過酸化ベンゾイル(BPO)は、ニキビ治療の世界標準として長い歴史を持つ成分です。日本でも処方薬の有効成分として知られていますが、海外では市販のスキンケア製品にも広く配合されています。
抗菌作用と角質除去作用をあわせ持ち、ニキビの原因菌に対して耐性を生みにくいという特長から、皮膚科の現場で高い評価を得ています。一方で乾燥や赤みといった副作用も報告されており、正しい知識なく使うと肌トラブルを招くおそれがあります。
この記事では、過酸化ベンゾイルの作用や効果、副作用、他の成分との違い、スキンケアへの取り入れ方まで、皮膚科専門医の監修のもと詳しく解説します。
この記事の執筆者

小林 智子(こばやし ともこ)
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士
こばとも皮膚科院長
2010年に日本医科大学卒業後、名古屋大学医学部皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了後、アメリカノースウェスタン大学にて、ポストマスターフェローとして臨床研究に従事。帰国後、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターにて、糖化と肌について研究を行う。専門は一般皮膚科、アレルギー、抗加齢、美容皮膚科。雑誌を中心にメディアにも多数出演。著書に『皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方』(彩図社)など。
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過酸化ベンゾイルとは|60年以上使われてきたニキビ治療の定番成分
過酸化ベンゾイル(英語名:Benzoyl Peroxide、略称BPO)は、有機過酸化物に分類される化合物で、ニキビ治療において世界で広く用いられている成分です。アメリカでは1960年にニキビ治療薬として正式に承認され、以来60年以上にわたって使い続けられてきました。
化学的な性質と製造方法
過酸化ベンゾイルは安息香酸(ベンゾイック酸)から合成される有機過酸化物です。分子内に含まれる「O-O結合」(ペルオキシド結合)が壊れるときにフリーラジカル(反応性の高い分子)を発生させ、この性質が強い抗菌力の源となっています。
化学式はC₁₄H₁₀O₄で、白い粉末状の結晶をしており、水にはほとんど溶けません。製品に配合する際はゲルやクリーム、洗顔料といった形に加工されます。
日本での位置づけ
日本では過酸化ベンゾイルを含む外用薬が医療用医薬品として承認されています。一般的なスキンケア化粧品の成分として市販されている製品は国内にはほとんどなく、基本的には医師の処方で手に入れるものと考えてよいでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 英語名 | Benzoyl Peroxide(BPO) |
| 化学分類 | 有機過酸化物 |
| 承認年(米国) | 1960年 |
| 日本での区分 | 医療用医薬品の有効成分 |
| 主な剤形 | ゲル、クリーム、ローション、洗顔料 |
一方、海外(アメリカやオーストラリアなど)ではOTC医薬品(処方箋なしで購入できる医薬品)として、2.5%~10%の濃度でさまざまな製品が薬局やドラッグストアに並んでいます。日本で市販のスキンケア製品を探しても見つからない理由は、こうした規制の違いによるものです。
過酸化ベンゾイルのニキビや毛穴への効果はどこまで期待できる?
過酸化ベンゾイルの強みは、抗菌・角質除去・抗炎症という3つの作用を1つの成分で兼ね備えている点にあります。特にニキビの原因菌に対して耐性を生じにくいという特性は、抗生物質にはない大きなアドバンテージです。
ニキビの原因菌を強力に殺菌する抗菌作用
過酸化ベンゾイルが皮膚の上で分解されると、活性酸素の一種であるフリーラジカルが放出されます。このフリーラジカルがニキビの原因菌であるアクネ菌(Cutibacterium acnes)を殺菌し、菌の増殖を抑制します。
注目すべきは、抗生物質のように細菌に「耐性」が生まれにくい点でしょう。抗生物質を長期間使い続けると効果が薄れてくるケースがありますが、過酸化ベンゾイルの酸化による殺菌は、菌が防御する仕組みを持ちにくいため、繰り返し使用しても効果の低下が起こりにくいと報告されています。
臨床研究では、5%の過酸化ベンゾイルを塗布して48時間後にはアクネ菌の数が有意に減少したというデータがあります。この短時間での効果は、軽度から中等度のニキビケアにおいて実用的な意味を持つといえます。
毛穴のつまりを解消するピーリング(角質除去)作用
過酸化ベンゾイルには軽度の角質溶解作用、いわゆるピーリング効果も備わっています。毛穴の出口にたまった古い角質を柔らかくしてはがれやすくするため、コメド(白ニキビや黒ニキビの原因となる角栓)の形成を防ぐ助けになる可能性があります。
毛穴のつまりはニキビ発生の初期段階にあたるため、この作用はニキビの予防的な側面から見ても意味のある効果です。ただし、レチノイド(アダパレンなど)のような強い角質除去作用と比べると穏やかで、あくまで補助的な働きと考えるのが妥当でしょう。
赤みを落ち着かせる抗炎症作用
過酸化ベンゾイルには軽い抗炎症効果も報告されています。アクネ菌が減少することで炎症の引き金となる物質の産生も抑えられ、結果として赤く腫れたニキビの軽減につながると考えられています。
ただし、強い消炎作用を持つ成分(たとえばアゼライン酸やステロイド外用薬など)とは性格が異なります。あくまで菌を減らした結果として炎症がおさまるという間接的な作用が中心です。ニキビ跡の赤みやシミに対しては直接的な改善効果を期待しにくく、ニキビ跡のケアには別のアプローチが必要になるでしょう。
| 作用 | 強さの目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 抗菌 | 強い | 耐性を生みにくい |
| 角質除去 | 穏やか | レチノイドより弱い |
| 抗炎症 | 軽度 | 間接的な効果が中心 |
過酸化ベンゾイルのスキンケアへの取り入れ方と正しい使い方
過酸化ベンゾイルをスキンケアに取り入れる際は、製品のタイプ選びと使用手順がカギを握ります。刺激の出やすい成分であるため、いきなり高濃度のものを毎日塗るのではなく、段階的に慣らしていく方法が推奨されています。
どんな製品に配合されている?
海外では、過酸化ベンゾイルは洗顔料(ウォッシュタイプ)、ジェル、クリーム、ローションなど多様な剤形で販売されています。洗顔料タイプは肌との接触時間が短いため刺激が比較的少なく、ジェルやクリームは塗布後に肌にとどまるため効果が高い傾向があります。
日本国内では化粧品としての配合製品はほぼ流通しておらず、医師の処方による外用薬が中心です。海外の通販サイトなどで入手を検討する方もいるかもしれませんが、濃度や品質の管理が難しいため、まずは皮膚科を受診して相談するのが安全な選択といえます。
刺激を抑えて効果を引き出す使い方のコツ
過酸化ベンゾイルは夜の使用が基本です。紫外線に対する感受性が高まる可能性が指摘されているため、朝に使う場合は日焼け止めの併用が欠かせません。多くの皮膚科医は夜のみの使用を勧めています。
初めて使う方は、まず少量をニキビのある部分だけに塗り、週2~3回の頻度から始めるとよいでしょう。1~2週間かけて肌の様子を確認しながら徐々に使用頻度を増やし、最終的に毎日の使用へ移行するのが望ましい流れです。
- 洗顔後、化粧水で肌を整えてからごく薄く塗布する
- 最初の1~2週間は週2~3回のペースで肌を慣らす
- 乾燥が気になる場合は、上から保湿剤を重ねる
- 日中の紫外線対策をあわせて徹底する
相性の良い成分と避けたい組み合わせ
過酸化ベンゾイルとレチノイド(アダパレンやトレチノインなど)の併用は、多くの臨床試験で効果が認められている組み合わせです。レチノイドが毛穴のつまりを強力に防ぎ、過酸化ベンゾイルが菌を殺菌するため、それぞれの弱点を補い合う関係にあります。


