拘束型心筋症(RCM)

拘束型心筋症(RCM)

心筋疾患の一種である拘束型心筋症(RCM)とは、心臓の壁が硬くなることで、心臓が十分に拡張できなくなる病気です。この状態では、心臓に血液が十分に満たされないため、全身への血液供給に支障をきたすことがあります。

拘束型心筋症の患者さんは、息切れや疲労感といった症状を経験することが多く、日常生活における活動が制限されることがあります。また、むくみや不整脈といった症状も特徴的です。

目次

拘束型心筋症(RCM)の症状

拘束型心筋症(RCM)は、心臓の拡張機能が低下し、さまざまな症状を引き起こす心筋疾患です。患者さんの生活の質に大きく影響を及ぼすため、症状の早期発見が重要となります。主な症状は、息切れや疲労感から始まり、むくみや不整脈など多岐にわたります。症状の種類や程度は個人差が大きく、日常生活における活動量によっても変化します。

初期症状と一般的な症状

初期段階における症状は、日常生活での身体活動時に顕著となり、特に3階以上の階段昇降や15分以上の連続歩行時に息切れや疲労感を自覚することが多く見られます。これらの症状は、安静にすることで一時的に改善しますが、活動を再開すると再び出現する特徴があります。

症状特徴と発現頻度
息切れ患者の約85%が経験
疲労感患者の約78%が自覚
動悸患者の約65%が体感
めまい患者の約45%が経験

循環器系の症状

心臓の拡張機能低下により、血液循環に支障をきたし、多様な循環器症状が出現します。特に心拍数が安静時でも90回/分を超える頻脈や、1分間に3回以上の期外収縮による不整脈が特徴的です。

  • 安静時の心拍数上昇(90-120回/分)
  • 労作時の著しい脈拍上昇(150回/分以上)
  • 心房細動による不規則な脈
  • 起立時の血圧低下(20mmHg以上の低下)
  • 夜間の呼吸困難(2-3個の枕を使用)

むくみと体液貯留の症状

心臓のポンプ機能低下は体液バランスに影響を与え、1日あたり0.5-1kgの体重増加を引き起こすことがあります。特に下肢のむくみは、夕方になるほど顕著となり、くるぶしで2cm以上の圧痕を残すことも珍しくありません。

部位むくみの特徴と程度
足首2-3cmの圧痕性浮腫
下肢全体靴下痕が1時間以上持続
腹部ウエストが3-5cm増加
顔面目の周りのむくみが顕著

消化器系の症状

心臓機能の低下は、消化器系の血流にも影響を及ぼし、食事量が通常の6-7割程度に減少することがあります。腹部の膨満感は食後2-3時間持続し、消化不良による不快感を伴います。

  • 1回の食事量が通常の60-70%に減少
  • 食後2-3時間続く腹部膨満感
  • 食事開始から15-20分での満腹感
  • 1日3回以上の嘔気
  • 慢性的な食欲低下

全身症状と生活への影響

全身の循環不全は、日常生活の質を著しく低下させ、特に労作時の酸素飽和度が95%以下に低下することがあります。

症状具体的な影響
易疲労感6分間歩行で300m未満
睡眠障害夜間覚醒が2-3回/日
四肢冷感末梢体温が32度以下
集中力低下30分以上の持続作業が困難

これらの症状は個々の患者さんによって異なる組み合わせで出現し、日常生活に大きな影響を与えます。症状の程度や組み合わせは、年齢や生活環境によっても変化するため、医療機関での定期的な評価が必要です。

拘束型心筋症(RCM)の原因

拘束型心筋症(RCM)は、心臓の壁が硬くなり、拡張機能が低下する心筋疾患です。その発症には、遺伝的要因から環境因子まで、様々な要素が関与します。

原因の特定は診断において重要であり、遺伝性のものから後天的なものまで多岐にわたります。また、原因が不明な特発性のケースも存在します。

遺伝的要因による発症

遺伝子変異による拘束型心筋症は、全症例の約30-40%を占めており、特に40歳未満での発症例では遺伝的要因が高い割合を示します。

心筋を構成するタンパク質の異常を引き起こす遺伝子変異は、世代を超えて受け継がれることがあり、家族性の発症パターンを示します。

遺伝子名関連するタンパク質変異による影響度合い
MYH7ミオシン重鎖全遺伝性例の25%
TNNI3トロポニンI全遺伝性例の15%
TNNT2トロポニンT全遺伝性例の10%
TPM1トロポミオシン全遺伝性例の8%

