透析治療を受けている方にとって、定期的に行う血液検査はご自身の体調を管理し、より良い透析生活を送るための大切な道しるべです。
検査結果の数値を見て、不安に感じたり、意味がよく分からなかったりすることもあるかもしれません。
この記事では、透析治療における血液検査の主な項目と、その数値が何を示しているのか、そして日常生活でどのように活かしていけば良いのかを、分かりやすく解説します。
なぜ透析患者さんは定期的な血液検査が必要なのか
透析治療を受けている方にとって、血液検査は治療が順調に進んでいるかを確認し、今後の治療方針を決める上で非常に重要な役割を果たします。
健康な人の腎臓が24時間休みなく働いているのに対し、透析治療は限られた時間でその働きを補うものです。そのため、体の状態は常に変化しており、その変化を客観的な数値で捉える血液検査が定期的に必要となります。
腎臓の働きの代わりを評価するため
透析の最も大きな目的は、腎臓の代わりに血液中の老廃物や余分な水分を取り除くことです。血液検査を行うことで、透析によって老廃物がどのくらい除去できているか(透析効率)を評価します。
この評価は、現在の透析時間やダイアライザ(人工腎臓)の種類が、ご自身の体にとって適切であるかを判断する材料となります。十分な透析が行えていないと、体内に毒素が溜まり、様々な合併症の原因となる可能性があります。
体の状態を正確に把握するため
血液は、体内の状態を映し出す鏡のようなものです。血液検査のデータは、貧血の有無、栄養状態、電解質(ミネラル)のバランスなど、全身の健康状態に関する多くの情報を提供してくれます。
例えば、食事の内容がリンやカリウムの数値に直接反映されたり、水分の摂取量が体重だけでなくナトリウムの数値に影響したりします。
これらの数値をみることで、目に見えない体の中の変化を捉え、日々の生活習慣を見直すきっかけを得ることができます。
合併症の早期発見と予防のため
透析治療が長期にわたると、骨や血管に関連する合併症(二次性副甲状腺機能亢進症や動脈硬化など)のリスクが高まることがあります。
血液検査でカルシウム、リン、副甲状腺ホルモンなどの数値を定期的にチェックすることは、これらの合併症の兆候を早期に発見し、重症化する前に対策を講じるためにとても大切です。
早期発見と適切な管理が、長期的な健康維持につながります。
治療方針を決定する重要な指標として
血液検査の結果は、医師や医療スタッフが今後の治療方針を決定するための、客観的で重要な情報源です。検査結果に基づいて、透析の条件を変更したり、食事指導の内容を調整したり、新しい薬の開始や中止を検討したりします。
患者さん一人ひとりの状態に合わせた、より質の高い医療を提供するために、定期的な血液検査による状態の把握が欠かせません。
血液検査のタイミングと基本的な流れ
透析治療における血液検査は、通常、月に1〜2回、定期的に行います。ここでは、採血の一般的なタイミングや、検査を受ける上での注意点について解説します。
採血はいつ行うのか
多くの場合、採血は透析を開始する前に行います。これは、透析前の血液が、体内に老廃物や余分な水分が最も溜まっている状態を反映しているためです。この透析前のデータを見ることで、普段の食事や水分管理の状況を評価できます。
また、透析効率を評価するため、透析終了直後に採血を行うこともあります。透析前後で数値を比較することで、その日の透析でどれだけ老廃物を除去できたかが分かります。
検査前の食事や水分に関する注意点
基本的に、透析前の採血では、いつも通りの食事や生活をして臨むことが大切です。検査があるからといって、前日の食事を極端に制限したり、水分を我慢したりすると、普段の体の状態を正確に反映したデータが得られなくなってしまいます。
ただし、中性脂肪など一部の項目では食事の影響を受けるため、検査によっては特別な指示がある場合もあります。不明な点があれば、医師やスタッフに確認しましょう。
検査結果はいつ、どのように伝えられるか
検査結果が出るまでの時間は、検査項目や施設によって異なりますが、多くの場合は次回の透析時か、その次の透析時に結果が分かります。
結果は、検査結果が記載された用紙を見ながら、医師や看護師、臨床工学技士から説明を受けるのが一般的です。