クリンダマイシンなどの抗生物質外用薬との併用も定番で、抗生物質の耐性菌発生を抑制しながら治療効果を高めるとされています。

一方、ビタミンCとの同時塗布は注意が必要です。過酸化ベンゾイルの酸化力がビタミンCを分解してしまう可能性があり、両方の効果が打ち消される場合があります。使うなら朝と夜で分ける(朝にビタミンC、夜に過酸化ベンゾイル)といった工夫が求められます。
過酸化ベンゾイルの副作用と使用上の注意点を見落とさない
過酸化ベンゾイルは高い効果が期待できる反面、刺激性の強い成分でもあります。副作用の出方には個人差がありますが、使い始めに乾燥・赤み・皮むけが生じることは珍しくありません。正しい知識を持って対処すれば多くの場合コントロールできます。
乾燥・赤み・かぶれ|起こりやすい副作用
使用開始後1~2週間にかけて、塗った部分がカサつく、赤くなる、ヒリヒリする、皮がむけるといった症状が現れることがあります。濃度が高いほど副作用の頻度も上がると報告されていますが、2.5%と10%では抗菌効果に大きな差がないとする研究もあるため、低い濃度から始めるのが賢明でしょう。
かぶれの症状がひどい場合や、腫れ・水ぶくれなどが出た場合は、アレルギー性の接触皮膚炎が疑われます。自己判断で使い続けず、すぐに使用を中止して皮膚科を受診してください。
使用を避けた方がよい方
過酸化ベンゾイルに対してアレルギー反応を起こしたことのある方は、再度使うと重いかぶれが生じる危険があるため使用できません。また妊娠中や授乳中の安全性については十分なデータがなく、使用を控えるよう指導されることが一般的です。
極端に敏感な肌の方や、アトピー性皮膚炎で皮膚のバリア機能が著しく低下している方も注意が必要でしょう。医師と相談のうえ、パッチテスト(腕の内側に少量を塗って反応を見る)を行ってから使い始めるのがおすすめです。
化粧品と処方薬ではまったく別物
日本国内で過酸化ベンゾイルを使いたい場合、主な入手方法は皮膚科での処方になります。処方薬は有効成分の濃度や品質が厳しく管理され、医師の指導のもとで安全に使用できる環境が整っています。
海外の市販品をインターネットで個人輸入するケースも見られますが、製品の品質管理や適切な濃度の判断が難しいうえ、副作用が出た場合のフォロー体制が不十分になりがちです。処方薬として使用する場合の詳しい情報は、治療薬カテゴリの記事をご覧ください。