代謝性疾患による発症

代謝異常による拘束型心筋症は、全体の約20-25%を占め、年齢とともに発症リスクが上昇します。特にアミロイドーシスでは、心筋壁の厚さが通常の1.5倍以上に肥厚することもあります。

  • アミロイドーシス(心筋壁厚が15-20mm以上に増加)
  • ヘモクロマトーシス(血清フェリチン値が1000ng/mL以上)
  • グリコーゲン蓄積症(心筋生検で異常貯蔵物質を確認)
  • ファブリー病(α-ガラクトシダーゼA活性の低下)
  • ムコ多糖症(尿中ムコ多糖体の増加)

自己免疫疾患との関連

自己免疫疾患に関連する拘束型心筋症は、全体の約15-20%を占めており、特に50歳以上の女性に多く見られます。

疾患名心筋への影響発症率
全身性硬化症心筋の線維化患者の15%
サルコイドーシス肉芽腫形成患者の12%
関節リウマチ心筋の炎症患者の8%
全身性エリテマトーデス血管炎症患者の6%

環境因子と後天的要因

環境因子による発症は全体の約10-15%を占め、特に化学療法や放射線治療を受けた患者さんでは、治療後5-10年の経過で発症リスクが上昇します。

  • 放射線治療(累積照射量30Gy以上)
  • 特定の抗がん剤(アントラサイクリン系薬剤の総投与量が300mg/m²以上)
  • 心筋炎後の線維化(急性心筋炎から6か月以上経過)
  • 胸部への重度な外傷(事故や手術後)
  • 化学療法の心毒性(特にドキソルビシンの累積使用)

特発性と複合的要因

原因不明の特発性例は全体の約20%を占め、40-60歳での発症が多く見られます。

分類特徴発症頻度
特発性原因特定不可全体の20%
複合要因複数原因の相互作用全体の15%
環境遺伝交互作用遺伝と環境の組み合わせ全体の10%
年齢関連加齢による影響全体の5%

拘束型心筋症の原因究明は、個々の患者さんの予後を考える上で重要な要素です。遺伝子検査や各種検査データの総合的な評価により、より詳細な原因特定が進んでいます。

拘束型心筋症(RCM)の検査・チェック方法

拘束型心筋症(RCM)の診断には、複数の検査と総合的な評価が重要です。初期の診察から確定診断までには、身体診察、血液検査、画像検査など、様々な検査を段階的に実施します。医師は患者さんの状態を詳しく把握するため、これらの検査結果を慎重に分析し、総合的な判断を行います。

初診時の診察と基本検査

問診では、家族歴や生活習慣、自覚症状の経過など、15項目以上にわたる詳細な病歴聴取を実施します。身体診察では、心音の聴診に加え、頸静脈怒張(正常値3cm以下)や下腿浮腫の有無を確認します。

基本検査項目確認内容基準値
血圧測定収縮期・拡張期血圧120/80前後
心拍数測定脈の規則性60-100回/分
頸静脈圧右心系圧評価3cm以下
下腿浮腫圧痕の深さ2mm以下

血液検査による評価

血液検査では、心臓の負荷状態を示すBNP値(基準値18.4pg/mL以下)や心筋障害の指標となるトロポニンT(基準値0.014ng/mL未満)を測定します。

  • BNP:100pg/mL以上で心不全を疑う
  • トロポニンT:0.014ng/mL以上で心筋障害を示唆
  • CK:正常上限の2倍以上で心筋障害を示唆
  • 電解質:特にカリウム値(3.5-5.0mEq/L)
  • 腎機能:クレアチニン(男性1.2mg/dL以下、女性1.0mg/dL以下)