結果を聞く際は、ただ数値を見るだけでなく、前回からの変化や、どの数値に注意すべきか、今後の生活で気をつけることなどを積極的に質問し、ご自身の状態への理解を深めることが重要です。
【重要項目】透析効率と毒素の蓄積を見る指標
ここでは、透析が十分に行われているか、体内に尿毒素(老廃物)が溜まりすぎていないかを評価するための重要な検査項目について解説します。
BUN(尿素窒素)の見方と管理目標
BUNは、たんぱく質が体内で利用された後にできる老廃物です。腎臓の機能が低下すると、尿中に排泄できずに血液中に溜まってきます。そのため、BUNは尿毒素の蓄積具合を示す代表的な指標となります。
透析前のBUNの数値が高い場合は、たんぱく質の摂りすぎや、透析による除去が不十分である可能性を示唆します。一方で、低すぎる場合は、食事量が足りていない栄養不足の状態かもしれません。
BUNとクレアチニンの管理目標値(透析前)
検査項目 | 管理目標の目安 | ワンポイント |
---|---|---|
BUN(尿素窒素) | 80~100 mg/dL 未満 | 食事のたんぱく質量や透析効率を反映します。 |
Cre(クレアチニン) | 筋肉量に依存 | 筋肉量が多いと高値、少ないと低値になります。 |
Cre(クレアチニン)の数値が示すこと
クレアチニンは、筋肉を動かすためのエネルギー源として使われるクレアチンという物質の老廃物です。
これもBUNと同様に、腎臓から排泄されます。クレアチニンの値は筋肉量に比例するため、同じ透析患者さんでも、体格が良く筋肉質な方と、小柄で筋肉量が少ない方とでは基準となる数値が異なります。
そのため、他の人との比較よりも、ご自身のこれまでの数値の推移を見ることが大切です。急激な低下は、筋肉量が減っているサインかもしれません。
URR(尿素除去率)とKt/V(ケーティーブイ)とは
これらは、透析によってどれだけ効率よく尿素(BUN)が除去されたかを示す、透析効率の指標です。 URRは、透析前後のBUNの値を基に計算し、パーセント(%)で表します。数値が高いほど、透析効率が良いことを意味します。
Kt/Vは、透析量(ダイアライザの性能 K × 透析時間 t)を、患者さんの体液量(V)で割った値です。こちらも数値が高いほど、十分な透析が行われていると判断します。
これらの指標は、現在の透析条件が適切かどうかを判断するために非常に重要です。
透析効率の目標値
指標 | 目標値 | 意味 |
---|---|---|
URR(尿素除去率) | 65% 以上 | 透析でBUNが何%除去できたかを示します。 |
Kt/V | 1.2 以上 | 患者さんの体格を考慮した透析量を示します。 |
【重要項目】電解質(ミネラル)バランスの管理
腎臓は体内の水分量や電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)のバランスを調整する重要な働きを担っています。透析治療では、この電解質バランスを適切に保つことが、体調管理や合併症予防の鍵となります。
Na(ナトリウム)と水分管理の関係
ナトリウムは、主に食塩として摂取され、体内の水分量を調節する役割があります。ナトリウムを摂りすぎると、喉が渇いて水分を多く摂ってしまい、結果として体内の水分量が増加します。
透析間の体重増加が多い場合、血圧の上昇や心臓への負担増につながります。ナトリウムの数値をコントロールするには、日々の塩分管理が基本です。
主な電解質の管理目標値(透析前)
検査項目 | 管理目標の目安 | 関連する食事・生活習慣 |
---|---|---|
Na(ナトリウム) | 正常範囲内 | 塩分摂取量、水分管理 |
K(カリウム) | 3.5~5.5 mEq/L | 生野菜、果物、いも類などの摂取量 |
K(カリウム)の高値・低値が引き起こすリスク
カリウムは、筋肉や神経の働きに深く関わるミネラルです。腎機能が低下するとカリウムが排泄されにくくなり、血液中の濃度が高くなる「高カリウム血症」をきたしやすくなります。
カリウム値が高くなりすぎると、不整脈や、場合によっては心停止といった命に関わる状態を引き起こす危険性があります。そのため、カリウムを多く含む食品(生野菜、果物、いも類など)の摂取には注意が必要です。
高カリウム血症で見られる症状
- 手足のしびれ
- 脱力感
- 吐き気
- 不整脈(脈の乱れ)
