NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は、細胞の老化に深く関わる補酵素「NAD+」を増やす前駆体として注目を集めるスキンケア成分です。近年は美容液やクリームへの配合が広がり、関心が高まっています。
「NMNって実際どんな成分なの?」「化粧品に入っていても本当に効果があるの?」そんな疑問に答えるため、本記事では成分の基本情報、期待できる効果、使い方のポイント、注意点まで、皮膚科学的な視点から丁寧にお伝えします。
この記事の執筆者

小林 智子(こばやし ともこ)
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士
こばとも皮膚科院長
2010年に日本医科大学卒業後、名古屋大学医学部皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了後、アメリカノースウェスタン大学にて、ポストマスターフェローとして臨床研究に従事。帰国後、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターにて、糖化と肌について研究を行う。専門は一般皮膚科、アレルギー、抗加齢、美容皮膚科。雑誌を中心にメディアにも多数出演。著書に『皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方』(彩図社)など。
こばとも皮膚科関連医療機関
NMNとはどんな成分か
NMNはビタミンB3(ナイアシン)の誘導体に分類されるヌクレオチドで、体内で「NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)」という補酵素の原料となります。
エネルギー代謝、DNA修復、細胞の老化制御など、さまざまな生命活動に関わる補酵素の前駆体として近年急速に研究が進んでいます。
NMNとNAD+の深い関係
NAD+は全身の細胞が正常に機能するために欠かせない補酵素ですが、加齢とともにその濃度が低下することが知られています。皮膚・血液・肝臓・筋肉・脳など、複数の組織でNAD+が減少すると、エネルギー産生の効率が下がり、DNA損傷の修復力も衰えていきます。
NMNはNAD+を体内で合成する経路(サルベージ経路)の主要な中間体であり、外から補うことでNAD+レベルを回復できる可能性があると考えられています(Song et al., 2023)。
NAD+が増えると、長寿遺伝子とも呼ばれる「サーチュイン(SIRT1〜SIRT7)」が活性化されます。サーチュインは細胞のストレス応答、代謝調節、炎症の抑制、老化細胞の管理に関わるタンパク質であり、スキンケアの文脈でも重要な役割を担っています。
日常の食品にも含まれている
NMNは特殊な合成成分ではなく、私たちが日常的に食べる食品にも微量ながら含まれています。枝豆・ブロッコリー・アボカド・きのこ類などが代表的です。ただし、食品から摂れる量はごく少なく、スキンケアや健康目的で期待される量を食事だけでまかなうことは現実的ではありません。
NMNが含まれる食品の例
| 食品 | NMN含有量(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 枝豆 | 0.47〜1.88 mg/100g | 比較的高め |
| ブロッコリー | 0.25〜1.12 mg/100g | 加熱で減少する場合も |
| アボカド | 0.36〜1.60 mg/100g | 脂溶性成分と共存 |
| きのこ類 | 0.10〜1.01 mg/100g | 種類によって差あり |
化粧品成分としてのNMNの現状
日本の化粧品で使用される場合、成分表示名称は「ニコチンアミドモノヌクレオチド」と表示されるのが一般的です。現時点では日本の医薬部外品(薬用化粧品)の有効成分として公式に認可された成分ではなく、化粧品原料として流通しています。
NMNは分子量が約334と化粧品成分のなかでは中程度のサイズです。皮膚への浸透性については研究が続いており、人工皮膚膜を用いたin vitro試験でNMNが乳頭真皮層まで到達し、線維芽細胞のコラーゲン産生を高めたとする報告もあります。