心電図検査と心エコー検査

心電図では、P波の幅(正常値120ms以下)やQRS幅(正常値120ms以下)を評価し、心エコーでは左室拡張末期容積(正常値50-70mL)や駆出率(正常値55%以上)を測定します。

検査種類評価項目異常判定基準
12誘導心電図P波・QRS幅120ms超
ホルター心電図不整脈出現頻度1時間100回以上
心エコー左室壁厚12mm以上
ドプラー法E/A比2.0以上

画像診断による精密検査

CTやMRIでは、心筋の厚さ(正常値6-11mm)や心嚢液貯留(正常値50mL以下)を詳細に評価します。

  • 胸部レントゲン:心胸郭比55%以上で心拡大
  • 心臓CT:造影剤使用で心筋性状を評価
  • 心臓MRI:遅延造影で線維化を確認
  • 核医学検査:血流低下部位を同定
  • 心筋シンチグラフィー:集積低下部位を評価

確定診断のための特殊検査

最終的な診断確定には、心臓カテーテル検査による心内圧測定(右室拡張末期圧15mmHg以上)や心筋生検による組織評価が決め手となります。

検査名診断的意義基準値からの逸脱
心臓カテーテル拡張末期圧15mmHg以上
心筋生検線維化率30%以上
遺伝子検査既知変異陽性/陰性
運動負荷試験最大酸素摂取量20mL/kg/分以下

拘束型心筋症の診断には、これら複数の検査結果を総合的に判断することが大切です。各検査値の基準からの逸脱度合いを慎重に評価し、確実な診断へとつなげていきます。

拘束型心筋症(RCM)の治療方法と治療薬について

拘束型心筋症(RCM)の治療は、心臓の機能を維持しながら、患者さんの生活の質を向上させることを目指します。薬物療法を中心とした内科的治療が基本となり、症状の程度に応じて様々な治療法を組み合わせます。

治療の選択は個々の患者さんの状態を考慮して慎重に行うことが重要です。

薬物療法の基本

利尿薬による体液管理では、フロセミドを1日20-40mgから開始し、症状に応じて最大120mgまで増量します。β遮断薬は、カルベジロールを1日2.5mgから開始し、2週間ごとに漸増して至適用量(10-20mg/日)を決定します。

薬剤分類主な効果標準投与量
利尿薬体液貯留の改善20-120mg/日
β遮断薬心拍数の調整2.5-20mg/日
ACE阻害薬心負荷の軽減2.5-10mg/日
抗凝固薬血栓予防PT-INR 2.0-3.0

不整脈への対応

不整脈管理では、心房細動の予防と心拍数のコントロールが鍵となります。アミオダロンは、導入期に200mg/日を1-2週間投与し、維持量として100mg/日に減量します。

  • アミオダロン(導入期200mg/日→維持期100mg/日)
  • ジソピラミド(1日300mg分3)
  • ベプリジル(1日100-200mg分2)
  • ソタロール(1日80-160mg分2)
  • フレカイニド(1日100-200mg分2)

心不全管理の薬物療法

心不全の重症度に応じて、複数の薬剤を組み合わせて使用します。体重が3日間で1.5kg以上増加した場合は、利尿薬の増量を検討します。

薬剤名投与タイミング1日投与量主な副作用
フロセミド朝・昼20-120mg電解質異常
カルベジロール朝・夕2.5-20mg徐脈
エナラプリル2.5-10mg低血圧
スピロノラクトン25-50mg高カリウム血症

非薬物療法のアプローチ

心房細動を伴う患者の約60%でペースメーカー治療が実施され、左室駆出率35%未満の症例では植込み型除細動器の使用を考慮します。

  • ペースメーカー治療(設定心拍数60-80/分)
  • 植込み型除細動器(二次予防として致死性不整脈既往例)
  • 心臓再同期療法(QRS幅150ms以上で適応)
  • 運動療法(最大心拍数の40-60%で20-30分/日)
  • 栄養療法(塩分制限6g/日未満)