Ca(カルシウム)とP(リン)のバランスの重要性
カルシウムとリンは、骨の健康を維持するために重要なミネラルです。この二つは、血液中でシーソーのようにバランスを取り合っています。腎機能が低下すると、リンが排泄されにくくなり、血液中のリン濃度が上昇します。
すると、体の防御反応として血液中のカルシウム濃度が低下し、それを補うために骨からカルシウムが溶け出してしまいます。この状態が続くと、骨がもろくなったり、血管に石灰化(カルシウムが沈着)が起きたりする原因となります。
Ca(カルシウム)とP(リン)の管理目標値
検査項目 | 管理目標の目安 | ワンポイント |
---|---|---|
Ca(カルシウム) | 8.4~10.0 mg/dL | リンや副甲状腺ホルモンと連携して変動します。 |
P(リン) | 3.5~6.0 mg/dL | 食事管理とリン吸着薬の内服が重要です。 |
【重要項目】貧血と栄養状態のチェック
透析患者さんは、腎臓からのホルモン(エリスロポエチン)の分泌が減ることや、食事制限、透析回路での出血など、様々な原因で貧血になりやすい傾向があります。
また、適切な栄養状態を保つことも、体力を維持し、治療を乗り切る上でとても大切です。
Hb(ヘモグロビン)と貧血の管理
ヘモグロビンは赤血球に含まれるたんぱく質で、全身に酸素を運ぶ役割を担っています。このヘモグロビンの値が低い状態が貧血です。貧血になると、動悸、息切れ、めまい、倦怠感などの症状が現れ、生活の質(QOL)が低下します。
貧血の治療には、不足しているエリスロポエチンを補う注射薬(ESA製剤)や、鉄剤が用いられます。
貧血関連の管理目標値
検査項目 | 管理目標の目安 | 意味 |
---|---|---|
Hb(ヘモグロビン) | 10~12 g/dL | 貧血の指標です。全身への酸素運搬を担います。 |
Ht(ヘマトクリット) | 33~36 % | 血液に占める赤血球の割合を示します。 |
Alb(アルブミン)で知る栄養状態
アルブミンは、肝臓で作られるたんぱく質の一種で、血液中に最も多く含まれます。
体内の栄養状態を反映する指標であり、アルブミンの値が低い場合は、食事からのたんぱく質摂取が不足している、あるいは体内で炎症が起きているなどの可能性が考えられます。
栄養状態が悪いと、感染症にかかりやすくなったり、体力が低下したりします。適切なエネルギーとたんぱく質を摂ることが重要です。
栄養状態の管理目標値
検査項目 | 管理目標の目安 | ワンポイント |
---|---|---|
Alb(アルブミン) | 3.5 g/dL 以上 | 長期的な栄養状態の指標となります。 |
nPCR(たんぱく質異化率) | 0.9~1.2 g/kg/日 | 食事からのたんぱく質摂取量を推定する指標です。 |
Fe(鉄)関連の指標(フェリチンなど)
貧血の管理には、赤血球の材料となる鉄が体内に十分に蓄えられているかも重要です。フェリチン(貯蔵鉄)は、体内にどれだけ鉄が蓄えられているかを示す指標です。フェリチンが不足している場合は、鉄剤の内服や注射によって補充します。
鉄が不足すると、せっかくエリスロポエチンを補充しても、効率よく赤血球を作ることができません。
【重要項目】骨や血管の健康を守る指標
透析治療を安全に長く続けていくためには、骨や血管の合併症を予防することが非常に重要です。特にリンやカルシウム、副甲状腺ホルモンの管理が鍵となります。
P(リン)の管理がなぜ重要か
リンは生命活動に必須のミネラルですが、腎機能が低下すると体外へ排泄しにくくなります。血液中のリン濃度が高い状態が続くと、血管の石灰化を促進し、動脈硬化や心血管系の病気のリスクを高めます。
また、骨がもろくなる原因にもなります。リンはたんぱく質を多く含む食品(肉、魚、卵、乳製品)や加工食品に多く含まれるため、食事管理と、食直後にリン吸着薬を忘れずに飲むことが重要です。
リンを多く含む食品の例
- 乳製品(チーズ、ヨーグルト)
- 魚卵(たらこ、いくら)
- レバー
- 加工食品(ハム、ソーセージ、インスタント食品)
intact-PTH(副甲状腺ホルモン)の役割
副甲状腺ホルモン(PTH)は、血液中のカルシウム濃度を一定に保つ働きをしています。
血液中のリンが高く、カルシウムが低い状態が続くと、副甲状腺はこれを補おうとしてPTHを過剰に分泌するようになります(二次性副甲状腺機能亢進症)。