ただし、ヒトの生体皮膚でどの程度吸収・作用するかは、まだ十分に解明されていません。
NMNがスキンケアに期待できる効果
現時点では、NMNのスキンケア効果に関するエビデンスの多くは細胞実験または動物実験の段階です。
一部のヒト臨床試験も報告されていますが、経口摂取を対象としたものが中心で、外用(塗布)での大規模なヒト試験はまだ少ないのが実情です。それでも、いくつかの研究から興味深いデータが積み上がっています。
シワ・たるみへのアプローチ|細胞エネルギーをNAD+で底上げする
加齢に伴うNAD+の低下は、皮膚の線維芽細胞の活力にも影響を与えます。線維芽細胞はコラーゲンやヒアルロン酸を産生する細胞であり、NAD+が不足するとエネルギー産生が低下し、これらの産生量が減少すると考えられています。
中年成人を対象にした二重盲検ランダム化比較試験では、NMNの経口摂取によって血液中のNAD+濃度が有意に上昇することが確認されており、用量依存的な効果が示されています(Yi et al., 2023)。
細胞レベルでは、NMNがサーチュインを活性化し、老化関連遺伝子(p16、p21)の発現を抑制したり、オートファジーを誘導したりすることが報告されています。こうした細胞機能の回復が、長期的には肌のハリや弾力維持につながる可能性があるといえます。
紫外線ダメージとコラーゲン分解を食い止める抗酸化作用
UVBによる光老化モデルマウスを用いた研究では、NMNの経口投与によって表皮肥厚が抑制され、シワ形成・肌の粗さが軽減されたほか、コラーゲン繊維の密度が維持されることが確認されています。さらに、MAPK経路(ERK、JNK、p38)のリン酸化が抑制され、炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-6)やコラーゲン分解酵素MMP-1の発現低下も報告されています(Zhou et al., 2021)。
別の動物試験でも、NMN投与によって皮膚のSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)活性が回復し、酸化ストレスの指標が改善したことが示されています。紫外線が引き起こす活性酸素(ROS)の発生を抑え、コラーゲンを守る働きが期待されるのはこのためです。
加齢に伴うシミ・色素沈着を抑える可能性
メラニンを作る細胞(メラノサイト)にNMNを処置した研究では、老化したメラノサイトにおけるメラニン産生が顕著に抑制されることが確認されました(Brito et al., 2022)。若いメラノサイトには大きな変化がなかった点が注目されており、加齢に関連した色素沈着(老人性色素斑など)への選択的な関与が示唆されています。
メカニズムとしては、cAMP/Wntシグナリングの下方制御がメラニン産生関連酵素(チロシナーゼなど)の発現を抑えると考えられています。
ただし、これはあくまで細胞試験の結果であり、化粧品として外用した際にヒトの皮膚でどの程度の効果が得られるかについては、今後の検証が待たれます。
NMNのスキンケアにおける期待される働き(まとめ)
| 期待される効果 | 主なメカニズム | エビデンスの段階 |
|---|---|---|
| ハリ・弾力の維持 | NAD+補充→細胞エネルギー増加→コラーゲン産生支持 | 細胞・動物試験、一部ヒト経口試験 |
| 光老化・シワの抑制 | サーチュイン活性化、ROS抑制、MAPK経路制御 | 動物試験 |
| シミ・色素沈着の抑制 | 老化メラノサイトのメラノゲネシス抑制 | 細胞試験 |
| 肌バリア機能の保護 | 抗酸化・抗炎症、ヒアルロン酸合成酵素の回復 | 動物試験 |
NMNをスキンケアに取り入れる使い方
NMN配合のスキンケア製品はここ数年で急増しており、美容液・化粧水・クリーム・シートマスクなど様々な形態で販売されています。効果を引き出すための使い方や、相性のよい成分との組み合わせも知っておくと役立ちます。
どんな化粧品に配合されている?