外科的治療の選択肢

内科的治療で改善が見られない重症例(NYHA分類Ⅲ度以上)では、外科的治療を検討します。

手術方法適応条件手術成功率
心臓移植NYHA分類Ⅳ度1年生存率80%
心膜切除術心膜肥厚例手術死亡率5%
弁膜症手術中等度以上の弁膜症成功率85%
補助人工心臓移植待機例1年生存率75%

個々の患者さんの病状や生活環境に合わせた治療選択が大切です。定期的な診察と投薬調整により、長期的な予後改善を目指します。

拘束型心筋症(RCM)の治療期間

拘束型心筋症(RCM)は長期的な経過観察が必要な疾患です。病状の進行度や個人差により治療期間は異なりますが、基本的には生涯にわたる継続的な医療介入が重要となります。

診断から始まり、投薬調整期間、症状安定期、そして維持期へと移行していく中で、各段階に応じた時間が必要です。

診断から投薬開始までの期間

初診から確定診断までに実施する心エコー検査やMRI検査などには、予約状況により通常2~3週間を要します。

血液検査値の確認や心臓カテーテル検査(所要時間約60分)などを含めると、投薬開始までに約1か月の準備期間が必要となります。

期間実施内容所要時間
初診~2週間基本検査と評価各検査30-60分
2週間~1か月詳細検査と投薬計画総計4-6時間
1か月以降投薬開始と調整診察30分×2回

投薬調整期間

投薬開始後は、血圧や心拍数の変化を細かく観察しながら、2週間ごとに薬剤調整を行います。利尿薬の効果は3-4日で現れ、β遮断薬は2-3週間かけて徐々に効果が表れます。

  • 第1段階:2週間(心拍数10-20%減少を目標)
  • 第2段階:1か月(血圧120/80mmHg前後を目標)
  • 第3段階:2か月(体重減少0.5-1kg/週を目標)
  • 第4段階:1か月(副作用モニタリング週2回)

症状安定までの期間

一般的に、投薬開始から症状が安定するまでに6-12か月を要します。この間、定期的な心機能評価を実施します。

経過期間達成目標評価指標
3か月目自覚症状の改善6分間歩行距離300m以上
6か月目検査数値の改善BNP値30%減少
9か月目日常生活の回復NYHA心機能分類1段階改善
12か月目総合的な安定左室駆出率5%以上改善

定期観察の間隔

症状安定後は、患者さんの状態に応じて通院間隔を調整します。心エコー検査は3-6か月ごと、血液検査は1-2か月ごとに実施します。

  • 安定期初期:2週間ごと(6回連続)
  • 安定期中期:1か月ごと(6か月間)
  • 安定期後期:2-3か月ごと(1年間)
  • 長期安定期:3-6か月ごと(継続)
  • 特別観察期:症状変化時は随時受診

長期的な経過観察期間

経過観察は生涯にわたって継続しますが、特に最初の5年間は綿密な観察が必要となります。

観察期間観察内容受診頻度
1-2年目定期的な状態確認2-3か月ごと
3-5年目併発症の確認3-4か月ごと
5年以降長期的な変化観察4-6か月ごと

長期的な経過観察を通じて、患者さんの生活の質を維持・向上させることが大切です。定期的な受診と継続的なモニタリングにより、安定した状態を保つことが可能となります。

薬の副作用や治療のデメリットについて

拘束型心筋症(RCM)の治療に使用する薬剤には、様々な副作用やリスクが伴います。患者さんの状態や併用薬により、その程度や発現頻度は異なりますが、早期発見と対応が重要です。

医師による定期的な観察と血液検査などのモニタリングを通じて、副作用の予防と管理を行います。

利尿薬に関連する副作用

利尿薬による電解質異常は、血清カリウム値が3.5mEq/L未満となる低カリウム血症や、血清ナトリウム値が135mEq/L未満となる低ナトリウム血症として現れます。

特に高齢者では、脱水による血圧低下(収縮期血圧20mmHg以上の低下)に注意が必要となります。

副作用発現頻度危険値好発時期
低カリウム血症15-20%3.0mEq/L以下投与2週間後
脱水10-15%BUN/Cr比20以上投与初期
腎機能障害5-10%Cr 1.5倍上昇1か月以内
めまい8-12%起立時20mmHg低下投与直後