PTHが過剰に分泌されると、骨からどんどんカルシウムが溶け出して骨が弱くなり、骨折しやすくなります。intact-PTHの値を適切な範囲にコントロールすることが、骨の健康を守る上で大切です。
骨代謝マーカーの管理目標値
検査項目 | 管理目標の目安 | ワンポイント |
---|---|---|
intact-PTH | 60~240 pg/mL | Ca、Pのバランス異常で変動します。 |
ALP | 正常範囲内 | 骨の代謝が活発になると高値になります。 |
ALP(アルカリホスファターゼ)と骨の代謝
ALPは、骨や肝臓などで作られる酵素です。骨の病気があると、骨の細胞が壊れたり、新しく作られたりする(骨代謝)のが活発になり、ALPの値が上昇します。
特に、二次性副甲状腺機能亢進症によって骨の代謝が異常に高まると、ALPも高値を示します。PTHとあわせて見ることで、骨の状態をより詳しく評価することができます。
血液検査の結果を日常生活に活かす方法
血液検査の結果は、ただ眺めるだけでは意味がありません。その数値を理解し、日々の生活に具体的に反映させていくことが、より良い自己管理につながります。
食事療法への反映
検査結果は食事内容を見直す絶好の機会です。例えば、カリウムの値が高ければ、生野菜や果物の量を減らし、野菜は茹でこぼしや水にさらすなどの調理の工夫を意識します。
リンの値が高ければ、乳製品や加工食品を控え、リン吸着薬の飲み忘れがないかを確認します。BUNの値に応じてたんぱく質の量を調整することも大切です。栄養士の指導も参考にしながら、具体的な改善策を考えましょう。
水分・塩分管理の見直し
透析間の体重増加が多い、あるいは血圧が高い状態が続く場合は、まず塩分摂取量を見直すことが基本です。ナトリウムの値も参考にします。
漬物や干物、汁物など塩分の多い食品を控える、香辛料や酸味を上手に利用して薄味に慣れるなどの工夫が求められます。適切な水分・塩分管理は心臓への負担を軽減し、安定した透析治療につながります。
運動や生活習慣の調整
クレアチニンの急激な低下や、アルブミンの低値は、筋肉量の減少や活動量の低下を示唆している場合があります。体力を維持し、筋肉量を保つためには、無理のない範囲での運動習慣が推奨されます。
ウォーキングなどの軽い運動でも、継続することが重要です。また、十分な睡眠や禁煙など、基本的な生活習慣を整えることも、全体的な検査データの改善に良い影響を与えます。
よくある質問(Q&A)
最後に、血液検査に関して患者さんからよく寄せられる質問にお答えします。
- 基準値から外れるとすぐに問題がありますか?
-
血液検査の基準値は、多くの健康な人の平均的な値であり、あくまで「目安」です。透析患者さんの場合、腎臓の働きが低下しているため、いくつかの項目では健常者とは異なる管理目標値が設定されています。
一時的に数値が目標から外れたからといって、すぐに大きな問題になるわけではありません。大切なのは、一時的な変動に一喜一憂するのではなく、長期的な数値の「傾向」や「推移」を見ることです。
担当の医師やスタッフと相談しながら、原因を探り、対策を立てていくことが重要です。
- 検査結果が悪かった場合、どうすれば良いですか?
-
まずは、なぜその数値が悪化したのかを医療スタッフと一緒に考えることが第一歩です。食事の内容、水分の量、薬の飲み忘れ、体調の変化など、思い当たることはありませんか。
原因が分かれば、具体的な対策が見えてきます。決して一人で抱え込まず、医師、看護師、栄養士など、専門家の助言を積極的に求めましょう。チームで協力して問題解決にあたることが、改善への近道です。
- 毎回同じ項目を検査するのですか?
-
BUN、クレアチニン、電解質、貧血関連の項目など、基本的な項目は毎月測定することが多いです。これらは、透析患者さんの全身状態を把握するための基本となるからです。
一方で、intact-PTHやフェリチンなど、比較的ゆっくりと変動する項目については、3ヶ月や半年に1回など、測定頻度が異なる場合があります。
検査項目は、患者さん一人ひとりの状態や治療内容に応じて計画されています。
以上
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