NMNは水溶性の成分です。そのため、化粧水・美容液・保湿ジェルなどの水ベースのアイテムへの配合が多く見られます。近年は導入美容液や高機能クリームにも配合されるようになり、またパックやフェイスマスクへの応用も広がっています。
配合濃度については、各メーカーで異なります。医薬部外品ではなく化粧品として販売される場合は、有効成分濃度の規制対象外となるため、配合量の情報を積極的に公開しているメーカーとそうでないメーカーがあります。
NMNは比較的不安定な成分であり、光や熱による分解が起きやすいため、遮光容器や密封性の高い容器に入った製品を選ぶ方が成分の鮮度という観点では有利です。
毎日のスキンケアに上手に組み込む使い方
化粧品として塗布する場合の使用タイミングは、朝晩どちらでも使用できます。ただし、夜は皮膚のターンオーバーや修復が活発になる時間帯でもあるため、夜の集中ケアに取り入れる使い方が一般的です。美容液として使う場合は、化粧水で肌を整えたあと、クリームや乳液の前に使用するのが基本です。
使用量は各製品の指示に従ってください。一般的な美容液であれば、パール粒1〜2個分を顔全体に薄く伸ばす程度が目安です。お肌になじませる際は、こすらずにやさしくハンドプレスするようにすると刺激が少なく済みます。
スキンケアの基本的な使用順序(目安)
| 順番 | アイテム | ポイント |
|---|---|---|
| ① | 洗顔 | 余分な皮脂・汚れを落とし、成分が浸透しやすい肌状態に整える |
| ② | 化粧水 | 水分補給と肌のpHバランスを整える |
| ③ | NMN配合美容液 | 薄く伸ばし、ハンドプレスで浸透させる |
| ④ | 乳液・クリーム | フタをして保湿・密封 |
相性のいい成分・注意が必要な組み合わせ
NMNと一緒に使うことで相乗効果が期待できる成分として、ナイアシンアミド(ニコチンアミド)があります。ナイアシンアミドもNAD+の前駆体の一つであり、同じビタミンB3ファミリーとして補完しあう働きが期待されます。

また、コエンザイムQ10(ユビキノン)などの細胞エネルギー関連成分との相性も良いとされます。
一方、高濃度のレチノール(ビタミンA誘導体)と同時使用する場合は、肌への刺激が累積しやすくなる場合があります。どちらも細胞ターンオーバーに働きかける成分のため、敏感肌の方は特に注意が必要です。
また、NMNは高温・強い光に弱い性質があるため、成分の組み合わせよりも保管方法に気を配ることも大切です。
NMNを使う際に気をつけたいこと
NMNは比較的安全性が高い成分と考えられていますが、スキンケア製品として外用する際の大規模ヒト試験はまだ少なく、万人に対して問題がないと言い切れるデータは十分ではありません。注意点を知ったうえで取り入れることが大切です。
副作用・刺激のリスク
NMNそのものについて、経口摂取での安全性はいくつかのヒト臨床試験で確認されています。80名の中年成人を対象とした二重盲検RCTでは、1日最大900mgのNMN経口摂取が60日間にわたって安全かつ忍容性が高いと報告されています(Yi et al., 2023)。ただしこれは摂取試験の結果であり、外用での副作用データとは異なります。
化粧品として外用する場合の皮膚刺激について、現時点で大規模な報告はありません。しかし、NMN自体の刺激性よりも、製品に配合されている他の成分(防腐剤・界面活性剤など)による刺激の方が問題になることが多いです。
初めて使用する際は必ずパッチテストを行い、二の腕の内側などで24〜48時間様子を見てください。
使用を控えた方がよいケース
特定の皮膚疾患(重度のアトピー性皮膚炎・湿疹・炎症が続く肌荒れなど)がある場合は、新しい成分の使用前に皮膚科医に相談することをお勧めします。また、妊娠中・授乳中の方は、外用での安全性に関するデータが限られているため、同様に医師への確認が望ましいです。
また「NMN 発がん性」という検索も見受けられますが、現在の研究レベルでは化粧品配合量のNMNが発がんリスクを高めるという確立したエビデンスはありません。ただし、特定の状況(がんの既往歴がある方など)では担当医に相談することが安心です。
スキンケア製品と点滴・注射との違い
NMNは化粧品として外用するだけでなく、点滴・注射・サプリメントとしても利用されています。点滴や注射は医療機関で行う行為であり、静脈や皮下に直接投与するため、化粧品として塗るよりも体内への吸収量が桁違いに高くなります。一方、化粧品として外用した場合の作用は、皮膚表面および一部の真皮層に留まります。
点滴については、有効性・安全性ともにまだ十分なエビデンスが蓄積されていない段階です。美容目的の点滴はリスクが伴う医療行為であり、費用対効果の評価も含め、必ず医師のもとで適切な判断のうえで行われるべきものです。
- 化粧品のNMNは外用のみ。真皮浅層への浸透がある程度期待できるが、作用範囲は限定的
- サプリメント(経口摂取)は消化管を経て全身に届くが、皮膚への移行量は限られる
- 点滴・注射は医療機関で行う行為であり、一般のスキンケアとは性質が異なる
- NMN化粧品は薬機法上「化粧品」に区分される製品であり、医薬品的な効能効果を標榜することはできない
NMNと混同されがちな成分との違い
NMNはNAD+ファミリーの成分ということもあり、よく似た名前・構造の成分と混同されることがあります。特に「ナイアシンアミド」と「NR(ニコチンアミドリボシド)」との違いは、スキンケアを選ぶうえで押さえておきたいポイントです。
ナイアシンアミドとNMNは何が違う?