もうひとつ知っておきたいのが、衣類や寝具への脱色作用です。過酸化ベンゾイルには漂白力があるため、塗布した箇所がタオルやシーツに触れると色が抜けてしまうことがあります。白い寝具やタオルを使う、あるいは完全に乾いてから布地に触れるなどの工夫をしましょう。
| 注意すべき点 | 対処法 |
|---|---|
| 乾燥・赤み | 低濃度から開始し保湿を併用 |
| かぶれ・アレルギー | 直ちに中止し皮膚科を受診 |
| 衣類の脱色 | 白い寝具を使う、乾いてから接触 |
| 妊娠中・授乳中 | 医師に相談のうえ慎重に判断 |
過酸化ベンゾイルとレチノール・アダパレン・アゼライン酸はどう違う?
ニキビケアに使われる成分は複数あり、名前も作用も似たものが多いため混同しやすいのが実情です。過酸化ベンゾイルと比較されることの多い成分を整理しました。
過酸化ベンゾイルとアダパレンの違い
アダパレンはレチノイド(ビタミンA誘導体)に属する成分で、毛穴のつまりを強力に防ぐ作用に優れています。過酸化ベンゾイルが「菌を殺す」方向からニキビにアプローチするのに対し、アダパレンは「毛穴のつまりを防ぐ」方向からアプローチするという違いがあります。
両者は併用されることも多く、海外ではアダパレンと過酸化ベンゾイルを1本にまとめた配合ゲルも処方されています。

過酸化ベンゾイルとレチノールの違い
レチノールは化粧品に配合されるビタミンA誘導体で、肌のターンオーバー促進やエイジングケアを主目的とする成分です。ニキビへの効果は過酸化ベンゾイルほど強力ではありませんが、肌全体の質感改善や毛穴目立ちの軽減に一定の評価を受けています。

| 成分 | 主な作用 | 特徴 |
|---|---|---|
| 過酸化ベンゾイル | 抗菌・角質除去 | 耐性菌を生みにくい |
| アダパレン | 毛穴のつまり予防 | 処方薬が主流 |
| レチノール | ターンオーバー促進 | 化粧品に広く配合 |
| アゼライン酸 | 抗菌・美白・抗炎症 | 刺激が比較的穏やか |
| サリチル酸 | 角質除去・抗菌 | 市販品に多い |
アゼライン酸やサリチル酸との使い分け
アゼライン酸は抗菌・美白・抗炎症の3つの作用をバランスよく備え、過酸化ベンゾイルより刺激が穏やかなことが多い成分です。敏感肌の方やニキビ跡の色素沈着を同時にケアしたい方に向いている選択肢かもしれません。過酸化ベンゾイルとアゼライン酸の併用も研究されており、別々のタイミングで使えば相乗効果が得られる可能性があります。

サリチル酸はBHA(ベータヒドロキシ酸)に分類される角質除去成分で、市販の洗顔料やふき取り化粧水に広く使われています。毛穴の中の汚れを落とす作用はありますが、殺菌力は過酸化ベンゾイルに比べて弱く、炎症性のニキビに対しては力不足と感じるケースもあるでしょう。