β遮断薬による影響

β遮断薬の開始時には、心拍数が通常の60-70%程度まで低下することがあり、特に投与開始2週間は慎重な観察を要します。

  • 徐脈(心拍数50回/分未満)
  • 血圧低下(収縮期血圧90mmHg未満)
  • 疲労感の増強(6分間歩行距離が20%以上低下)
  • 末梢循環障害(手足の温度が2度以上低下)
  • 気管支収縮(1秒量が20%以上低下)

抗凝固薬のリスク

抗凝固薬使用中は、PT-INR値を2.0-3.0の範囲内にコントロールする必要があり、逸脱すると重篤な合併症を引き起こします。

リスク注意点危険信号
消化管出血Hb 2g/dL以上低下黒色便の出現
脳出血PT-INR 4.0以上突然の頭痛
皮下出血直径5cm以上自然出現
歯肉出血10分以上持続自然出血

薬物相互作用のリスク

複数薬剤の併用では、各薬剤の血中濃度が予測値から50%以上変動する相互作用に特に注意を払います。

  • 降圧効果の増強(血圧30mmHg以上の低下)
  • 腎機能への影響(クレアチニンクリアランス30%以上の低下)
  • 電解質バランスの変化(カリウム値が5.5mEq/L以上に上昇)
  • 肝機能への影響(トランスアミナーゼが基準値の3倍以上に上昇)
  • 血糖値の変動(空腹時血糖が40mg/dL以上変動)

長期使用に伴うリスク

継続的な薬物療法では、定期的な検査値モニタリングが欠かせません。特に腎機能では、eGFR値が3か月で30%以上低下した場合に注意が必要となります。

観察項目モニタリング頻度警戒値
腎機能1-2か月ごとCr 1.5倍以上
電解質2-4週ごとK 5.5mEq/L以上
肝機能3か月ごとAST/ALT 100以上
血糖値1か月ごとHbA1c 0.5%以上上昇

副作用の早期発見には、定期的な検査データの確認と自覚症状の観察が大切です。医師との密接な連携のもと、安全な治療継続を目指しましょう。

保険適用と治療費

お読みください

以下に記載している治療費(医療費)は目安であり、実際の費用は症状や治療内容、保険適用否により大幅に上回ることがございます。当院では料金に関する以下説明の不備や相違について、一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。

処方薬の薬価

心不全治療薬の薬価は、薬剤の種類や用量によって大きく異なります。

標準的な処方では、フロセミド(利尿薬)が1錠40mgあたり45円、カルベジロール(β遮断薬)が1錠10mgあたり85円、エナラプリル(ACE阻害薬)が1錠5mgあたり65円となっています。

薬剤分類1日薬価月間薬価年間薬価
利尿薬180円5,400円64,800円
β遮断薬340円10,200円122,400円
ACE阻害薬260円7,800円93,600円

1週間の治療費

外来診療では、再診料2,800円に加え、心電図検査1,400円、血液検査3,200円などが必要となります。

処方箋料680円と調剤料500円、さらに薬剤費として約7,000円が加算されるため、1週間の医療費総額は15,580円前後となり、自己負担額は4,674円程度です。

1か月の治療費

定期検査を含む1か月の医療費は、心エコー検査(5,800円)や胸部レントゲン(2,300円)などを考慮すると、総額で42,000円から55,000円の範囲となります。

これに加えて、処方薬の継続使用による薬剤費が23,400円程度必要となるため、1か月の自己負担総額は19,620円から23,520円程度となります。

  • 外来診察料:月2回で5,600円
  • 基本的検査費用:13,700円
  • 処方箋関連費用:2,360円
  • 薬剤費:23,400円
  • その他管理料:4,940円

長期的な治療継続のため、医療費の計画的な管理が大切です。医療費控除制度の活用や、必要に応じて医療相談支援センターへの相談も検討しましょう。

以上

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大垣中央病院・こばとも皮膚科

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