ナイアシンアミド(ニコチンアミド)もビタミンB3の一形態であり、NMNと同じくNAD+の前駆体です。しかし構造が異なり、ナイアシンアミドの方が分子量が小さく(122 g/mol)、皮膚への浸透性が高いとされています。
また、ナイアシンアミドは日本の医薬部外品の有効成分として「美白」効果が認可されており、スキンケア成分としての有効性が多数のヒト臨床試験で確認されているため、エビデンスの蓄積という点では現時点でナイアシンアミドが上回ります。
一方、NMNはより直接的にNAD+レベルを上げる経路をたどるため、将来的な研究の展開に期待が高まっています。
NR(ニコチンアミドリボシド)とはどう違う?
NR(ニコチンアミドリボシド)もNAD+の前駆体であり、NMNと非常によく似た経路でNAD+に変換されます。NRはNMNよりも分子量がやや小さく(255 g/mol)、細胞への取り込みに別の輸送体(NRKリン酸化酵素)を使う点が異なります。
どちらが優れているかについては研究者の間でも議論があり、どちらが肌により効果的かという比較データは現時点では限られています。
NMN・ナイアシンアミド・NRの主な特徴比較
| 成分名 | 分子量 | 日本での認可状況 |
|---|---|---|
| NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド) | 約334 | 化粧品原料(医薬部外品有効成分非認可) |
| ナイアシンアミド(ニコチンアミド) | 約122 | 医薬部外品有効成分(美白)として認可済み |
| NR(ニコチンアミドリボシド) | 約255 | 化粧品原料(医薬部外品有効成分非認可) |
ビタミンCとの違い
ビタミンC誘導体は抗酸化・美白作用をもつスキンケア成分の代表格です。NMNとビタミンCはアプローチが異なり、ビタミンCはメラニン合成酵素(チロシナーゼ)を直接阻害するほか、コラーゲン合成を促進する作用を持ちます。

一方NMNは、細胞内のNAD+を介してより上流の細胞エネルギー代謝・DNA修復・老化制御に働きかけます。両者は作用機序が異なるため、理論上は補完的な関係にあるといえます。
まとめ
NMNはNAD+を補充することで、細胞レベルから肌の老化に働きかける可能性をもつスキンケア成分です。研究が急速に進んでいる分野ではありますが、化粧品外用のヒト試験データはまだ発展段階にあることを念頭に置いておきましょう。
- NMNは「NAD+の前駆体」であり、加齢で低下するNAD+を補うことで細胞機能の回復を助けると考えられている
- スキンケアに関しては、抗酸化・コラーゲン保護・光老化防御・メラニン産生抑制などが動物・細胞レベルで報告されている
- 化粧品(外用)としての大規模ヒト試験はまだ少なく、効果を断言するには現時点でエビデンスが不足している
- ナイアシンアミドと異なり、日本の医薬部外品有効成分には認可されていない点を理解したうえで選ぶことが重要
- 副作用リスクは比較的低いとされるが、初使用時はパッチテストを行い、皮膚疾患がある場合は皮膚科医に相談を
気になる肌の症状(シミ、シワ、乾燥など)が続く場合や、スキンケア成分の選び方で迷いがある場合は、皮膚科を受診してご相談ください。
よくある質問
参考文献
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