過酸化ベンゾイルの発がん性や危険性のうわさは本当なのか
2024年に米国で「過酸化ベンゾイル製品からベンゼン(発がん物質)が検出された」というニュースが話題になり、安全性を不安に感じた方も多いかもしれません。結論からいえば、現時点の研究では過酸化ベンゾイルの使用とがん発症リスクとの間に有意な関連は認められていません。
ベンゼン検出騒動の経緯
2024年3月、米国の独立検査機関が過酸化ベンゾイル製品を分析し、高温条件下で一部の製品からベンゼンが基準値を超えて検出されたと報告しました。ベンゼンは白血病との関連が知られる物質であるため、不安が広がりました。
ただし、この検出は37℃~70℃という高温で長期間保管した条件下のデータであり、通常の使用環境とは異なります。複数の研究で、過酸化ベンゾイルの使用と発がんリスクの増加との関連は見られなかったと報告されています。
安全に使うためのポイント
現状のエビデンスを踏まえると、適切な温度で保管し(高温・直射日光を避ける)、通常の用法で使用するかぎり、過酸化ベンゾイルの安全性は十分に担保されていると考えられています。製品の保管は室温の涼しい場所を選び、車内や浴室など高温になりやすい場所に放置しないよう注意しましょう。
とはいえ、この問題は調査が進行中です。米国FDAは製造業者にベンゼン検査を求めており、配合設計によってベンゼン生成量に差があるとする研究も出ています。不安がある場合は担当の皮膚科医に相談するのが確実です。
- 高温になる場所(車内・浴室など)で保管しない
- 使用期限を過ぎた製品は使わない
- 不安がある場合は皮膚科医に相談する
まとめ
過酸化ベンゾイルは半世紀以上にわたって使い続けられてきた、エビデンス豊富なニキビケア成分です。
- 過酸化ベンゾイルは強い抗菌作用を持ち、ニキビの原因菌に対して耐性を生みにくい
- 毛穴のつまり解消や軽い抗炎症作用もあわせ持つ
- 日本では医師の処方で入手するのが基本であり、市販の化粧品としてはほぼ流通していない
- 乾燥・赤み・かぶれなどの副作用に注意し、低濃度から少しずつ始めるのが望ましい
- 発がん性に関するうわさは現時点の研究では否定的だが、適切な保管が大切
ニキビが繰り返してお悩みの方、過酸化ベンゾイルに興味がある方は、自己判断での使用を避け、まずは皮膚科を受診して肌の状態を診てもらうことをおすすめします。
よくある質問
- 過酸化ベンゾイルは市販で買える?
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日本国内では、過酸化ベンゾイルを有効成分とする製品は医療用医薬品として分類されており、薬局やドラッグストアで市販品として購入することは基本的にできません。入手するには皮膚科を受診して医師に処方してもらう必要があります。
アメリカやオーストラリアなどではOTC(市販薬)として販売されていますが、海外製品を個人輸入する場合は品質管理や副作用対応の面でリスクがあります。安全面を考えると、日本では皮膚科の処方を受けるのが現実的な方法です。
- 過酸化ベンゾイルはニキビ跡やシミにも効果がある?
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過酸化ベンゾイルの主な作用は殺菌と角質除去であり、ニキビ跡の赤みや色素沈着(シミ)を直接薄くする効果は期待しにくいと考えられています。ニキビ跡のケアにはアゼライン酸やビタミンC誘導体、トラネキサム酸など、色素沈着に作用する成分を別途取り入れるのが一般的です。
過酸化ベンゾイルが得意とするのは「今あるニキビを治す」「新しいニキビをできにくくする」という領域です。ニキビが繰り返しできることで跡が残りやすくなるため、間接的にはニキビ跡の予防につながるともいえるでしょう。
- 過酸化ベンゾイルとレチノールは一緒に使っても大丈夫?
-
過酸化ベンゾイルとレチノール(ビタミンA誘導体)の同時塗布は、成分が互いに分解し合って効果が落ちる可能性があると指摘されています。特に一般的なレチノール配合の化粧品を併用する場合は、朝にレチノール、夜に過酸化ベンゾイルというように時間帯を分けるのが無難です。
なお、医療用のアダパレン(レチノイドの一種)は過酸化ベンゾイルとの併用が推奨されることも多く、合剤として処方されるケースもあります。レチノールとアダパレンは似ているようで安定性が異なるため、判断に迷ったら皮膚科で相談してみてください。
- 過酸化ベンゾイルで肌が乾燥したときはどうすれば良い?
-
使い始めて1~2週間は乾燥や皮むけが起きやすい時期です。対処法としては、まず使用頻度を減らして肌を休ませることが基本になります。毎日使っていたなら2日に1回に減らし、それでも改善しなければ週2回に落としてみてください。
保湿剤の併用も大切です。過酸化ベンゾイルを塗った後、十分に乾いてからセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を含むクリームを重ねると、乾燥が和らぎやすくなります。数週間かけて肌が慣れてくることも多いですが、症状が強い場合や長引く場合は皮膚科を受診しましょう。
- 過酸化ベンゾイルは妊娠中でも使える?
-
過酸化ベンゾイルの妊娠中の使用に関しては、安全性を十分に確認した大規模な臨床データが不足しています。皮膚からの吸収量はごく微量と考えられていますが、動物実験での十分なデータがないことから、多くの医療機関では妊娠中・授乳中の使用を控えるよう指導しています。
妊娠中のニキビ治療については、使用可能な代替成分を皮膚科で相談するのが安全です。自己判断での使用は避け、かかりつけの医師に現在の肌の状態を伝えたうえで適切な治療法を検討してもらうことをおすすめします。
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