すると体内に溜まりやすくなるミネラルです。リンが高い状態が続くと、骨がもろくなったり、血管の石灰化を進めて動脈硬化を引き起こしたりします。
カリウムが高くなりすぎると、不整脈や心停止など命に関わる状態を招くことがあります。これらのミネラルは多くの食品に含まれるため、含有量の多い食品を把握し、摂取を控える工夫が必要です。
リン・カリウムを多く含む食品の例
栄養素 | 多く含む食品の例 |
---|---|
リン | 乳製品、レバー、魚卵、加工食品、ナッツ類 |
カリウム | 生の果物(バナナ、メロン)、芋類、豆類、海藻類 |
調理法(茹でこぼしや水にさらすなど)によって、カリウムを減らすこともできます。管理栄養士から具体的な食事指導を受けることが、効果的な食事療法につながります。
シャントの自己管理
血液透析を行うには、1分間に約200mLもの血液を体外へ取り出し、浄化した後に体内に戻す必要があります。そのための血液の出入り口となるのが「シャント」です。多くは、利き腕と反対側の腕の動脈と静脈を手術でつなぎ合わせて作ります。
シャントは透析治療の生命線ともいえるもので、日頃から大切に管理することが重要です。
シャント管理のポイント
- 毎日、シャントの音(スリル)や振動(ザーザーという血流)を確認する
- シャント側の腕で重い物を持ったり、腕枕をしたりしない
- シャント側の腕の血圧測定や採血を避ける
- シャント部分を清潔に保つ
シャントに異常(音が弱い、赤み、腫れ、痛みなど)を感じた場合は、すぐに医療機関に連絡してください。
適度な運動と体調管理
透析患者さんは筋力が低下しやすく、体力が落ちがちです。しかし、無理のない範囲で運動を続けることは、筋力維持、血圧の安定、ストレス解消など多くの利点をもたらします。
ウォーキングやストレッチなど、医師に相談しながら自分に合った運動を取り入れましょう。また、日々の体温や血圧、体重を記録し、体調の変化に気を配ることも、安定した透析生活を送る上で大切です。
透析頻度と予後の関係性
透析の頻度や時間は、なぜそれほど厳密に考える必要があるのでしょうか。それは、透析の量が患者さんの長期的な健康状態、すなわち「予後」に深く関わっているからです。
十分な透析量(クリアランス)の確保
透析治療によって、どれだけ老廃物が除去できたかを示す指標を「透析量(クリアランス)」といいます。透析量は、治療時間、血液流量、ダイアライザの性能などによって決まります。
日本の透析医学会では、生命予後を良好に保つために必要な透析量の目標値を定めており、医療機関では定期的に血液検査を行って、一人ひとりの患者さんが目標値を達成できているかを確認しています。
十分な透析量を確保することが、合併症を予防し、元気に長生きするための基本となります。
透析不足が招く合併症のリスク
もし透析量が不足した状態が続くと、体はどうなるでしょうか。まず、尿毒症症状(倦怠感、食欲不振、かゆみなど)が悪化し、生活の質が著しく低下します。
さらに、長期的には心不全や脳卒中、心筋梗塞といった心血管系の病気のリスクが高まります。また、骨や関節の障害、栄養障害、感染症など、様々な合併症を引き起こしやすくなります。
これらは生命に関わる深刻な問題につながるため、透析不足は絶対に避けなければなりません。
透析不足で考えられるサイン
分類 | 具体的なサインや症状 |
---|---|
自覚症状 | だるい、食欲がない、吐き気がする、かゆみが強い、よく眠れない |
身体所見 | むくみが取れない、血圧が高い、貧血が改善しない |
検査データ | BUN(尿素窒素)、クレアチニン、リン、カリウムなどの値が高い |
生命予後と透析条件の関連研究
これまで世界中の多くの研究で、透析時間や頻度と生命予後の関係が調査されてきました。その結果、透析時間を長く確保することや、透析頻度を増やすことが、死亡リスクを低下させ、生存率を向上させることが一貫して示されています。
例えば、1回の透析時間を4時間確保している患者さんと、それより短い時間の患者さんとを比較すると、4時間以上の透析を受けているグループの方が長生きするというデータがあります。
これらの科学的根拠に基づき、現在の標準的な透析条件が推奨されています。
よくある質問(Q&A)
最後に、透析の頻度や時間に関して、患者さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- 透析を休むことはできますか
-
自己判断で透析を休むことは、絶対にしないでください。1回でも透析を休むと、体内に水分や老廃物が急激に溜まり、心不全や高カリウム血症など、命に関わる危険な状態に陥る可能性があります。
急な体調不良ややむを得ない事情で通院が困難な場合は、必ず事前にかかりつけの透析施設に連絡し、指示を仰いでください。場合によっては、治療日や時間を変更するなどの対応を検討します。
- 旅行や出張は可能ですか
-
はい、可能です。透析を受けていても、旅行や出張を諦める必要はありません。
事前に、滞在先の近くで透析治療を受けられる施設を探し、「臨時透析(ゲスト透析)」を予約することで、旅先でも治療を継続できます。臨時透析を依頼する際は、かかりつけの施設からの紹介状や検査データなどが必要になります。
計画を立てる際は、早めに主治医や医療スタッフに相談しましょう。
臨時透析の手配で一般的に必要なもの
- かかりつけ施設からの紹介状(診療情報提供書)
- 最近の検査データ
- 透析条件の記録
- 健康保険証、特定疾病療養受療証など
- 透析の時間を短くすることはできますか
-
「早く帰りたい」という気持ちから、治療時間を短くしたいと希望する方もいます。しかし、前述の通り、治療時間は患者さんの生命予後を左右する非常に重要な要素です。
自己判断で短縮することは、将来的な合併症のリスクを高めることにつながります。もし、治療時間が長く感じる理由(痛み、血圧低下、退屈など)があれば、それを正直に医療スタッフに伝えてみてください。
苦痛を和らげる工夫をしたり、治療の重要性を改めて話し合ったりすることで、納得して治療を受けられるよう一緒に考えていきます。
- 透析治療はいつまで続きますか
-
一度失われた腎臓の機能が自然に回復することは、残念ながらほとんどありません。そのため、人工透析は、腎臓移植を受けない限り、生涯にわたって継続する必要がある治療です。
治療がずっと続くと聞くと、気持ちが沈んでしまうかもしれません。しかし、適切な透析治療と自己管理を続けることで、多くの方が元気に社会生活を送り、趣味や旅行を楽しんでいます。
治療は生活の一部と捉え、前向きに付き合っていくことが大切です。医療スタッフは、患者さんが自分らしい人生を送れるよう、全力でサポートします。
以上
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